皆さま

 

本日からはずっと書きたかった

 

テーマで物語を書いていきます。

 

どうしても書ききれなかったのですが、

 

ようやく、私も様々な体験をして

 

書けるようになりました。

 

人の死についても書かれていますので、

 

苦手な方は読み飛ばしてくださいね。

 

本日もよろしくお願いします。

 

初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた

僕の物語をお読みいただくことができます。

【まとめ】不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語

 

では、書いていきます。

 

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「母の死で生きる意味を悟る公太の物語①」

 

公太が目を閉じると

 

必ず思い浮かぶ光景が

 

あるのです。

 

そうして、怖くなって

 

公太はすぐに目を開けます。

 

でも、何度だってその

 

光景は公太の瞼の裏に

 

映し出されるのです。

 

それは幼少期の公太が

 

大好きだった祖母の

 

葬式に参列した時のことです。

 

それは何も知らなかった

 

公太にとっては突然の

 

出来事でした。

 

母から「おばあちゃんは、死んだのよ」と

 

涙ながらに言われたのです。

 

それは公太にとっては良く

 

わかりませんでした。

 

でも、お通夜や葬式と

 

言われる儀式に

 

参列することで

 

それがどんなものなのか

 

楽しいものなのか

 

哀しいものなのかの

 

区別はつきました。

 

公太は「祖母は動かなくなった」

 

そんな風に捉えていたのです。

 

しかし、祖母の公太の母にあたる

 

子どもたちや祖父が

 

何かのスイッチを入れて、

 

大きく泣きながら、

 

時には立っていられなくなる

 

人もいたりして、

 

それは

 

哀しみに溢れて

 

祖母は燃やされていきました。

 

泣いている家族たち、

 

燃やされていく祖母、

 

小さな公太には、しっかりと

 

その光景が焼き付いたのです。

 

死は哀しみの象徴であると。

 

そんな公太も大人になりました。

 

大人になっていくと

 

仕事をするように

 

なっていきます。

 

公太は大学に入ったものの

 

どのような職につきたいか

 

見当もつきませんでした。

 

父からは公太が小さな頃に

 

「公務員になりなさい」

 

「お前は特徴がないし、競争心もない」

 

「いつも無気力だ」

 

「だから公務員のようなコツコツ積み重ねる仕事が向いている」と

 

事あるごとに言われていました。

 

公太もよく理解できませんでしたが、

 

確かにやりたいこともないので

 

公務員になることに決めたのです。

 

公務員だって楽なわけではありません。

 

恐らく公太の父は安定などを

 

考えてそう言っていたのかもしれないと

 

公太は考えていました。

 

しかし、本当のところは

 

公太にはわからないままでした。

 

そうして、無事に大学生のうちに

 

地元の市役所の職員として

 

就職できることが決まりました。

 

公太の母はそれを

 

聞いて喜びました。

 

そうです、この時点で

 

公務員にさせたかった公太の

 

父はこの家にはいませんでした。

 

とっくの昔に公太の父は母と離婚をして

 

別々に暮らしているのでした。

 

公太は母と2人で暮らしているのです。

 

【~続く~】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。

 

*この物語はフィクションです。