香港発ピアニスト/ピアノ講師*音の綴り方

香港在住ピアニストでピアノ講師の
荒井千裕がピアノの奏法、呼吸法、身体の使い方をお届けします。

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小さかった頃に大好きだったお話が幾つかあります。

「小公女」に「若草物語」「トム・ソーヤの冒険」「三銃士」、そして「赤毛のアン」。

アニメ化されると嬉しい反面、本で(文字で)読んで、その人物像や背景を自分勝手に想像していたのとは違う描かれ方をしていることもあります。例えば主人公の声が、自分の頭の中で鳴っていた(イメージで鳴っていた)声と全然違うとかね。思い描いていた顔と違うとか、ね。

そうすると子供でしたし、一気に「がっかり感」でいっぱいになってしまいました。でも、小説→アニメ化されたものでは、がっかりした記憶はほとんどありません。

漫画→アニメ化されたものは、がっかりが多かったなぁ。そもそも漫画では「絵」が描かれているのですから、そこから想像するのは「声」。顔の形や体格から出てくる声は想像しやすいので、そこにズレがあると理解できなくなっちゃったのかもしれません。

アニメ化されて満足していたものも、がっかりしたものもいろいろありましたが、中でもすっごく好きだったのが、「赤毛のアン」でした。


©TPEI013_JS_Anne_Green Gables_0078_S by TourismPEI

赤毛の色合いや、そばかすのあるアンの顔立ち・怒った時の表情に、グリーンゲイブルスの景色や学校の雰囲気。今でも思い出します。

そして一番はまったのが、オープニング・テーマの「きこえるかしら」とエンディング・テーマの「さめない夢」。あまりに素敵すぎてすっかり魅了してしまった少女でした。画面に食い入るように、その曲の作者の名前を探しました。

それは、三善晃先生の作品でした。当時は三善晃先生の存在も知らず、どんな方かも知りませんでしたが、名前だけはずっと覚えていました。後に三善晃先生のことを知るようになって、私の中で益々「偉大で素晴らしい先生」「魔法の曲を生み出す先生」になりました。

大人になってから、アニメ「赤毛のアン」の楽譜の存在に気づきました。ちゃんと「三善晃 作曲・編曲」って書かれています。嬉しくて嬉しくて、でもすぐ購入しませんでした。ずっと温存していたというか、なんかいつも目の前にある向き合わなければいけない曲が山積みで、自分の思いのためのお楽しみは後回しにしてきたのです。

でもようやく先日この楽譜が手元にやってきました。



とても綺麗な表紙の楽譜を、恐る恐る開いて見ました。開いて見てビックリ!!!うそっ!こんなに短かったっけ?こんなに音少ないの?

見てビックリ、弾いてビックリ・・・YouTubeで検索してみたら、あるんですねぇ、アニメ「赤毛のアン」のオープニング・テーマもエンディング・テーマも。ピアノ曲じゃ、ないじゃん!そりゃピアノだけで弾いたらこうなるのか・・・って調も違うし・・・でも、ピアノ用の編曲も、三善晃先生なんですよね。

子供の頃に見ていたものを、大人になって見たら、「あれ?こんなに小さかったっけ?」って感じるギャップのようなものかしら?いや違うと思うけど。

ピアノの音と音の間から、子供の頃にはまった響きを探そうとしてみました。

三善晃先生作曲、アニメ「赤毛のアン」オープニング・テーマ”きこえるかしら”。




いやしかし、香港教室の発表会直前でして、いくら短い曲とはいえ、これを弾いている余裕は本当はないのです。だから後は発表会が終わるまで封印します。



お読み下さり、ありがとうございました。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。

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ピアノは打楽器とも言われます。ピアノで発した音は、その瞬間から減衰していきますね。弓や呼吸で、音の伸びをコントロールできる弦楽器や管楽器とピアノでは違います。

ですから、ピアノでは伸ばす音でのクレッシェンド(だんだん強く)は現実的ではありません。それでも実際には伸ばす音でクレッシェンドの指示があります。じゃあ、伸ばす音でのクレッシェンドって、どうやったらいいのでしょう?



少し「聴こえ方のトリック」を使ってみましょうか。

減衰して行く音の本当のしっぽの先まで聴く!



あなたはピアノを弾いている時、減衰していく音の終わりの終わりまで、本当に響きが聴こえなくなるところまで聴いたことはありますか?

これは、意識しないと出来ません。意識しても最後まで聴けない事も少なくありません。意識しているのに、消えゆく音の最後まで聴けないのは、どうしてだと思いますか?

意識しても響きの最後まで聴けないのは「待つのが怖い」からです。なんだか手持ち無沙汰になってしまうような気がするからなのです。

でもね、本当に音に意識を集中しきっていたら、決して怖いことではなくなります。そして、手持ち無沙汰を感じる事もありません。

だからまずは、発した音のホントの「しっぽ」まで、発した音がかすかな響きとなって、空気を振動するのが全く聴こえなくなるまで、聴いてみましょう。

大丈夫!誰もそんなあなたを見ていません。今ピアノに向かっているあなたの周りには誰もいませんから。



どうですか?響きのしっぽまで聴けましたか?響きのしっぽの、最後の毛先が指先からするっと離れて行く「その時」を感じられましたか?

私は、この「瞬間」を感じることが好きです。

ピアノという楽器を弾く上で一番怖いのが、「音に鈍感」になってしまう事だと思います。他の楽器や歌と違って、ピアノは鍵盤を「ぽん」と押しさえすれば、簡単に音が出ます。音色や響き方にこだわらなければ、ピアノで音を出すのは簡単です。

しかしピアノ学習を続けていくと、次第に「音の出し方」を考え、悩み、こだわるようになっていくでしょう。それでも「出し方」にはこだわっても、「音のしっぽ」にこだわる人はあまり多くありません。

ピアノで「音のしっぽ」を聴き届ける必要性の理由



長く伸ばす音・フェルマータやセクションが変わる時の小節間のポーズ(一時停止)や、曲の最後の和音など。それらの音の長さには、意味があります。それは作曲家がその作品に込めた気持ちです。

作曲家がそのように弾いて欲しいと思ったから、楽譜にそう書いてあるのです。

子供たちは時々、フェルマータの音を「どのくらい伸ばすの?いくつくらい?」と聞いてきます。

フェルマータの長さは、「元々の音符の長さの1.5倍」と言われています。しかしフェルマータの長さは、その曲・そのフレーズ・その音に至るまでの経緯や 込める気持ちによってケース・バイ・ケースだと思っています。

ただ「1、2、3、4、・・・」と数えているのではちょっと...。音楽ではなくなってしまっています。

アンサンブルやコンチェルトなど誰かと合わせる演奏の場合は、「大体何拍」と、決めることを要求される場合もあります。それでもやはり、そこには「気持ち」があって奏でるわけですから、その時によって実際は異なるでしょう。

私はピアノ学習を始めたばかりの小さな生徒さんたちには、「音のしっぽ」を捕まえる練習をさせています。これはゲーム感覚でね。



あなたが今練習している曲の中に、長く伸ばす音やフェルマータの音はありませんか?もしその後、そんなに間をおかずに次のフレーズへ行くものだとしても、今日明日の練習では、その音の打鍵で「止めて」みてください。そして、是非とも音のしっぽを捕まえてみてください。

ちょっと感動しますよ。あぁ、なんていい音なんだろうって。音が空中を響いて行く振動を感じるのは、かなり気持ちいいですよ。




※ この記事は、メールマガジンの過去記事を加筆訂正しております。


お読み下さり、ありがとうございました。
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昨日の「音のバランスを聴こう!欲しい響きになってる?」の続きです。あなたの欲しい響きを得られているか、気にかけて聴くことに挑戦してみましたか?

今日は、音のバランスを聴いて欲しい響きを得るためのヒントについてお話しします。



音のバランスを聴く・欲しい響きを得るためのヒント



音のバランスを聴く・欲しい響きを得るためのヒントは2つ。

1.指先の感覚(と意識)
2.打鍵のスピード


でがまず「指先の感覚(と意識)」について。

ピアノの打鍵は指先が鍵盤に触れることでできます。指先に、意識を集中してください。出したい(聴かせたい)音を出す指先への意識です。

指先に意識を集中していないと、音がぼやけます。(どんな種類の音を出したいのかという、輪郭のようなものがぼやけます。)



次に「打鍵のスピード」について。

聴かせたい音を打鍵する指は、そうではない音を打鍵する指より、打鍵そのもののスピードが速くなります。

打鍵の瞬間の時間がズレる、というのではありません。打鍵の着地点(着地時間)は同じです。ただ、着地に至るまでにかける時間(スピード)が異なります。


では、どうやったら「聴かせたい音」と他の音との打鍵のスピードを変えるのか?変えられるのか?について。



海水浴に行かれたことはありますか?砂浜で子供たちが「砂の城」を作ったり、穴を掘って水を流し込んだり穴を掘って自分が埋まって砂をかぶせたりしています。

あなたも砂浜で、砂の中に両手を(片手でも)入れて手形を作る事を想像してみてください。

普通に砂の中に手を入れたら、普通に自分の手の形の穴ができますよね。では、強く強く!イメージしてください。

あなたが砂に手を入れる瞬間、5の指(小指)だけがもの凄い速さで、もの凄く長く「びよ~~~ん!」と伸びることを想像してみましょう。

それを強くイメージすると、5の指にだけ意識が向けられるのを感じるでしょうか。この瞬時に5の指だけが長く伸びる感覚を、得られるでしょうか?



あなたの5の指だけが「もの凄い速さでスゴク長く伸びる」その感覚を得られるまで、想像してみてください。その感覚を得られたら、その感覚を持って(意識して)打鍵してみましょう。

あなたが出したい音・聴かせたい音を打鍵する指が、打鍵の瞬間「もの凄い速さで指が長く伸びる」とイメージして打鍵する。そうやって弾くと、打鍵スピードは速くなります。その上、その音が浮き立ちますよ。

是非試してみて下さいね。ご参考までに。



※ この記事は、メールマガジンの過去記事を加筆訂正しております。




お読み下さり、ありがとうございました。
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あなたが出しているその音は、あなたが欲しい響きになっているのでしょうか?それを気にしてみたことは、ありますか?

明日の練習では、ゆっくり弾いてみましょう。全部ではなくていいのです。ある一部分・1フレーズだけでいいのです。いえ、1小節だけでもいいのです。あなたが出す音を聴いてみましょう。

こう言うと、あなたは「ちゃんと自分が出す音、聴いてるもん!」と、思いますよね。うん、きっと「聞いて」います。

だから次には「っと!聴いてあげよう!」と思って「聴いて」くださいね。あなたが欲しい響きを得るために。



今あなたが弾こうとしているその音、それが一音ではない場合のお話です。あなたが今弾こうとしている音が和音になっている場合、或いは右手と左手のどちらにも音がある場合(同時に発音する場合)、右手の音を聴かせたいの?それとも左手?それとも、和音の中のどれかの音頭?

ちょっと目をつぶって音を出してみましょうか。

右手の音をより聴かせたいと思っているなら「どうしたら左手の音より、右手の音が浮き立つのか?」いろいろやってみましょう。

何度か打鍵するうちに「あ!これ!このバランス!」という音が出るかもしれません。

ではもし「コレ!」というバランスの音が出たら「今、どうやって打鍵したからこのバランスで音が出たのか?」を考えてみましょう。振り返ってみましょう。

一回ではわかりませんよね。そう、偶然出ただけですから。でも、一回でも良いバランスで音が鳴ると「おおおおお~」って嬉しくなりませんか?わーい!私にもできるじゃな~い!って。

そう、できるんですよ。それで「うん、私にはできる!結構私って凄いかも?(笑)」というところで終わりにしていたのが、以前の私でした。だって、できるんだもの(笑)。

ただ。いつもできるわけではないんですよね。まぐれだっただけですから。自覚できていなかったのですから。どうやったら?という方法を。

ですから、何度もやってみる必要があります。あなたが欲しい音を得るために!

そして、幸運にももう一度その良いバランスの音が出た時は、「今、私どうやって弾いた?」と振り返ってみてくださいね。

とは言いましても。なかなか地道でツライ作業です。でも是非、やってみてください。

ピアノが、弦が、空気が喜ぶような音、空にまで伝わって行くような音、喜びを感じられる音、悲しい音、いろんな音があります。

だから、自分が出している音のバランスを聴こう!欲しい響きを得よう!!


※ この記事は、メールマガジンの過去記事を加筆訂正しております。



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メロディは、ソプラノだアルトだバスだ・・・と場所を変えても、それらには「繋ぎ」が必ずあります。繋ぎがなければ、一つの曲になりませんよね?

カデンツ(終止形和音進行)もその「繋ぎ」の一つですが、どんな曲もそうそう、わかりやすく出来ているわけでもありません。パッと見でわかったら誰も苦労しませんよね。

バッハで例えると「インヴェンション」や「シンフォニア」「平均律」でも、一つの主題が歌い終わる前に別の声部で新たに「主題」の歌が始まることがありますよね。かぶさってくるように。

音の「しっぽ」を聴けているかどうか?の問題は、ココにあります。



次の歌が始まると、もう頭の中は新しく出現したメロディを歌うことで必死!になってしまうのです。

では、それまで歌っていた(別の声部の)メロディは一体どこへ行ったのでしょう?一体どうやって「終わった」のでしょう?



「あれ?あのメロディは、どうやって終わったんだろう?」と疑問に思っても、頭の中は次のメロディのことで一杯ですから、そのまま捨て置かれてしまいがちです。

ピアノって、両手両足を使いますよね。ピアノ学習を始めた生徒達が 一番難しいことって何だと思いますか?

それは「右手と左手で違う動作をする」ことです。

つまり、右手はスタッカート・フレーズなのに左手はレガートを保って弾かなければならない。そんな「真逆の動き」をすることがあります。それが難しいのです。

でも、このような難しさは、導入を経て初級・中級・上級となった子供の学習者も大人の学習者にも、ありえる事です。

例えばこんなことは、身に覚えがありませんか?

・右足のペダルを踏むと、その時に打鍵する音がデカクなってしまう。
・右足のペダルを使っている時は、左足を前に出してソフト・ペダルを踏むことができない。

など。



つまり、メロディの終わり方がわかっていないのです。だから次に現れたメロディにつられて不用意な音を出してしまうことがあっても、自覚できないということです。

次に現れたメロディはそれなりに歌って弾いていても、去って行った「元メロディ」さんは記憶から抹消されているような状態で、ただ指が動いているだけという状態に等しい。

だから「現在のメロディ」に、打鍵の仕方から音量バランスまでつられてしまうのです。

「歌の終わり」には、それぞれ「終わり方」があります。

実際に声を出して歌うことを思えば、どうやって歌い終わるか(息のコントロール)理解して頂けると思います。

まずは「メロディの終わり」はどのようになっているのか、今一度、楽譜を読み直してみましょう。

メロディの終わりがわからなければ「音のしっぽ」を聴く事はできないのですから。

メロディの終わりを理解することが、自分の音を本当に聴き続けるための第1歩です。



※ この記事は、昔、メールマガジンに掲載したものを一部加筆訂正して載せています。




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