香港発ピアニスト/ピアノ講師*音の綴り方

香港発ピアニスト/ピアノ講師*音の綴り方

香港在住ピアニストでピアノ講師の
荒井千裕がピアノの奏法、呼吸法、身体の使い方をお届けします。


テーマ:
突然ですが、今年に入ってずっと思っていたことです。思っていたけれどなかなか行動に移せず、習慣とは恐ろしいもので、1日1回はココでブログを発信しないと1日を終えられないような、そんな強迫観念のようなものすらありました。

IMG-1947.PNG

発信するのは好きなのでやめませんが、この場(アメブロさん)で綴るのはこれで終わりにする決断をしました。

これからはホームページの方で毎日、メールマガジンは引き続き週に2回発行して参ります。

今までお付き合い下さり、ありがとうございました。
読者登録してくださったばかりの皆様、ちゃんと交流できなくてごめんなさい。

もしよろしければ、ホームページで「ブログをメールで購読」の欄でメルアドをご入力して頂けると、更新情報が届くようになります。


お読み下さり、ありがとうございました。心から感謝の気持ちを申し上げます。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。

**メールマガジン配信中**

月・木曜日の朝に配信しています。 奏法・精神面や呼吸のコントロール法などをお送りしています。
メールマガジンに興味のある方は、こちらからご登録ください
もちろん無料です。

テーマ:
自分が弾いている音を聴くとか、歌を聴く・歌おうとか言うけれど、自分は本当に聴けているのかなぁ?本当に「聴く」って、どういうこと?

歌を聴いたらどうなる?のか、ホントに聴いてるかどうかがポイント!


ショパンの「バラード第1番」から。

画像上段(右手で弾く)上声の「れーーどーー」が歌のラインです。それはわかっていても、常に聴き続けていないとすぐに内声部の重音にぶった切られるワナに陥ります。困った。大抵は上声の歌のラインがどうこうというよりも、内声部の重音がうるさくて!という方に意識が行ってしまいます。

じゃあ、気にするのを内声部の重音じゃなくて、上声の歌のラインにしてみてはどうかしら?

「歌のラインは聴いているから」という自分の思い込みを、ちょっとだけ横に置いてしまいましょう。

「わかってるけどね、もう一度聴いてみよう」と思うだけで、意識の矛先は変わりますよ。


こちらもやはり上声の歌のライン「れー|みふぁみれーみーそー」「そーーふぁみ|みー」です。二つの「」に分けて書いたようにスラーの指示が。

このわずか1小節強の小さなフレーズでも、気を付ける事が「いっぱい!」あります。

スラーの付き方などのアーティキュレーションは、エディションによって違うこともありますので、あくまでご参考に。必ずしもこうだ、と断言し全ての人に強要しているわけではないことをご理解下さい。

スラーの付き具合はこのようになっています。

れーみふぁみれみそーまで。

「」の中の  は、小節線(縦線)を表しました。

この1フレーズの中のポイントは「ふたつ」

簡潔に言います。

1. 3連符は、簡単そうに弾かない
2. スラーが分断されている同音連打は、息を吸い直す(改めるように)

以上。後は自分でじっくり見直して考えて、実践してみましょう。いつも言いますが、いちばん大事なのは、「あなたが考えて、あなたが感じて、あなたが体感すること」です。


お読み下さり、ありがとうございました。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。

**メールマガジン配信中**

月・木曜日の朝に配信しています。 奏法・精神面や呼吸のコントロール法などをお送りしています。
メールマガジンに興味のある方は、こちらからご登録ください
もちろん無料です。

テーマ:
音の厚みや温かさを出したい時はどうすればいいんだろう?

考えたこと・実践してみたこと、ありますか?


音の厚みや温かさを出したい時はどうすればいい?


これはシューマンの「アベッグ変奏曲」”カンタービレ”の終わりです。ここから華々しいフィナーレの始まり...


さぁ、もしこれを弾くのがあなたなら、このフィナーレの第1の和音を、どんな響きを出したいでしょうか?

あなたがイメージしたその響き。それを、もしもあなたが出すことができなかったら?何度挑戦しても、自分が望む響きが得られなかったとしたら?きっと何かがあなたの感覚とずれているだけ。かもしれません。

そもそも、あなたがどんな響きを望んでいるか?それによっても異なります。

私が望む響きと、今この曲をやっている生徒とで、このフィナーレの第1音に求める響きのイメージは偶然にも一致していました。それは「温かさ」が欲しい、そして「音に少しの厚み」が欲しいということ。だけど、生徒ちゃんはそれを強くイメージしているのに、その音はどうしても出て来なかったのです。

イメージすることは、とっても大事。だけど、イメージしたからといって、必ずしも欲しい音が得られるわけではありません。

イメージしても厚みのある響きが出ない時、どうしたらいい?


ちょっとだけ、助言してみました。私が彼女に伝えたのはこんなことです。

「この第1の和音で音の厚みや温かさを出すならね、黒鍵の音の打鍵を意識する事」

それだけで、厚みが出ます。

音の出方を意識する時は、はじめに「最高音」を意識してみましょう。次に、最低音(ベースライン)。でも、それだけではハーモニーが悲しい事になるキケンもあります。

しかし、メロディやベースラインにハーモニーの全てを意識していたら、ただの「音の洪水」になってしまいます。だから、その時(そのフレーズ)ごとに、何を意識すると良いのか?ということを考えてみたいですね。

ハーモニー(和音)の外側の音だけではなく中の音や、その和音に黒鍵を含むならその黒鍵の音の響きを「少しだけ」意識すると、出て来る響きの表情が随分変わりますよ。

是非、お試し下さい。


お読み下さり、ありがとうございました。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。

**メールマガジン配信中**

月・木曜日の朝に配信しています。 奏法・精神面や呼吸のコントロール法などをお送りしています。
メールマガジンに興味のある方は、こちらからご登録ください
もちろん無料です。

テーマ:
世の中には凄い人がいるものです。53歳から始めて、91もの資格を取得したという
高島徹治氏。その高島氏が書かれた著書が目にとまりました。

香港発*ピアノの音の綴り方-kioku

寝る前1分記憶術
 寝る直前に見たものはずっと忘れない!

高島徹治著

記憶力は年齢とは関係ない?


最近、記憶力が衰えてきたなぁ...とか、なかなか覚えられないなぁ...とか、30代半ばあたりから感じる方が多いだろうと思います。

しかし、高島氏は「53歳から資格試験にチャレンジし、これまでに91の資格を取得出来た」のだとか。ビックリしちゃいます。その高島氏が実践して来た事がこの本に書かれています。

高島氏曰く「カギを握るのは寝る前1分」とのことだそう。

目次


第1章 モノを覚えるのは寝る前がいい
第2章 脳を喜ばせれば記憶力は向上する
第3章 寝る前1分は「怠け者」の勉強法
第4章 寝る前1分の記憶効果を高める仕掛けづくり
第5章 寝る前の習慣を変えれば、人生はうまくいく

 目次を見るだけで、何だかワクワクしてきます。

寝る前の時間が翌日の成果を決める


夜の過ごし方、とりわけ寝る前30分の過ごし方を変えるだけで、翌日生産的に活動出来るようになるそう。

夜寝る前の時間は、睡眠という休息のためにあるのではなく、睡眠の後にやってくる朝の目覚めのためにあるのだ、と考える。これを頭に叩き込むことが出発点、と高島氏は説く。

寝る30分前になったら、一人になって自分だけの時間を過ごすようにする。これが翌朝目覚めたら爽やかな気分で活動できるようになるポイント。

夢は記憶の再生工場


「夢とは記憶の再生である」と脳科学者たちは言うが、それをわたし(高島氏)龍に言い換えると「夢は記憶の再生工場である」となる。

この「夢の再生作業」に対して、寝る少し前に新しい「素材」を提供してやろうではないか?という。

以前「ためしてガッテン」という番組でも指摘されていましたが、「レム睡眠中の脳は、記憶の整理などしているので、学習効果がある」のだとか。

レム睡眠中の脳は、起きている時には盛んに行っている身体への指令機能を休んでいる。身体への指令機能がオフになっているということは、その分「記憶を整理する」作業に集中できる。

無理な暗記は記憶に残らない


学生時代の受験勉強や試験勉強など、徹夜で勉強したという方もいるでしょう。

受験勉強はともかくとして、試験勉強となると、徹夜とまでいかなくても、数日集中型で詰め込んで覚えた。

ところが、試験が終わってしばらくすると忘れている。大人になったら殆ど覚えていない。
学生時代、あんなに勉強した(はずな)のに、一体何をやっていたのだろうか?と思う。

これは、「記憶が定着されていない」からとのこと。では、どうしたら「記憶を定着させられる」だろうか?

記憶を定着させるためには?


学習心理学の研究成果に、「逆行抑制」という概念がある。これは、先に学習した事柄の後に別の学習をすると、先に学習した事柄について記憶の定着が妨げられるというもの。

例えば、英語の勉強をした後すぐに中国語の勉強をすると、英語の学習効果が妨げられる。
つまり、英語に関する記憶が薄まってしまうという現象。勉強科目を変える時には、必ず間に休憩を入れること。

ピアノの練習も同じですね。ストイックに休憩もとらず長時間練習しても、脳が疲労するばかりです。

記憶効果を高める朝のポイント


寝る前に勉強したことを、覚えているかどうか、朝起きたら確認する。

寝ている間に整理された記憶、定着させようとしている記憶がさらに定着します。眠りに入る直前1分間の勉強と目覚めた直後の復習、これを習慣化すると記憶力が驚くほど向上する。

そのためにも、寝る前の過ごし方は重要。夜の過ごし方が悪ければ、朝の目覚めは悪くなる。そして、寝る前は「ハッピー」な気分で過ごせるようにする。家族と喧嘩でもしようものなら、気分は最悪。イライラして寝つきも悪くなります。

寝る前の時間を有効に使えないばかりか、睡眠の質も低下、目覚めも最悪、起きても気分が悪く、むすっとした顔で更に家族の気分を害する。負の連鎖になってしまいます。学習どころの話ではないですね。

寝る前の勉強法「小・略・短」とは?


寝る直前の勉強(つまり、日中の勉強とは違う)=「今日の最後の勉強」です。

その基本は「小・略・短」。

・小とは
 大げさな事はしない。
 小さな勉強、小さな読書、小さな復習、
 小さなチェックに限定する。

・略とは
 全部覚えようとしない。
 大事な所を少しだけ、ということで省略型。

・短とは
 短い時間に留める事が肝要。
 目標はあくまで1分。
 ちょっと長くなる事があっても、
 5分は長過ぎる。

寝る直前に、理解するためにとことん追求してしまうと、アドレナリンが出てしまって眠れなくなるのです。だから「小・略・短」で。

付箋復習法


本を読む時に、付箋をつけたりペンでマーキングする方は結構いらっしゃるだろうと思います。私も本を読むと付箋だらけ。仕事でも欠かせないので、付箋消費率は高いです。

しかし、付箋も、ただ貼ればよいというものではないですね。重要だ!と思うところに付箋を貼ったはずなのに、結局、本が付箋だらけになってどこに何が書かれているのかわからなくなってしまう。ありがち。

付箋の貼り方にも一工夫。

・付箋を貼る位置をずらす
・付箋の色を、内容の重要度に分けて使い分ける
・付箋にキーワードをメモしておく

そして、寝る前1分でパラパラと付箋を眺めていく。これは、本の目次を読むだけでも大体の(大雑把ですが)内容がわかるのと同じようなもの。

つけた付箋をパラパラと見直すだけなら、1分で済みます。寝る前1分の復習に最適です。

楽しむのが身に付く最大のポイント


勉強は、楽しくやらないと結局は身に付きにくい。あまり自分にストイックになりすぎても、ストレスがたまるだけ。

毎日あれしよう、これしようと計画している事も、全てをやらない/やれないと、あぁ、ダメだ....と思うのではなく、やれなかったら寝る前に布団の中でパラパラ見よう、とか、本を必ず開こう、そのまま眠ってしまってもいいから~くらいに思っておくのがベター。

寝る前1分記憶術の仕掛けづくりとは?


それは、まず、覚えようとする前に、その事柄を理解すること。

「なぜ?」
「どうして?」
「どうやって?」

を日頃から口癖にしてしまうと良い。何でも好奇心を持ってちゃんと理解したい、と突っ込めると良い。理解できれば、覚えるのも早い。上辺だけを記憶するのではないから。

重要な事は、書く!


どんな事でも、これは重要!と思ったり覚えたいことはとにかく紙に書く。手で書く。

キーボードで打鍵するより、自分でペンを持って書く!それが大事。そうすることにより、記憶は更に定着しようとする。

これは「夢」もそうですよね。思ってるだけではダメ。書き出すこと。そしてそれを見直す。声に出して読む。みな、同じです。

気になる方は、手にとってみてくださいね。



お読み下さり、ありがとうございました。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。

**メールマガジン配信中**

月・木曜日の朝に配信しています。 奏法・精神面や呼吸のコントロール法などをお送りしています。
メールマガジンに興味のある方は、こちらからご登録ください
もちろん無料です。

テーマ:
ピアノを弾いていると、時々右手と左手が合わなくなること、ありませんか?



「ずれる!」を矯正する


「ずれる」にも、いろんなケースがああります。

例えば右手が16分音符で左手が8分音符、或はその逆だったり、両手共に16分音符のフレーズを弾いている時や、両手共にユニゾンで・或は三度違い・六度違いで音階フレーズを弾いている時、はっ!と気づいたら、ズレてた~~~~!(汗)と気付いたり、先生に指摘されたり。

原因の一つに、指遣いがあるかもしれません。

音階は、基本の指遣いと曲中に出てくる指遣いは違う場合もありますよね。そんな場合、もう頭の中だけではなく、指先もパニック!です。

頭の中ではきちんと整理して理解しているはずなのに、気づいたら、あれれ?なんでズレてはるん?

何はさておいても、自分が発する音を「聴く!」ということが大事です。

な~んだ、そういう事か~。うん、そういう事です(笑)。

問題は、それを常に実行できるかどうか?簡単なようですけれど、実はこれが一番難しい事です。

何度も言いますが、耳に病を持っている方でなければ、「きく」だけなら「聞こえて」きているからです。

だから「自分は今、練習に集中しているんだから自分の音を聴いているのはあたりまえじゃないか。」と、思い込みがちなのです。

本当に、聴けていますか?

「聞く」とは、意識しなくても聞こえてくるもの。BGMとか、電話やアラームなど。

「聴く」は、自ら意識をもってそれに耳を傾けること、です。

「聴けてるもん」と、片付けてもいいのです。誰も困りません。あなたの演奏(の成長)が、そこで止まってしまうだけのことです。自分を過信しないことです。

左右の音がずれてしまうのは何故?


主に、メロディは右手にあります。左手に出て来る事もありますが、人は「メロディは右手にあるもの」という思い込みがあります。

そして、頭の中に記憶されている「その曲」は、主に右手で弾いている(発している)音のつながりです。だから、自分としてはその曲/フレーズ/メロディを「聴けている」と錯覚しやすいのです。右手の音を「聴けている」と、勘違いしてしまいます。

だから、左手がどーして右手に合わないんだ?左手はやっぱり右手に比べて鈍いのか?と思うのでしょう。

でもね、違うんですよ。そうとは限らない。

右手の動きを「わかっているつもり」になっているので、自分の指が発する音・スピードに間違いがない、と思い込んでいるだけなのです。

右手が重要で、右手に音数が多くて大変だと、右手の練習をたくさんしています、よね。だからこそ「(ちゃんと)弾けている」と思い込んでしまう。

大事なのは手を聴いてあげる事です。

そして、左手の動きにきっちりと右手を合わせにいってあげることです。

*左右が逆の場合もあります。

速い音符のパッセージを弾いている手の方が、走りやすいものです。

もし、16分音符フレーズを弾くのが左手で8分音符フレーズを弾くのが右手なら、左手の動き・打鍵をよーく聴いて、右手は左手に合わせて打鍵することを意識する=左手を常に聴かねばならない。

両手共に16分音符のフレーズだとしても、同じです。指任せに弾かないことです。指を過信しない。指はあなたの体の一部だけれど、あなたが頭で想像しているようには動いてくれません。

聴く!ことが、最重要項目です。

ピアノの練習は、自分一人で孤独でツライものです。しかし、それなりに練習を重ねれば、どんな曲でもとりあえずは弾けるようになります。

そこが目標地点ならば、それだけで良いかもしれません。でもね、そこまで到達できたらば、次の扉を開いてみましょうよ。

・「とりあえず弾けたら満足」な世界から勇気を出して一歩前へ進みましょう。
・「いい音楽」を奏でる事を 目標にしませんか?
・「いい音楽」=楽譜に忠実・正しく、より心地よく。自分勝手に、自己満足で弾くだけで終わりにしないことです。

※ この記事は、メールマガジンの過去記事を加筆訂正しております。


お読み下さり、ありがとうございました。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。

**メールマガジン配信中**

月・木曜日の朝に配信しています。 奏法・精神面や呼吸のコントロール法などをお送りしています。
メールマガジンに興味のある方は、こちらからご登録ください
もちろん無料です。

テーマ:
曲を弾く・演奏するとは、どういう事だろう?音がとれて指に馴染んで、ある程度(なんとか?)弾けるようになった時、あなたは何を考えて弾いているでしょうか?

それぞれのフレーズの始点と終点はわかる。それぞれのフレーズがあるということは、わかる。そして、それらのフレーズがつながって一つのセクションになっていることも、わかる。大雑把に曲の構造がわかる。

それで?何を考えて弾いているでしょうか?目先の音、次の音はコレ!指をこう動かして!って必死になっていませんか?


※ ブルーマウンテン国立公園 in Australia

このような景色を見る時、あなたはどこを見ているでしょうか?どこを見るでしょうか?

多分、しばらくの間は「全景」を見ていませんか?首の後ろ側のあたりのチカラが抜けた状態で。広く大きく見る。その印象にひたる。それを楽しむ。味わう。

それと同じ事です。

曲は、小さなフレーズを理解していることももちろん大事。でも、それら小さなフレーズがどのように繋がり合って、大きな一つの曲になっているのか?

大きな山を作るために、一つ一つの小さなフレーズがある。だから、1フレーズごとに「あぁ終わった。」「ひゃー!来てしまった!」と思うことのないよう、何故今そのフレーズを
奏でているのか?どうして次のフレーズがあるのか?それは、こういう大きな山を作るためだよ、ということを「わかって」いる方がいい。

そして、常にその大きな山を「見て」、言い換えれば「大きくとらえて」常にそれを意識し、大きなものに向かうときの呼吸をもっていくことです。

8小節単位の短い曲をメドレーのように弾くのとは意味が違います。

そんなことを考えてみてくださいね。

これは先日、生徒のレッスンで伝えた話でした。



お読み下さり、ありがとうございました。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。

**メールマガジン配信中**

月・木曜日の朝に配信しています。 奏法・精神面や呼吸のコントロール法などをお送りしています。
メールマガジンに興味のある方は、こちらからご登録ください
もちろん無料です。

テーマ:
世の中には、時間に追われてアップアップになっちゃう人と、一体いつ寝てるの?と思うくらい忙しそうなのに、ちゃっちゃと仕事を片付けて(こなして)いく人とがいる。

私は後者に見られる事が多いようだけれど、実は前者。「読みなさいよ」とその本の表紙が私に波動を送っているような気がした。



松本幸夫著「時間に追われる人 仕事がラクに片づく人~着実に成果を上げる仕事術~」

いつも時間が足りないのは何故?


これには二つの原因があるという。

1. 段取りの悪さ
2. 完璧主義

1つ目の原因は、もう「アイタタタ....」まさに私はこれだ。あなたはいかが?

2つ目の原因、これは「自分は完璧主義者ではない」と思っている人でも、結構この傾向にあるだろう。何事においても完璧を目指しているというわけではなくても、何かをやろうと思ったら、簡単に満足しない・これじゃまだいけない・こんなではダメだ、ともっと良い出来を求めるという事かな?と思います。そういう人は、結構います。

時間とは使いこなすもの


ただ漠然と仕事をするだけでは、いつまでたっても「忙しい感じ」から抜け出せない。何故なら、仕事/やるべき事は次から次へとやってくるから。

その状態から抜け出すには、「時間の主人になる」気持ちを持つ事が肝心、と著者は書いています。

次々にやってくる仕事を「受け身的に片付ける」ことから脱するために、自分でその流れをコントロールする。自分のスケジュールを把握/管理する。

なんとなくダラダラと、長々と時間を割いてやっているたので、大切な仕事が「やっつけ仕事」になってしまう。それを避けるために、常に時間を意識しながら仕事をすることから始める。

仕事ができる人の条件


それは兎にも角にも段取りが良くなることです。

段取りさえ決まっていれば、ほとんどの仕事はスムーズにいく。あれもこれもしなければ!とバタバタと時間に追い込まれることもなくなる。

では、「段取り」とは何だろう?どうしたらいいのだろうか?

・仕事の全体像を考えてみる
・仕事を行う順番を決める
・ゴールを先に決めてスケジュールを立てる

といった技術が「段取り」には必要。しかしその前にまず考える事がある。それは今すぐやるべき仕事かどうか?ということ。

人は「今すぐやらなくてもいい事」に時間をかけていたりする。(ドキッ...)

朝起きたら・出社したら、目についた仕事・目の前にある仕事に「何の考えも無く」
手を付けていませんか?これが、バタバタをつくる一大要因です。

「今、目の前にあるから」という理由だけでその仕事をしてしまう。もちろん、目の前にある仕事もやらなければならない事です。でも、本当に「今」やるべき事なのか?他にもっと緊急性/重要度の高い事はないのか?

効率的に仕事が片づく手順を考える


建物を建てるのに、いきなり屋根を作ったりはしないでしょう。窓枠のはめ込みや外部の塗装も先にやる事ではありませんね。

手順を無視して仕事をするのは、はじめに屋根を作ってしまうようなもの。仕事には最適な手順があります。あらかじめ順番を決めておき、その通りに手をつけていけば、確実に終わらせる事ができる。

仕事は一つずつ順番に来てくれるわけではない。だから、複数の仕事をどう「仕切って」いくかがポイント。その仕切り方によって、仕事の成果も大幅に変わる。

複数の仕事を並行する時に気をつけたいのは、「締め切りシンドローム」です。

締め切り間際には、追い込まれるからこそ発揮出来る力があります。しかし、これを癖にすると「まだ○カ月先だから、とりあえずこっちの仕事を終わらせよう」と、締め切りの遠い仕事を放ってしまいます。

しかし、○カ月なんてあっという間に過ぎてしまうもの。そして締め切り直前に大慌てとなってしまうのだ。そのバタバタがまた次の仕事に影響を及ぼして、またそれが次の仕事へ、と延々と悪循環が続いてしまう。

締め切りの遠い仕事でも、少しでもいいから「手をつけておく」こと。少しの事の積み重ねが、大きなまとまった仕事になる。

費やした時間と成果は必ずしも比例しない


仕事は完璧に仕上げなければ!と、一つの仕事にこだわってしまうと、他の仕事がおろそかになったり、連日残業・徹夜仕事になってしまうこともある。

時間をかければかけただけ、良い仕事(質の高い仕事)ができるわけではない(できるとは限らない)。

必要以上のこだわりは、マイナスになる事もある。100%を求めたら、予定した時間にはまず終わらない。思い切って仕事を「終わり」にすることも必要。適度な所で仕事を「見切る」ということだ。

仕事は常に時間との闘い。どんなに質の高いものを仕上げても、締め切りに間に合わなければ全てはゼロになってしまうのだ。

気持ちをコントロールする方法を覚える


イヤな仕事を率先してやれる人は、そう多くない。

時間がないから、やるしかない!イヤだなんて言ってる場合じゃないでしょ!と自分を叱咤したところで、ますますヤル気は失せ集中できない。うん、あるある。

「北風と太陽」という話を覚えていますか?同じ事をやるのなら、無理に、イヤイヤやるのではなく、気分良くできるようにしたいもの。そのために、自分の感情をコントロールしてその仕事を「やろう!」という気持ちに仕向けることが大切。

イヤな仕事のすぐ後に、好きな仕事/得意な仕事の予定を入れるのも気持ちのコントロール法の一つ。「この仕事が終わったら、あの仕事ができる/待っている~♡」

何のための効率アップなのか?


それを自覚していないと、意味がない。

仕事が早く片づけば、自分のための時間が残るのです。自分自身が自由に使える時間が増えるのです。段取りが良くなれば、今まで2時間かかっていた仕事が30分で終えられるようにもなる。

しかし、仮に1日に1時間、自由時間が増えたとして、その時に自分は」何をしたいのか?」を考えておく事が大切です。そうでなければ、せっかく出来た自由時間を、ただボーッとしてダラダラと過ごしてせっかくの時間を生かせない。

「前半主義」でいこう!


これは私もよく立てる計画。生徒達にも話している方法です。

物事を期限のあるところに向かっていくにあたり、短い期間毎に「どこまでやるか(できている状態にするか)」を先に決めておきます。

この時に、やり始めから終了時までの期間を前半と後半に分けた時、前半にやってしまう量を多くしておくのです。前半と後半できっちり等分しない。前半にやる事を多くする。

何故なら、予定は狂うものだから(予定は予定でしかないから)。突如他の予定が入ったり、或は自分が体調を崩す事もあるかもしれない。予定をたてていても、予定通りには出来ない時もあるかもしれない、という事をもスケジュールに入れておくのです。

もし、そういう事がなかったとしても、前半に多めの事をやっていれば余裕が生まれます。後半も予定通りに進んだとして、残った時間はじっくり見直す(振り返る)ことに使えます。

これは、期間的なものではなくても、一日においてもそう。午前と午後に分けるなら、なるべく午前中にやる。まだまだ時間があるから、なんて思っていると、あっという間に夕方になってしまうものです。朝一番で手をつけると、一日を長く有効に使えます。(疲れてちょっと昼寝するにも、追い立てられる感にも襲われず、できます。)

とにかく、手をつける!


なんとなく気が乗らないとか、なんとなくボーッとしてしまう。なんだか、なかなか始められない。そういう事ってありませんか?

でも、「とにかく始めてみる」のです。ちょっとでいいから、手を付ける。始めてしまえば「はずみ」がつきます。案外、のっていきます。

やるべきことにランクづける


時間を上手に使うには、まず「やるべきこと」は何なのかを明確にすること。やるべきことさえわかれば、そこから手をつけていけばいいのです。

やるべきことが複数ある場合には、「どの順番で手を付けていくかを決めておく」こと。その順番を、「重要度」と「緊急度」によって、決めておくのです。

仕事を大きく三つくらいのグループに分ける。

1. 緊急であり重要でもある「すぐにやるべき」仕事
2. 緊急ではなく、しかも重要度も低いもの
3. それ以外の仕事

殆どの仕事は、3番になるでしょう。
1番は「すぐにやる!」。
2番は「後回しでいい」
3番は、その中で優先順位をつけて、順に片づける。

他、時間をうまくコントロールして仕事をする方法として、

・前日に「やることリスト」を作っておく
・先が見えない大きな仕事は小分けにしてやっていく
・自分にちょっとしたご褒美を設定して自分の尻をたたく
・ちょっと空いた時間に「何をするか?」
 短い時間でできる仕事のリストを作っておく
・同じような仕事はまとめて片づける
 (「パソコン作業」「メール送信」
  「電話をかける」「書類に目を通す」など)
・目標はほどほどのところに設定する
・「緊急度」と「重要度」を間違えず、
 緊急なだけの仕事に振り回されない
・自分の仕事を紙に書き出す
 (何から手をつけたらいいかわからない時に有効)
・集中できなくても深刻に考えない。
 (困ったり焦ったりする時間そのものが、無駄)
・仕事が進まない時、ズルズルと引きずってやらない
 (そういう時は早々に切り上げて明日に備えた方が生産的)
・集中できない時は、集中しなくていい仕事をする
・遊びの予定は先に入れて、絶対にずらさない



いつも時間が足りない〜、いつも思うように事を進められない〜、と嘆いている方にオススメの本です。

お読み下さり、ありがとうございました。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。

**メールマガジン配信中**

月・木曜日の朝に配信しています。 奏法・精神面や呼吸のコントロール法などをお送りしています。
メールマガジンに興味のある方は、こちらからご登録ください
もちろん無料です。

テーマ:
むかし買った本を再読してみました。えぇ、大好きなベートーヴェンさまです。すると、結構早いところでベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第2番」の話しが出てきました。

ベートーヴェンがピアニストとしてデビューした背景




ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第2番」は、ウィーンのブルク劇場にてベートーヴェン自身のピアノ演奏で初演されました。

もう、それだけで身震いするようです。もしタイムマシーンがあるなら、バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンがあるなら!このベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第2番」の初演を聴きに、ウィーンのブルク劇場までひとっ飛びしたいです!

さてその初演の時、実はピアノ・パートはまだ出来上がっておらず、ベートーヴェンさまはほぼ即興で演奏されました。この演奏会が、ベートーヴェン自身が公の場でのデビューであった、と記されています。

それは1795年3月29日と30日の二日連続、ウィーン音楽家協会主催の「未亡人救済慈善演奏会」でした。そこで、初日に演奏したのが、この2番コンチェルト。そして二日目には、ピアノで即興演奏を行ったとの事。

更に、演奏会の主旨は違いますが続く31日は、モーツァルト未亡人コンスタンツェが主催した演奏会がありました。この時にはモーツァルトのオペラ「皇帝ティトゥスの慈悲」が上演されましたが、その幕間にて演奏されたのがモーツァルトのピアノ協奏曲(K.466)で、そのソリストを務めたのがベートーヴェンだったのです。

この三日間に及ぶ公開演奏会で、ベートーヴェンの存在はウィーンの楽壇中に知れ渡ることになったのではないか?と言います。

この二ヶ月後には、「ウィーン新聞」にピアノ三重奏曲(Op.1)の出版予告と予約広告を載せ、作曲家としてのデビューも飾ったベートーヴェン。この予約数がベートーヴェンにかなりの収益を保証し、生活基盤が出来たようです。

いろんな事の前後関係がわかると、面白いですね。

昔この本を読んだ時の記憶が抜けているほど内容を覚えておらず、普通に伝記かと思っていました。

うちには「ベートーヴェン」の伝記が何冊かありますが、小学生向け・中学生向けのような感じで読者対象が分けられています。自分が小学生の時に読んだ「伝記」を思い出します。

この本は、大人向けの伝記だと思っていました。まぁ伝記は伝記なのですが、各作品が生まれた際の背景、人間模様などもわかるのは、ドキュメンタリーを観ているようで興味深いです。



こちらの本、オススメします。

ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第2番」について




ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品19。この協奏曲の最初のバージョンが作られたのは、1795年。そしてそれは3年後に完成されています(作曲に着手されたのは1785年とも言われています)。

ピアノ協奏曲第1番よりも9ヶ月遅い1801年12月に楽譜が出版されたため、「第2番」になったそうです。しかし実際には「第1番」という事でしょう。出版されたのが第1番より遅かっただけです。

初演は先にもお話したように、1795年3月25日にウィーンのブルク劇場で、ベートーヴェンによって行われました。

最終的な完成までは何度も手を加えられており、完成したのは慈善演奏会の2日前だったと伝えられています。また1801年に楽譜を出版する際には、出版社への手紙に

「ピアノ・パートはまだ書き上がっておらず、今になってやっと書いた」

と記されているため、ウィーンでの初演や第1番と一緒にプラハで演奏された時は、殆ど即興で演奏したと伝えられています。凄いですよねぇ。さすがベートーヴェンさまと言うべきか、偉大な音楽家とはそういうものなのか?重複しますが、どんな演奏だったのか?タイムマシンがあったら遡って聴きに行きたいものです。


第一楽章アレグロ・コン・ブリオはソナタ形式。変ロ長調。
テーマは、最初のオーケストラにより提示されています。



第二楽章アダージョはホ長調。変奏曲形式。

優しさと柔らかさが、ゆっくりとオーケストラのテーマから始まります。



第三楽章ロンド、モルト・アレグロ。変ロ長調。
ベートーヴェンの初期の遊び心が満載の楽章です。



我が師匠が「この楽章はジョークだ」と言われましたが、その通りだと思います。

ベートーヴェンは、オーケストラが正しいトニック・キーの不一致を「発見し」て、正確なトニック・キーに返る前に、Gの「間違った」キーの中でピアノを出現させたりしています。



2012年エストニアはタリンにて。




お読み下さり、ありがとうございました。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。

**メールマガジン配信中**

月・木曜日の朝に配信しています。 奏法・精神面や呼吸のコントロール法などをお送りしています。
メールマガジンに興味のある方は、こちらからご登録ください
もちろん無料です。

テーマ:
今日3月31日は、ハイドンの誕生日です。フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは(1732年3月31日-1809年5月31日)のオーストリアの作曲家です。

1803313

「交響曲の父」「弦楽四重奏の父」とも呼ばれるほど、たくさんの交響曲と弦楽四重奏曲を作曲しました。
(交響曲は、番号が付けられているのが104番までと番号なしが3曲、そして協奏交響曲が1曲あります。弦楽四重奏曲は68曲。)

ハイドンさんってどんな人だったの?


ハイドンさんは1732年に、当時ハンガリー王国との国境にあったローラウという街に生まれました。おじさんに音楽学校の校長をしていた人がいて、そのおじさんに音楽の才能を認められ、おじさん=マティアス・フランクのもとで勉強を始めたようです。

1740年にウィーンのシュテファン大聖堂のロイターさんに才能を認められてウィーンへ移住。長らくシュテファン大聖堂の聖歌隊にいました。その後、変声期をむかえて聖歌隊を解雇されます。しかしそれから必死で勉強して、次第に認められていきます。

その後いろいろありましたが、1761年にハンガリーの大貴族エステルハージ家の副楽長に就任してから、30年近くエステルハージ家に仕えました。この間に多くの作品を生み出し、ハイドンはエステルハージ家のためだけではなく、出版する目的でも作曲するようになっていました。

代替わりがあると、人事異動があるのは現在の社会でもよくあることですが、エステルハージ家の主人ニコラウス公爵が1790年に亡くなると、後継者のアントン・エステルハージ公爵は音楽に無関心だったため、ハイドンは解雇されてしまいます。(エステルハージ家に仕えていた他の音楽家たちもほぼ解雇)

その後のハイドンは、イギリスを訪れての演奏会が大成功!この頃に、ハイドンの有名な「驚愕」「軍隊」「太鼓連打」「ロンドン」といった交響曲が作曲されました。

イギリスで大成功したハイドンは、イギリスへの移住も考えたようですが、結局はウィーンに帰りました。

1802年に持病が悪化し、1809年にナポレオンがウィーンを侵攻する中で77歳でこの世を去りました。

ハイドンの名による作品



ハイドンと言えば、その名「HAYDN(シラレレソ、の音にあたる)」を用いた「ハイドンをたたえる」曲が、後世の作曲家達によって作られています。



ハイドンの没後100年であった1909年に、フランスの音楽雑誌が企画した事に端を発するようです。それに応じたのが、ラヴェル・ドビュッシー・デュカス他。

人の名前の綴りを(アルファベットを)音に置き換えてテーマにする、言葉遊び/音遊びのような曲は他にもたくさんありますが、私もそんな曲が好きです。

というわけで、ラヴェル作曲「ハイドンの名によるメヌエット」。






お読み下さり、ありがとうございました。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。



**メールマガジン配信中**

月・木曜日の朝に配信しています。 奏法・精神面や呼吸のコントロール法などをお送りしています。
メールマガジンに興味のある方は、こちらからご登録ください
もちろん無料です。

テーマ:
ユニゾンで歌う方法、本日の「オクターブの場合」は、片手でオクターブでのフレーズが続く場合の歌い方についてです。

右手でも左手でも、このケースはよく出てくるでしょう。

1.上昇・下降にかけるバランス
 これは「歌い方1」でお話した事と同じです。

2.繰り返される場合のバランス
 こちらは「歌い方2」でお話しした事と同じです。

3.バランスの取り方
 今日の重点はこちらです。



オクターブは大抵「1と5の指か1と4の指」で弾きますね。

右手も左手も、1の指(親指)の音を響かせて弾くのは、そんなに難しい事ではないでしょうか。問題は5の指の音を響かせる弾き方です。

まず。5の指の音を出そう!出そう!浮き立たせよう!と意識して弾いてみる。もしもあなたがそれまで、何も意識しないでオクターブ・フレーズを弾いていたとしたら「5の指の音を出そう!」と意識するだけで、自分が弾けていない・音が出せていないという事に気づくでしょう。(*片手のみで音を出してみましょうね。)

さあて、ではどうしましょうか?どうしたら5の指の音が綺麗に浮き出るでしょうか?
どうしたらいいんだろう?

こうかな?こうかな?と、やってみますよね。でもちょっと待って!

今、あなたの意識は「5の指にだけ」いっていますよね?そうして躍起になって打鍵しているうちに手首や肩がこわばってきているでしょう。

ここで感じてほしいの「1の指(親指)の存在を忘れる」という事です。

オクターブですから、1の指もあわせて打鍵しますよね。5の指よりも短くて太い1の指は、な~んにも考えないで打鍵すると、ただ音がドスン!と出てしまいます。

今までのオクターブの弾き方では、5の指の事以外はな~んにも考えないで打鍵していたので、5の指の音を浮き出そうとしていても、1の指の音が5の指の音を遮る様に出てしまったのです。

逆に言えば、指が細い分5の指は1の指に比べて不利です。しかも3の指のように、手の中心にはないですから余計に打鍵のコントロールが難しいです。

「1の指(親指)は、打鍵していない」と思うくらいで、1と5の指の音の出方のバランスは丁度良くなりますよ。

ピアノの鍵盤は、しっかりと底に落ちるまで打鍵しなくても、途中までの打鍵でも発音されます。だから1の指と5の指の両方が、同じバランスで同じだけ鍵盤を落とす必要はないのです。

・親指の存在を忘れる。
・親指の音を聴かないようにする。
・小指の音だけを聴く様にする。
・親指の付け根の力を抜く!
・手首の先には親指はくっついていない!と強く思い込む。

そこまで意識できたら、最後の確認作業は、あなたの「耳で聴く!」ことです♪

ささ、今あなたが弾いている曲の中に、片手でオクターブ・フレーズを弾くところはありませんか?
是非試してみてくださいね〜!


※ この記事は、メールマガジンの過去記事を加筆訂正しております。

お読み下さり、ありがとうございました。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕でした。

**メールマガジン配信中**

月・木曜日の朝に配信しています。 奏法・精神面や呼吸のコントロール法などをお送りしています。
メールマガジンに興味のある方は、こちらからご登録ください
もちろん無料です。

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス