皆さま
こうして物語を書く日々を
送っていると急に
自然が恋しくなります。
すると、山へ行ったり
近くの公園でも緑の
あるところへ行きます。
自然って人間が造ることができない
壮大なものだと思います。
それでは本日もよろしくお願いします。
初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた
僕の物語をお読みいただくことができます。
では、書いていきます。
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「母の死で生きる意味を悟る公太の物語⑤」
前回までのお話しはこちらからお読みください。
公太も気持ちを大きく表現したことで、
母はいつもよりさらに大きな
気持ちを公太にぶつけます。
公太はたまらなくなり、
泣きながら部屋の隅っこへ
逃げ出しました。
嗚咽をしながら泣いていると
母が大切にしていた
アクセサリーのようなものを
公太は目にします。
公太はそれを小さな力を
大きな力に変えて
壊しました。
大きな音がしました。
そこへ、母が駆けつけてきて
壊れたアクセサリーを
見つけたのです。
公太はまだ泣いていました。
母を見ることもなく
ただ、下を向いています。
その瞬間、公太は大きな
衝撃を頭部に感じます。
公太には白い雲が
脳裏に浮かびました。
そうして、母は大きな声で
言い放ちました。
「あんたなんか産まなければよかった!」
そう言って、母は壊れた
アクセサリーをゴミ箱に
叩きつけて去っていきます。
公太は頭部への衝撃だけではなく、
何か大きな痛みを
自分の胸のあたりに
植えつけられる感覚を
持ちました。
しばらくの間、公太は
その場で見えるはずのない
空の方に視線を漂わせて
います。
公太は何が起きているのか
理解することを拒みました。
ただ、その日から公太は
「人を信じるのはやめよう」
「人に頼るのはやめよう」と
強く決意して生きることと
なったのです。
公太は、この日から感情を
出すことを極力避けるように
日々を淡々と過ごすことに
なりました。
そうして、公太が
小学校を卒業する頃
父と母は正式に離婚をして
公太は母と2人で
暮らすようになるのです。
公太はそんな母と2人で
暮らすことが嫌でも
ありましたが、
「就職をしたら出ていく」と
決めて、それを目標に
母との生活を始めたのです。
【~続く~】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。
*この物語はフィクションです。