事故を防ぐのは、心の安全から。
心の安全設計室
心の安全コンサルタント
安田伸也です。

人生の「勝ち組」「負け組」という言葉をよく耳にします。
年収、学歴、持ち家、結婚──そんな“分かりやすい指標”で、
人生の優劣を決めるような風潮が広がっています。
わたしは、この言葉が大嫌い。
何故なら、人生はレースではないと思うから。
勝ち負けから離れて、自分の人生を考えてみませんか?
あなたは本当に、誰かと比べて生きたいですか?
人より上か下かで、幸せを測りたいですか?
わたしは、人生はレースではないし、ゴールも人それぞれだと思っています。
この記事の目次
わたしたちは、知らず知らず「競争の中」で生きている
わたしは、子どもの頃から誰かと比べることや他者からの評価で自分の価値を計ってきました。
テストの点数、運動会の順位、通知表の評価。
「人より上か下か」で評価されるのが当たり前のように育ちました。
わたしが高校生だった昭和の時代には、
学期末や中間試験の成績が、上位30位まで廊下に貼り出されていたんです。
勉強が嫌いで、成績が悪かったので、わたしの名前が貼り出されることは無かったんですけどね。(^_^;
兄弟や友達と比べられたり、勝ち負けで判断されたり──
そうして「競争の中で頑張ること」が、
正しい生き方のように刷り込まれてきました。
「勝ち組」「負け組」という幻想
今の社会は、“分かりやすい構図”を好みます。
だからマスコミも、「勝ち組」「負け組」といったラベルをつけて、
物事を単純化して伝えようとする。
でも、その視点が多くの人を不幸にしているように思います。
人生をレースのように捉えた瞬間、
人は誰かと比べ、自分の立ち位置に怯え、焦り、疲れていく。
本来、人生は順位を競うものではなく、
それぞれが自分のペースで歩む旅のようなもの。
誰かより早くても遅くても、幸せの価値は変わらないのです。
「競争の中に幸福は無い」
「競争の中に幸福は無い」
心理学者アルフレッド・アドラーは言いました。
「競争の中に幸福は無い」
この言葉を最初に聞いたとき、
わたしは、正直意味が解りませんでした。
けれど、今ならわかります。
ライバルと切磋琢磨することは悪くありません。
お互いに刺激を受け、高め合うことも大切です。
でも、“勝ち負け”に意識が向くと、
他人の成功が脅威に見えたり、
自分の小さな失敗に過剰に落ち込んでしまう。
それではいつまで経っても心が休まりませんよね。
比べる生き方は、心をすり減らす
「人より上に行くことが良い」と信じていると、
無意識のうちに人と自分を比べ続けてしまいます。
そして、時には他人を蹴落としてでも上に行きたいと思ってしまう。
でも、それで本当に幸せになれるでしょうか?
逆に、順位が下がると自分を責めたり、
「自分はダメだ」と思い込んでしまう。
わたし自身、長い間「優秀でなければならない」という思い込みを抱えていました。
そのプレッシャーが、わたしを疲弊させ、うつやパニック症を発症させていたのだと思います。
競争から降りたら、心が自由になった
ある時「出世や給料の比較などの競争から降りよう」と決めました。
それ以来、心がすっと軽くなったんです。
「誰かに勝たなくてもいい」
「昨日の自分より、少しでも成長出来ていればそれでいい」
そう思えるようになってから、
周りの人との人間関係も良くなり、
日常の中にある小さな幸せに気づけるようになりました。
幸福は“比べない生き方”の中にある
今のわたしは、誰かと競うよりも、
目の前の人を少しでも幸せにしたいと思っています。
人と比べなくても、
競い合わなくても、
わたしはわたしで、あなたはあなたで、ちゃんと価値がある。
勝ち負けではなく、
それぞれが自分のペースで、毎日笑顔で生きていけばいい。
それが、ほんとうの幸福だと信じています。
あなたはどう思いますか?
まとめ
「勝ち組」「負け組」という物差しから離れてみると、人生は誰かとの順位争いではないことに気づきます。
誰かより上か下かではなく、自分がどう生きたいのか。
誰かに勝つことではなく、自分のペースで歩きながら、昨日の自分より少し成長していく。
人と比べることを手放すことが、自分らしい人生や、日常にある小さな幸せに気づくきっかけになるのではないでしょうか。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、誰かとの勝ち負けではなく、自分らしい人生や幸福について考える切っ掛けになれば嬉しく思います。
筆者プロフィール|安田伸也
心の安全設計室代表・心の安全コンサルタント。元海上保安官・潜水士。
海上保安庁に約35年間勤務し、潜水士、巡視船航海士、巡視艇船長などを経験。海難救助、転覆船や沈没船の捜索、領海警備、密漁船や密輸船への対応など、3,000件以上の事件・事故に関わってきました。
一方で、海上保安庁在職中には職場の人間関係やコミュニケーションに悩み、約20年間、うつやパニック障害などのメンタル不調を繰り返しました。退職後に心理学やコーチングを学び、自分自身の心を整える方法を身につけました。
現在は、建設業、建築業、製造業などの安全大会や企業研修において、ヒューマンエラーと事故防止、心理的安全性のある職場づくり、職場のコミュニケーション改善、メンタルヘルスなどをお伝えしています。
「自死ゼロ・事故ゼロの世界を創り、笑顔で働く人を増やす」ことを使命に活動しています。
