<連休2日目>
衝撃的な速報が米国から届く、
トランプは嫌いだが。それでもテロは絶対あってはならないこと。これで民主主義への失望が起こらなければいいのだが。 もしトラからほんトラに成りそうな予感。
それにしても、身近に銃がある社会。在米中の友人も銃を持つ権利を当然のこととして話していた。勿論その友人(女性)もライフルを所有していた。ある人は中世から現代にそのままやって来た米国と表現した。
そのあとの『小さな村の物語』で、終戦直後の北部イタリアで起こった出来事を老婆が語る。
敗走するドイツ兵を、当時10歳のブルーノの兄が待ち伏せして殺しに行くよう反ファシスト党のリーダーに強制された話。帰ってきた兄は青ざめていたとか。
『避けられたかもしれない戦争』から学べる路があるはず。
朝から防災ナビから警報が届く。大雨と雷注意報。朝の段階では避難所は開設されていない。
昔の北京の共同研究者から国際共同研究申請のため、誰か後輩を推薦して貰えないかとの連絡が来た。リタイヤして何年も経つので別の方に当たってくれと返事した。
先日70の手習で中国語を勉強しはじめたと、言ったら。それから全て連絡は中国語となった。
それは兎も角、今や日中の研究レベルを比較すると、もはや日本の方が遅れを取っている。そのことを知っている人は少ないのではないか?
休日にも色々なことが起こる。
<変化を求める>
内田樹氏のblog、『民主政の終わり』を読む。それは題名からして、あの石丸旋風について何か語るだろうとの予感があったから。
http://blog.tatsuru.com/2024/07/12_0846.html
予想通り、同氏は以下のように述べる。
『石丸伸二候補は安芸高田市長時代に市議会と繰り返し対決し、市議会が機能していないことを訴え続けてネット上の注目を集めた。「立法者」と「行政者」は対立関係にあり、「行政者」が上位にあるべきだという、安倍元首相が体現してきた「独裁志向」路線を彼は忠実に踏まえている。維新の会も「独裁志向」では変わらない。「議員の数を減らせ」という提言は「無駄なコストをカットする」合理的な政策のように聞こえるが、実際には「さまざまな政治的立場の代表者が議会で議論するのは時間の無駄だ。首長に全権委任しろ」という意味でしかない』
さらに続けて、
『自民党の裏金問題は、国会議員たちがその地位を利用して平然と法律を破っている事実を白日の下にさらした。この事件は「国会議員はろくな人間ではない」という民主主義を空洞化するメッセージと、「政権に近い議員であれば、法律を犯しても処罰されない」という法の支配を空洞化するメッセージを二つ同時に発信していた』 と。
…内田樹氏の言いたいことは分からなくもない。しかし、石丸候補に投票した人が期待したことは、
<「行政者」が上位にあるべきだ>
というのとは違う、少なくとも私は違う。政治家に対する根強い不信があり、この現状を何とか変えたい。それには既成政党の代弁者でしかない。つまり同じ政治家の蓮舫氏では「無理」と感じたからに違いない。
更には、政治に衝撃を与えることで、没落しつつある日本を変えたいと思ったからではないか? そのためには
石丸という 道化 が必要だった。
例え、彼が当選しなくても、(多分支持者の多くも彼が都知事になれるとは思ってはいなかったはずだ)政治に衝撃を与えたかった。そして、それは半分成功した。
今後、この影響がどの程度のものになるか? 確かに都議会議員選挙では自民党候補が相次いで敗れた。しかし、次の選挙では? 今後に注目したい。
昨日のちーさんのコメントで触発されたもの。
<コメントから>
昨日の「真珠の涙」さんのコメントで思ったこと2つ。
1)時代に乗り遅れない:
今は戦艦でも空母でもなくドローンによる飽和攻撃が(核以外で)最大の防御だということを、あのウクライナ戦争で初めて我々は大々的に、視覚的に学んだ。
防御の為の遊撃ミサイルは安いドローンの何十倍の価格だとか。旧日本軍が大艦巨砲主義に拘って航空戦に遅れをとったように、何処かの大国は今頃、空母を何隻も建造しているが、日本はコンピューター制御の長距離無人機により飽和攻撃で、空を覆うような編隊で、何処かの都市を襲えるドローン部隊を造れ宣伝すれば、迂闊に日本に手は出せない。
2)成功体験:
成功体験は若者には重要。これは実感している。周囲が無理っぽいと言われても、若さで突撃し、幸運にも成功すると次ができる。ま、成功率は精々1、2割程度かな?でも、これは若い時には重要で、失敗しても次の挑戦ができる。心理的に致命傷とならない程度のリスクならば払える。しかし老人の成功体験は有害だ。
…と言いつつ、地元の政治工作では成功体験が何処かの老人のエネルギーになってはいるが(汗)
そうか! 可愛いsalsaギャルと成功体験は老人を若返りさせる
以上、コメントからインスパーヤーされた様々な思い。
『日本はなぜ世界から取り残されたのか』3
かつてライシャワー旧大使は言う、
『資源に乏しい日本は経済成長を遂げるために2つの方法があった、1つは植民地政策か、国際協力による経済成長。戦前には他のヨーロッパ諸国同様植民地政策を行い失敗し、戦後は後者を選び繁栄した』p217
日本同様出遅れた米国は両方の方策を取り、戦前は日本と衝突した。戦後も両方の政策をとり続けている、ただし後者は超大国としての圧倒的優位を保ちつつ。そして目下の競争相手は中国。その日米近代史は以前、まとめた通り。
アフリカのエリートも将来の日本に世界のスーパーパワーとのバランスをとり、強力な国に都合よく使われないように気をつけることを提案する。p229
このスーパーパワーは現在の米国と中国なのは自明のこと。アフリカも植民地の歴史を持っている。
日本のエリートは、これからもっと<小さな成功事例を積み上げる>ことを提案する。p234
まさにその通り、アジャイルな進歩が大切。1歩、1歩だ。
そのために日本の若者に著者が求めるものは「やる気」だという。(いや、老人かてやりますゼ!)金とモノは揃っているとも。p236
この点について、今の若者に世界への視線が、意識が薄れているのではないか内向きになっているのではと危惧するが、どうだろう? そのように私自身感じることもある。
著者は幾つかのこれから力を入れる分野への提案をする。多くは同意できるが1つ「それは違うかな?」と思うものはウッドペレットによるエネルギー政策。p238
確かに日本にとりエネルギーが最大の問題、弱点だが。ウッドペレットは限界費用がゼロではない。
しかも山間部多い日本ではコスト&エネルギーが非常に掛かる。それより再生可能エネルギーとりわけソーラー、風力、そしていつも言う潮流発電に力を入れるべき。ソーラーはかなり進んだが、まだ農業、とりわけ稲作とのソーラーシェアリングの可能性がある。頭を使え!
風力は目下最大のターゲット、まだ潜在エネルギーの1%しか開発していない。とりわけ世界で有数の海洋国家。日本は東に広大な領域を持つ。ここにフローティグ型風力発電と潮流発電のダブル発電機を設置すれば理論上日本のエネルギーはまかなえる。
その他、良いアイデアだと思うのは18歳以上65歳までボランティアで1月1回程度、地域の介護サービスに参加し、自治体がそれを記録し将来の社会保険料への権利、つまり最近流行の教育バウチャーならぬ、「福祉バウチャー」だ。参加できない人は金銭的出資でもOKとする。18〜65歳まででその額は500万円程度としている。 これで試算では毎年9兆円が削減できるらしい。p247
何よりこれは財政的な問題以上に意識の向上に繋がる。常に意識することで新たな発見や知恵が生まれる。これが重要。
<データーベースとして>
フロリダ州立大学には老人学部がある唯一の大学だとか。p248