皆さま
色々な人が言います。
「幸せになりたい」って。
もちろん僕もそう思います。
でも、幸せってなんなんでしょうね。
「幸せ」であることに
気が付いた瞬間に
幸せになっているのかなあ。
本日もよろしくお願いします。
初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた
僕の物語をお読みいただくことができます。
では、書いていきます。
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「母の死で生きる意味を悟る公太の物語④」
前回までのお話しはこちらからお読みください。
それからは公太は母と
2人で暮らすことになります。
こんな風に父とお別れを迎えた
公太でしたが、2人で暮らすことにも
前向きになれない理由がありました。
実は、母は父が帰って来なくなってから
というもの、
明らかに公太にその押し込めた気持ちを
ぶつけるようになっていたのです。
父が帰って来て言い争いをした
直後などは特に母は
公太にきつくあたりました。
公太は最初は抵抗していました。
言い返してみたり、叩き返してみたり
しかし、大人と子どもです。
やり返すともっと大きな
ものが母から公太に
返ってきます。
その一つの言葉が
「出て行け!」でした。
公太は知らず知らずのうちに
この言葉を真に受けるように
なっていたのです。
仲が悪くなり雰囲気の悪い
父と母、母からの辛い言葉
その頃の公太には到底
受け入れられるものでは
ありませんでした。
公太はそれこそ、それでも
淡々と小学校に通い
やることをやって
家に帰ってきました。
「辛い」など、誰にも言えずに
いました。
それでも母方の祖母は亡くなっていますが、
祖父はとても公太に優しくしてくれたのです。
時には、母に対して「言い過ぎだぞ」と
公太を守ってくれました。
祖父は公太にとっておじいちゃんであり、
お父さんであり、親友でもありました。
この頃の公太にとっては
なくてはならない存在であったことは
言うまでもありません。
しかし、母の八つ当たりともとれる
公太への態度は一向に収まることが
ありません。
公太が祖父からもらった
おもちゃを母が壊してしまったことが
ありました。
それが故意であったかはわかりませんが、
公太は大好きなおじいちゃんから
買ってもらった大切なおもちゃを
壊されたことで、珍しく
母に強く抗議しました。
【~続く~】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。
*この物語はフィクションです。