2月のこと、丸の内のフレンチ、『ブリーズ・オブ・トウキョウ』で、ちぃさんと過ごす素敵な午後の続き。
スパークリング、白ワインをグラスで飲んだ後は、赤ワインのボトルを抜栓。
分厚いワインリストを慎重に検討し選んだのは、ボルドーの銘醸ワイン。
マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー、2015年。
2009年から作られ始めた、シャトー・マルゴーのサード・ラベル。
シャトー・マルゴーとセカンドのパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーの基準を一層厳しくしたことから、従来はセカンドとして販売されていたワインを中心に、サードが作られることとなった。
販売されている国は、フランス、イギリス、アメリカ、日本のみ。
再び、「お誕生日おめでとう」の乾杯。
2015VTのボルドーはグレートヴィンテージ。
濃いルビーレッド。
最初はまだ固く閉じていたが、時間と共に赤系果実の豊かな香りが現れる。
濃密な果実味、なめし皮、黒い土、スミレのニュアンス、強いがしなやかなタンニン、とても洗練されたボルドーだ。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン53%、メルロー42%、カベルネ・フラン5%。
熟成はオーク樽で17ヶ月、新樽比率は25%。
ポワソンはオマール海老。
カナダ産オマール海老のグリエ、黒トリュフ入りのシャンピニオンソース、豆乳のソース。
大きなオマール海老の身がプリプリでとても美味い。
黒トリュフの香りのシャンピニオンソースは少しも残さずパンで拭きとって食べる。
ヴィアンドが届く。
TOKYO COWBOY 特選和牛、赤ワインと味噌のソース、縮みほうれん草添え。
TOKYO COWBOYは世田谷にある和牛専門のフルオーダーカットの精肉店。
今日の和牛はランプ肉。
ナイフを入れると、ほとんど抵抗を感じずにスッと刃が通る。
口に含むと、驚くべき柔らかさと熟成された肉の旨み。
ちぃさんと、「今まで食べた牛肉の中で一番美味しいかも」と、意見が一致。
TOKYO COWBOYの実力を思い知らされる美味しさ。
もちろんシェフの火入れもこの肉の良さを最大限に引き出している。
ヴィアンドを食べ終えると、お誕生日のホールケーキが届く。
皿の径が45cm位もあるのでケーキが小さく見えるが、充分な大きさがある。
スイーツが苦手なちぃさんにホールケーキでお祝いをして良いものかとも思ったが、とても喜んでもらえた。
二人で記念撮影。
撮影を終えるとケーキは一度引かれ、二つに分けて再び届く。
カシスのソルベが添えられている。
こちらは私の皿。
残った赤ワインを飲みながらケーキを食べるのも楽しい。
熱いコーヒーがいっぱいになったお腹を癒してくれる。
予想した通り、ちぃさんはケーキを少し食べると、「もう満足。あとはお願い」と私に残ったケーキを差し出す。
「僕を太らせてどうするの」と言いながら美味しく完食。
2015VTなのでまだ澱はほとんど無いようだと思ったが、グラスとボトルには結構な量の澱が残っていた。
気が付くと、満席だった店内に残る客は私達を入れて三テーブルのみ。
既に三時間が経過していた。
レセプションでコートを受け取り、支配人の中村さんに見送られ、店をあとにする。
ワインリストには素晴らしいワインが揃っていた。
またここには良いワインを飲みに来ようと思う。
35階に下り、展望スペースから外の眺めを楽しむ。
ビルの間に見えているのは、レインボーブリッジ。
目を右側に移すと、皇居が辛うじて見える。
この写真は皇居と言うより、警視庁を撮影したような感じ。
ちぃさんとすごす、丸の内の楽しい午後は続きます。