子供の頃からの好物といえば、その1つにカレーライスがある。今流行りの小洒落たエスニックなカレーなんかじゃなくて、昭和の香り漂う黄色いカレーライスだ。給食や学食、またそば屋のカレーライスの味。あの味でなくてはいけない!大きいままの玉ねぎの食感がまたいい!昭和の人で私よりも上の世代の方には、カレーライスではなくライスカレーと呼ぶ人もいたし、ウスターソースをかける人もいた。まぁ、私はそこまでのことはしないが。

で、日本人の演奏や日本のピアノ界にも、今とは違う昭和の黄色いカレーライスのような独特の雰囲気があったように思う。それを知っているのは今の大学では教授クラス以上の世代だと思う。
確かに今の若者の方が弾くという意味では、よく弾ける時代になったから全体のレベルは上がったのだと思う。
でも、正直、昔の昭和世代のピアニストやピアノ界には、今は失われてしまった何か良いものがあったような気がする。それは音楽やピアノに対して純粋に向かっていた人がもっと多くいたように思う。純粋に夢を追いかけていたように思う。
黄色いカレーライスの演奏が懐かしい。