とうとうこの日がやってきた
ユンボのシリンダーからの油漏れ
シール交換をやってみた
じわじわと漏れているのは知っていた
放っておいても良くなる訳もなく
いつか何とかしなくてはと思いつつ
初代ユンボのシール交換は
父親は自分でやっていた
それを少し手伝ったこともあったが
蓋を開けるのが一苦労
固く締まっているので
ユンボのブームを動かして
上手く引っ掛けて外した事があった
とにかく飛んでもない作業だったのを覚えている
爪で引っ掛けるレンチを買っておいた
5000円くらいする
パイプレンチでいいような気がしていたが、
買ってしまった
交換部品のシール、パッキンは
セットになって売られている
こんなОリングとプラスチックの輪が何個あるか
それが 18900円もする
一か所のシールだけでそんなにする
全部で5か所あるのだから
部品だけでどんだけ金がかかるのか…
シリンダーなど傷付けたら
いくらかかるのかゾッとする
なので予め保護をして
作業開始
始めてみる
初めてやってみる時は色々壁に突き当たる
そんな時は一旦止めて
良く調べ 準備をして
別日にやった方が良い
後になってYouTube動画を見れば
ピンを外しておいてフリーにして
シリンダーを引っ込めればいいではないか
そう言うヒントが中々思いつかない
早速買った爪引っ掛けレンチでトライ
単管付けて延長して
ユンボのブームの力で回してみようと
引っ掛けてブームを降ろす
色々やってみたけれど開く気がしない
もちろん手の力なんて全く動く気がしない
タガネで叩いたりしたが
すぐに諦める
一旦ストップ
出直しだ
ダメだと思ったらすぐ止めた方がいい
日が悪いと思って 別日にやることにしている
継続してもろくな結果にはならない
作戦を練り 準備する
パイプレンチのでかいのが必要だ
父親の600ミリのじゃ開かない
当時父親はは一体どうやって開けたのか
今となっては知る術がない
YouTubeで作業動画があるので
何本か違う車種のも見ておいた
皆、プロの仕事なので
大変参考になる
ただその通りに上手く行くとは限らない
見るのとやるのは大違いだ
動画を見ているだけで
嫌だなと思うような作業だった
仕方なく 900ミリのパイプレンチを買った
新品日本製
本当は 1200ミリの最大のをと思ったが
4万くらいするので止めた
900ミリでも2万円なり
かかるねー 古ユンボ
ユンボは車検も無いし
ナンバーも無いし
税金も掛から無い
いつも ユンボはいいなー
カネが掛からなくて
と思っていたけど
何かあると
べら棒にカネが飛ぶ
パイプレンチを揃えて
動画を思い返して
いざ
しっかり食い付かせ
更に単管パイプ延長
危ういというか
もっと厚みのあるつけ口にして欲しいなぁ
滑りそうな感じなのだ
もっと外し易い蓋にして欲しい
なんでこんなにやりにくいのかねぇ
誰でも何時でも簡単に開いたら
なんか困るのでしょうか
30年に一回くらいしか
開けないんだろうけど
しっかり食い付く厚みのある
安全に作業できる蓋にして欲しい
あと4か所もあるのだから
ガッチリ噛ましているものの
危うい感じ
ユンボ整備の相当に嫌なところかもしれない
これが分厚い蓋でしっかり食い付くなら
がっちり締まっていても悩まない
思いっ切り緩めてやるだけだ
下に毛布を敷いて
レンチが壊れないようにと
自分が怪我しないようにと
かキィーん と音がして
滑ったかと思ったけど
動いてくれた
回れば占めたもの
半分終わったようなものだ
ゆるんだのを回す時には使えるレンチだ
でも爪のレンチは
要らないかな
緩めていって
中から異物が出てくるって
どうなってんのか
ピストンを見て納得した
いや、でもここの破片は出口に行かないか
ロッドを外したら丁寧に
ここからは繊細な作業になる
こっちの作業の方が
性に合う
筒の方は後で磨くとして
ゴミなどの異物が入らないように
袋をかぶせて置いた
そう言えば もうひとつ ごつい仕事があった
ピストンを外すのに
でかいナットを回す
イモネジタイプで止めてあった
ポンチでカシメてるかと思ったが
甘いようなので
構わず緩めて外す
本体に再び仮取り付けをして
固定すれば確実に動かない
これもかなりのトルク
ここでは600ミリのパイプレンチが丁度いい
出番はあった
ふたとピストンが取れた
ここからがシール交換
このスナップリングが外れない
プライヤーも注文していたが間に合わず
えらい苦労して外す
外せるシールを外していく
順番、向きも写真に残して
覚えていく
ダストシールを裏から叩き出す
油漏れの原因
これが問題のシール
劣化してボロボロ
これじゃぁ漏れるし
放っておいて良くなる訳はありませんね。
新品との比較
ユンボの油漏れ
たったのこれだけの事
これを替えれば済む
やりながら他の箇所
他にも 4箇所あるが同じように
酷い状態だろうなと思った
交換してやりたいな
という気持ちが出ても
部品代と油代等
単純計算でも10万越え
漏れたらやろう
という気持ち
今のところ
ピストンの方もシールを外していく
こっちのピストンの方は漏れても
圧力が逃げてパワーが無くなるだけか
自然にアームが下がったり
抜けていくのはここの気密が原因
外せるものを外したら
掃除してきれいにする
そしてサンドペーパーを当て
錆びなどを取って
きれいにまた掃除する
スナップリングも磨いて
きれいにして干した
その間にユンボの方へ戻って
筒の方もサンドペーパーで磨く
( 中では無い )
入口の錆びを取って慣らしておく
もしやと中を照らして覗くと
異物が見える
トングを突っ込んで取っておいた
シールの破片があった
新品シールを組んでいく
ダストシールはよくマイナスドライバーで
叩いているのも見かけるが
シールの金具もどれ程の強度か分からない
近い径のものを探して
使えそうな蓋があったので
コンコンと入れていった
そんなに固くないので入りやすい
ゴミが降りかからないメリットもある
音が変わったら止めて
スナップリングを入れた
スナップリング
入れるのは簡単だ
そりゃそうだ
外れ易いって…
それはダメですな
問題だったシールも入れた
また再びここが劣化して
交換をすることがあるだろうか
そんなことがあるのだろうか
誰かがここを
30年後に分解交換するのだろうか
蓋をしてしまえば30年
真っ暗でオイルに漬かって
高圧に耐えてジッと
最初に組んだ工員のことは分からない
それと同じで
私がどんなに念を入れたところで
30年後の誰かがキャッチ出来るものでもない
そんなことを真剣に考えていても進まない
ピストンのシール
これが一番固くて
入れるのに苦労した
グリスで手がベトベドになるので
いちいち手を拭いたり
写真を撮る回数も減ってしまう
無事にピストンを組んで
シール取り付けは済んだ
休む間もなく
ロッドに取り付けて
シリンダーに入れる
外気にさらしていても
良いことはひとつもない
そよ風が吹いただけで気になる
さっさと組み込んで閉めた
動画を見て学んだ通りに
エアー抜きをしてみる
取り付けて作動が良くなった
油圧のパワーが逃げてない
そんな感じは確かにある
とりあえずひとつ 出来上がり