夫の定年退職記念に選んだ旅先はコート・ダ・ジュールのニースとエズでした。
直行便はなく、パリで乗り換えねばなりません。海外に詳しい友人からは「ストがあったらまずいからエールフランスよりJALのほうが安心」と聞かされていましたが、ちょうどいい時間のフライトがなく結局AFを選択。
夕刻ゆっくり家を出て、羽田を夜出発。早朝パリに着く理想の便に乗ることが出来ました✈️
ほぼ満席でしたがプライオリティレーンですいすい進み、ストレスなく外に出れたので真っ先にタクシー乗り場へ。空港からパリ市内へは現在、場所により多少の差はありますがすべて定額料金となっています。
「Taxi Parisien」の赤か緑のボードがクルマのてっぺんについているのが正規タクシー。
早朝でそう混んでいませんでしたが、時間帯によっては並ぶかもしれません(ロワシーバスという方法もありますが、大きなトランクを抱え時間もかかりそうなので当初からタクシーと決めていました)。
向かってもらったのは宿泊先のホテル・マリグニー。オペラ〜マドレーヌ地区は治安の良い場所なので夜も安心して歩けます。
可愛らしいプチホテル!親切なスタッフにまずは荷物を預け徒歩8分ほどのところにあるオテルドクリヨンへ向かいました。
石畳の道が続きます。パリでは公共交通機関を使ったとしても、キャリーを転がしながら歩くのは無理だと実感。そして治安面での安心感もあり、キャリーを携えての私たちの移動はこの後すべてUberとなりました。
コンコルド広場の目の前に建つオテルドクリヨンは、私が唯一、大昔から名前を知っていたパリの老舗高級ホテルです。
パラスとはフランス国家が選んだ31の超高級ホテル
行ってみたいホテルはたくさんありましたが、パリでは実質一泊二日しか時間がないので、泊まるホテルから近く、ウォークインでも宿泊客と同じ空間で朝食が食べられるパラスホテルは?
ル・ブリストルと最後まで迷い、最終的にアクセスを考えてこちらに。
事前にメールでやりとりしたところ、1週間前からなら予約できるとのことでした。
早朝のコンコルド広場は、まだ人も少なく木々は紅葉しかけていて季節は日本の1ヶ月先、つまり11月初旬といった感じでした。
石造りの建物に入ると、すぐにオールデイダイニング「JARDIN D’HIVER」がありました。高い天井、美しい中庭、時間が早かったせいか人も少なくとてもゆったりと過ごすことができました。
ただ・・・フランスの掟?「スタッフを呼ぶのはNG」というのが気になって、声をかけるのにかなり躊躇しました。
しばらくは我慢していたのですが、町場の店じゃないんだし、高級ホテルなんだし、用があるなら声をかけるのは当たり前なのでは?と思い、その後は「必要な時は丁寧に」リクエスト。
にこやかに対応してくださいましたし何の問題もなし! 言い方、態度、場を読んで・・・どこにいてもこれは同じですよね。
選んだのはパリ式(パンと飲みものだけ)ではなくアメリカ式(メインのお料理やフルーツがついてきます)。
そして飲みものは珍しくショコラショーを!
普段めったに飲むことのない甘い飲みもの・・・パリらしく、ショコラショーは飲み比べをしてみたい一品でした。フレッシュジュースはグリーンを選びましたが青汁ではなくそれなりに甘いフルーツ入りのものでした。
フルーツサラダ・・・実はこれ、最後のお茶が出てきてから「何か足りなくない?」とメニューを見直し、クレームをつけて盛ってきてもらったものなんです。
要は出し忘れ。そして最後のお茶も忘れられていて、2度声をかけてようやく持ってきてもらえました💧
フランスのサービス全般に関して、その場ではハイハイと愛想が良いのですが「引き継ぎ」「連携」のようなものが抜けていて、結構無責任な感じを受けました。
もともとアジア人軽視が強いと聞いていましたが。。。コレは滞在中、ところどころあった小さなトラブルや不快感につながりました💧
メインは夫がアボガドトースト、私がエッグベネディクト。メニューはこんな感じです↓
驚いたのはポーチドエッグの火入れ!
ナイフを入れるとダーッと流れてしまうのって、実は良い仕上がりではないんですよね。卵の旨みを存分に引き出せるのは、このくらいのねっとり感。こんなふうに上手く作れるのは本当に素晴らしいです。
お茶をオーダーしたら、大好きなパ・レ・デテの緑茶ベースのお茶が登場。この味は、大好きなテ・デュ・アンマン!? それともテ・デ・ザリゼ?
元ご近所にパリのお店がある不思議!たまに伺います
日頃水出ししているので熱いお茶だと自信がありませんがパレデテだということだけは口にしてすぐわかりました
エントランスすぐのロビーはとても小さく数組しか利用できません
建物は1758年にルイ15世の命によって作られた宮殿のひとつ。110年程前に開業しましたが今はローズウッドホテルグループの傘下にあり「オテル・ド・クリヨン・ア・ローズウッドホテル(Hôtel de Crillon, A Rosewood Hotel)」が正式名称です。
離れたところからだと素晴らしい外観が見られたようでしたが、裏手から建物に沿って歩いてきたのでそれに気づかず残念でした。
翌日訪れたル・ムーリスも、コートダジュールのシェーブルドールとネグレスコも全てエントランスが小さく驚きました。
たまたまかもしれませんが、ガードマンやロビースタッフが複数いて予約客か宿泊客でないとロビーにいられない感じですし、ロビー自体もとても小さいです。もちろん利用客にとってこれは安心なこと。
日本では規模の大きな高級ホテルでは広いロビーで気軽に待ち合わせなどができますが、最近できた外資系のジャヌ、ブルガリなどそうでもないところが増えていますね。つくづく、日本は平和だなと思いました☺️