2年前の4月頃だったと思います。ヘリックスジャパンより水素を試してみませんかというパンフレットが送られてきました。水素水のことは聞いたことがありましたが、ボトルを開けたとたんに、水素がなくなるから効果がないんだという認識しかありませんでした。でも水素の吸入であれば大容量を体内に取り込めるので面白いかもしれないと思い、早速、会社に機械を借りれるかどうかを確認し、自分自身での水素の勉強を始めました。PubMedでこれほど多くの論文があるのには驚きました。水素水13万件以上、水素吸入だけで3000件以上、なぜ、これほどの文献がでているのに日本の医者が知らないのだろうと思い、いろいろ調べてみました。

2007年に大澤らが報告したnature medicineの「水素は、細胞傷害性酸素ラジカルを選択的に還元することにより、治療用抗酸化物質として作用する」という報告が契機になり、水素が見直されてきたということがわかりました。海外では非常な反響を呼び、次々と追試が行われましたが、肝心の日本ではあまり広がりを持ちませんでした。今でこそ、免疫療法∔水素吸入による免疫力アップが癌の治療に効果があることは認識されるようになりましたが、結局、日本では標準治療以外認めないという風潮があり、今にいたつているようです。水素はヒドロキシラジカルとだけ結合し抗酸化、抗炎症、免疫増強、抗アレルギーなどいろいろありますが、血流をよくする効果が、眼科で最も大切なものであり、眼血流を直接見ることができる眼科と水素は非常に相性の良いものであると確信しました。