代金未払い問題は、
深刻化すると結局
回収できないという
場合も少なくありません。
ですから、
この問題も、
いかにこうした
トラブルを予防する対策
を日頃から取って
おくかが重要です。
<毎日更新491日目>
1 事前にどこまで予防できるかが鍵
昨日のブログでは、
とある社長から、
未払い代金の回収
に関するご相談を
受けたことを
書きました。
工事代金の500万円を、
工事完了後に支払うという
約束だったのに、
工事が終わって1ヶ月経っても
代金が未払いという相談です。
昨日のブログでは、
未払いの取引先に対して
内容証明郵便を送る、
支払督促や少額訴訟を
起こすなどの
法的な回収方法を
お伝えしました。
訴訟を起こして
判決をとって相手方の
財産を差し押さえるという
方法もあります。
ただし、
これらの法的な
回収方法は、
どうしても時間や
お金もかかります。
法的な手続きを
行っても、
実際には回収できない
ことも少なくありません。
ですから、
代金未払いの問題も、
いかに事前にこうした
トラブルを予防するか、
ということが重要です。
そこで、
今日は未払いトラブルを
予防する3つのポイント
ということでお話しします。
まず1つ目のポイントは、
新規の取引先との取引を
開始する前に、
その取引先を調査することです。
まず、
会社の登記情報を調べて、
そもそもきちんと存在
している会社であるかどうかを
調べることが考えられます。
これは、
時として、
会社の登記もされていない
ダミーの会社を名乗って
取引をする場合も
なくはないからです。
また、
取引先の会社のホームページを
調査したり、
インターネット上で
悪い噂が流れていないか
どうかも簡単に調査できます。
業界でも噂がないか
どうかを調べる必要が
あるでしょう。
たとえば、
過去に他の会社とトラブルを
起こしたことがあるとか、
支払いが滞りがちだとか、
そうしたことがあれば、
業界で何らかの噂が
立つことも少なくありません。
こうして、
新規で取引をする相手方
についてはできる限り
調査を行っておくことが、
後々の未払いリスクを
なくすためには重要です。
2つ目のポイントは、
事前にきちんと
契約書を作ることです。
そもそも、
中小企業の取引の場合は、
契約書を作らないで
取引を行ってしまう場合も
少なくありません。
しかし、
このブログでも
いつも書いているように、
リスクを避けるという
観点からはお勧めできません。
契約書がないと、
もし万が一トラブルに
発展した場合に、
契約内容を証明する
手段がなくなって
しまいます。
さらに、
一応契約書は作っていても、
その内容に不備がある
場合も要注意です。
代金の金額や支払期限が
明確に書かれていないと、
後々無用な争いが生じる
可能性があります。
その他、
一方が契約違反をした際の
契約解除のルールや損害賠償、
遅延損害金などもきちんと
契約書に書いておく必要があります。
こうした契約書の重要項目が
きちんと書かれているか
どうかを確認することも、
未払いリスクを避ける
ためにはとても重要です。
2 コトが起こったらすぐ行動!
そして、
3つ目のポイントは、
何と言っても、
未払いが発生したら
すぐに動く、
ということです。
つまり、
万が一取引先の
支払いが滞ったときには、
放置しないで素早く
何らかのアクションを
起こすということです。
アクションというのは、
昨日のブログで
お伝えしたとおり、
とにかく催促する、
それでもダメなら
内容証明や支払督促など、
とにかく回収に向けて
スピーディーに動く。
これは、
約束の期限までに
支払わないというのは、
通常は何らかの理由が
あります。
支払い能力はあるけど、
単に相手方がルーズで
期限に遅れている場合。
こうした場合も、
期限に遅れたら
すぐに催促すべきです。
ここでこちらも
何もしないで放置
していると、
変な意味で馴れ合いに
なってしまい、
今後も期限に遅れるのが
常態化してしまいます。
新規の取引先ほど、
こちらの毅然とした態度
を示すべきでしょう。
それから、
相手の財政状況が悪化
していて、
支払いたいけど支払えない、
という場合。
この場合にも、
すぐにアクションを
起こさないと、
相手の財政状況が
さらに悪化して、
回収できなくなってしまう
可能性があります。
相手方の支払いが
滞ったときに、
こちらがスピーディーに
動くためには、
何と言っても日頃の
債権管理が大切です。
相手が支払い期限に
遅れていることを
しばらくこちらも
気づかなかった
などというのは論外です。
常日頃からきちんと
債権管理を行って、
相手方が支払い期限に
遅れたときにすぐに
気づけるようにしておく
ことが第一です。
とにかく、
未払いの債権回収は
素早く対応して
タイミングを逃さない
ことが重要です。
3 今日のまとめ
そこで、
今日のポイントは,
ということです。
約束した支払いを
トバすというのは、
よほどのことです。
しかし、
トバした人も、
トバす相手をよく
見ているものです。
支払いが少しくらい
遅れても怖くない
ところからトバします。
その意味では、
未払い問題を予防
するには、
こちらの態度も
問われているという
ことが言えそうですね!
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