皆さま

 

僕は道を歩いていると

 

よく道を聞かれます。

 

最初のうちは簡単に

 

答えられるものばかり

 

だったのですが、

 

段々と僕のレベルが上がったのか

 

難しくなっていきます。

 

でも、慣れてきたので大丈夫です。

 

次はどんな道を聞かれるのだろう。

 

本日もよろしくお願いします。

 

初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた

僕の物語をお読みいただくことができます。

【まとめ】不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語

 

では、書いていきます。

 

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「母の死で生きる意味を悟る公太の物語⑥」

 

前回までのお話しはこちらからお読みください。

母の死で生きる意味を悟る公太の物語①

母の死で生きる意味を悟る公太の物語②

母の死で生きる意味を悟る公太の物語③

母の死で生きる意味を悟る公太の物語④

母の死で生きる意味を悟る公太の物語⑤

 

公太はそんな母との2人での

 

暮らしを始めると

 

母は今までのように

 

公太に八つ当たりを

 

しなくなりました。

 

母も父と正式に離婚したことで、

 

吹っ切れたのかもしれません。

 

むしろ、心の中では

 

母は公太を頼りたい

 

そんな想いもでてきているのかも

 

しれませんでした。

 

この頃から公太は

 

感情を無にして母と

 

必要最低限の会話しか

 

交わさなくなりました。

 

それが、公太にとっては

 

出来る限りの最大の

 

自分を守る方法でした。

 

不思議とこの頃から

 

公太は大好きだった

 

祖母の死、祖母の葬式の

 

光景が夢に出てくるように

 

なりました。

 

死が哀しみの象徴であった

 

公太にとっては

 

その夢は不快に感じています。

 

大好きだったおばあちゃんが

 

せっかく夢に出てきてくれているのに、

 

不快になっている自分、

 

そんな矛盾した自分に

 

公太は罪悪感さえ感じています。

 

そんなことがあっての

 

公太の市役所への公務員としての

 

就職でした。

 

だから公太としても、どうして

 

あんな父が言ったことを

 

自分が聞いてしまっているのか

 

あんな父が言ったことよりも

 

やりたいことが見つけられない

 

自分が情けないと

 

自分を責めることもありました。

 

でも、どうしても公務員になるしか

 

考え付かなかったのです。

 

それと、同時になぜ

 

母が公太が公務員になれることを

 

あれほど喜んでいるのかも

 

理解ができませんでした。

 

もしかしたら、母は

 

「これでやっと息子が出ていってくれる」と

 

内心思っているのかもしれないと

 

公太は勘ぐってはいます。

 

「そんなに思わなくても、出ていくよ」

 

そう頭の中で誰かと会話して

 

その想いを公太は

 

吹き飛ばします。

 

公太はいよいよ

 

市役所職員として、

 

公務員として働き始めます。

 

それこそ、辛かった幼少期と

 

同じように毎日

 

コツコツ、淡々と仕事を

 

こなしていきました。

 

しばらくの間は母と暮らしながら

 

生活費を渡すようにしています。

 

公太はまとまったお金が出来たら

 

出ていくことにしていました。

 

その姿を見ている母は

 

なんだかとても満足そうでした。

 

もしかしたら、本当に喜んでいるのかも

 

しれません。

 

公太は頼んでもいませんでしたが、

 

母は朝は早くに起きて、公太の

 

食事も作って

 

見送りまでしてくれます。

 

【~続く~】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。

 

*この物語はフィクションです。