シーア派
「イスラーム法学者の統治」によるイラン共和国にあっても
イスラーム文化指導省の調査では、8割の若者(15-29歳)が金曜礼拝に
はめったに参加しないと答え、5割が死者の追悼行事以外ではモスクにい
かないと回答している。(一方で、「最後の審判」を9割が信じている)
そして政教一致に批判的でもある。ハータミーの改革が浸透した結果で
あろうか。現在はまた宗教回帰しているが、その不満の矛先を米国に向ける
しかないなくなるであろう。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
イスラーム文化指導省の調査では、8割の若者(15-29歳)が金曜礼拝に
はめったに参加しないと答え、5割が死者の追悼行事以外ではモスクにい
かないと回答している。(一方で、「最後の審判」を9割が信じている)
そして政教一致に批判的でもある。ハータミーの改革が浸透した結果で
あろうか。現在はまた宗教回帰しているが、その不満の矛先を米国に向ける
しかないなくなるであろう。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
- 桜井 啓子
- シーア派―台頭するイスラーム少数派
奪われる日本
「拒否できない日本」の著者による。
郵政民営化はじめ、在日米国大使館のHPに日本語で読める
「年次改革要望書」を見れば一目瞭然の米国の意向に基づいた
「改革」の実態。
NHKにいた手島なり、テレビタックルによくでる青山なんとかなり、
ああいう「事情通」風情と違い、この著者はHPに行きさえすれば
見られる情報と、公式な会合の記録でもって、書いている。つまりは
否定しようのない事実であり、陰謀論でもなんでもない。
米国の意向による「改革」はいよいよ医療制度に及び、それによっ
て地域差が間違いなく出てくる。安倍晋三絡みで、岸信介=安保と
語られがちだが、岸の行った国民皆年金皆保険制度は、米国の
「改革」指導でいずれは崩れようか。
医療・福祉の市場化は、日本を国としての体をなし崩しにしていこう。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
郵政民営化はじめ、在日米国大使館のHPに日本語で読める
「年次改革要望書」を見れば一目瞭然の米国の意向に基づいた
「改革」の実態。
NHKにいた手島なり、テレビタックルによくでる青山なんとかなり、
ああいう「事情通」風情と違い、この著者はHPに行きさえすれば
見られる情報と、公式な会合の記録でもって、書いている。つまりは
否定しようのない事実であり、陰謀論でもなんでもない。
米国の意向による「改革」はいよいよ医療制度に及び、それによっ
て地域差が間違いなく出てくる。安倍晋三絡みで、岸信介=安保と
語られがちだが、岸の行った国民皆年金皆保険制度は、米国の
「改革」指導でいずれは崩れようか。
医療・福祉の市場化は、日本を国としての体をなし崩しにしていこう。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
- 関岡 英之
- 奪われる日本
日本サッカーと「世界標準」
先のワールドカップ後に、誰かしらかが中村をファンタジスタと呼ぶなり
セルジオ越後は「しばらくはファンタジスタって言葉は使用禁止だな」と
言い 放った。
サッカーメディアは「ファンタジスタ」「海外組」「自由」「黄金の中盤」「ジーコ」、
こうした言葉に酔っていたわけだが、セルジオはそうした雰囲気に乗らない。
前回は、フル代表とユース代表の監督をトルシエに一任しユース世代から
フル代表へ入る選手を育てたにもかかわらず、ジーコは五輪代表監督を
断った。せっかくトルシエで成功した例が出来たにもかかわらず、である。
セルジオはならば協会は、フルとユースを同じにするという制度を変えるの
ではなく、兼任を断ったジーコを変えるべきであったと。
【通勤用にGOOD】 2006年
セルジオ越後は「しばらくはファンタジスタって言葉は使用禁止だな」と
言い 放った。
サッカーメディアは「ファンタジスタ」「海外組」「自由」「黄金の中盤」「ジーコ」、
こうした言葉に酔っていたわけだが、セルジオはそうした雰囲気に乗らない。
前回は、フル代表とユース代表の監督をトルシエに一任しユース世代から
フル代表へ入る選手を育てたにもかかわらず、ジーコは五輪代表監督を
断った。せっかくトルシエで成功した例が出来たにもかかわらず、である。
セルジオはならば協会は、フルとユースを同じにするという制度を変えるの
ではなく、兼任を断ったジーコを変えるべきであったと。
【通勤用にGOOD】 2006年
- セルジオ越後
- 日本サッカーと「世界基準」
アメリカの原理主義
文句なしの面白さ。宗教・アメリカ・「と学会」、どのファンでも一気に読めよう。
アメリカの宗教右派-中絶に反対し中絶を行う病院を爆破したり同性愛を認めなかっ
たり、進化論を学校で教えるのに反対したり-をフューチャーしたもので、読売新聞の
元ニューヨーク支局長による。
アメリカは「移民の国」と言われるが、宗教右派は「清教徒の国」と見なす。
その一部は「ミリシア」と呼ばれる、白人男性により組織され、銃による訓練を行うグルー
プと化し、1.5-4万人いると推測されている。彼らの中から白人優越主義に基づくテロリ
ストが現れる。
また「ブリティッシュ・イスラエリズム」もしくは「アングロ・イスラエリズム」と呼ばれる考え
方があり、それは「イスラエル王国の滅亡の後、行方のわからなくなった一〇の部族の
子孫が現在のヨーロッパの白人種であり、とりわけ英国の人々を指す。つまり英国人は
本当はユダヤ人であって、今自分たちをユダヤ人と称する人々は本当のユダヤ人では
ない。白人のキリスト教徒こそが神の約束の後継者である」(とステファン・オレアリー准
教授が要約 p38)。 「と学会」の世界ですね。
そしてアダムとイブの子供の子孫が本当のユダヤ人-つまり白人のキリスト教徒-で
イブが蛇と交わって出来た悪魔の子の子孫が自称ユダヤ人-つまりユダヤ人-と考え、
白人優位主義+反ユダヤ主義になるとのこと。
こうした極端な例までではないが、一般に「アメリカ例外論」というものが浸透しており、
それは「アメリカは特別な国で、神の使命を帯びてその力を使い、世界中のほかの地域、
幸少ない人々にアメリカシステムによる繁栄の便益をもたらす責任がある」(ジョナサン・
クラーク教授の指摘 174)というもの。
という具合に、神の使命を受けた清教徒の国なのである。
【書物としてGOOD】 2006年
アメリカの宗教右派-中絶に反対し中絶を行う病院を爆破したり同性愛を認めなかっ
たり、進化論を学校で教えるのに反対したり-をフューチャーしたもので、読売新聞の
元ニューヨーク支局長による。
アメリカは「移民の国」と言われるが、宗教右派は「清教徒の国」と見なす。
その一部は「ミリシア」と呼ばれる、白人男性により組織され、銃による訓練を行うグルー
プと化し、1.5-4万人いると推測されている。彼らの中から白人優越主義に基づくテロリ
ストが現れる。
また「ブリティッシュ・イスラエリズム」もしくは「アングロ・イスラエリズム」と呼ばれる考え
方があり、それは「イスラエル王国の滅亡の後、行方のわからなくなった一〇の部族の
子孫が現在のヨーロッパの白人種であり、とりわけ英国の人々を指す。つまり英国人は
本当はユダヤ人であって、今自分たちをユダヤ人と称する人々は本当のユダヤ人では
ない。白人のキリスト教徒こそが神の約束の後継者である」(とステファン・オレアリー准
教授が要約 p38)。 「と学会」の世界ですね。
そしてアダムとイブの子供の子孫が本当のユダヤ人-つまり白人のキリスト教徒-で
イブが蛇と交わって出来た悪魔の子の子孫が自称ユダヤ人-つまりユダヤ人-と考え、
白人優位主義+反ユダヤ主義になるとのこと。
こうした極端な例までではないが、一般に「アメリカ例外論」というものが浸透しており、
それは「アメリカは特別な国で、神の使命を帯びてその力を使い、世界中のほかの地域、
幸少ない人々にアメリカシステムによる繁栄の便益をもたらす責任がある」(ジョナサン・
クラーク教授の指摘 174)というもの。
という具合に、神の使命を受けた清教徒の国なのである。
【書物としてGOOD】 2006年
- 河野 博子
- アメリカの原理主義
人民元は世界を変える
市場参加者から見た外国為替。
人民元が切り上げられると、相対的に他のアジア通貨は下がりそうだが
逆にあがる。他国の切り上げを見込んで買われるからだと筆者。
新聞記者や学者では、こうはいかない。
「第二章 通貨の市場化と国際化」はとてもよい。FXトレーダーなどには
読むことをすすめる。
アメリカが人民元の切り上げを求め、中国はドルが大半を占める外貨準備
が肥大化(つまりうっかり切り上げるとドル建て資産が目減りする)した今日、
12月にポールソン財務長官が訪中するが、今後を考える上で、多大な示唆を
与えてくれる新書である。
著者は通貨制度を通じて、アジアの覇権を中国がとれると考えている。
「アジアの通貨危機のときに人民元を切り下げなかったことで、中国は
アジアの盟主として歩み始めた。通貨制度変更の際、周辺諸国への打撃
を抑えることは、中国のアジアでの立場を強めることにもつながる。」(44)
中国からの輸入の半分はアメリカ資本の企業によるものであり、そうして得た
ドルは、米国債など米国資産に再投資されるため、アメリカの国益に貢献して
おり、人民元切り上げも、アメリカは声高に要求できない。
つまり中国は自国のペースで通貨制度変更が可能である。
それはアメリカに軍事的に依存するため、アメリカの要望は呑まざるを得ない
日本と違うからでもあり、結果的にアジア諸国に配慮する時間がとれ、それに
よってアジア諸国をひきつけることができる、というのが著者が本書を通じて
指摘していることである。
【書物としてGOOD】 2005年
人民元が切り上げられると、相対的に他のアジア通貨は下がりそうだが
逆にあがる。他国の切り上げを見込んで買われるからだと筆者。
新聞記者や学者では、こうはいかない。
「第二章 通貨の市場化と国際化」はとてもよい。FXトレーダーなどには
読むことをすすめる。
アメリカが人民元の切り上げを求め、中国はドルが大半を占める外貨準備
が肥大化(つまりうっかり切り上げるとドル建て資産が目減りする)した今日、
12月にポールソン財務長官が訪中するが、今後を考える上で、多大な示唆を
与えてくれる新書である。
著者は通貨制度を通じて、アジアの覇権を中国がとれると考えている。
「アジアの通貨危機のときに人民元を切り下げなかったことで、中国は
アジアの盟主として歩み始めた。通貨制度変更の際、周辺諸国への打撃
を抑えることは、中国のアジアでの立場を強めることにもつながる。」(44)
中国からの輸入の半分はアメリカ資本の企業によるものであり、そうして得た
ドルは、米国債など米国資産に再投資されるため、アメリカの国益に貢献して
おり、人民元切り上げも、アメリカは声高に要求できない。
つまり中国は自国のペースで通貨制度変更が可能である。
それはアメリカに軍事的に依存するため、アメリカの要望は呑まざるを得ない
日本と違うからでもあり、結果的にアジア諸国に配慮する時間がとれ、それに
よってアジア諸国をひきつけることができる、というのが著者が本書を通じて
指摘していることである。
【書物としてGOOD】 2005年
- 小口 幸伸
- 人民元は世界を変える
天才になる!
アラーキーのインタビュー集。
初めて読むのに既読感のある内容で目新しさはない。
まあアラーキーの書き物はほとんど読んでいるからだろうが。
【読むほどのものではない】 1997年
初めて読むのに既読感のある内容で目新しさはない。
まあアラーキーの書き物はほとんど読んでいるからだろうが。
【読むほどのものではない】 1997年
- 荒木 経惟
- 天才になる!
性の用語集
再読。
巨乳の初出は井上章一が把握するかぎりでは「フラッシュ」89年4/11号。
ボボ・ブラジル、ボボが九州地方では女性器を表すのは有名だが
ブラジルでは「馬鹿」の謂い。
一番面白いのは「M検」。maraのMの検査。性病のチェックで集団全裸で
検査を受ける。旧制高校には「乃木伝説」というのがあり、それは集団全裸に
なった際に、乃木将軍の二人の子息は堂々と勃起していたというもの。
この言葉、1972年に「平凡 パンチ」に登場しているので根強く戦後まで残って
いた。
それにしても「エロ」なる語は根強い。決して死語にならないどころか、
様々な用例が登場する。
【話のネタ本にGOOD】 2004年
巨乳の初出は井上章一が把握するかぎりでは「フラッシュ」89年4/11号。
ボボ・ブラジル、ボボが九州地方では女性器を表すのは有名だが
ブラジルでは「馬鹿」の謂い。
一番面白いのは「M検」。maraのMの検査。性病のチェックで集団全裸で
検査を受ける。旧制高校には「乃木伝説」というのがあり、それは集団全裸に
なった際に、乃木将軍の二人の子息は堂々と勃起していたというもの。
この言葉、1972年に「平凡 パンチ」に登場しているので根強く戦後まで残って
いた。
それにしても「エロ」なる語は根強い。決して死語にならないどころか、
様々な用例が登場する。
【話のネタ本にGOOD】 2004年
- 井上 章一, 関西性欲研究会
- 性の用語集
映画館と観客の文化史
最初期の映画は米国では以下のようであった。
「サイレント映画の上映空間が、その言葉とはうらはらに全体として
必ずしも「静か(サイレント)」ではなかったことがわかる。映画館内は
ピアノの音響と歌手と観客が歌う歌声と頻繁に沸きあがる観客の歓声
(指笛や口笛)とおしゃべり(米語を解せぬ新移民の知人のために米語
字幕を口頭で翻訳したり、映画についてたがいに意見を述べあったり
する習慣)に満たされた、ほとんど祝祭的な空間であったことがうかが
える。」(78)
【つまみ読みにGOOD】 2006年
「サイレント映画の上映空間が、その言葉とはうらはらに全体として
必ずしも「静か(サイレント)」ではなかったことがわかる。映画館内は
ピアノの音響と歌手と観客が歌う歌声と頻繁に沸きあがる観客の歓声
(指笛や口笛)とおしゃべり(米語を解せぬ新移民の知人のために米語
字幕を口頭で翻訳したり、映画についてたがいに意見を述べあったり
する習慣)に満たされた、ほとんど祝祭的な空間であったことがうかが
える。」(78)
【つまみ読みにGOOD】 2006年
- 加藤 幹郎
- 映画館と観客の文化史