皆さま
寒い日が続きますね。
僕はずっと不安な重い思いに
支配されていると思い込んで
重たく過ごしていました。
しかし、今や軽やかに
感謝の気持ちを持って、
毎日を過ごすことが
できるようになりました。
同じように苦しむ方や
もう一歩先に進みたいという方など
いらっしゃいましたら、
下記の自己紹介を兼ねた
「僕の物語」でその転換していく
様子を描写していますので、
参考にしていただけると、
過去の僕も含めてとても
嬉しく思います。
本日もよろしくお願いします。
初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた
僕の物語をお読みいただくことができます。
では、書いていきます。
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「母の死で生きる意味を悟る公太の物語⑧」
前回までのお話しはこちらからお読みください。
しかし、同時に公太は
母のことを表面上では
決してそんなことは
ありませんでしたが、どこかで
憎んでもいたのです。
公太はそんな自分を
責めながらも
苦悩を重ねていました。
どうしても、母に素直に
なれないのです。
母は母で公太にそんなこと
お構いなしに連絡を
寄越してきては
「うちで夕飯食べて行ったら?」と
公太を誘います。
公太はそれを疎ましいと
思いながらも心の中では
どこかで喜んでいるのです。
もしかしたら公太は
「母の愛情」を受け取りたかったのかも
しれません。
すると、いつしか公太は
市役所での仕事を終えると
母が待つ実家に寄って
夕飯を食べて、自分の住む
アパートへと帰っていきました。
最初は夕飯だけにしておこうと
決めていた公太でしたが、
次第に母からの
「広いお風呂でゆっくりしていったら」
「あなたの部屋は残してあるのよ」
などの言葉に公太は
徐々に観念していくかのように
市役所での仕事以外は
母の住む実家で生活をするように
なりました。
公太はとても複雑な想いもありましたが、
本当の自分はこうしたかったのかも
しれません。
そうして憎んでいたはずの
母から「もう、うちに戻ってきたら」との
一言を待っていたかのように
公太は「そうしようかな」と
見事にアパートを引き払い、
実家に戻ることにしたのです。
公太は実家を出ることで
有言実行することで
母の言った言葉を忠実に
再現することで、
公太自身が自分は何を
求めているのかを
知ることになったのです。
公太はしばらくの間、
実家で母と2人暮らしをしながら
市役所での仕事に勤しむことに
なりました。
しかし、そんな日々は長くは
続きませんでした。
公太は市役所職員になって
10年が経った頃、結婚をしました。
コツコツ貯めていた貯金を
頭金にして一戸建ての家も買いました。
母は特に何も言いませんでした。
公太としてはこの歳になるまで
母と暮らすことで、充分な親孝行をしたし
自分の不思議と求める憎んでいるはずの
母への愛情を消化させたような
気になっていました。
だからこそ、決して公太は
母に向かって「一緒に暮らそう」などとは
言わなかったのです。
公太が新築の戸建てへ
引越しする日、母は
嬉しくないのか、心配するような
不安げといってもよさそうな、
なんとも言えない複雑な
表情を浮かべて
公太を見送りました。
公太にはそんな表情をするのが母
という認識があったため、
特に違和感を感じることは
なかったようです。
【~続く~】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。
*この物語はフィクションです。