大切なことはネコさんに学べ!


魂に共鳴する出来事・・・それは、芸術や文学だったり、自然界にある場所や時だったり、大好きなあの人の存在だったり etc.

魂を震えさせてくれるその理由は、結して後発的に身に着けた論理的な思考で意味を見出せるようなものではなく、思考や感情などの全てを凌駕して包み込み、自分の真ん中にある心の鈴が、静寂の中で姿も見えぬ風に揺られて鳴り出すような、不思議な力を持つものでもあると思います。

「なぜだか分からないけど惹かれる」こととは、「生きるとは、意味が大切なのではなく、現実が重要なのである」というネコさんの処世術にも似て、とても素敵なことだと思うのでした(ヨシダ目流愚見)。


ニュージーランドの「ハカ(Haka)」


想い返せば赤面の日々でしかないボクの人生においても、魂に共鳴し、心の鈴の音のように魂が震えた瞬間というものが幾つかありました。

その中のひとつにニュージーランドのマオリ族の民族舞踊の「ハカHaka)」の舞があります。

ハカ(Haka)は、「battle cry」や「war cry」とも言われる「闘いの雄叫び」ですが、結婚式・卒業式・開会式・歓迎式典・スポーツの試合などで、相手に対する敬意や感謝の意を表する舞として披露されたり、葬儀で死者の御霊を供養し哀悼の意を表す形として、ハカが舞われたりもするそうです。

本来はマオリ族の戦士が、戦いの前に手を叩き、足を踏み鳴らして、自らの力を誇示して、相手を煽る時に行う舞踊で、一般的には「カ・マテ(より伝統的なハカ)」と、「カパ・オ・パンゴ(より新しいハカ)」に分かれ、ニュージーランドにおける国賓や海外からの渡航者を歓迎する際や、ラグビーのニュージーランド代表のオールブラックスによる国際試合前に舞う民族舞踊として披露されることでも有名かと思います。

ボクは、ハカに触れるとなぜか魂の共鳴を感じるのですが、Youtubeなどでハカが流れる場面になると、ネコさんの姿をした愛息子もじっと画面を食い入るように見つめ、舞が終わると人(ネコ?)が変わったように「カリカリかチュールくれ!」との態度になるほどに、彼の心も強く動かされているようなのでした。


リスペクトの姿


何気なく眺めていたニュース記事で、2020東京オリンピックの女子7人制ラグビーで金メダルに輝いたニュージーランド代表が帰国した空港で踊られたハカ(Haka)の動画を眺めることになり、クーラーを付けているのに妙に暑くて汗が滴るリビングで、愛息子と一緒に魂が震えてプルプルしてしまったのでした。

ハカ(Haka)は、戦いの舞であることから男性が踊ることが多く(・・・この表現って差別じゃないですよね?・・・不便な昨今だ)、女性が舞うハカはあまり観たことがなかったのですが、選手たちのハカを眺め、胸に込み上げてくる感情に涙が毀れそうになってしまいました。

母国で声援を送っていた同じラグビーの選手と、戦いを終えて帰国した空港の到着ロビーに姿を現した代表選手が向き合い、次々に舞に参加していく姿に、改めてハカは「相手に対する敬意や感謝の意を表する舞」であることと、その尊さを思い知るような瞬間を味わいました。







そして、こんなハカの姿もあります・・・ティッシュを用意の上、ご覧ください!

生徒たちが亡き恩師への追悼ハカ

O haka-surpresa em casamento que emocionou noiva e milhoes pelo mundo 

Maori All Blacks Haka at sold-out BC Place in Vancouver


背筋を伸ばして生き抜く


ハカ(Haka)とは、「相手に対する敬意や感謝の意を表する舞

言葉だけの上辺的なモノではなく、心の奥底・魂の真ん中から生まれた舞であるがゆえに、これに触れた者の魂の共鳴を呼び起こす力をハカ(Haka)は持っているのかと思います。

心臓病を患う前までの老後計画のひとつには、ニュージーランドに行って、昼にはハカ(Haka)の舞に触れ、夜から朝に向けてはオーロラを眺めて過ごすことがありました。

身体状況的に飛行機には乗れず、もうこれを叶えることは出来なくなってしまったのですが、時に荒んでしまいがちにもなる我が拙き人生において、「相手に対する敬意や感謝の意」だけは真っ直ぐに保ち続けなければならないのだと、改めて背筋を伸ばさせて貰ったのでした。

そんなボクを見つめる猫背の愛息子は、無言のまま「それは正しい」「・・・いまは兎も角、カリカリかチュールくれ!」と心の声を届けているようなのでした。










笑顔の行方を見つめて

all written by  Career wing  T.Yoshida@ponyo




素敵な笑顔溢れる1日でありますように!