心の安全設計室代表 心の安全コンサルタント

 

安田伸也です。

 

「もっとやらなきゃ」
「もっと頑張らなきゃ」

 

そんな風に思っているのに、なぜかやる気が出ない。

 

頑張ろうとすればするほど、逆に苦しくなってしまう。

 

そんなことって、あると思うんです。

 

わたし自身、抑うつ状態が酷かった時は、

 

「もっとやらなきゃ」
「もっと頑張らなきゃ」

 

と、自分を追い詰めていましたね。

 

もちろん、行動しないと現実は変わりません。

 

だから、自分の目標や創りたい世界へ向かって、行動していくことは大事です。

 

だけど、その際に気をつけて欲しいのは、

 

「できていないところばかりに目を向けない」

 

ということです。

なぜ「もっと頑張らなきゃ」と思うほど、やる気がなくなるのか?

人間、どうしてもできていないところ、足りないところに目が行きます。

 

「あれができていない」
「これも足りない」
「もっと頑張らなきゃ」

 

そんな風に、自分のできていないところを探してしまうんですよね。

 

でも、それを続けていると、だんだん自分に自信が持てなくなってきます。

 

頑張っているはずなのに、

 

「自分は全然できていない」

 

と感じるようになってしまう。

 

そうすると、やる気も失われていくんです。

 

わたしは、やる気を出すためには、できていないところを無理に改善しようとするだけではなく、「できているところを見ること」も大切だと思っています。

苦手なことばかり頑張ると「やらなきゃ」に変わってしまう

例えば、わたしの学生時代は、できている教科よりもできていない教科の勉強を頑張れと言われました。

 

例えば、

 

「英語は平均点以上だけど、数学は平均点以下」

 

だったとします。

 

その場合は、英語よりも数学の勉強時間を増やすように言われる。

 

今はどうか解りませんけどね。

 

でもね。

 

不得意な教科って、やっていて面白くないんです。

 

だから、数学の勉強をやりたくない。

 

だけど、

 

「苦手だからやらなきゃ」
「もっと頑張らなきゃ」

 

と無理矢理やろうとする。

 

結果、どうなるかというと、勉強が「義務」になるんです。

 

そして、やる気をなくし、数学だけではなく勉強自体をやりたくなくなる。

 

そして得意だったはずの英語の成績まで落ちていく...

 

そんな状態になっていきます。

やる気を出すなら「できること」「楽しいこと」から始める

では、反対にどうすればいいのか?

 

こういう場合は、英語が好きなら英語の勉強をする。

 

英語を勉強していると楽しい。

 

楽しいから、もっと勉強したくなる。

 

そして、

 

「前よりできるようになった」
「自分にもできる」

 

という感覚が少しずつ生まれてきます。

 

そうすると、勉強自体が好きになっていくんです。

 

さらに、自信が付いてくるので、

 

「じゃあ、数学も少しやってみようかな」

 

という気になっていく。

 

人間は、やはり楽しいことなら放っておいても自ら行動します。

 

だから、最初から「できていないことを克服しなければ」と考えるのではなく、できていることや楽しいことから、自分のやる気を育てていく。

 

こんな風に「やる気」の観点から見ると、いろいろうまく行くと思うんですよね。

仕事でやる気が出ないときも「うまくいっているところ」を見る

これ、仕事などにも言えると思うんです。

 

わたしは個人事業主なので、企業様向けの講演や個人向けの講座など、いろいろやっています。

 

もちろん、全部がいつもうまくいくわけではありません。

 

思ったような結果が出ないこともあります。

 

そんな時、うまくいっていないところ、結果が出ていないところばかりに目が向くと、やはり辛く苦しくなってきます。

 

「もっとやらなきゃ」
「まだ足りない」
「こんなんじゃダメだ」

 

そんな風に考えていると、自分で自分のやる気を削ってしまうんですよね。

 

だから、振り返るときは、うまくいっていないところだけではなく、うまくいっているところにも目を向けていきます。

 

「これはできた」
「ここは前より良くなった」
「この部分は喜んでもらえた」

 

小さなことでもいいんです。

 

そうすると、自分の「やる気」を育てることができるんですよね。

「できているところなんてない」と思ったときこそ探してみる

「できてるところなんて、全然ないよ」

 

という人がいるかもしれません。

 

だけど、それは「無い」のではなく、見えなくなっているだけ。

 

わたしは、そう思います。

 

できていないところは目につきやすい。

 

だけど、できているところは意外と見えにくいです。

 

なぜなら、自分にとって「できて当たり前」になっているからです。

 

例えば、

 

昨日より少し早く起きられた。
後回しにしていたことを一つ終わらせた。
誰かに「ありがとう」と言えた。
仕事を一つ最後までやった。

 

そんな小さなことでもいいと思うんです。

 

大きな成果だけを「できたこと」にする必要はありません。

 

1ミリでもできているところを探し、それを広げていく。

 

そうすると、自分の中に少しずつ「できる」という感覚が育ってきます。

 

そして、その感覚が次の行動につながっていく。

 

やる気って、無理矢理ひねり出すものではなく、こうやって少しずつ育てていくものなのかもしれません。

やる気を育てる方法は、子どもや部下への言葉がけにもつながる

むやみやたらに頑張るのではなく、自分が

 

「もう少し頑張ってみようかな」

 

と思える「やる気」を育てる。

 

これは、自分自身だけの話ではないと思います。

 

子どもさんや部下、同僚など、周りの人のやる気を育てることにもつながっていきます。

 

できていないところばかりを指摘されたら、

 

「自分はダメなんだ」

 

と思ってしまいますよね。

 

反対に、

 

「ここはできているね」
「前より良くなったね」
「ここはあなたの良いところだよ」

 

そんな風に、できているところを見てもらえたら、

 

「もう少しやってみよう」

 

と思えるかもしれません。

 

だからこそ、誰かに頑張って欲しい時ほど、できていないところを指摘するだけではなく、その人がすでにできているところを見つけることが大事なんだと思います。

まとめ|「もっと頑張らなきゃ」ではなく、やる気を育てていこう

「もっとやらなきゃ」
「もっと頑張らなきゃ」

 

そう思うこと自体が悪いわけではありません。

 

目標に向かって行動することは大事です。

 

だけど、できていないところばかりを見ながら頑張り続けると、だんだん苦しくなってしまいます。

 

だからこそ、たまには自分のできているところにも目を向けてみてください。

 

「今日、何ができたかな?」

 

と振り返ってみる。

 

本当に小さなことでいいんです。

 

1ミリでもできているところを見つける。

 

そして、それを少しずつ広げていく。

 

むやみやたらに頑張るのではなく、自分が「頑張ろう」と思えるやる気を育てる。

 

それが結果として、自分自身だけではなく、子どもさんや部下、同僚など、周りの人の「やる気」を育てる言葉がけにもつながっていくと思いますよ。

よくある質問(FAQ)

Q. やる気が出ないときは、無理に頑張らないほうがいいですか?

休むのも方法の1つです。

 

だけど、ず〜っと休んでばかりで、まったく行動しなくていい、ということではありません。

 

大切なのは「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い詰めながら行動するのではなく、自分ができていることや、取り組みやすいことから始めることだと思います。

 

小さくても「できた」という感覚が生まれると、それが次の行動へのやる気につながっていきます。

Q. 自分のできているところが見つからない場合はどうすればいいですか?

大きな成果を探さなくても大丈夫です。

 

「今日も仕事に行った」「一つ仕事を終わらせた」「昨日より少し前に進んだ」など、小さなことで構いません。

 

1ミリでもできているところを探してみる。

 

そして紙に書き出してみるといいでしょう。

 

その積み重ねが、自分のやる気や自信を育てていくと思います。

Q. 子どもや部下のやる気を育てるにはどうすればいいですか?

できていないところだけを見るのではなく、すでにできているところや以前より成長したところを見つけて、まずそこを言葉にして伝えることです。

 

最初から「ここがダメ」だけを伝えても、相手はやる気を無くすだけ。

 

まずは

 

「ここはできているね」
「前より良くなったね」

 

というプラスの言葉を加えてみる。

 

そんな小さな言葉がけが、その人自身の「もう少しやってみよう」という気持ちにつながっていくと思いますよ。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

この記事が、自分のできているところに目を向け、自分自身や周りの人の「やる気」を育てる切っ掛けになれば嬉しく思います。

筆者プロフィール

心の安全設計室代表・心の安全コンサルタント。元海上保安官・潜水士として約35年間勤務し、潜水士、巡視船航海士、巡視艇船長などを経験。海難救助、転覆船や沈没船の捜索、領海警備、密漁船や密輸船への対応など、3,000件以上の事件・事故に関わる。一方、在職中には職場の人間関係やコミュニケーションに悩み、約20年間、うつやパニック障害などのメンタル不調を繰り返す。退職後に心理学やコーチングを学び、現在は安全大会や企業研修などで、事故防止、心理的安全性、コミュニケーション、メンタルヘルスなどを伝えている。

 

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