銀座のフレンチの名店『アルジェント』で、ちぃさんのお誕生日のお祝いランチの続き。
ちぃさんにはチョコレートで作られたハピバ・プレート。
パキッと割り、半分私にくれた。
デセールは、苺、蕗の薹。
白は、苺のムース、練乳とベルガモット入り。
大きな赤は、苺のムース、苺のジュレ入り。
小さいのはフレッシュな苺と、バルサミコソースに漬けた苺。
左の苺のムースの中には、ベルガモット入りの練乳。
右の苺のムースの中には、苺のジュレ。
小さな緑の粒は蕗の薹。
緑のヘタはチョコレート、そして器の底にはピスタチオのソース。
この器の中に春の美味が凝縮されている。
デセールの後はコーヒーでいっぱいになった胃を癒す。
ミニャルディーズはバレンタインデーをイメージした、ピンクのハートのマカロン。
ゆっくり食事をしていたので陽が傾き、窓のシェードを上げてもらう。
目の前に見えるのは、カルティエとシャネル。
今日のランチに満足し、席を立つ。
『アルジェント』にはベルナール・ビュフェの絵が何枚か飾られている。
フランスの第二次世界大戦後の具象絵画の代表的画家のひとり。
つい先日まで文化村でベルナール・ビュフェの回顧展が開催されていた。
これは彼の代表作の一つ、「大闘牛士エスカミリオ」。
8階のレセプションに降りると、鈴木シェフが見送りに待っていてくれた。
鈴木さんに今日の料理の感想と礼を述べ、店をあとにする。
まだ午後早い時間なので、銀座から日比谷に散策。
ゴジラ像の頭が変な格好になっていると思ったら、頭の上に鳩。
ゴジラを制し、胸を張っているように見える。
少し飲んで帰ろうということになり、「ミッドタウン日比谷」に。
ところがどの店も客がいっぱいでまさに密。
そこで日比谷仲通りから丸の内仲通りに入り、「二重橋スクエア」に向かう。
目指したお店は、『ル・ブール・ノワゼット』。
ところが、3月7日まで休業の張り紙。
(現在は3月22日まで休業。)
そこで交差点の斜向かいにある「ブリックスクエア」に向かう。
三菱一号館美術館では、もうすぐコンスタブル展が開催されるようだ。
(2月20日~5月30日開催中。)
前回は『マルゴ』で飲んだので、今回は『A16』に入店。
ここはサンフランシスコで人気の南イタリア料理のお店の東京店。
ランチ時間を過ぎているので、店内にも空席はある。
でも今の時期はテラスの方がオープンエアーで安全。
天気が良いので寒くないし、テーブルの横にはヒーターもある。
目の前には、ブリックスクエアの中庭。
白ワインで乾杯。
抜栓したボトルは、サルデーニャのセッラ&モスカが造る、ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ、2019年。
セッラ&モスカは1899年創業の名門で、500haもの広大な自社畑を保有。
透明感のあるモスグリーンの色合い。
グレープフルーツなどの柑橘系の香り。
フレッシュな果実味とミネラルを持つ爽やかなミディアム・ボディ。
今はテラスで飲むにはちょっと寒いが、夏にキンキンに冷やして飲むと美味いワインだ。
ぶどうはヴェルメンティーノ100%。
まだお腹はいっぱいなので、ワインのお供はオリーブ。
ブリックスクエアは、結婚式の前撮りの人気スポット。
お店の女性スタッフに「前撮りのカップルが多いですね」と話しかけると、「いえいえ、今は寒いからまだ少ないですよ。暖かくなるともっとうじゃうじゃ来ますから」とのこと。
この”うじゃうじゃ”にはちぃさんも私も爆笑。
それでも一時間ほど見ている間に、7組のカップルが撮影に訪れた。
ちぃさんと、「この新郎はかっこいいね」、「この新婦は今日一の美人だね」、などどお話ししながらワインが進む。
陽が陰り、急に寒くなってきた。
急いでボトルを飲み干すと、席を立つ。
そろそろ帰りましょうと、駅に向かう。
ちぃさんと過ごす楽しい休日の午後は続きます。