「銀座シックス」にある「イータリー」の『ラ・ピアツェッタ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
泡、白、白と三種類のワインを飲んだ後は、アルト・アディジェのシャルドネをグラスで。
カンティーナ・トラミン、シャルドネ、2019年。
トラミンはトラミン村に本拠地を置く、アルト・アディジェ最大の協同組合。
トラミン村はゲヴュルツトラミネールの原産地として有名。
レモンや青リンゴの香り。
口に含むとパッションフルーツや熟した洋梨のニュアンス、そして北の産地らしいシャープな酸、石灰質土壌からくる豊かなミネラル感を持つ。
熟成はステンレスタンクでシュール・リーで4~5ヶ月。
食べているのはメカジキのグリル。
五杯目のワインは、トスカーナのバローネ・リカーゾリ、トッリチェッラ、2018年。
バローネ・リカーゾリ男爵家は、キャンティ地区のブローリオ城を拠点に1000年の伝統を誇る名家。
トッリチェッラはリカーゾリの白ワインを代表する歴史ある銘柄。
青リンゴや洋ナシ、ほのかにバニラの香り。
熟した果実味、綺麗な酸とミネラル、バランスの良い上質の熟成白ワインだ。
セパージュは、シャルドネ75%、ソーヴィニヨン・ブラン25%で、シュール・リーで9ヶ月間樽熟成。
メカジキのグリルともよく合い、食事が進む。
ピッツァはマルゲリータ。
辛いオリーブオイルを出してもらう。
ここで赤ワインに切り替える。
六杯目は、ピエモンテのフォンタナフレッダ、ランゲ・ネッビオーロ、エッビオ、2020年。
彼女は「サクッと飲んで帰りましょ」と言っていたが、グラスで飲めるワインのリストを見ているとどれも飲んでみたくなったのだそうだ。
このワイン、今年の1月にも「イータリー」で友人達と飲んでいるが、その時は2018VTだった。
僅か三ヶ月でVTが2年も若くなってしまった。
エッビオとは、ネッビオーロに適した粘土質・石灰質の土壌で育つ古木の呼称。
熟したプラムやカシスなどの黒果実の凝縮感、バラ、スミレ、コーヒーのニュアンス、洗練されたタンニンと酸。
バローロ作りで有名なフォンタナフレッダだけあり、ランゲ・ネッビオーロも素晴らしい。
このピッツァ、かなり美味い。
彼女も、「久し振りに美味しいピッツァを食べた気がする」とのこと。
とうとうワインは七杯目。
シチリアのドンナフガータ、ベラッサイ、2020年。
写真を撮る前に飲んでしまった。
シチリアのヴィット―リア地区で栽培される地ぶどう、フラッパート100%で生産される赤ワインで、ドンナフガータが好きな私も飲むのは初めて。
ベラッサイの動画を見付けたので貼り付けておく。
色合いは濃いルビー色。
ベリー系の赤果実の香り。
果実味はとても柔らかく、タンニンはマイルド。
バランスの良いワインだが、私はもう少し果実味が強い方が好きだ。
そして八杯目のワインは、同じくシチリアのドンナフガータ、セダーラ、2019年。
こちらは何度も飲んでいるワイン。
色合いは濃いルビー色。
ブラックベリーやラズベリーの香り。
しっかりとした果実味とタンニンを持ち、バラ、スパイスのニュアンスも。
ぶどうはネロ・ダーヴォラ主体で、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー等が加えられている。
ドンナフガータは歴史的な出来事に基づく名前。
19世紀初頭にナポリで起きた革命から逃れるため、フェルナンデス4世の妃、マリア・カロリーナ王女がシチリアのコンテッサ・エンテリーナに渡ってきた。
シチリアの人々は王女を”ドンナフガータ=逃げた女”と呼んで暖かく迎え入れた。
このコンテッサ・エンテリーナにワイナリーがあることから、社名をドンナフガータと命名したのだ。
銀座のイタリアン、『ラ・ピアツェッタ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。
ところで、ドンナフガータのワインを飲んでいると、東日本大震災の直後に「ドンナフガータ・ワイン会」を開催したことを思い出す。
その時の記事はこちら。























