エジプト、リビアのIS系施設を空爆　キリスト教徒「大量殺害映像」に報復　恐怖支配地域更に拡大？！

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❏過激派組織IS(ダーイッシュ)系により、エジプト人21人を殺害したとする新動画が公開されました。
エジプト軍は報復としてリビアにあるISの拠点への空爆を開始したと発表！

NHKニュース 2015.2.16

エジプトが報復リビアのＩＳ拠点空爆

過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートが北アフリカのリビアでエジプト人２１人を殺害したとする映像を公開したことへの報復として、エジプト軍は日本時間の１６日午後、リビア国内にあるＩＳの拠点に対する空爆を始めたと発表しました。

過激派組織ＩＳはリビアで拘束していたキリスト教徒のエジプト人労働者２１人を殺害したとする映像を１５日までにインターネット上に投稿し、

※YouTube動画より

エジプトのシシ大統領は「この犯罪に復しゅうするため必要な手段を講じる」と述べて報復する姿勢を示していました。

そして１６日朝（日本時間の１６日午後）、エジプト軍はリビアにあるＩＳの拠点に対する空爆を始めたと発表しました。

エジプトの国営テレビによりますと、空爆が行われたのはリビア東部のダルナにあるＩＳの訓練施設や武器庫などだということです。

また、作戦にはリビア空軍も参加し、リビア軍の司令官は、これまでにＩＳの戦闘員少なくとも４０人を殺害したと説明しています。

リビアでは先月、ＩＳへの忠誠を誓う過激派組織がホテルを襲撃し、今月に入ってもラジオ局を占拠するなど活動を活発化させていました。

今回、エジプト軍がリビアでＩＳに対する軍事作戦に乗り出したことで、ＩＳとの戦いはイラクとシリアだけでなく、リビアにまで拡大した形となりました。
(引用ここまで)

❏現在、中東、ヨーロッパ、北アフリカで混乱が起きている地域は、第一次世界大戦以前はオスマン・トルコ帝国の領土でした。

※オスマン・トルコ帝国の最大領土

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より引用します。

ｐ122
(第一次大戦で)敗戦国となったドイツ、オーストリア・ハンガリー帝国、オスマン・トルコ帝国は、まさにこの総力戦の犠牲者となる運命でした。まずオーストリア・ハンガリー帝国とオスマン・トルコ帝国は｢民族自決｣の美名のもとに、少数民族が相次いで独立し、解体されてしまいました。
しかし、各民族の居住地は複雑に入り組んでいたためその後もこの地域の紛争は絶えませんでした。オーストリア・ハンガリー帝国やオスマン・トルコ帝国のような｢強力な国家｣があるからこそ、民族紛争を抑えこみ、平和を維持することができるわけですが｢小国乱立｣となると一気に不安定化してしまうのです。現在でも｢バルカン半島｣では争いが絶えません。これらの火種はすべて第一次大戦の置き土産なのです。
強国(敗戦国)を解体すると法を執行する力(秩序)が失われ、国内における民族問題や宗教問題が再燃します。第一次大戦以前の戦争においては、敵国をある程度痛めつけたところで戦争を終結させ、敗戦国を滅ぼすような真似はしませんでした。
なぜなら当時の為政者は｢秩序が崩壊したときのコストがあまりにも高い｣ということを歴史の教訓として知っていたからです。そういったことを代々伝える｢帝王学｣が権力者の階級にはありました。
ところが｢民主主義｣の世になるとこれまで統治をしたことがなかった階級の人々でも“人気投票”で選ばれさえすれば権力者になれるようになりました。そして人気投票で選ばれた権力者は“民意”を無視することができません。
国際政治の歴史を知らない素人が権力者として戦争をしたり、その後の講和条件を話し合ったりすることで“悲劇”が起こります。｢民族自決｣という発想は大変素晴らしいものだと思いますが、実力を伴わない国境線の引き直しは、ときとして｢民族同士の殺し合い｣を助長することもあるのです。
（引用ここまで）

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