2月のこと、ちぃさんと丸の内で待ち合わせ。
向かったのは、「丸ビル」最上階の36階。
飾られているのは、”アート・アワード・トーキョー 2014 三菱地所賞受賞作品”、水野里奈の「庭にはびこる」2013。
今日は、ちぃさんのお誕生日のお祝い。
昨年は六本木の一軒家フレンチ、『オーベルジュ・ド・リル東京』、一昨年は銀座のフレンチ、『アルジェント』でお祝いをした。
そして今年は丸の内のフレンチ、『ブリーズ・オブ・トウキョウ』。
昨年の記事はこちら。
一昨年の記事はこちら。
入口には大きなセラー。
レセプションには、「本日は満席です」の札。
広いダイニングルームをどんどん先に進み、テーブルに案内される。
私達のテーブルは、一番奥の角。
二面が窓になった、眺めの良い最良の席。
今日はシェフおまかせのフルコースをお願いしている。
眺めが良いのは嬉しいが、快晴なので陽射しがきつい。
奥のテーブルの方たちの眺めを遮ってしまい申し訳ないが、ちぃさんが日焼けしてしまいそうなのでシェードを下ろしてもらう。
私の目の下は東京駅丸の内駅舎。
八重洲の高層ビル群がすぐ近くに見える。
この左側にはスカイツリー。
ちぃさんの側には、虎ノ門ヒルズや東京タワー。
最初の乾杯用のワインは、お店から。
イタリア、エミリア・ロマーニャ州のキアリが造る、ランブルスコ・ビアンコ。
キアリはモデナで1860年に創業した老舗。
「お誕生日おめでとう」の乾杯。
アミューズは、ミモレットのグジェール。
アントレは、サーモンのマリネ、黄人参のムース。
彩りが美しい。
ねっとりとしたサーモンには旨みが凝縮されている。
黄人参のムースとの相性もとても良い。
バゲットが届く。
お供はホイップバター。
ところで、ここで使われているカトラリーはエテルナム。
エテルナムは1924年創業のベルギーのカトラリーメーカー。
アントレに合わせるワインは、白をグラスで。
カスティーリャ・イ・レオン、ルエダのボデガス・ドン・ディエゴが造る、セッ・デ・トラモージャ、2021年。
SEDは渇望という意味。
スペイン内陸部のルエダは白ワインの銘醸地。
ここで栽培されるぶどうは、ヴェルデホ。
内陸部の厳しい気候の中で育つヴェルデホには旨みが凝縮されている。
ぶどうの樹齢は45年以上。
フレンチのお店だが、泡はイタリア、白はスペイン。
でも赤ワインはフランスの素晴らしいボトルを選んでいる。
辛口のヴェルデホがサーモンに寄り添って美味い。
ゴボウのポタージュ、生姜のアクセント。
フルコース料理にスープが含まれることは最近では少ないので、伝統的なコース仕立てが却って新鮮。
丸の内で過ごす、ちぃさんのお誕生日のお祝いの素敵な午後は続きます。