やっぱりいた。
3月中旬の土曜日の午前中。
俺はCB650R E-clutchで「K1」に向かっている。
明日の日曜日は、妻の実家がある福岡まで行く予定で、今日の夕方には妻と2人の娘と一緒に新幹線に乗らなければならない。
だから、早めに「K1」にやってきた。
スタート地点の駐車場には、土曜日の午前中ということもあり、バイクは…
1台だけいる。Kawasaki Greenの250。
森君だ。
静かに近づくと、森君がこちらを見ている。
俺は、おもむろに森君の隣にバイクを停め、ヘルメットを脱いでグローブを外し、挨拶した。
「よ、森君。『ネンオシャチエブクトウバシメ』やってる?」
「はぁ? おじさん、気でも狂った?」
「いやいや、そんなことはないよ。」
「じゃあ、その『念写、ブクブク罵倒飯』って何? どこの宗教?」
「森君、相変わらず面白いねぇ。」
「そっちこそ、なんでまたここに来たんだよ?」
「そりゃ、森君に会いに来たんだよ。」







