取材日時 2008年 8月26日
コメント・地図とネットでの下調べとかなり違う印象の鉱山だった。どう違っていたかというと、思ったよりも山奥で思ったよりも荒れていたという事だ。
そして、藪も深く最低地上高の低い車では間違いなく亀の子になるような深い轍の場所や大きな段差で、斜めに突っ切らないとバンパーが吹っ飛ぶような場所も有る。
俺が探索している間も、地元のオフロードライダーのグループが周囲の林道を走り回っていたが、なんどか転倒する際の空ぶかしの音を耳にした。
実際に町があったとされる場所を貫いている目抜き通りも、身の丈までのびた雑草が両側から覆い被さるように伸び、車で掻き分けながら前進するという苦労を強いられた。
ここでの強行によって車の両サイドには草木がこすれた時に残る細かな傷が無数に刻まれる事になった。
肝心の物件本体のほうだが、雄別ガソスタ・雄別購買・住宅跡・病院・煙突・索道跡などは一通り見て廻る事が出来た。
しかしこんな山奥で携帯の電波も満足に届かないような所の割には、心霊スポットとして大変有名らしく、DQN達が夜な夜な大挙して押し寄せているというのには驚かされる。
ヤツラの乗っているような車ではこんな山奥まで入ってこられるとは思えないからだ。恐らくDQN特有の周囲の状況を考えずに突進するという修正がなせる業なのだろう。
病院に関しては、余りにもドキュソ爆弾の威力が凄まじく遺物らしいものは全く無かった、つまりは見所と呼べるものも無く、見ていてゲンナリするようないたずら書きばかりが目に入り、廃墟独特の空気感に酔うという事すら叶わなかった。
もっと驚愕したのは、あの巨大煙突である。何を考えているのかDQNhあの煙突にもよじ登って下品ないたずら書きを煙突に施しているのである。あれには怒りを通り越して呆れるとしか言えなかった。命の危険を顧みずしてまであんな程度の低い落書きをするという感覚は、正常な人間には全く理解できない。イッソ本当に落下して死んでしまえばいいのにと思ってしまうのは極々自然な事だ。人気の全く無い原生林の中に、遺跡の様に静かに佇む雄別の炭鉱跡で雰囲気は秘境をも思わせるほどに十分なものがあるのだが、あのいたずら書きは絶対に許せない。かつてここに住んでいた人たちも近くを通る時には、思い出めぐりをするためにここにやって来るというが、あんな風景を見てしまったらどれだけ悲しい事か。DQNは結局そこまで考えを巡らせる事が出来ないから、そう言った事を平気で出来るのだろう。情けない限りだ。
あと、困ったのはこの雄別炭鉱に向かう途中にある正体不明の工場の存在だ。(この工場は後に廃業、数年後にバイクツーリングで立ち寄りその正体が肥料製造工場であることが判明した)
とにかく稼動中に敷地内かr立ち上るあの青白い煙は何とかならないものなのか。とにかく・・・・・臭い!のだ。おそらくあの臭いからして、肥料かなにかを作っているのかもしれないが、工場から相当の距離を車で走っても吐き気を催すくらいに臭いのだ。あれほど強烈な悪臭を放つから、こんな山奥の民家から離れた場所でなければ瞬く間に苦情が殺到して閉鎖撤退に追い込まれることだろう
それにしても周囲一帯にこれだけ悪臭をたなびかせているのだから、風向きが変わってふもとの布伏内の集落に臭いが届くような事があれば、瞬く間に大騒ぎになる事だろう。
俺は、あの工場の正体を確かめようと現地で色々と見て廻ってみたが、工場の名前の看板や許認可証などを見る事は出来無かった。その後自宅に戻ってからもネットで調べてみたがこれもだめ。つまり何から何まで正体不明なのである。ますます怪しいと思った。いずれはこの工場の正体を暴いてやろうと画策している。
雄別病院
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ジャングルの中に佇む廃病院 |
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全ての窓ガラスが割られ、病院と知っていなければ 何の建物なのかを判別するのは難しい。 |
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当然オールウェルカム状態。 |
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内部は無数の落書き。 遺物は殆ど無い。 |
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デザインは結構洒落ている。 鉱山施設の付属施設は概してモダンなデザインが 用いられているのが多い気がする。 |
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他のサイトでも紹介されていた千羽鶴。 吊るしてあった筈なのに、地面に落ち踏まれた跡が有った。 こういう事を平気でできる神経が俺には分かりません。 |
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徹底的なドキュソ爆弾。 |
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こんな所まで登って落書きするなんて、ご苦労なこった。 |
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屋上です。草ぼうぼうで特に見るような物も無い。関連画像はこちら |