《1/4》 より

 

 

【ストーン・ヘンジの本来の目的】
 私は夢の中で時空を超えて、ストーン・ヘンジの本来の目的について教えられたのだった。ストーン・ヘンジは日時計でもなければ、夏至や冬至を知らせるものでもない。ストーン・ヘンジは月を観察するものであって、特に月蝕や日蝕を知るための装置だった。なぜ月を観察して月蝕や日蝕を知る必要があったかといえば、本来はストーン・ヘンジがヒーリングセンターのような役割を果たし、地球や地球上に住むすべての生命の音を調整していたからに他ならない。音を正確にチューニングするには、地球と月と太陽が一直線に並んだとき、その効果が最大になるからだった。治療や治癒の目的でこのストーン・ヘンジが作られた。それは地球と地球上に住むすべての生命の音をチューニングするために。当初は地球をチューニングするために作られたが、地球と地球上に住むすべての生命に恩恵がもたらされ、そして時が下るにつれて、その対象が個人的なものとなっていったのだろう・・・。 (p.134-135)
 ストーン・ヘンジは、地球と地球上に住むすべての生命のために存在する音のチューニング(波動調整)装置だと言っている。ピラミッドと同じである。
 地上の様々な古代遺跡と天体との関係は、多くの著作内で言及されているけれど、要は、「天体との位置関係によって、どのような波動が生じているのか」ということが重要なのだろう。

 

 

【図形】

 もしかしたら私の魂は図形コレクターなのだろうか・・・。
 確かに、次元を超える際に通り抜ける光のトンネル内には光の図形が描かれている。図形はゲートになり、出入口になり、魂にとっては自分がどこの何者に生まれ変わっても魂の言語としての図形、光の言語としての図形を思い出すからだろうか。また図形は一つの場を形成するため、同じフィールドに立って、肉体や心と会話する際の共通語として、数字や図形が最も伝わりやすいのかもしれない。(p.161)

 「物質世界」より明らかに上位次元である「夢の世界」を知る上で、上記の記述や、下記リンクの記述は参考になる。
   《参照》  『天河流動縁起』 祜松泰成 (コスモ・テン) 《後編》
            【サナート・クマラの神識体】

 

 

【ストーン・ヘンジの青い石】
 アーサー王伝説の本をパラパラめくっていると、その本には見覚えのある挿絵があった。
「あ、ストーン・ヘンジ!」 ・・・中略・・・。
「アーサー王伝説とストーン・ヘンジって、なにか関係があるのかな・・・」 ・・・中略・・・。
「へぇー。ストーン・ヘンジの石は、魔術師マーリンが魔法で運んだんだって」
 こういった伝説はよくありがちだと思ったが、ある文章を読んだ瞬間、遠く離れた二つの間に電流が走り、スパークが飛ぶような衝撃を覚えた。
 ストーン・ヘンジの石にはマーリンによって魔法がかけられていて、地球上すべての動植物の病気を治すといわれている・・・。
「ストーン・ヘンジの石に水をかけるとすべてを癒す薬ができるってどういうこと?」
 ・・・中略・・・。
 この本を読みながら私はある石のことを思い浮かべていた。そうストーン・ヘンジの内側のサークル内にあった青い石のことを。・・・中略・・・。そしてこの石はある種の水をつけると息を吹き返したたかのように、石の色が変わるのだ。・・・中略・・・、この肉眼ではっきりわかるような目に見える変化なのだ。 (p.172)
 魔術師マーリンは、紫色の炎ですべてを癒すことに貢献しているセント・ジャーメイン。
 青い石に水をかけると何色に変わるのだろうか。書かれていないけど、紫色?
 アーサー王に関するまだ読んでない著作が2冊も書架にあることを思い出しつつ、書き出しておいた。
 と同時に、
 ハワイのワイキキ・ビーチの中心にあるデューク・カハナモク像のそばに「ワイキキの魔法石」があったことを思い出していた。16世紀にタヒチから訪れた4人の魔術師が、超自然の力「マナ」を宿らせた石で、万病に効くと言われている石のことを。
 日本に秘め置かれていたカタカムナ科学を用いると、特殊な高波動空間を創出することができ、この空間に触れるだけで病気を治すことができることを、丸山修寛医師がYouTubeで語っている。
 魔術師たちが設えた石も、つまり、こういうことなのだろう。

 

 

【母なる地球の洞窟】
 この洞窟は不思議な洞窟だ。まるで幾何学的に計算し尽くされた建造物・・・人間の神殿・・・のように、ただ歩いているだけで縦軸、横軸、前後の軸のバランスが整えられ、意識がハートの中心に集まってくる。 (p.180)
 スイスにある、とある石切り場だった洞窟を訪れた時のこと。
 すべてを包み込むような洞窟のエネルギーを感じていると、母なる地球に抱かれているかのような錯覚を覚えた。この洞窟は母なる地球を思い出させてくれる場所。・・・中略・・・。この洞窟内で捧げられる名もない祈りは、時空を超えて遠くまで届くのではないかと、そんな風にさえ思えてくるのだった。(p.181-182)
 このような特殊な波動環境の場所を訪れることは、経済的にも時間的にもなかなかできることではないけれど、今この時代は、ゼロポイント・フィールドを創出する上で助けになる様々な装置なりグッズが、既に日本人の手によって出来上がっているだろう。

 

 

【オーラが球体になったら、あとはもう踊るしかない】

 Eさんがこの洞窟に初めて来た時のことを語ってくれた。・・・中略・・・。あまりの気持ちよさに裸足になって洞窟の中をクルクルと踊ってしまったという・・・。
 実際にこの洞窟に来て、その感覚が私にもわかるような気がした。肉体をつつむ目には見えないエネルギー・フィールドが正常な循環を続け、肉体に近い層、感情の層、魂や精神の層、そして宇宙の層がなんの滞りもなく調和を保っている。エネルギーセンターにあるチャクラと呼ばれている立体的な図形は歪みのない形にチューニングされ、肉体をつつむ目には見えないオーラと呼ばれている多次元的な光が、縦に長い楕円形からだんだんと球体になっていく。オーラが球体になったら、あとはもう踊るしかない。
 私たちは靴を脱いで、砂の上で裸足になった。・・・中略・・・。エネルギーが流れるままに、魂が赴くままに。頭を空っぽにして、くるくるとまわりはじめた。(p.182-183)

 この記述を読んで、「狂おす」の原義が「回転」であることと、「回転運動」こそが宇宙流動に同期してゆくメソッドであることを思い出す。
   《参照》   『狂の精神史』 中西進 (講談社文庫)
              【狂ほす】
   《参照》   『トニー流 幸せを栽培する方法』 トニー・ラズロ (ソフトバンククリエイティブ)
              【セマー】
   《参照》   『ガイアの法則』 千賀一生 (徳間書店) 《中編》
              【意識領域の拡大とスピン(回転)運動】

 

 

【四葉のクローバー】

 スイスの湖のほとりで、夏至の日に四葉のクローバー。こんな幸運がはたしてあるだろうか。・・・中略・・・。なぜ四葉のクローバーを夏至の日に見つけるといいかといえば、四葉のクローバーの形状にも関係がある。四つの輪が重なったような形はバランスがとれていて、安定感があり、それでいて永遠の循環をあらわしている。無限大の形が十字に重なったような四葉のクローバーは幸運の護符といわれていたのだろう。(p.207)

 スイスは、日本の言霊で、「ス」の「イス(椅子)」、即ち、「ゼロポイントのある所」くらいの意味だろうか。
 四葉のクローバーの形状は、交差するインフィニティ―。
   《参照》  『22を超えてゆけ』 辻麻里子 (ナチュラルスピリット)
            【時空を超える秘儀】
 だからかどうか知らないけれど、スピリチュアルを解する人々の間では、毎年8月8日は、「ライオンズゲート(獅子座の期間に開く宇宙のゲート)」 が最も大きく開く日と言われている。

 

 

【『ファウスト』】

 『ファウスト』を数ページ読んだ時点で、私はこの本の世界に引きずり込まれていた。言葉のリズム、踊る色彩、目に浮かぶようなリアルな光景、生き生きと躍動する数字、私は『ファウスト』の周波数に全身を浸し、途中でやめることができなくなっていた。そして、不眠不休で最後まで一気に読み切った。
 一冊の本がその後の人生を変えることがあるとしたら、私にとっては、13歳の夏に読んだゲーテの『ファウスト』だろう。そのストーリー展開や文章の上手さはもとより、この本が有する「周波数領域」に完全にやられてしまった。それは9歳の頃、がけから落ちた際に垣間見てきた世界とどこか雰囲気が似ていたので、これは自分が見た夢でも幻でもなく、どこかの領域にきっと存在するのだとゲーテの『ファウスト』を読んで確信したのだった。私はひとりではないという感覚があふれてきた。(p.213)

 中学1年(13歳)で『ファウスト』を読んでいたというだけで、チャンちゃんなんかは「嘘っそ~」と思ってしまうのだけれど、辻さんのような特殊能(脳)力者ならではのことと分かるから、チャンちゃん自身の凡庸ぶりに、それほど狼狽えることもない。
 ゲーテのような魔法使いを正しく知ることができるのは、辻さんのような魔法使いだけである。
 下記リンクの中に、強力な呪文をしたためた魔法使いとして、ゲーテの名が語られている。
  《参照》  『魂の言葉』  鏡リュウジ (学研
          【呪文】
 これらの記述からも分るように、高度な作品というのは必ずや異界(高次元世界・高周波数領域・スピリチュアル領域)に関与しているものなのである。これらを背後に感じられないようなものであるならば、いかなる作品であれ、作られる必要はないと思っている。
   《参照》  『オルフェウスの卵』  鏡リュウジ (実業之日本社)
           【ヘルメティック・サークル】
 危惧すべきは、高周波数領域を解するインディゴ・チルドレンたちが書いた『ファウスト』などの読書感想文を、コテコテ現実認識能力しかない凡庸な先生たちが、その自覚も無いままにダメ出し評価してしまうことである。