915.パティシエハイドンの有名な変ホ長調(ソシラドシ)のソナタ。奇想天外で頭脳明晰という言葉が浮かぶ。古典だからといって石ころを連想させる硬い音のイメージは私にはない。明るい色彩に彩られた美しい世界。それは色とりどりのショーケースに並んだ甘味なケーキたちのようだ。装飾音や前打音は軽く載せられたミントの葉のよう。さしずめハイドンは音楽界のパティシエといったところだろう。 石ころみたいな固いケーキは食えねえ。