以前、診療科の名前は、麻酔科以外は勝手に名乗っていい、という決まりを取り上げました。ただ、その決まりをそのまま受け取ると、医師の専門性が疑われちゃいますよね。経験がなくても小児科医などを名乗れちゃうってことですから。

それに対抗するわけではないのでしょうが、医師の専門性をしっかりとアピールする方法として、専門医、というものがあります。

専門医とは、学会が、一定以上のレベルにあると認めた医師に対して与える資格のことです。

2002年に、厚生労働省も、専門医の資格を広告などでアピールしてもよい、ということを認めたため、以前だったら○○大学大学院修了(医学博士)、など書かれていた肩書きのところに、○○専門医、と併記されることもよくあるようになってきました。患者側の立場としても、なんとなく安心感があるような気もしますよね。

さて、その専門医なのですが、こんなニュースが飛び込んできました。

「専門医」不正行為・ミス続出、認定機構が実態調査へ

 「専門医」と呼ばれる医師による医療事故や不正が相次いでいる現状を受け、国内の医療系主要52学会が加盟する「日本専門医認定制機構」=代表理事・酒井紀(おさむ)東京慈恵会医科大名誉教授=は、初の実態調査に乗り出すことを決めた。

 現在、医師の約6割は何らかの認定資格を持っている。一人で複数の資格を持つ医師も多く、全国の医師数約26万人を上回る延べ約30万人が認定を受ける“粗製乱造”ぶりが問題視されている。

 酒井代表理事は「専門医は患者が医師を選ぶ際の目安にもなる重要な資格。学会が自ら襟を正す責任がある」と話している。

(読売新聞) - 3月22日15時38分更新


ニュースは適宜省略しています。

これはなかなか困ったことですよね。せっかく患者側としてわかりやすい判断基準ができたはずなのに、それがあまり信用の置けないものだとしたら、今後は専門医をみる目も変わってきてしまいそうです。

ただ、もちろんすべての人がそうとはいえませんし、専門医という資格自体、取るのは決して簡単ではありませんから、まず第一段階として、患者側が医師を判断する場合に使われるものとしては有効に機能しそうです。実際にその医師がいいかどうかは、技能だけではなく、人当たりや話し方、その他病院の施設なども含めて判断することが必要ですからね。

専門医というものは、かなり狭い範囲に限定されたものが多く、一般の人が広く利用をするようなものではないのかもしれません。しかし、いざ、となったときにはこういったエキスパートな資格があるとわかりやすくていいですね。

実は医師だけでなく、看護師などにもこういった専門の資格があるんですよ。それはまた次の機会に取り上げたいと思います。
サプリメントを利用することってよくありますよね。もちろん病気をされた方もですし、健康な方も、栄養価が偏らないように、などいろんな場所で利用が進んでいます。手軽に手に入りますしね。

そんな現代に警鐘を鳴らすような(?)ニュースが飛び込んできました。

ビタミンEのサプリメント、効能に疑問=研究

 カナダのマクマスター大学とハミルトン・ヘルス・サイエンス・コープ社は15日、ビタミンEのサプリメント(栄養補助食品)を毎日摂取しても、血管疾患や糖尿病の高齢者にはガンや脳卒中、心臓発作を防止する効果はなく、かえって心臓疾患発症のリスクが高まる可能性もあるとする研究結果を発表した。

 調査によると、ビタミンEを摂取していた人が心臓疾患で入院する確率は、摂取していない人を40%上回った。

 ビタミン摂取については、必ずしも健康への早道ではなく、かえって有害にさえなり得るとの指摘が増加している。
(ロイター) - 3月16日11時47分更新


ニュースは適宜省略しています。

ビタミンEが有害になる場合がある、というのは以前取り上げたことがあるのですが(本ブログの「新たな発見があるまでには」を参照してください)、

> ビタミン摂取については、必ずしも健康への早道ではなく、かえって有害にさえなり得るとの指摘が増加している。

という今回の指摘は、健康になるためのサプリメントなのに、それが健康を阻害する可能性があるとは、なかなかショッキングです。

ビタミンEの場合はちょっと例外的ですが、ビタミン自体はもちろん悪いものではありません。でも、取りすぎにご注意、というものももちろん含まれているんです。ことわざで言うならば、過ぎたるは及ばざるが如し、でしょうか。ことわざで言う必要もないですが…。

サプリメントなどには説明書のようなもの、もしくは袋の裏などに説明文のようなものがありますよね。その文章の中に、適切な摂取量などが書いてあると思います。まずはそれを守るような形で摂取を心がければ、健康に害を及ぼすようなことはなかなか起こらないでしょう。安心してサプリメントを補給してくださいね。

ただ、今回のニュースを教訓とするならば、サプリメントに頼りすぎることもよくない、ということかもしれませんね。食事に気を使ったり、運動などを適宜取り入れたりすることの中に、サプリメントを組み入れることで、本当の健康につながるのかもしれません。

健康の形は人それぞれなんですよね。皆さんも、自分の望む健康につながるように、少しだけ気をつけてみてくださいね。
さて、今回は腎機能検査に関する値です。

そもそも腎臓はどのような働きをする臓器なのでしょうか?

腎臓は、血液をろ過し、そこで出たアンモニアなどの老廃物を、尿と一緒に体外へ排出させる働きがあります。

そのため、腎機能が低下するということは、血液をろ過する機能が低下するということなので、体外へ排泄するはずのものが体内にたまっていってしまうんですね。その結果、ネフローゼ症候群や、腎不全、尿毒症といった病気につながってしまいます。

では、腎機能検査で大切な値にはどのようなものがあるのでしょうか。

まず、尿素窒素(BUN)です。
尿素窒素は、たんぱく質が分解されてできるもので、本来、腎臓から尿へと送られて体外へ排出されるものです。そのため、腎機能が低下すると、尿素窒素が体外へ排出されなくなり、数値が上昇します。

基準値は8~20(mg/dl)です。この数値よりも高い場合、腎不全や糖尿病、がんなどが疑われます。ただ、尿素窒素は分解されるたんぱく質のもともとの量に比例して変化します。そのため、脱水状態であったり、肉類など、たんぱく質を多く取ったりすると尿素窒素の値が高く出ることもあります。

次に、尿酸(UA)です。
尿酸は、細胞に含まれている核酸が分解されてできるもので、肝臓で作られ、腎臓から尿へと送られて体外へ排出されるものです。そのため、これも尿素窒素と同様に腎機能が低下すると、尿素窒素が体外へ排出されなくなり、数値が上昇します。

基準値は、男性が3.5~7.9(mg/dl)、女性が2.6~6.0(mg/dl)です。この数値よりも高い場合、痛風や腎不全などが疑われます。

そして、クレアチニン(Crea)です。
クレアチニンは、クレアチンとクレアチンリン酸という物質から作られます。これらは筋肉のエネルギーとして使われる物質で、クレアチニンはいわばその老廃物ということになります。クレアチニンは、血液を通して、腎臓から体外へ排出されます。
肝機能が低下するとクレアチニンの値は上昇しますが、尿素窒素と違い、脱水状態や摂取したたんぱく質の量などに影響はされません。これはクレアチニンの利点です。

基準値は男性が0.8~1.1(mg/dl)、女性が0.6~0.9(mg/dl)です。この数値よりも高い場合、腎不全などが疑われます。

腎臓に関してはこの3つの値に注目しましょう!
女性のための女性だけのサービス、というキャッチフレーズは確かCMで使われてましたよね。
医療の世界で、女性専用の診療科というと、産婦人科や婦人科です。妊娠や婦人病などでお世話になる診療科ですが、実際に受診しようとする際にはちょっと躊躇してしまうこともよくある診療科かと思います。

その原因は、やはり、女性専用の診療科ですから、男性とのかかわりをあまり持ちたくない、ということが大きいようです。女医さんならまだ気兼ねなくいけるけれど、男性の医者ではちょっと…、という要望は、きっとどなたでも持っていることだと思います。

その要望にようやく公立の病院が応えたみたいです。

受け付けから医師までスタッフ全員女性です-県立医大病院

 橿原市四条町の県立医科大学付属病院が今年9月、女性専門外来を創設することが分かった。県立病院では初めての試み。女性が診療を受けやすいように、受け付けから看護師、医師まですべてが女性のスタッフとなる。
(奈良新聞) - 3月10日10時55分更新

こういったサービスは、私立の病院では行われているところがもちろんあります。でも、ようやく一般化してきたかな、というところでしょうか。今後はもっと増えていくんでしょうね。

ここで、じゃあ男性のほうはどうなの?という視点は、なかなか語られないところでもあります。泌尿器科に行くのに、女性と係りたくないなぁ…という男の人も中にはいるでしょう。もちろん、すでにそういったサービスを行っているところもあるのでしょうが、こういったサービスを開発することで、患者側の受診の障壁を少しでも低くすることって、すごく重要ですよね。

医療を患者にとってもっと近いサービスにする、というのは、なにも先進医療を取り入れたりするだけではなく、こういった身近な変革が一番重要なのかもしれませんね。
ふとしたときに、病院を探そうとしても、パソコンだといっぱい情報があるのに、いちいち起動させなければならないということが面倒ですよね。

その点、携帯サイトなら軽がるです。このQRコードを利用するか、

http://www.carewave.jp/m/

を直接入力してみてください。おすすめですよ!
妊娠すると、お母さんの体重って増えますよね。それでは赤ちゃんの生まれたときの体重はというと、平均で3000グラム程度なんです。1999年時点の平均は3040グラムでした。

生まれたときの体重が2500グラムを下回ると、低出生体重児とされます。つまりは未熟児ですね。その中でも、特に1500グラム未満の場合を極低出生体重児、1000グラム未満の場合を超低出生体重児といいます。出生時の体重が軽いことは何が問題なのかというと、生まれたあとに感染症にかかるリスクが高かったり、心臓などに障害を持って生まれてくるリスクが高まることなどがあります。

さて、未熟児が生まれる要因というのは様々あるのですが、実はお母さんのダイエットもそのひとつの要因になっているみたいなんです。

妊婦さん、過度の減量ご用心 胎児の発育に影響

 母親が妊娠中もダイエットを続けた影響とみられる体重の少ない赤ちゃんが増えていることから、厚生労働省は妊娠中の食生活や望ましい体重の目安をつくることを決めた。3月中に栄養士や小児科医など6人で構成する研究会を発足させ、10月に報告書の形で指針をまとめる。母子健康手帳に指針を載せるなど周知を図り、妊婦の目安にしてもらう考えだ。

 同省によると、胎児期の発育不良や早産などが原因で生まれた時の体重が2500グラム未満の赤ちゃんは、03年で全出生数の9.1%にあたる10万2320人。10年前の93年に比べ約2万1000人増え、比率も2.3ポイント上昇している。保育器が必要な場合が多い1500グラム未満の赤ちゃんの場合は03年で8390人おり、93年比で24%増えている。

(asahi.com 03/01 15:48)


ニュースの本文は適当に省略しています。

妊娠中は、体重の急激な増加も問題になるんですが、やはり体重を減らしてしまうのも問題なんですよね。適度に体重を増加させつつ、カルシウムなどの栄養素も満遍なく取るのが、母体にも赤ちゃんにもよいことなんですね。

でも、気にしすぎもご用心!
赤ちゃんの体重は、3000グラム程度が平均とはいっても、人によってそれぞれなんです。体重とともに、身長もそれぞれですからね。小さく生んで、大きく育てよう、という言葉も最近言われているようですし、確かに、生むに当たって、ちょっと小さいほうが生みやすいですよね。
最近のニュースから(ニュース本文は適当に省略しています)

おかしいと感じたらすぐ医療機関に

全国的にインフルエンザが流行する中、京都府の口丹波でも、幼稚園や小中学校で集団風邪による学級閉鎖や学年閉鎖が急増している。一部の幼稚園では、予定していた生活発表会が2回延期になるなどの支障も出ている。府南丹保健所は「少しでもおかしいと感じたら、すぐに医療機関に行くように」と呼びかけている。

 府南丹保健所などによると、口丹波で今シーズン流行しているインフルエンザはB型が多く、A型も見られる。また、府内での流行は「例年に比べて3週間ほど遅くなっている」といい、帰宅後の手洗い・うがい▽部屋の換気などで、室内を適度に保湿▽人ごみを避ける▽マスクの着用-などを呼びかけている。

Kyoto Shimbun News 2005年3月1日(火)


「少しでもおかしいと感じたら、すぐに医療機関に行くように」、というのはちょっと乱暴ですが、確かにインフルエンザにかかったら、年齢に関係なく早めに医療機関にかかる必要があります。

では、これはおかしい、と思うべきポイントはどういうところでしょう?

まず、高熱です。インフルエンザの場合は、40度近い高熱が出ます。それに伴って、関節痛や筋肉痛、頭痛も起こります。これも、かぜ程度ではなかなか起こらない症状です。

また、インフルエンザには流行する期間があります。今がまさしくそれですが、毎年11月から4月までくらいです。今年はちょっと長引くとも言われていますが、それでも5月までははやりません。なので、期間中で、かつ近くにインフルエンザの患者がいる場合、注意が必要になります。

乱暴にまとめると、40度近い高熱が出ている場合はすぐに病院にかかりましょう、ということでしょうか。あとは、近くにインフルエンザの人がいたら、予防にも気をつける必要はありますよね。

インフルエンザの予防には、マスクが一番です。というのも、インフルエンザ(もちろんかぜもですが)は飛沫感染なんです。なので、マスクをしていると、インフルエンザにかかる可能性はぐっと減ります。もちろん、インフルエンザにかかっている場合は、周りに広げないようにマスクをするというのもすごくよい手ですね。

あとは手洗いとうがいを敢行することでしょう。こまめにやることで効果はてきめんです。
尿が濃いという場合を前回話題にしましたが、尿が濃い、ということと、尿が濁っている、というのは違うんですよ。なので、今回は尿が濁っている、ということを取り上げます。

尿が濁っている、というのと、尿の色が濃い、というのは、聞いただけでは違いがわかりにくいですが、ちゃんと違うんですよ。色が濃いというのは、オレンジとか、濃い黄色とか、そういう色の違いですが、濁っているというのは、明らかに白っぽいとか、場合によっては緑がかっているなど、そういう色をしているときのことです。血尿ともまた違うんですよ。

さて、尿が濁っているとき、主にその濁りは膿(うみ)によるものです。なので、排尿痛といって、おしっこをするときに痛みを伴うことも多いでしょう。もちろん、痛みを伴う場合は早めに泌尿器科に行くことを強くおすすめします。

その際に、ひょっとして性行為感染症が原因なのかも?という場合、泌尿器科に行くことももちろん正しいのですが、性病科という診療科が近くにある場合はそこに行くのもおすすめです。

なぜなら、尿が濁る場合、往々にして性感染症の場合が多いからです。多いのは淋菌性尿道炎でしょうか。これはつまり淋病です。
もちろん性行為感染症以外の場合も十分に考えられ、前立腺炎などの場合もあります。

尿道の細菌感染ではないとすると、肝臓の障害なども考えられますから、尿が濁ったときには、早めに病院に行く必要があります。下半身の問題の場合、少し恥ずかしさも出てきてしまうことがあるでしょうが、大きなことになる前に早めの対処を心がけましょうね。
前回、検査の値の一つとして総ビリルビンの話をしました。そこで一つ思ったことがあるんです。

自分は特に問題なく健康だと思っているのに、ふとしたことで、ひょっとして病気なのかな?と思うことはありませんか?別に、腹痛とか、頭痛とか、そういうことではなく、本当にちょっとした変化があったとしても、何か体に悪いことが起きているんじゃないかと思うことはよくあるのではないでしょうか。

病気によっては初期症状が軽微だったり、ほとんどでなかったりするものはよくあります。でも、何らかの変化があったりもするんですよね。気づかないとそのまま通り過ぎてしまう程度の小さいものが多いんですが。

でも、別にことさら警告するわけでもなくて、知っていた方が有益かな、と思うこともあるので、いくつかお知らせしようとは思います。気にしすぎるのも逆によくないですからね。

その中の一つとして、おしっこの色が濃い、ということがあります。おしっこは、普段薄い透明な黄色をしているはずなのですが、これが急にオレンジ色になったり、濃い黄色になったりすることはないですか?

先ほどのビリルビンは、ここに関わっています。色が変わる場合、大きく3つのことが考えられます。

一つは、脱水症状の場合。脱水、というほどでもなくてもそうなるときはよくあると思うのですが、水分をあまり摂取していない状況でおしっこをした場合、色が濃くなることがあります。これは、もちろん水分をちゃんと摂取することで改善します。適度に水分がないと、体にとっては負担が大きいので、お疾呼の色が変わるような状況になったときには、しっかりと水分をとりましょう。

その次に、尿の中にビリルビンなどが溶け出している場合です。これが一番問題で、この場合、肝臓に何らかの障害が出ていることが考えられます。ひどくなると黄疸が出るといったことにもなりますので、この場合は早めに検査を受けましょう。内科でできます。

最後は、ビタミンB2が溶け出している場合です。これはどういうときに多いかというと、栄養ドリンクやサプリメントを摂取したときによくあるのではないでしょうか。これは、体に不必要な分が外に出たということなので、問題ありません。

尿に変化が出ても、体に自覚症状がないことはよくあることです。ただ、ビリルビンが溶け出していた、ということは、後に大きな疾患につながることもありますから、軽微な変化にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
前回の肝機能検査の値の続きです。
さて、どんどんいきますよ!

総ビリルビン(TBと略されることもあります)というのは、あまり聞き覚えはないといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。あまり通常の会話には出てこない単語ですもんね。

ビリルビンとは、ヘモグロビンが分解してできた、胆汁色素の成分です。色としては黄色で、これが極端に多いと、黄疸が疑われます。なので、総ビリルビンの数値は、肝臓や胆道の障害、溶血性疾患、黄疸などをみるものなのです。

ちなみに、ビリルビンには、間接ビリルビン(IB)と直接ビリルビン(DB)の2つがあって、この違いは、肝臓で処理される前(間接ビリルビン)と、処理されたあと(直接ビリルビン)にあります。この2つをあわせたものが総ビリルビンなんですよ。

基準値は、総ビリルビンが1.3 mg/dl以下。間接ビリルビンが1.0 mg/dl以下、直接ビリルビンが0.3 mg/dl以下となっています。

ちなみに、新生児のビリルビンの値は総じて高いものになっています。成人にとって、黄疸が出るというのは大変なことが起きているというシグナルになるのですが、新生児にとって黄疸が出やすい(そんなに危ないということには直結しない)というのは、このビリルビンの量がもともと多いからなんですね。

さて、総蛋白(TPと略されます)です。こっちのほうがさっきよりも単語として親しみやすいでしょうか。これはかなりメジャーな検査の値で、たぶん結構いろんなときにこれが示されることになるんじゃないかなと思います。血液検査により測ります。

人間の血液の中には、様々な蛋白が含まれているのですが、総蛋白の場合、対象となる蛋白は、主にアルブミン(ALB)とγグロブリンという2つになります。これらで、血液中の蛋白質の約90%を占めているんですよ。

総蛋白の数値に異常があるときは、肝機能の低下が疑われます。基準値は 6.7~8.3g/dlで、基準値未満、特に6.0mg/dl以下では、肝障害やネフローゼ、潰瘍などが疑われます。基準値以上では、多発性骨髄腫やリウマチなどが疑われます。

総蛋白に異常が認められると、その次の詳細な検査として、アルブミンとグロブリンの詳細な値を見ていくことになるのですが、ここで扱われるのは、主にアルブミンの数値と、アルブミンとグロブリンの比率(A/G比と略されます)の2つです。
アルブミンの基準値は4.0~5.0g/dlで、これ以下だと低アルブミン血症と呼ばれ、肝がんや肝臓病などが疑われます。栄養不良の場合もあります。
アルブミンとグロブリンの比率は、1.1~2.0が基準値です。この数値に異常がある場合は、慢性的な炎症が疑われます。