中国が予測する“北朝鮮崩壊の日”  | 新書野郎

中国が予測する“北朝鮮崩壊の日” 

中国が予測する“北朝鮮崩壊の日” (文春新書 637)中国が予測する“北朝鮮崩壊の日” (文春新書 637)
綾 野 富坂 聰

文藝春秋 2008-05
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現役人民解放軍軍人アヤノの第二弾と思いきや。前回の欧陽善とは別の人らしい。いずれにしても編者の富坂聰が書いたものという可能性は捨てきれないのだが、文春も第二弾を新書にしたというのは、第一弾の売れ行きがよかったからなのか、悪かったからなのか。なんでも富坂が第一弾の「編集中」に偶然、入手したものだそうなのだが、第一弾とさして、中身が違う訳ではないような印象も受ける。相変わらず、中国人が朝鮮人を見下していることを堂々と書いているのだが、まあそれは事実だから当然のことか。中国の北朝鮮留学生の話については富坂自身の経験談が書かれている様にも思えるのだが、気のせいか。北朝鮮の「政商」については、日本ではあまり報道がないので参考になるが、この辺の「富豪」情報は中国ではポピュラーなものかもしれない。将軍様の後継者について、日本では完全に芽が消えたとされている正男を推しているのも、「中国情報」とのからみであろう。北京をホームグランドにして、人脈を築いていている正男ちゃんは、平壌にクラプトン好きの次男や、NBA好きの三男よりは中国にとって好ましいモノなのかもしれない。「東洋」の儒教では長男が跡継ぎになるのが当然だからというのも頷けるが、毛岸英が朝鮮戦争で戦死しなければ、毛沢東が文革を発動することはなかったという話は妙に説得力がある。めぐみさん処刑説について、富坂は残すかどうか逡巡したそうだが、文春的にはどうなんだろう。中国政府がウラをとっていても、それを日本に知らせることはないことは分かっているのだが。
★★