930.どこへ向かって
若い時は迷いがいっぱいだ。将来に対する不安から日々の些細なことまで。そして何よりも自分自身というものに対して。自分は何者?と問い続ける若者もいるだろう。わたしのよ うな人生の秋を迎えたものからすると若い人たちはどこへ向かっているのか不思議に思う。ピアノをやること。ピアノを続けること。ピアノで成功すること。大人が作ってしまった社会だからわたしも責任を感じることがある。でも、私がまだ若者だった頃やはり大人が作った社会があった。その中でピアノをやることの迷いがいっぱいあった。失敗も多くした。やはりどこへ向かっているのかどこへ向かうべきなのか自問自答が続く日々だった。今思うのは、ピアノをやることに対して純粋でいられたと思えること。大きな落とし穴がいっぱいの社会においてその落とし穴にはまらないで済んだこと。コンクールがすべてという空気が蔓延していても惑わされずに我が道を歩み続けてこられたこと。そういう意味で私は幸運だったのかもしれない。にほんブログ村