恐るべし任天堂
先日修理に出した息子の
「任天堂DS Lite」が帰ってきました。
上の画面の接触が悪くなったようで、
開く角度によって画像が見えたり見えなかったり
していたんですが、
最後には、全く見えなくなってしまったのです。
(ノートパソコンとかでも、ありますよね)
修理は不可との事で、
どうやら新品と交換になっているよう
しかも修理代は「無料」
任天堂の修理サポートは、
かなり良心的とは聞いていたが、
これ程とは・・・。
確かに修理代が高ければ、
修理を止めて「PSP」に乗り換えられる
恐れもあるし、ユーザーをつなぎとめる事は
大事だと思いますが、
このサービスをしても採算があうビジネスを
任天堂はしているってことですよね。
顧客と企業とが「Win Win」の関係を築けるのが、
理想なんでしょうが、
果たしてどれだけの企業が
その理想を実現できているでしょうか?
正に任天堂恐るべし・・・。
本は10冊同時に読め!
先日R25のブックレビューに載っていて
気になったので読んでみました。
著者は、元マイクロソフト日本法人社長の
「成毛眞」氏。
この本かなり挑発的です。
サブタイトルの
「本を読まない人はサルである!」
からもわかりますが、
本の中身は正に「成毛ワールド」
言いたい放題、書きたい放題である。
これを読んで不快感を覚える方もいるかもしれないが、
私は面白いと思いました。
私はある意味とても正直な人だと思うんですよ、
成毛氏は、仲間内なら大丈夫だけど公に発言するとどうか?
と思う事をかなり正直に書いていると思いますから。
(もしかしたら、そこら辺も氏の作戦の内かもしれませんけど)
先日テレビを見ていたら某「みのもんた氏」が、
「サブプライム問題って、
我々庶民はどう対応したらいいんですか?」
何て発言してましたけど。
ああ、いうわざとらしい発言より私的には好感が持てます。
(みのもんた氏が庶民なら、庶民とは誰を指すのか?
古館伊知郎氏の正義面もほとほと嫌になります)
これを読んでいると、堀場製作所の
「堀場雅夫」氏を思い出しました。
堀場氏の著作「仕事ができる人できない人」
がベストセラーになった時にインタビューで、
仕事ができる人ってどういう人ですか?と質問され、
「こういう本を読まない人」と
答えた時には、しびれましたね。
「だって仕事ができる人は、
こんな本読む必要がないもの」と
しごくもっともな事をおっしゃってました。
(もちろん私も読みましたけど・・・)
それくらい、本書において成毛氏も
言い放ってます。
でも、言っていることは過激でも、
話の内容は筋が通ってます。
「とにかく本を読め!」とそれもできるかぎり
片っ端から興味を持ったことはどんどんと。
まあ、私は元々本が好きですから、
だまされたと思って益々読もうと思います。
最後の方に成毛氏の推奨本が出ていますので、
参考まで、
氏の生き方・考え方を変えた本
<少年~青年時代編>
「水滸伝」 施耐庵/松枝茂夫編訳(岩波書店)
「積みすぎた箱舟」 ジェラルド・ダレル
/浦松佐美太郎訳(暮らしの手帖社)
「星を継ぐもの」 J・Pホーガン/池央耿訳(東京創元社)
「華麗なる一族」 山崎豊子(新潮社)
氏がもっとも感化された本
<社会人編>
「失敗の本質」 野中郁次郎(ダイヤモンド社)
「ご冗談でしょう、ファインマンさん」
リチャード・P・ファインマン/大貫昌子訳(岩波書店)
「タオ自然学」 フリッチョフ・カプラ/吉福伸逸訳(工作舎)
「資本主義対資本主義」 ミッシェル・アルベール/
小池はるひ訳(竹内書店新社)
若いときは「仮説力を鍛える本」を読もう!
「モーセと一神教」 ジークムント・フロイト/渡辺哲夫訳(筑摩書房)
「ノアの洪水」 W・ライアン、Wピットマン/戸田裕之訳(集英社)
「黒死病」 ノーマン・F・カンター/久保儀明、楢崎靖人訳(青土社)
「利休・茶室の謎」 瀬地山澪子(創元者)
「セーヌ左岸の恋」 エド・ヴァン・デル・エルスケン/大沢類訳(東京書籍)
また、氏が参考にしている書評家は、
「松岡正剛氏」「森山和道氏」
本の購入は、アマゾンよりも紀伊国屋のウェブが
お勧めだそうです。
カンブリア宮殿 川崎商店社長 川崎磯信氏
今週のカンブリア宮殿は、
米の話でした。
出てきたのは、川崎商店社長「川崎磯信氏」
川崎氏は、国の食糧政策に反対する為に
「ヤミ米」を売ってきた人だ。
問題の根源は、戦争中に制定された
「食糧管理法」
戦時下に食を確保する目的で
当時の政府が作った法律だったが、
戦後もその法律は効力を持ち
国が米の生産・流通について
強い影響力を持ち続けた。
戦中は、「食糧管理法」は米の増産を農家に奨励し、
戦後は、米の減産を農家に強制した。
戦後になると、戦勝国である米国は、
自国の小麦を日本人に消費させようと
米から小麦への転換を図ろうとした為だった。
学校給食にパンを採用させ
「米離れ」を演出した。
(私なんかもすっかりパスタやパンが
好きなんで、戦略はずばり的中!)
米農家に生まれ自身も米を生産していた
川崎氏はこの政府の政策に激しい抵抗感を
覚えたという。
米の流通経路は複雑で、
農家
↓
農協
↓
経済連
↓
全農
↓
政府
↓
卸売業者
↓
小売業者
↓
消費者
建前上生産した米の全量を
この流通経路で販売しなければ
ならない。
おそらく様々な利権が絡んでいる為に
末端の農家と消費者との間が、
「ブラックボックス化」していて、
事故米などの問題を引き起こしている。
川崎氏はこのような状況を問題定義する為に
自らを告発するよう監督官庁である
農水省に訴えた。
川崎氏は、農家から直接米を仕入れ
消費者に直販した。
問屋を通さないために安く売ることができ
諸費者からも指示された。
これが正規の流通ルートを通らない
「ヤミ米」だ。
1994年ついに川崎氏は食糧管理法違反で
摘発され裁判に、罰金300万円の判決を受けた。
しかし、一方で食糧管理法の限界も露呈し、
結局法律は廃止となった。
これで、問題は解決かというとそうではない。
多くの農家は国や農協に対して依存している為に
食糧管理法がなくなっても依然として
旧来の流通経路に頼らないわけには行かないのだった。
農家の多くは農機具などを
農協から借金して購入しているので、
農協の支配から逃れることができない。
結局長年政府の庇護にあった農家は、
独立した道を歩めずにいる。
失礼ながら川崎氏を見て、
「このおっさん農家の親父のくせに物知りやなあ」と
思ってしまった。
私の偏見かもしれないが、
一次産業に従事する人は、
世事に疎い人が多い気がする。
誰もがそれなりに生きていくためには、
世の中の動きに注意を払い。
自分のおかれた状況を良く見極める必要が
あるなあと思うのであった。