こんばんは、深山美希子です。
▶︎繊細、敏感だからといって内気なわけではない!HSS型HSPとは?
先日書いたこちらの記事で、こんなことを書きました。
これは個人的な感覚ですが、HSPを「敏感」や「繊細」と表現することで、ちょっとネガティブなイメージというか、脆い、弱いみたいなイメージがついてしまうこともあるかなと感じています。
でも、HSPは「高度な感覚処理・感受性」なんですよね。
そうすると素晴らしい能力のように思えてきませんか?
これに対して、HSP/HSC プロデューサーの皆川公美子さんが「共感しかない」とコメントをくださったのですが、HSPというとネガティブな印象もあるように思います。
敏感・繊細というワードだけ見ると、「ちょっと社会で生きにくそうな人たち」と思われてしまったりね。
確かに、これまでお会いしたHSP(Highly Sensitive Person)さんの中には、なかなか人ともうまく付き合えなくて・・・と悩んでいらっしゃる方もいました。
でも、そうでない方も沢山いるんです!
そのためには、HSPの中でもHSS型HSPというタイプを理解する必要があるかなと感じています。
「HSPの繊細さによる社会での生きにくさとはまた別の課題」も持った人たち。
私自身もこのHSS型HSPなので、HSSらしさの体験も交えながら書いてみますね。
<HSS型HSPって何?>
HSS型HSPとは
人口の15〜20%いるとされている、HSP(Highly Sensitive Person・ひといちばい繊細な人)。
その中の30%、つまり人口の約8%にいるとされているのが、HSS型HSPです。
HSSとは、High Sensation Seekingのことで、刺激追求型タイプのこと。
HSSタイプの人は、新しい体験を好んだり、型にはまった行動が苦手だったり、いつも同じ環境であることに退屈を覚えたり、安全とわかれば新しい人や物事とも関わっていける、といった傾向になります。
これらを見ると、HSPとは真逆の性質であることがわかりますね。
つまり、HSS型HSPというのは、HSPの繊細さ・敏感さで行動を抑制しようとするパワーと、HSSの刺激を求め外へ向かおうというパワーが共存している人です。
ブレーキ(HSP)を踏みながら、アクセル(HSS)を踏んでいる状態と例えるとわかりやすいかもしれません。
そんな真逆の性質を同時に持つHSS型HSPは、一見外交的で、チャレンジすることを苦にしないHSS側の特性を見て、活動的な人に思われることも多いでしょう。
しかし、同時に持つHSPの感受性により、その活発な活動によって感じることが膨大なので、圧倒されて行動を制限したくなったり、行動したもののすごく疲れて引きこもりたくなったり・・・。
両極端な性格の人が一緒に住んでいると思ってもらうと、そのコントロールがいかに難しいか、イメージがわくでしょうか。
自分の中に常に矛盾を抱えているのがHSS型HSPなのですよね。
HSS型HSPは、STOPとGO、どっちのサインも出ているの。
HSS全開だった私の30年
私が扱う現代数秘では、ひとりの人生を3つの時代に分けて、各時代にテーマとして与えられる数字があります。(メジャーサイクルと読んでます)
私はその1つ目の時代においてのテーマが、自分の力をガンガンに使っていくこと。社会で経験を重ねて、実社会における成功へ向かうこと、我が我がと突っ走ることがテーマとされていました。
よく言えば野心的、情熱的。悪く言えば、欲(物質や自他のコントロール、権力など)に満ちているという特徴。
HSPの方に多い、引っ込み思案で友人関係での悩みが多かったという例とは違い、学生時代は、HSSらしさである社交性を活かして、友人たちと楽しい青春時代を過ごしました(もちろん空気を読んでいることは多々あったけど、それはみんな当たり前と思っていたからまったく気づかず)。当時の私は、好きなことを好きなようにやれていたと思います。
大学卒業後、仕事においても、自分の好きな仕事をしたい!そこで実力をつけて認められたい!という欲があったので、ある程度在籍し仕事に慣れると別の仕事がしたくなり、10年間で4社に在籍しました。
転職はいつだって成長するためだったし、どれもそれなりに評価をしてもらいながら仕事をしてきたぞと自負もありました。
しかし、今振り返ってみると、好きなことをして生きてきたというよりも、私の力をどうしたら外の世界で発揮できるのか?私にはどんな力があるのだろうか?と模索した時代だったなと感じています。
どんな力が発揮できるのかを知りたいので、いつも「どうしたら社会において評価されるか?」というために動いていたと思うし(当時は自覚なし、好きなことをやっていると思っていました)、そのためには色んなことにチャレンジだ!といつも前のめりに色んなことへ挑んでいました。
まさにHSSっぽい、自分が成長できるような刺激を求めてどんどん行くぞ!という世界観で生きておりました(笑)
そういえば、周りの人からはよく「生き急いでいるよね」と言われていたなあ。
数秘等の精神世界の学びを経て気づいたこと
上記のような30年あまりを生きてきた後に、数秘等の学びを経たことで、「私の成長欲は、自己欠如感を埋めたいというものからだった」と気づきました。
「ありのままではOKでないから、何か見える形で私はOK!となれるものが欲しい。」
これがずっと潜んでいたのだとわかりました。
いつも足りないがモチベーションでやることなので、足りない私はいつまで経っても埋まることなくて、何かに挑戦して成果を出さなくてはと焦るばかりなのですよね。
また、私自身が人生において、「ありのままの私でOKとすること」というのをテーマに持っていることが数秘から読みとれました。
だからこそ、なかなかこれが難しいわけです。(簡単にできるなら人生のテーマに設定されないから)
正直今でも、ありのままの私でOKとなれていないこともめちゃめちゃあるのですが、少なくても、この気づきを得たことで、ないものねだりばかりする自分に以前よりも注意をするようになりました。
私たちは、皆、ただいるだけでOKな存在なのですよね。
こうした学びによって、私は外の世界だけでなく、自分の内の世界を見るようになりました。
どんなことが心地よいのか?
どんなことは嫌なのか?
長年の行動パターンについ戻りそうなこともありますが、少しずつ心地よさを大事にするようになってきています。
HSP本来の繊細さを、自分にも向けてあげることをやっと始められたのです。
HSS型HSPの仕組みをさらに理解して自分責めが減った
知識を得ることのよい点のひとつに、必要なく自分を責めることがなくなったというのがあります。
先日、HSPメッセンジャー講座を受けて、HSS型HSPのいわゆるアクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態について、脳内システムの詳しい説明をしていただきました。
HSPらしいブレーキ機能、つまり慎重に進もうというシステムと、HSSっぽいアクセル機能、つまり大胆に行動していこうというシステムは別々の遺伝子によってコントロールされているものだったのです。
私はずっとひとつのシステムを想像していました。(強く踏めばアクセルになり、弱めればブレーキになるような、シーソーみたいなかんじ)
ところがこのシステムはそれぞれが全く別の遺伝子が司っているということで、ブレーキにおいても強弱があるし、ブレーキにおいても強弱があるということなのです。
だからブレーキもアクセルも強い人もいれば、どちらも弱い人もいる、片方だけ強い人もいる。そしてそのバランスは様々。
HSS型HSPの人は、このシステムが2つとも強くなっているということなのですね。
ここからわかったことは、別々の遺伝子でコントロールされているからこそ、バランスを見つけるのは相当難しいということ!
アクセルを弱めればブレーキがかかるわけではない、ブレーキを弱めれば進むわけではない。2つをコントロールしなければいけないのです。
講座内で、同じくHSS型HSPの皆さんとシェアをする時間にこの話になったのですが、「(別々の遺伝子でコントロールされてるなら)自分のアクセルとブレーキをうまくコントロールできなくても、そこまで自分を責めなくていいのかもしれない」という声が出て、すごく共感しました。
HSS型HSPでない人から見たら、そんなにアクセルも、ブレーキもかけなければいいじゃないか、と思うかもしれません。
いや、その通りなの!
ぶっちゃけ私本人だって、そんなにアクセル踏みたくないんだけどと思うこともあれば、ブレーキ踏まずに進みたいんだけどって思うことがあります!
でもなかなかコントロールができなくて、結局行き着く先は「自分責め」。
なんでできないんだよ〜!って思って自分を責めているわけです。
よく考えると、どんどん進まなきゃって思う気持ちの中には、なんでできないんだよ〜とできない自分を奮い立たせているところもあったのかもしれません。
だから、この事実を知って、とても救われた気持ちになったんですよね。
私がんばっているよ!心に矛盾を抱えながらも進もうとしているんだ!と、自分を労る気持ちになれました。
今がんばりすぎている人へ
私がHSPをもっと多くの人が知ったらいいなと思う理由のひとつは、(私が過去そうだったように)HSPであることに気づかずHSSの気質で頑張りまくっている人に、HSS型HSPの存在を知ってもらいたいから。
心は置いてけぼりで、欠如感を埋めようとか、成長しなくてはと頑張りすぎているけれども、どこかにザワザワしたものを抱えている人、いわゆる「隠れHSS型HSP」の人は、HSPの人よりも気づきにくいことが多いんじゃないかな?と思ったりしています。
HSSというラッピングが結構分厚くて、HSPの自分に気づけなかった。
私自身がまさにそうだからです。
私もHSPであると公言した時に、周りからは「え?イメージと違う」と沢山言われました。
そりゃそうだ、ずっとHSS側を見せてきましたからね。
でも、本当の自分の心地よさを理解した時に、HSPの方と話すとなんて落ち着くんだろう、ほっこりする〜平和で、安心な世界だ〜となったんです。もう驚き!
もちろん今でも外に向かって色々挑戦したり、新しい世界を経験してみたい欲はありますが、それと同じくらいに自分の状態も大事にしたいと思うようになっています。
もしも今がんばっているけど、ちょっとモヤモヤしている人がいたら・・・
まずはがんばっている自分、褒めましょう!
素晴らしいです!
よくがんばっています!
次に、その頑張りは心地よいのか?自分に聞いてみましょう。
自己欠如感を埋めるためだったり、外の世界の評価だけに囚われていないか?
もしそうだと思ったら、少し緩めてみてはいかがでしょう?
そして、ザワザワをちょっとでも抱えている方。
ぜひHSP診断やってみましょう!
私の周りでも、試しにやってみたらすごい当てはまってびっくりだった・・・というHSS型HSPさんが沢山います。
HSPは弱さではありません。
感受性、高度な感覚処理を持つという強みです。
新たな強み発見のひとつとして、より多くの「隠れHSS型HSP」さんが、HSPを知ってくれたらいいなと思います。
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繊細さん、敏感な人とされるHSP(Highly Sensitive Person)は、
その「感受性の強さ」こそが強み!
HSPを生きづらさではなくて、自分の強みとして活かし、
本当の自分らしく輝いていけるように、
数秘というツールを取り入れてみませんか?
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