タパスとピンチョス
タパスって知っていますか。スペインの小皿料理のことです。昔々王様が、地方へ向かう旅の途中にバルに立ち寄りました。そこで生ハムかなにかのおつまみと、グラスワインを頼んだのだとか。そしたら、グラスにハエがとまりそうになったので、ウェイターがさっと、おつまみの小皿でグラスにふたをしました。ふた、のことをタパというので、小皿料理はタパと呼ばれるように。タパスは複数形、というわけです。ピンチョスという言葉も知っていますか。これは、バルセロナでは楊枝に刺したフィンガーフードというような認識ですが、地方にっよっては、タパスのことをタパスではなく、ピンチョス、ピンチョと呼ぶところもあります。ピンチョ、ピンチョスって響きがかわいい。ちなみに私が好きなタパス、ピンチョスはトルティーリャ・デ・パタタス(じゃがいもオムレツ)かな。絶対その場で作ってくれる半熟のもの。カウンターに作り置きされているものは冷たいし、好きじゃないです。あ、とはいえ半熟のじゃがいもオムレツにあたってしまった悪夢のような夜もありました…。そんなことを差し引いても、じゃがいもオムレツ、いけます!