新書野郎 -117ページ目

シャネル-最強ブランドの秘密

シャネル 最強ブランドの秘密 (朝日新書 100)シャネル 最強ブランドの秘密 (朝日新書 100)
山田 登世子

朝日新聞社 2008-03-13
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著者は「ファッション・ブランド論」という学問をやっている人らしい。前にも岩波新書のヤツを読んだ記憶があるのだが、シャネル本も何冊か出しているらしく、幾つかあるココ・シャネルの評伝の中で評判が高いヤツの翻訳もしているらしい。そう書くと、さぞかしキンキンギラギラな人かと思われるのか、最初にシャネルを自分で着ることは全くないとお断り。著者が興味があるのはココ・シャネル本人とブランドイメージとしてのシャネルであって、商品自体にはあまり関心がないようだ。ということで評伝ダイジェストみたいな新書で、モノの話はしないので、シャネラーの人たちや入門の方たちには、物足りないものではあろう。一つだけ興味深かったのは、この時代のコピー商品に関する考え方で、シャネルなどは明らかに、コピーをされてこそ一流という意識があったらしい。この考えは一昔前まで、日本の物作り産業でも主流な考え方であったのだが、さすがに中国みたいな「何でもアリ」の国が登場してくると、そうも言っておられなくなった。シャネルの時代にも、現在の中国に該当する国があって、それがアメリカ合衆国だったらしい。パリのモード産業は随分とアメリカのコピー商品に悩まされたみたいだが、シャネル本人は自分の海賊版が増殖していくことに満足していたのだという。後にシャネルが渡米して仕事をする布石がそこに敷かれていたのかもしれないが、「ジュエリー」から「アクセサリー」というものを造りだしたのもシャネルだったらしく、あらゆる装飾品はイミテーションであるというのが持論だったらしい。そうした歴史から、知財保護をめぐる現在のシャネル、アメリカ、中国の関係などを考えてみるのも面白い。

ジャガイモのきた道

ジャガイモのきた道―文明・飢饉・戦争 (岩波新書 新赤版 1134)ジャガイモのきた道―文明・飢饉・戦争 (岩波新書 新赤版 1134)
山本 紀夫

岩波書店 2008-05
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中公とバッティング?
学界的にはこっちが本家なのだろうが。
★★

中国が予測する“北朝鮮崩壊の日” 

中国が予測する“北朝鮮崩壊の日” (文春新書 637)中国が予測する“北朝鮮崩壊の日” (文春新書 637)
綾 野 富坂 聰

文藝春秋 2008-05
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現役人民解放軍軍人アヤノの第二弾と思いきや。前回の欧陽善とは別の人らしい。いずれにしても編者の富坂聰が書いたものという可能性は捨てきれないのだが、文春も第二弾を新書にしたというのは、第一弾の売れ行きがよかったからなのか、悪かったからなのか。なんでも富坂が第一弾の「編集中」に偶然、入手したものだそうなのだが、第一弾とさして、中身が違う訳ではないような印象も受ける。相変わらず、中国人が朝鮮人を見下していることを堂々と書いているのだが、まあそれは事実だから当然のことか。中国の北朝鮮留学生の話については富坂自身の経験談が書かれている様にも思えるのだが、気のせいか。北朝鮮の「政商」については、日本ではあまり報道がないので参考になるが、この辺の「富豪」情報は中国ではポピュラーなものかもしれない。将軍様の後継者について、日本では完全に芽が消えたとされている正男を推しているのも、「中国情報」とのからみであろう。北京をホームグランドにして、人脈を築いていている正男ちゃんは、平壌にクラプトン好きの次男や、NBA好きの三男よりは中国にとって好ましいモノなのかもしれない。「東洋」の儒教では長男が跡継ぎになるのが当然だからというのも頷けるが、毛岸英が朝鮮戦争で戦死しなければ、毛沢東が文革を発動することはなかったという話は妙に説得力がある。めぐみさん処刑説について、富坂は残すかどうか逡巡したそうだが、文春的にはどうなんだろう。中国政府がウラをとっていても、それを日本に知らせることはないことは分かっているのだが。
★★

空の戦争史

空の戦争史 (講談社現代新書 1945)空の戦争史 (講談社現代新書 1945)
田中 利幸

講談社 2008-06-17
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所謂「空爆の歴史」を振り返ったもの。著者は広島市立大学広島平和研究所教授という肩書きの人。ここはチャイナスクールの親玉だった浅井基文が所長をやってるトコで、中国や北朝鮮の核が問題になることはなく、平和を阻害しいているのはアメリカと日本の帝国主義というスタンス。つまりココが目指している「平和」と我々が望んでいる「平和」にはズレがあるのだが、この著者も著作をみると大月とか、その傾向ではある様だ。ただ。今回は講談社新書であるだけに、あまり色はない。というか大戦期の空爆黎明期に重点をおいているから、自然にニュートラルになったということか。空爆を実行するにあたり、落とされる側を非人間化して、破壊ではなく、殲滅という思想に持っていったという流れは興味深い。ルメイの話なども出てくるが、ディズニーがその日本人を非人間化するイメージに協力して映画を作ったというのは知らんかった。重慶空爆が例の反日アジアカップに繋がったという話があるけど、これは落とされた側(といっても大部分が当時の生存者ではないが、落とした側を非人間化した例であろう。それを考えると、ルメイに戦後、勲章を与えたという日本という国はどう理解しようか。早乙女勝元などは怒っているみたいだが、これは落とされた側が、落とした側を人間化する儀式だったのかもしれない。前にB29墜落乗組員の追悼を続けている人の本も読んだが、アメリカ兵が墜落して、連行される時に、その「人間の顔」をみたことが原点となっている様だ。この日本の裁判、処刑について、ヒットラーはドイツで、連合軍兵士に同様の扱いをすることを拒否したとのことだが、ナチス政権下でも、裁判には「人間の顔」が残っていたということなのかもしれない。
★★

オタクはすでに死んでいる

オタクはすでに死んでいる (新潮新書 258)オタクはすでに死んでいる (新潮新書 258)
岡田斗司夫

新潮社 2008-04-15
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どうでもいい。

刑法入門

刑法入門 (岩波新書 新赤版 1136)刑法入門 (岩波新書 新赤版 1136)
山口 厚

岩波書店 2008-06
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岩波のが一番分かりやすいとは。
★★

ベトナム株 

ベトナム株 沸騰するアジア最後の市場 (アスキー新書)ベトナム株 沸騰するアジア最後の市場 (アスキー新書)
迫川 敏明

アスキー 2007-03-12
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著者は「株式会社ベトナム アドバンテスト コンサルティング代表取締役」とある。要はベトナムコンサル屋なのだが、自分は株の専門家ではないと言う。別に株の専門家じゃない輩が株の本を出してはいけないという法はないし、実際は素人が出している株の本の方が多いと思うのだが、これは新書にしても薄っぺら過ぎやしないか。上場銘柄が200というから、その全銘柄のデータを載せているのだが、本文は駅3つくらいで読んでしまった。まあ名刺代わりみたいなもんと言えばそれまでか。執筆してからも刻々と情勢が変化してべトナム市場は日々成長しているなんてことも書いているのだが、最近はベトナムがヤバいという話しか聞こえてこない。外国人の口座は2000くらいしかなくて、そのうち半分が日本。韓国は20、アメリカも20と少ないのだが、中国も無いな。口座開設は韓国人より日本人が優遇されているとのことだが、そんなことがあるんかいな。やはり「旧敵国」には厳しいということなのだろうか。著者も商売だから、ベトナム人はマジメ、手先が器用。チャイナプラスワンに最適などと例の如くベトナムを持ち上げているけど、どうもベトナム推進派の言葉がいつも同じなのは気になる。柘植とか門倉の本を参考文献にしているみたいだけど、現地派も本当に同意見か?著者は学生の頃に、ひとりでひっそり「ラ・マン」を観にいったことがベトナムにのめりこむきっかけになったのだという。「青いパパイヤの香り」とか、はては「無人の野」を観たことが、きっかけとか言い出さないのは正直で宜しいとは思うのだが。

不平等国家 中国

不平等国家中国―自己否定した社会主義のゆくえ (中公新書 1950)不平等国家中国―自己否定した社会主義のゆくえ (中公新書 1950)
園田 茂人

中央公論新社 2008-05
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中国本もありとあらゆる本が出ている訳だが、たしかに全面的に社会調査に依拠した本というのは、あまりお目にかかっていない。それは中国でも事情は同じだった様で、数年前に中国で大々的な社会調査の本が出されるにあたっては、著者が北京の社会科学院に赴いてレクチャーをしたのだという。中国でこうしたデータを収集するに際しては、そのあまりに膨大な人口、広大な国土、極端な階層社会といった根本的な問題以前に、収拾する側と回答する側に政治的バイアスがかかっていないかといったものを考えなくてはならないので、信頼性について疑問符がつけられることが多い。もっとも、この手の調査には日本でも疑問が出ていることだし、私自身も「正直」な回答をしたことはあまりない。つまりどうにでも操作できるのが社会調査と思われている訳だが、著者はそうした風潮に真っ向から反対している様で、それならば、ジャーナリストや学者が自分の印象で書いた本が信頼に値するのかということらしい。そもそも巷に「中国通」が蔓延っているのも、中国が「とらえようがない社会」であるからであって、社会調査以上に信頼できるデータがあるかと言われればそれまでである。農民工が都市生活に満足していたり、中国人は学歴格差は当然だと思っていたり、はたまた日本人男性と結婚した中国人女性は幸福であると思っているといった結果は、先入観を覆すものとして作用する訳だが、数値化したデータが「中国通」の偏見より説得力を持つかというとそうではなかろう。データが一人歩きして、また新たな偏見が生ずる可能性もあるというものだ。「中国通」の論理には「オレ流中国」で対抗できるが、数値で出されると、一般人は黙らざるおえないから、面白くない。
★★

サッカーのない人生なんて!

サッカーのない人生なんて! (ベースボール・マガジン社新書 11)サッカーのない人生なんて! (ベースボール・マガジン社新書 11)
増島 みどり

ベースボール・マガジン社 2008-05
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Jも15年か。
★★

ゆとり教育は本当に死んだのか?

ゆとり教育は本当に死んだのか?―公立校再生への道 (角川SSC新書 6)ゆとり教育は本当に死んだのか?―公立校再生への道 (角川SSC新書 6)
根本 浩

角川・エス・エス・コミュニケーションズ 2007-10
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で、結局どうなの?