バックヤード、定量的に & 『移民は世界をどう変えてきた』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<数値目標>

https://www.youtube.com/watch?v=rqCA-PAqcdE&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=12

HSK4 #10~#12背了四十四分钟单词。

 

https://www.youtube.com/watch?v=EqZhG_RvuBs
グンちゃんの中国歩き,九分钟。

 

https://www.youtube.com/watch?v=3WCMEP1BAD0

誰でも簡単!ネイティブ中国語専門チャンネル。做三十七分钟作文和听写。

 

https://www.youtube.com/watch?v=_HTW8HU9LmY&list=PLZI8vVTxzS7k7jbSknCDOssrgqGpd3BCS

誰でも簡単!ネイティブ中国語専門チャンネル。3h1min~end 做三十分写。钟听

 

https://www.youtube.com/watch?v=Hy_rGUbEOcU

チャイナ娘くまちゃん,看了十一分钟频道。关于“成都太古里”。

 

https://www.youtube.com/watch?v=VqcEC3eww78&list=PLZI8vVTxzS7k7jbSknCDOssrgqGpd3BCS&index=2

誰でも簡単!ネイティブ中国語専門チャンネル。0~26min,做三十一分钟听写。

 

https://www.youtube.com/watch?v=93VZUEQE5xk

【完全版1~1200】HSK5,54min~1h3min,背了半小时单词。一共三个小时十二分钟。

 

アンカリング成功!

 

运动;爬山散步 2.7km, 4841步,7 楼 (计划)

 

 

 

 

 

<今朝のWorld Newsから>

イギリスBBC:トランプ氏共和党大統領候補として選出予定>ほんトラの予定。バンス副大統領の予定。

シンガポールCAN:5年ぶりの三中全会開催される。4.7%伸び。不動産減額>インフラ投資へ。18日にコミュニケ公開。/韓国芸能拡大はSNSの後押し。

韓国KBS:麻薬禍ナイトクラブで拡大。/大雨災害復興/韓国製ミサイル米国へ初輸出か?

中国CCTV:GDP5%上昇。

中国上海:中国WTOへEV関連専門家パネル設置要請。/台湾への武器売却関係者へ制裁。/

中国香港TVB:1年延期された三中全会開催。/政権交代のネパールに注目。

タイMCOT:デジタル通貨開始8月から予定。国民に1万バーツ配布。

カタール、アルジャジーラ:イスラエルで首相と国防相対立、ガザ戦後未解決。ネタニアフは責任回避のため長期戦望む。

タイMCOT:

 

SNSの時代:狙撃犯が屋根に登るシーンがスマホで撮れられている! 韓国経済への波及TikTokで。

CANとCCTVの中国経済に対する評価は対照的てへぺろニヤリ

デジタル通貨世界で遅れた日本、目を覚ませ!>汚職、脱税防止と効率化。犯罪者はお札が好き。

イスラエル解決の道、未定。

 

 

 

 

<バックヤード・ツアー>

連休中のイベントの1つが九州歴史資料館で開催された「沖ノ島展」を見に行くことだった。7月2日〜9月8日まで開催中。

 

それに行ったのだが。たまたま恒例で行なわれているバックヤード・ツアーというのが2時から行われていることを受付で教えてもらい。飛び入りで参加した。

 

結論から言うと「沖ノ島展」はこれといって新しい知見を得られなかったが、このツワーはすごくよかった! 幸運だった。どうやら休みの日の2時に定期的に行われているらしい。

 

受付で手続きをする際(70歳以上の高齢者は無料)、バックヤード・ツアーが行われるとの情報をもらった。最初は参加する気がなかったが、途中で思い直し。飛び入り参加。全員で4名の参加者。お休みの日はバックヤードは仕事する職員の人がいないのでツアーができるとか。

 

まず、発掘物とかの資料が運び込まれる入り口。ここは4トントラックが横付け可能で前後を二重にシャッターが閉められ(入り口部分のシャッターが正面に見える)、外部からの昆虫などが保管庫に入り込まないようにしているとか。万一混入が疑われる場合はここで駆除するらしい。

 

特別収蔵庫には入れなかったが、重要な史料が保管されていて湿度、温度が一定に保たれ、停電でも2〜3日はその状態が保たれるとか。

 

甕棺の保管場所。ここは比較的完全なものだけ保管しているとか。質問したところ甕棺は殆ど割れた状態なので機密性は低いとか。

 

調査前後の保管中の資料の倉庫。

 

調査中のもの。

 

 

組み立て中。画像を撮ってコンピューターで三次元に組み立てるようなソフトを使っているかどうか聞いたら。まだ手作業らしい。こうしたところもアプリが役立ちそうだが?

 

 

1時間程度のツアーが終了してお開き後、本来の目的であった「沖ノ島展」を見たが大した事なし。

 

 

もし「沖ノ島展」だけだったらガッカリだったろうが、想定外のツアーでとても幸運だった。

 

 

 

 

定量的には唯の風邪、しかし>

ここで一度、この4年以上にわたるコロナ禍を総括したい。

 

2020年4月の時点で中国、武漢でのコロナ感染のデーターから2割、2%とした。これは今でも基本正しい。即ち、2%致死率、2割重症、2%不顕性感染。 

 

これを以って「コロナは普通の風邪」という人が少なからずいる。『普通の風邪でも高齢者や抵抗力のない人は肺炎とかでこの程度、死ぬではないか』と。

 

ここではっきり言いたい。危機管理の基本は最悪を考えることだと。例え上記のことが予想できても、これはあくまで推定、その先どうなるかわからない。特にRNAウイルスなら変異のリスクを考えないといけない。

 

そして何より、根本的に違うことは、例え病原性は普通の風邪程度だとしてもウイルス性の「新しい風邪」だということ。つまり誰も免疫を持っていない。ここで感染症学の基本であるSirモデルの出番だ!

 

誰も免疫を持っていないということは「100%人がいずれ感染する」ということ。しかもその2%が症状を示さない=不顕性感染、2%が致死的。

 

最初の2%は感染していても無症状だから、感染の拡大を防ぐのは最新の技術、RT-PCRでウイルスの有無を調べない限り難しい。最後の2%は1億2千万の日本国民のうち、240万人が計算上、感染死するということ。これは東日本大震災の死者1万6千人の100倍。ワクチンが機能したから僅かな犠牲者で済んだ。

 

今頃になって、『コロナは普通の風邪』という人は上の数字を考えてもらいたい。 

 

…それとも、コロナは「死の贈り物」とでも言うのだろうか?

 

 

 

実例を示そう! 当初積極的な感染対策をしなかったブラジルのコロナ死者数は674,482人。総人口2億1500万人の0.3%の致死率。これは2%よりかなり低いが途中から慌てて対策をしたから。同じことを日本でもやっていたら、死者は36万人。東日本大震災の死者の22.5倍以上。

 

 

最後にもう1度、繰り返す。危機管理の要点は、

 

最悪の場合を想定しておくこと

 

その最大の失敗例が福島の原発事故。バックアップ電源を準備しておきさえすれば、あの事故は起きなかったし、それにかかる費用は大したものではなかったはず。 「そんなことは起こるはずはない」が失敗の本質

 

 

 

 

『移民は世界をどう変えてきた』

副題:文化移植の経済学

ギャレット・ジョーンズ著、慶応義塾大学出版会、2024年初版。

Garett Jones,The Culture Transplant,Stanford University Press

 

冒頭、コロンビア大学のSala-i-Martin (1997)の厖大な、実に厖大なMeta分析を紹介する。

 

彼は国の繁栄を予測できるとされる62の因子ついて、数十カ国のデーターを使い、2つの異なる方法で200万回の回帰分析を行い(合計400万回、400回ではない!)何が真に重要な因子だあったかを検証したらしい。驚異的だ。彼の論文のタイトルが、p4

 

『私は400万回の回帰分析を実行した』というものだったとか。

 

それで?何か重要だったか?? 62の因子のうち、18が残った。

 

1位は設備投資

2位は自由貿易 

ここまではとてもありきたり、それ以外は??

 

18のものの中で文化的因子は5つだとか。p6

 

1)儒教的背景を持つ人口比率(肯定因子)

2)イスラム教比率(肯定因子)

3)仏教比率(肯定因子)

4)プロテスタント比率(否定因子!)

5)カトリック比率(否定因子) 

 

プロテスタントはウェーバーによれば資本主義の基盤となったという説があるが、それは否定された?? 

 

確かに別の研究で疑わしくはあった。それについては何となく納得だ。傲慢な言い方だか、所詮経済学の数字に対する厳密さはこの程度。

 

さて、ここから著者のこの文化的因子をきっかけに、人が文化を背負ったまま別の文化圏に移動=移民した場合の経済効果を調べる研究が始まる。というのは移民は母国の思想を持ちこみ、経済イデオロギーを輸出するからだとか。p10

 

その1つの例としてアルゼンチンを登場させる。p12

 

 

 

1913年時点でアルゼンチンは輸出志向の活気に満ちた畜産業で豊かな国だった。また2回の世界大戦の舞台にもならなかったことも大きいだろう。所得はフランスより15%も高かったらしい。 ところが2016年にはフランスの半分になりデフォルトを起こした。何がそうしたのか?

 

経済は適度に市場フレンドリーで有能なものから、社会主義的で、能力が劣り、はるかに腐敗したものに変化した。何故、こうも経済体制が悪化したのか?p12

 

これから先は著者の見方である、すんなりに受け入れることはできそうもないが、とりあえずまとめると。

 

アルゼンチンの労働組合はスペイン人とイタリア人の移民で直接行動と革命的ゼネストを持ち込んだ。彼らアナーキストが政治を変える。彼らは1890年から1914年にかけてアルゼンチンに大量移民としてやってきたという。p14

 

因みにこの著者の祖母はユダヤ人。東欧からやってきたアシュケナジーのよう。p16

 

 

 

最後に1つの逸話を紹介している。それは1997年NYに旅行で訪れたデンマーク人の母親が通りに赤ちゃんをベビーカーに残したままレストランで食事をして警察から逮捕された。母親は赤ちゃんをレストランの外に置いておくのは普通のことだと主張したらしい。つまり赤の他人も信用できるとの常識。同様な常識は迷子になった時、子供に日本では誰でもいいから大人に自分が「迷子になった」と伝えるようにという。他人に対する信頼の尺度がアメリカ人と日本人で異なる例として著者は出している。p19

 

確かに外国人は日本で小学生が一人で登下校することに驚愕する。