築地で食べる
テレビチャンピオンの「築地王」による。
観光地化した築地ゆえに、にわか寿司屋が増え、平気で代替魚を出している
現状を冒頭で、以降、市場内・市場外・築地周辺の旨い店を紹介する構成。
市場だから安いはず……という先入観が「にわか寿司屋」のカモとなることを
学べる新書。
なお、浅野内匠頭が浅野匠内頭になっているなど本書は脱字・誤記だらけで、
「てにをは」の誤記も数多い。
【話のネタにGOOD】 2004年
観光地化した築地ゆえに、にわか寿司屋が増え、平気で代替魚を出している
現状を冒頭で、以降、市場内・市場外・築地周辺の旨い店を紹介する構成。
市場だから安いはず……という先入観が「にわか寿司屋」のカモとなることを
学べる新書。
なお、浅野内匠頭が浅野匠内頭になっているなど本書は脱字・誤記だらけで、
「てにをは」の誤記も数多い。
【話のネタにGOOD】 2004年
-
- 小関 敦之
- 築地で食べる 場内・場外・”裏”築地
文士の生きかた
芥川龍之介 葛西善蔵 嘉村礒多 直木三十五 徳田秋声
近松秋江 葉山嘉樹 宇野浩二 久保田万太郎 谷崎潤一郎
高見順 山本周五郎 和田芳恵が取り上げられる。
当たり前だが、葛西善蔵と嘉村磯多のハチャメチャな師弟関係は
やたらめったら面白い。葛西に疫病神のごとく取り憑かれた嘉村は、
葛西の死に際し「やれやれ、これでラチがあいた」。
和田芳恵はちょっと泣けてくる。
【通勤用にGOOD】 2003年
近松秋江 葉山嘉樹 宇野浩二 久保田万太郎 谷崎潤一郎
高見順 山本周五郎 和田芳恵が取り上げられる。
当たり前だが、葛西善蔵と嘉村磯多のハチャメチャな師弟関係は
やたらめったら面白い。葛西に疫病神のごとく取り憑かれた嘉村は、
葛西の死に際し「やれやれ、これでラチがあいた」。
和田芳恵はちょっと泣けてくる。
【通勤用にGOOD】 2003年
-
- 大村 彦次郎
- 文士の生きかた
情報と国家
「分かりやすい」、往々にして具体例や比喩、置き換えでもってそれに挑む
ものであるが、本書の場合は江畑の理路整然ぶりでもって分かりやすい。
「情報」の訳語はひとつだが、インフォメーションとインテリジェンスがある。
これを導入に、情報とは何かを説明していく。
(メモ書き)
・イラク戦争の要因のひとつに、イラク南北部の飛行禁止空域のパトロール
の費用がバカにならず、いいかげんやめたかった。
・米国はイラクの大量破壊兵器保有の情報を、技術的手段(ようは偵察衛星
による写真)に頼りすぎた。HUMINT(人的な手段)を軽視する傾向にあり、
そのために実体が衛星写真以外でわからずに進んでいってしまった。
・フセインは軍事の素人。湾岸戦争時、中立の立場を取ったイランに航空兵力
を避難させた。戦後、それらはイランに接収され戻ってくることはなかった。
・フセインは国軍とは別に、自ら直轄する共和国防衛隊を作るが、国軍とは
指揮系統が別のために実践では混乱するだけであった。また共和国防衛隊
の方が待遇がよく、そのために国軍の士気低下を招いた。
amazonのレビューに「ネオコンもユダヤ人もキリスト教も持ち出さずに
イラク戦争を説明できる人は何故かあまりいない。」(佐々木さま)と
あるが、なるほどそうで、そう言う観点からもお勧めできる。
(佐々木さんは、本書を高くは評価していないが)
【書物としてGOOD】 2004年
ものであるが、本書の場合は江畑の理路整然ぶりでもって分かりやすい。
「情報」の訳語はひとつだが、インフォメーションとインテリジェンスがある。
これを導入に、情報とは何かを説明していく。
(メモ書き)
・イラク戦争の要因のひとつに、イラク南北部の飛行禁止空域のパトロール
の費用がバカにならず、いいかげんやめたかった。
・米国はイラクの大量破壊兵器保有の情報を、技術的手段(ようは偵察衛星
による写真)に頼りすぎた。HUMINT(人的な手段)を軽視する傾向にあり、
そのために実体が衛星写真以外でわからずに進んでいってしまった。
・フセインは軍事の素人。湾岸戦争時、中立の立場を取ったイランに航空兵力
を避難させた。戦後、それらはイランに接収され戻ってくることはなかった。
・フセインは国軍とは別に、自ら直轄する共和国防衛隊を作るが、国軍とは
指揮系統が別のために実践では混乱するだけであった。また共和国防衛隊
の方が待遇がよく、そのために国軍の士気低下を招いた。
amazonのレビューに「ネオコンもユダヤ人もキリスト教も持ち出さずに
イラク戦争を説明できる人は何故かあまりいない。」(佐々木さま)と
あるが、なるほどそうで、そう言う観点からもお勧めできる。
(佐々木さんは、本書を高くは評価していないが)
【書物としてGOOD】 2004年
-
- 江畑 謙介
- 情報と国家―収集・分析・評価の落とし穴
広告のヒロインたち
予想通り資生堂とPARCOと角川文庫の「女性よ、テレビを消しなさい」
新潮文庫の「知性の差が顔に出るらしいよ……困ったね。」が取り上げられる。
真の広告のヒロインはアートディレクターの石岡瑛子かも知れない。
と思いつつ、70・80年代のPARCO・資生堂の重厚な広告とは真逆の
ショックビジュアル系の広告で時代を作ったのが大貫卓也ではないかと思う。
【車窓からの眺めの方がマシ】 1998年
新潮文庫の「知性の差が顔に出るらしいよ……困ったね。」が取り上げられる。
真の広告のヒロインはアートディレクターの石岡瑛子かも知れない。
と思いつつ、70・80年代のPARCO・資生堂の重厚な広告とは真逆の
ショックビジュアル系の広告で時代を作ったのが大貫卓也ではないかと思う。
【車窓からの眺めの方がマシ】 1998年
-
- 島森 路子
- 広告のヒロインたち
東京国税局査察部
こ の手の物をやたらと書いている毎日新聞社の元記者による。
田中角栄-小佐野賢治-児玉誉士夫-田中彰治-森脇将光(闇金融王)と
いう具合に連なる黒い線、それから派生する人脈の金丸信の脱税事件に
総会屋の小池隆一、三菱商事・創価学会系の美術館に画商が絡むルノワール
絵画事件とマルサの闘い。
大蔵省に泣かされる国税(これはキャリア対ノンキャリアでもある)も多少
書かれるが、そこもしっかりと書いてもらいたいところ。
【時間つぶしにGOOD】 1999年
田中角栄-小佐野賢治-児玉誉士夫-田中彰治-森脇将光(闇金融王)と
いう具合に連なる黒い線、それから派生する人脈の金丸信の脱税事件に
総会屋の小池隆一、三菱商事・創価学会系の美術館に画商が絡むルノワール
絵画事件とマルサの闘い。
大蔵省に泣かされる国税(これはキャリア対ノンキャリアでもある)も多少
書かれるが、そこもしっかりと書いてもらいたいところ。
【時間つぶしにGOOD】 1999年
-
- 立石 勝規
- 東京国税局査察部
修羅を生きる
「血と骨」の前に書かれた梁石日の半生の記。
最近幻冬社のアウトロー文庫に収められた。
当然文学に昇華された「血と骨」の方がよい。
あるいはCXのドキュメンタリー映画「HARUKO」。
とは言え、「私が文学にたずさわっているのは私の生きざまが
たまたま文学と深くかかわっていたからにすぎない」(32)と
あるのは、決して大言壮語をのたまっているのではない。
一編の短編小説になりうる事柄が数行で書かれるもどかしさに
充ちた書物である。
「極端な言い方をすれば、生涯文学と無縁であったとしても、その
人間の人生にとって何らさしつかえがないないのである。もし文学
がこうした人間を軽視するようなことがあれば、それは文学の傲慢
というものであろう」(150)。
今の純文学はその傲慢の上にあるといえようか。
【他によいものがある】 1995年
最近幻冬社のアウトロー文庫に収められた。
当然文学に昇華された「血と骨」の方がよい。
あるいはCXのドキュメンタリー映画「HARUKO」。
とは言え、「私が文学にたずさわっているのは私の生きざまが
たまたま文学と深くかかわっていたからにすぎない」(32)と
あるのは、決して大言壮語をのたまっているのではない。
一編の短編小説になりうる事柄が数行で書かれるもどかしさに
充ちた書物である。
「極端な言い方をすれば、生涯文学と無縁であったとしても、その
人間の人生にとって何らさしつかえがないないのである。もし文学
がこうした人間を軽視するようなことがあれば、それは文学の傲慢
というものであろう」(150)。
今の純文学はその傲慢の上にあるといえようか。
【他によいものがある】 1995年
- 梁 石日
- 修羅を生きる―「恨」をのりこえて
日本経済を学ぶ
とにかく分かりやすく読みやすく面白い。
社会主義的な体制(大蔵省による銀行の護送船団方式、郵貯マネーの
政府補償、補助金漬けの地方の公共事業-これらはいずれも国が面倒見て
くれる/くれているという無責任を生み、垂れ流しをおこす)を批判し、
バブル・バブル崩壊後の停滞をそこに見出して批判する。
【書物としてGOOD】 2005年
社会主義的な体制(大蔵省による銀行の護送船団方式、郵貯マネーの
政府補償、補助金漬けの地方の公共事業-これらはいずれも国が面倒見て
くれる/くれているという無責任を生み、垂れ流しをおこす)を批判し、
バブル・バブル崩壊後の停滞をそこに見出して批判する。
【書物としてGOOD】 2005年
-
- 岩田 規久男
- 日本経済を学ぶ
江戸の刑罰
中公新書ナンバー31。さすがにこの時期の中公新書は中身が濃い。
解説目録を写すと「一畳に十八人も詰めこまれ、中腰のまま眠る牢屋の中で
はさかんに密殺が行われ、あるいは入牢してきた目明かしに椀三杯の糞を
御馳走したりする。科せられる刑罰は敲、剃髪、入墨、磔、火焙、鋸挽などで
ある。しかし、その苛酷な現実のなかにも、刑罰理念は見懲から改悛奨励へと
変わってゆき、溜や人足寄場が設置されるなど、大きな発展が見られるように
なる。江戸時代社会の特色を、刑罰社会の底辺からさぐった奇書」。
「1 御仕置」「2 牢屋」「3 人足寄場」の構成。
2が圧倒的に面白く、おぞましい。
【話のネタ本にGOOD】 1964年
解説目録を写すと「一畳に十八人も詰めこまれ、中腰のまま眠る牢屋の中で
はさかんに密殺が行われ、あるいは入牢してきた目明かしに椀三杯の糞を
御馳走したりする。科せられる刑罰は敲、剃髪、入墨、磔、火焙、鋸挽などで
ある。しかし、その苛酷な現実のなかにも、刑罰理念は見懲から改悛奨励へと
変わってゆき、溜や人足寄場が設置されるなど、大きな発展が見られるように
なる。江戸時代社会の特色を、刑罰社会の底辺からさぐった奇書」。
「1 御仕置」「2 牢屋」「3 人足寄場」の構成。
2が圧倒的に面白く、おぞましい。
【話のネタ本にGOOD】 1964年
-
- 石井 良助
- 江戸の刑罰