週刊ポスト 2017.714号
これは25年前の「日本新党」ブームの再来か?
安倍VS小池本格参戦!「反安倍連立政権」の悪夢
(一部引用します)
動員で負けるから演説しない
(安倍首相は)週明けから都議選の応援に入ったものの、小学校の体育館など支持者を集めた“内輪の演説”ばかりで、ギリギリまで街頭に立って小池氏と戦おうとしなかった。
自民党東京都連幹部が冷ややかな言い方をする。
「そりゃそうだ。これまで総理が街頭演説するときは公明党が支持者を大量動員して“安倍人気”を演出してきた。しかし、都議選は頼みの公明党が小池と手を組んだ。負けず嫌いの総理は動員力で差をつけられるのが嫌でたまらなかった」
政権はひとたび壊れ始めると脆い
政治ジャーナリスト・野上忠興氏は小池氏が初めて政界に出た時の状況に似ていると指摘する。
「かつて細川護煕氏が日本新党を結成して臨んだ92年7月の参院選は『日本新党ブーム』と呼ばれたが、当選したのは小池氏らわずか4人だった。自民党は議席を増やし、政権は安泰と見られていた。ところが、1年後に8党連立の細川内閣が誕生した。あのとき、自民党の誰も政権を失うとは想像もしていなかった。」
当時の政界は自民党が衆院274議席を占め、「万年野党」の社会党(141議席)には政権を奪うだけの国民の支持はなかった。
ドラマの始まりはこの野党第一党の崩壊だった。
(中略)
「社会党の大敗から、日本新党の細川氏を旗印に、多弱の野党が結集していった。都議選後に起きるのも、まず野党第一党・民進党の混乱と解体でしょう。小池氏はあのときの経験から、日本新党のような核があれば盤石に見えた権力をひっくり返せることを、身をもって学んでいる」
(中略)
93年政変で細川政権への流れを決定づけたのは、自民党の政権批判葉が野党結集に参加したことだった。
「安倍一強」の自民党内でも、「反アベノミクス勉強会」に石破茂氏、野田聖子氏ら約60人が参加し、物言えなかった反安倍勢力がようやく動き出した。
野党の動きと自民党の反主流派を結びつけるのが小池新党の国政進出だろう。
(中略)
野田聖子を担ぎ出す
「自民党が安倍派と反安倍派に分裂状態となれば、小池新党を軸に野党勢力が反安倍派の野田聖子氏などを首班指名に担いで、“反安倍連立政権”が誕生するシナリオも考えられます」
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