イメージ 1

 2011年11月に来日して、日本国民をすっかり魅了したワンチュク国王とペマ王妃。日本国民はそのお人柄に感銘を受けていたけれど、3・11以降、政界官界はほぼ完全にアメリカに支配されていた状況下で、本当は宿舎など裏側で相当不愉快なことをされていたのではないだろうか。いかなる理由があれ雅子様の晩餐会欠席など、あってはならないことだけれど・・・・欠席である。不敬を前面に出した完全なるヤラセだろう。これと同様な作為であるマスコミ報道に関しては、下記に書いておいた。2012年5月初版。

 

 

【国王夫妻】
 お二人の出会いは、とてもドラマチックだったといわれております。17歳のワンチュク皇太子に「あなたが好きです。お嫁さんにしてください」と言った7歳の少女がいました。それがジェツン・ペマ王妃だったのです。
 その時ワンチュク皇太子は、「あなたが大きくなった時に、私がまだ独身だったら、ね」と、軽い気持ちでお答えしたと関係者から聞いたことがあります。それから10年後、二人は劇的な再開を果たされ、ともに生きていく約束をされたのでした。(p.18)
 まさに物語のような話です。

 

 

【王位継承後最初の訪問国】
 ワンチュク国王には、王位継承以降、他の国からも多数の招待がありましたが、国王ご自身が「最初の公式海外訪問はぜひ日本へ」と熱望されていたのです。2011年3月11日の東日本大震災を受けて、さらに日本への思いを強くなさったご様子でした。(p.34)
 これが事実であることを証明する、素晴らしいスピーチを国会でしてくれているのだけれど、You-tubeを見ると、その最も重要な部分はテレビで放映されていなかったらしい。
 日本のマスコミは、今や「日本を貶める勢力」によって完全支配されているという何よりの証拠である。
《全スピーチ》
  多くの日本人が心を打たれ思わず涙 ブ-タン国王(全21min)国会
《テレビ放映で削除された部分のスピーチ》
  テレビが日本国民に伝えたくないブータン国王の演説 20111117

 

 

【被災地のために】
 今回、被災地で直接鎮魂の祈りを捧げるために、国王は、ブータン仏教界において二番目に位の高い層を含む、三人の僧侶とともに来日されました。国王は国賓、つまり国のお客様としての来日ですから、随行員に関しても、招く側の日本が基本的な経費を負担するという仕組みがありますが、その三人の僧侶の交通費や滞在費などすべての経費は、国王自らが負担されると決めておられました。
「お見舞いをしたいために私が連れてきた僧侶なので、そうしなければお見舞いにならない」と国王はお考えになりました。(p.59-60)

 

 

【民主主義】
 民主主義は、いま存在する政治制度の中で一番いい制度だと思っていますが、(p.82)
 国王はスピーチの中でこう言っているのだけれど、ブータンは、王制を維持すべきったと思う。
 チャンちゃんのこのブログをス~~ット読んでいる暇人なら分かるだろうけど、民主主義をうたっているこの日本が、今、どれほど酷い状態に成り果てていることか。
 ブータンが日本の二の舞になってしまわないことを祈るばかりである。
     《参照》   『もう一つの日本』 皆川豪志・徳光一輝 (ソフトバンク新書)
               【ブータンの現状】
     《参照》   『B層の研究』 適菜収 (講談社) 《後編》
               【民主主義】

 

 

【民族衣装】
 ブータン国民を代表する立場として訪日し、海外からブータン人としての模範を国民に示すという意味で、民族衣装で通されたのです。
 今回、ブータンの民族衣装を通じて、おそらく多くの日本人が感じていること、日本のなかで日本的な要素が希薄になり、なにか無国籍状態になっていることへの危機感・・・それを再認識されたかたも多かったのではないでしょうか。(p.24)

 伝統文化だからといって、大きな付加価値を与えて高価なものにしてしまうばかりでは、ますますその矛盾は広がり、伝統文化を守ることに相反してしまうのです。
 ブータンの民族衣装への考え方のように、日本においても日常のなかで伝統文化を生かして楽しめるようになるといいのではないでしょうか。(p.25)
 若くない日本人の殆どは、このように思っているのだろうけれど、格差社会の進展で、何十万もする着物を買える人の割合は激減している。中国製の縫製であっても決して粗悪品ではない良質な着物が手頃な価格で買えるようになっているけれど、着物は行動性の面で洋服にかなわないから、一度日常から離れてしまったら、なかなか元には戻らないだろう。
 そもそも衣服の文化が栄えるのは温帯から亜寒帯域にある地域なのだけれど、日本は近年徐々に亜熱帯化しつつあるから、気候的にも着物文化の維持が難しくなっている。
 でも、そんな言い訳ばっかりしていると、本当に着物文化が無くなってしまう。
 きちんと維持してくれている人々もいるはずである。
 チャンちゃんには何もできないから、ひたすら着物に関するリンクを付けて終わり。
 若者向けには、『はいからさんが通る』 のようなマンガを通じて、衣装文化を復活させるのが最善手だろう。

 

     《参照》   『英語以前に身に付けたいこと』 坂東眞理子 (日文新書) 《前編》
               【国際社会で尊敬される日本人は・・・】
     《参照》   『筆談ホステス 67の愛言葉』 斉藤里恵 (光文社)
                【着物は気持ちのスイッチ】
     《参照》   『歌舞伎と日本舞踊』 高橋啓之 (サンリオ)
               【日本舞踊】
     《参照》   『梅干と日本刀』 樋口清之 祥伝社
               【日本人の創造性が生んだ着物】
     《参照》   『きもの、大好き!』 平野恵理子 (KKベストセラーズ)
     《参照》   『日本のおもてなし心得帖』 藤ジニー 幻冬舎
               【着物生活】
     《参照》   『衣のことば』 三宮庄二・幸田美智子 (宮帯出版社)
     《参照》   『帯と化粧』 樋口清之 装道出版



<了>

 

  ペマ・ギャルポ著の読書記録

     『ワンチュク国王から教わったこと』

     『おかげさまで生かされて』