現在、ハイドライザーにて30分吸入前後の呼気中水素濃度を測定しています。

吸入水素濃度が2%にあたる毎分250mlの場合、だいたい吸入前9~17ppmが、その10倍程度の90~150ppmぐらいになります。4%に相当する860mlの場合9~16ppmが150~250ppmに達します。6%に相当する1200mlの場合、12~20ppmが400~450ppmに上昇します。やはり、流量に比例して呼気中の水素濃度も上昇します。

であれば、高流量が全て良いのかというと、まだ、わかりません。勿論、短時間では高流量の方がOCTAでも血流の増加が著しいですが、長時間の吸入(夜間就寝時吸入)であれば低流量でも十分な血流増加を示す場合もあります。

今後、流量による違いを吸入時間も含めてOCTAと呼気中水素濃度にて検討いたします。さらに週1回30分水素吸入、水素サプリ(HG-EVO)内服との基礎呼気中水素濃度についても検討するつもりです。

 

 昨日、頼んであったハイドライザーの呼気中水素濃度測定装置(TAIYO社)が到着しました。昨日は、私は休みのため、本日クリニックで開封し、まず、昼に測定したら15ppmでした。朝5時まで860mlの水素を5時間吸入していましたが、それから、7時間経過しています。呼気中の水素濃度は1時間で1/4程度に落ちますので、7時間でどの程度落ちてるのかはわかりません。

クリニックで250ml/分(2%)の水素を30分吸入した後、呼気中の水素濃度は157ppmでした。

夜の10時の時点で再度測定すると9.6ppmと低下していました。その後860ml/分の水素(4%)+430ml/分の酸素を20分吸入すると179ppmまで上昇。

 呼気中の水素濃度は、食事の内容などでも変化します。

健康な腸内での水素産生量は0.06~29ml/分、空腹では0.24ml/分、食事をとると7~30倍、1日最大12ℓ作られ、14%が肺から排出されるので、この排出量が腸内での水素産生量の目安といわれています。

   私が水素吸入を全くしないときの値がどの程度で、ハイドライザーの機器での正常値がどの程度なのかもわかりませんので、何とも言えませんが、水素吸入前後、時間の経過での水素濃度の低下、水素サプリの効果などもある程度わかるかと思います。明日の臨床から、いろいろ調べてみようと思っています。

今回の日本眼科学会総会でどうしても聞きたかったのが、慶応大学の栗原俊英 先生の評議員会指名講演(昔の宿題報告)「視覚のニューロサイエンス」でした。

現在、当院の網膜色素変性症の患者さんが2名慶応大学に予備検査を受けて、キメラロドプシンの治療を受けようとしています。微生物型ロドプシンは既にフランスで臨床実験が行われ、非常に強い光で、光のわからない網膜色素変性症の患者が光がわかるようになっているようです。ただ、微生物型ロドプシンは感度が非常に弱い、一方動物型ロドプシンは感度が高いことより、組み合わせたキメラロドプシンにより、高感度で単体で働き続けることができることを数々の実験から実証し、いよいよ本年から人での応用を始めるということで、当院でも患者さんに説明しているところです。

このような大型プロジェクトは膨大なお金がかかり、日本の研究費ではとても無理のため、栗原先生は産学共同体の会社を設立し、既に19億円という巨額の資金を集め、今後、国などにも働きかけ30億円以上のお金が集まる予定だそうです。

これまで、日本の医学は少ない資金でできることだけでこつこつっとやってきたため、結局、アメリカなどに頭脳の流出がおこり、日本の科学や医学の退潮が叫ばれてきました。

それを跳ね返す快挙といってもよいでしょう。

キメラロドプシンを硝子体内に注射するという簡便な方法で、視覚再生ができるという夢のような話です。

私としては話を聞いていて、この治療に水素吸入を組み合わせると光受容器である網膜の代謝応答によりよい影響を与えるのではないかと思っています。今後の治験が楽しみです。

 

昨日(4/18)から21日まで東京国際フォーラムにて第128回日本眼科学会総会が開催されています。開業医は外来がありますので、なかなか外来を休んで出席するには代務が必要ですので、土曜日の午前の外来終了後、東京に向かいます。

働き方改革でこれまで以上に代務は難しくなりました。また、症例報告以外は全て倫理委員会をとうさないと、学会の発表もできなくなり、開業医にとって、学会での発表は非常に難しい状況です。

講演を聞くにあたってはコロナ以降、LIVEやWEBでのパソコンなどでの視聴も可能になりましたが、現地での対面での講演を聞くことは、直接質問もできますし、会議場内外で友人や講演者との討論がができます。特に自分の専門のことに関しては貴重な情報を得ることができます。ですから、WEBでは専門外を視聴し、対面では専門分野を聞くことにしています。

昨日今日は外来の合間にしか視聴できませんので、切れ切れになります。

 大病院は、中堅以上は学会にでかけますので、残っているのは発表と関係のない研修医だけでしょうか?どこも人手不足になりますので、外来は混雑すると思いますし、緊急手術は困難になる可能性があります。できるだけ、慎重に行動し眼外傷を防いでください。

2年前の4月頃だったと思います。ヘリックスジャパンより水素を試してみませんかというパンフレットが送られてきました。水素水のことは聞いたことがありましたが、ボトルを開けたとたんに、水素がなくなるから効果がないんだという認識しかありませんでした。でも水素の吸入であれば大容量を体内に取り込めるので面白いかもしれないと思い、早速、会社に機械を借りれるかどうかを確認し、自分自身での水素の勉強を始めました。PubMedでこれほど多くの論文があるのには驚きました。水素水13万件以上、水素吸入だけで3000件以上、なぜ、これほどの文献がでているのに日本の医者が知らないのだろうと思い、いろいろ調べてみました。

2007年に大澤らが報告したnature medicineの「水素は、細胞傷害性酸素ラジカルを選択的に還元することにより、治療用抗酸化物質として作用する」という報告が契機になり、水素が見直されてきたということがわかりました。海外では非常な反響を呼び、次々と追試が行われましたが、肝心の日本ではあまり広がりを持ちませんでした。今でこそ、免疫療法∔水素吸入による免疫力アップが癌の治療に効果があることは認識されるようになりましたが、結局、日本では標準治療以外認めないという風潮があり、今にいたつているようです。水素はヒドロキシラジカルとだけ結合し抗酸化、抗炎症、免疫増強、抗アレルギーなどいろいろありますが、血流をよくする効果が、眼科で最も大切なものであり、眼血流を直接見ることができる眼科と水素は非常に相性の良いものであると確信しました。

 小児の近視の増加に対して、様々な治療が行われていますが、日本の眼科では基本的には保険診療ですので、厚生労働省および日本医師会も自費診療は認められていないというスタンスです。

 実際にどれだけの効果があるかはわかりませんが、無難なところでは屋外活動の重要性(屋外で日光を2時間浴びる)は以前より推奨されていますが、昨今の異常気象による熱中症やゲームやディスプレイを用いた授業が中心となる現在では、なかなか、目標達成は困難と言わねばなりません。また、近業を減らすというのも現代の生活では無理です。せいぜい、1時間に1回の遠くを見る時間を設けるぐらいでしょう。

 一部の眼科で自費で行われている自家調剤の低濃度アトロピンあるいは輸入による、マイオピンの点眼も中止したときの戻りや効果のばらつきであまり期待できないようです。

 夜間に特殊なHCLを装用して、朝外すオルソケラトロジーについては-6Diopterまでの度数であれば、正視になりますが、親の協力がないとなかなか難しいこと、費用の面からも普及は難しいようですが、もっとも効果がある治療法です。京都府立医科大学から近視進行抑制のデータもでて、現在、近視進行抑制効果もはっきりしています。

 他にdefcus incorporated multiple segment(DMS)技術搭載のメガネレンズMiYOSMARTがあり、従来の累進屈折力眼鏡より抑制効果が高いと言われていますが、未だ日本では発売されておらず詳細は不明です。

 後、拡張現実技術を応用したクボタグラスもありますが、これについても詳細は不明です。

4月7日朝7時~8時半の1時間半(90分間)愛知学院大学モーニングセミナーに参加し東京農業大学名誉教授 小泉 武夫先生の講演会に参加しました。小泉先生は80歳という年齢を感じさせず、良く通る声で60分間の講演時間を75分楽し気に話続け、15分の質疑応答も軽快にこなされていました。

前もって用意されたパンフレットには無頓着に平安時代から以下に、日本人が、お酒や酒器に心を砕き、それを酒道にまで高めたかをユーモアたっぷり話されました。

源氏物語絵巻に女性が色のついたお酒をオンザロックで飲んでいる絵を示され、氷室の氷を使って夏の暑さをしのいだのではないかと説明されていました。ギヤマンで色がついているので、ワインではないかとお話でしたが、その時代にワインがあったかどうか?学院の付近の桜も満開で、今日は暖かいのでその必要はありませんが、本来桜の咲くころは寒いので、花見の酒器は炭で温めることができる2重構造の野風呂と称される野外酒燗器の写真を色々見せていただきました。日本人の知恵ですね。

江戸時代は酒の飲み方も武家作法と商人作法があり、殿様にあたる上の人から下の人に順に杯を降ろし、戻りは下から上に杯を交わしますが、下戸、つまり飲めない人は杯に親指を入れると飲めない印でその場合、注ぐつもりと飲むつもりを実践し、無理に飲ませることはしないようです。商家も元服に当たる15歳の時に、酒の作法を教えるのが常で、武士も商人も今の学生のように飲めない人に無理やり飲ませるようなことはなかったそうです。

また、京都の豪商灰屋紹益(本阿弥光悦の縁戚)、で灰を買って大儲けーー着物の染色には灰が用いられたためーー近衛家の当主、近衛信尋と二代目吉野太夫の身請けで張り合い、勝って、日本一の美女であり、しかも香道、和歌、連歌、琴、茶道、書道、双六、囲碁全てに秀でた才女でもあった女性だそうです。吉野太夫が亡くなった後、紹益は遺骨を灰にして、毎晩酒に混ぜて、吉野太夫の灰を全て体の中に入れたそうです。それだけ、吉野太夫を愛していたということでしょうか。

質疑応答でも、麹の話になるとより声が大きくなり、麹は日本の国菌であり、太古の昔から日本にしかないものです。

安全性はきちんと担保されています。

紅麹の質問にも、紅麹は日本の物ではなく、中国からきたものです。紅麹自体にも青かびは発生しないので、青かび由来のプベルル酸は他から入ったものでしょう。麹と今回の問題は別のことです。青かび由来の物が小林製薬の中から見つかれば、2か月、小林製薬以外から混入したとすると原因究明まで2年かかると思いますとのことでした。

 世界に誇る発酵食品が、疑いの目で見られるのは残念なことです。発酵食品は免疫機能を上げます。夏には甘酒を飲むといいですよ、甘酒は米と麹で発酵され、ブドウ糖、タンパク質、ビタミンででき、まさに点滴の成分です。江戸時代は平均47歳でなくなり、ほとんどは夏の季節に亡くなる人が多かった。熱中症や夏バテを防ぐには夏に甘酒を飲むとよいです。私は朝は毎日、みそ汁と納豆を食べています。ですから80歳になっても加齢臭もなしに、元気に生活でき、美味しいお酒を飲むことができます。皆さんも毎日発酵食品を食べましょうと締めくくられました。楽しい90分間でした。

 私も毎日味噌汁とご飯を絶べ納豆は2日に1回食べています。今年の夏も暑くなりそうです。スーパーで八海山の甘酒も買ってきました。

追伸:水素吸入も免疫力向上、抗炎症、血流改善によいです。発酵食品やフブラをとりながら、水素吸入や水素サプリがより強力でしょうか。

 

 セントラルアイクリニックは眼科ですが、水素吸入による血流増加、免疫増強、抗炎症作用などを期待して、long COVIDの患者さんがいらっしゃいます。水素吸入1回だけで軽快した人もいらっしゃり、水素吸入は非常に手軽な効果的な治療法だと思います。血流増強に関しては、吸入前後のOCTAではっきり、血流増加が確認できます。

 後遺症の症状には、倦怠感、呼吸困難、ブレインフォグ(思考力・集中力の低下や記憶障害など)がありますが、毛細血管の微小梗塞や迷走神経の障害が考えられています。

 水素吸入や水素サプリによる治療で軽快する方が多いところから考えると、ともかく、ヒドロキシラジカルを除去することにより、血流の増加や副交感神経優位、免疫増強、抗炎症が、long COVIDに悪い影響を与えることは考えられませんので、一度試してみてもよい治療だと思います。

 ワクチン後遺症においても同様のことが考えられます。

 日本でも1億人以上の人がコロナワクチンを既に打っています。全世界で6500万人のlong COVIDの患者がいるわけです。その中にはIgA腎症の患者さんも多数います。

 腎疾患に関しても共通項は紅麹のサプリ内服だけではないはずです。いろいろな面からの検討が必要なのではないでしょうか?

 現在、考えている緑内障の治療ですが、高眼圧のPOAGは眼圧を下げることが治療の第一選択です。眼圧を下げて血流障害を増やさないことが大事ですし、場合によっては手術的に眼圧を下げて、現状維持を狙います。

 一方、正常眼圧緑内障は網膜神経保護のある点眼は用いますが、眼圧を10mmHg以下に下げることの意味はないと思います。問題は視神経や網膜に対する眼血流が悪いのですから、血流を増やす努力が必要になります。30分水素吸入前後のOCTAを行い、血流が増加するようであれば、症状により、(中期から末期)自宅での就寝時吸入(5時間以上)、初期の場合、週1回30分水素吸入あるいはHG-EVOの水素サプリ内服または両方を考えています。

ただ、POAGでも眼血流が水素吸入で上昇する場合、週1回30分吸入だけでも半年から1年で眼血流の回復が認められますので、POAGでも水素の併用は意味があることだと考えています。

これまで、緑内障は現状維持が目標といわれてきましたが、2023年のシンクレアなどの報告にもあるように、緑内障マウスモデルにおいてOSK遺伝子治療による持続的視力回復が可能であるとされており、水素吸入により、ヒドロキシラジカルが減少し、眼血流が改善して網膜感度が上昇する可能性もあると考えています。

 

雨の中(3/24)、倉敷の大原美術館に行きました。

大原孫三郎が援助していた児島虎次郎に託して収集した西洋美術、古代エジブト美術、東洋美術などを集めた素晴らしい地方都市における美術館です。エルグレコ、モネ、マティス、ゴーギャン、ロートレック、ピカソ、シスレーなどなだたる西洋美術だけでなく、岸田劉生などの日本画家、ここの麗子像は必見です。分館は閉鎖中でしたが、東洋館、工芸館も必見です。河井寛次郎などの民芸の作品も見事ですが、棟方志功,芦沢圭介の作品には驚かされます。ご多分に漏れず、インバウンドで海外のお客様も大勢でじっくり見れないのが残念でしたし、照明をもう少し考えたほうがよいかもしれません。階段が多く年寄りにはきついです。12000歩歩きました。