取材日時 2008年 9月7日
コメント・津山三十人殺しの事件の舞台となった貝尾集落へ移動中にたまたま偶然発見した廃墟である。
最初は建物の意匠や立地条件から見て「すわ学校廃墟か!?」と色めきたったが、内部に突入して調べているうちにどうやら別物と判明した。
確かに建物内部の造形はなんとなく田舎の学校にもよくあるような物なのだが、隣接する社員寮などの存在がそれを打ち消すには十分な材料となった。
ネットではどこにも紹介されていない完全未既出物件(ハイハイ自慢自慢www)。
やはり廃墟を開拓するには足で稼げとは良く言ったもので’(誰が?俺が)、後追いばかりの廃墟探索は安心感はある物の、探索のエネルギーに絶対必要な「高揚感」という物を求めるには無理がある。
やはり、「あ・・・あれもしかして廃墟じゃねぇのか?」とか「前から気になっていたんだけど、入ってみようか?」というきっかけから始まり、色々とネットで検索を掛けてみたが何も収穫が無く、手詰まりになる。結局は自分で突入してその物件の正体を確かめるしかなくなるわけだが、それが廃墟探索の原点でも有る。
何も情報が無く、完全な手ぶらで廃墟に突入するその時のドキドキ感こそが、廃墟探索というなかなか人に大きな声で言えない趣味が消滅することなく今でも連綿と続いている最大の原動力であると俺は思う。
だから、今回の廃織物工場に入る時はかなり緊張した。
純数で145件もの廃墟に飛び込んできたキャリアをもつ俺だが、未だに初めてしかも正体不明の廃墟を前にすると総毛立つ。これがたまらなくいいのだ。
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