取材日時 2008年 8月31日
コメント・実はこの日の前日に雨の中を強行探索した奈良DLの後、大阪は貝塚市へと移動し、街中にある水間神社に立ち寄り、その足で一龍旅館の下見にでも出かけようとしたのだが、そこでカメラが突如動かなくなったのだ。
電源が入らない、バッテリーの消耗かと思い交換してみたものの全く起動しない。
更にバッテリーを換えてみたところ、一旦起動するが今度は電源が切れなくなると言う現象が発生。
考えるまでも無く、雨水が内部に侵入し回路がショートしたのである。
万事休す。少々濡れても大丈夫だろうとあの雨の中をろくな雨よけもせずにカメラを持ち歩いたのが災いしたわけだ。
結局この日の下見は中止、急遽デジカメを現地調達することになったのだが、生憎自分が居る貝塚市と阪南市には郊外にしか大型電気店が無い。
この日は奈良DL探索に多くの時間を費やし、体力も使い果たし後は宿を探してチェックインするだけなので店を探しに行く余裕は無かった。
カメラの現地調達は翌日に先延ばしにする事にして、阪南市内のビジホに飛び込みで泊まる事にした。
そんな最中、俺のmixi日記を見てある女性からメッセを頂いた。
和歌山県に在住する女性廃墟探索家といえばマリリンさんである。メッセをくれたのはその人だった。
彼女とは実際に会う前から何かのきっかけでマイミクになり、それまでは極たまにメッセでやり取りする程度しか交流が無かったのだが、今回俺が関西入りして大阪南部の廃墟探索をするという内容の日記をmixiに上げたところ、マリリンさんの目にとまり「是非会って、一緒に廃墟に行きましょう」というお誘いを受ける事になったのだ。
これも何かの縁、俺からも是非ということでお誘いを受けた。
翌日、宿から10数分の所にあるJRの駅(なんと無人駅)で待ち合わせ、今日の突入物件はマリリンさんのお気に入りである「廃旅館ホトトギス」であった。彼女はここに既に過去10回以上入っていて、何処に何があるのか目をつぶっていても分かると言うほどのホトトギサー(笑)である。
待ち合わせの時間に少々遅刻してきた彼女はこれまでにもブログにその姿を晒していたので、おおよそ予想は出来ていたがそれ以上に華奢でこの体で廃墟の中にズンズン入っていくのはちょっと想像できなかった。
「いや~~どうしよう、なんかちゃう(汗」
挨拶する間も無く何か動揺するマリリンさん、
「どうしました?何が違います?予想と違いましたか?」
と俺が聞くと。
「うん、何か予想とちゃうかったんで動揺してる。どうしよ(汗」
「具体的に何が違うんです?やばい事?」
「ちゃうねん、何か・・・廃墟マニアっぽくないっていうか」
「今まではどんな人が多かったんですか」
マリリンさんはかなり奔放な人で、これまでにも多数の異性廃墟探索家と方々の廃墟に2人で突入している経歴がある。
「なんていうか・・・その、あれ何ていうねん、こういうの好きな人を、ほらあれあれ」
「ヲタクですか?」
「そうそう!それが言いたかってん、Tavitoさんそんなん見えへんもん」
「らしくないと?」
「うん、mixi日記とか見てるともっと神経質そうな人かなって思ててんけど、なんかちゃうかった」
「で、具体的に会ってみてその感想は如何ですか?」
「うん、こんな男前て思わへんかったしめっちゃウチのタイプやったんで、ビックリというか汗出てきた。顔あっつう~」
「なんと言いました?今」
「Tavitoさん男前やし、ウチのタイプやって言うたの!」
「それはもっと他の女友達に言ってくださいね」
「Tavitoさん若い子好きやからなぁ・・・・もっと早うに出会ってて独身やったら絶対彼女にしてって言うてたわ~」
ハイハイ自慢話自慢話wwww
今回の物件は、前述したようにカメラの故障があったので、今年の春に購入した携帯電話のカメラで探索を行った。
それで出来上がった画像を見て思ったのだが、「A-200と大差ねぇwww」という事だ。
今の携帯カメラ、特にカシオのエクスリムエンジンを積んだタイプはかなりのハイスペックで、廉価なコンデジとタメを張れるほどの解像度を誇る。これには驚かされた。
そして、本体には外部メモリーとして1ギガのマイクロSDが挿入されているので枚数としては十分に足り、唯一フラッシュが無い事だけを覗けば十分に予備機としての役目は果たせる。
今回の長期ローラー作戦ではナビも日記の入力も兼任しているので、正に大活躍である。数年前の頃には考えもしなかったほどにツールの発達には目を見張るものがある。
ただし・・・・ワンセグだけは未だにいらないと思うのだが。
何回も来ているマリリンさんなのに、未だに足を踏み入れた事がないという場所が有ると聞かされた時には正直驚いた。
そこへは段差が大きく、同行者の補助が無ければ中に入れないと言う浴場だった。つか、一緒に行った男はそういう所で何故にサポートしてやらないのかね?
俺に引っ張り上げてもらったのが初めてだったとマリリンさんは言っていたが廃墟探索家の中には、そうやって女性をリードしてあげられるようなヤツは居なかったのか?
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川の手前側の建物は殆どが木造なので、 朽ち果て方が激しい。内部に入るのも躊躇してしまう。 |
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夏の盛りなのだが、建物の中は比較的乾燥していて過ごし易い。 木造の利点なんだろうか。 |
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フラッシュが無くても、かなりいい感じで撮影が出来るカシオの 携帯は大したもんだと思う。 |
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筐体が軽く、決してホールド性も良いとは言えない筈なのに、 テブレも殆どしないのが不思議なくらい。 |
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川に下りて渡り廊下を見上げる。この旅館を特徴付ける場所だ。 |
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石を積み上げてアーチにしてあるのだが、あまり意味が無いような。 |
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屋上は夏の日差しの照り返しでとんでもなく暑かった。 ここでマリリンさんと2ショットで記念撮影。 久しぶりの合同探索、楽しかったです。 しかも異性との合同探索なんて何年ぶりだろうか。 |
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今度は紅葉の時期にでも再訪してみたいものだ。関連画像はこちら |