さて、次は赤ワイン。
セダーラ、2008年。
ぶどうは、シチリアの地ぶどう、ネーロ・ダーヴォラ。
イタリアには偉大な赤ワインを生み出すぶどうが幾つかある。
ピエモンテのネビオッロ、トスカーナのサンジョヴェーゼはその双璧。
カンパーニャとバジリカータのアリアニコ、そしてシチリアのネーロ・ダーヴォラ。
このセダーラはしっかりと造られた上質のボディを持ち、重すぎず軽すぎず、どんな料理にもマッチするドンナフガータの定番赤ワイン。
ぶどうは、メルローとネーロ・ダーヴォラ。
ドンナフガータのワインは、シチリアの地ぶどうを使っているが、これだけはメルロー主体。
強く、そして滑らかな飲み口の素晴らしいボディ。
そして美しいエチケット。
ここでメイン料理、子羊背肉のローストが出されたが、撮影忘れ。
素敵なワイン達のお陰でハイテンションになっていた証。
そしていよいよドンナフガータのフラッグ・シップ・ワイン、ミッレ・エ・ウナ・ノッテ、2006年。
ぶどうはネーロ・ダーヴォラ。
24か月樽熟成されたワインは、洗練された美しさと強さを併せ持つ。
土着品種と言われたネーロ・ダーヴォラから、このようなワインを造り出すとは、ドンナフガータの実力に脱帽。
ミッレ・エ・ウナ・ノッテとは、千夜一夜のこと。
食後のワインは、カビール。
シチリアとアフリカの間にある島、パンテレリア島で造られているデザート・ワイン。
ぶどうは、ジビッボ、またの名はモスカート・ダレッサンドリア。
そう、リゲアのぶどうと同じだ。
ぶどうは遅摘みで、樹で完熟させた後収穫し、糖度の高いワインを造り上げる。
シチリアでこんな上品なデザート・ワインが造られていたとは驚き。
最初は、グラッパ・ディ・ジビッボ。
原料は、ジビッボの搾りかす(ヴィナッチャ)を発酵させ、蒸留したもの。
お腹一杯食べた後のグラッパは、本当に美味しく、消化の助けにもなる。
グラッパ・ベン・リエは、乾燥させたジビッボの搾りかすから丁寧に発酵、蒸留して造られる。
醸造にはオークのバリックが使われるため、薄い琥珀色となっている。
これぞ、最高のグラッパ。
参加者の中には、二月にシチリアを旅し、ドンナフガータを訪れたご夫婦もいらっしゃり、話は楽しく盛り上がった。
今夜初めて出会った素敵な10人の参加者。
ワインは、人と人とを繋ぐ、素敵な懸け橋。
その素晴らしさに酔いしれた、至福の夜でした。
【第二回ドンナフガータ・ワイン会のお知らせ】
4月12日(火) 18時30分 開場
19時00分 開始
会場 『オストゥーニ』白金台
Tel. 03-5475-2239
会費 8,000円
お申し込みは、店へ電話、または”ドンナフガータ”さんのブログから。