bigmokaruのブログ -73ページ目

決して他人事ではない。

最近新聞を読んでいて感じるんですが、

現在起こっている金融危機を

一部の金融エリートが起こした

「迷惑な出来事」として捉えている

御仁が多いことです。


これが、上場企業の経営者にも

かなり見られるから驚きます。


確かにサブプライム・ローンを

世界にばら撒いた人達は

「実行犯」として

罪は重いと思いますが、

その他大勢の人も全く無関係とは

言い切れないと思うのです。


アメリカで住宅の値上がりが

バブル化している事は常識で、

その値上がりで借金を

増やして消費に回している事

(ホームエクイティーローン)も

常識でした。


その旺盛な消費欲にかこつけて

大量に車や電化製品を

日本も中国もヨーロッパも

世界中が売ったのです。


アメリカの個人消費は

アメリカのGNPの7割を占め

そのアメリカのGNPは

世界のGNPの20~25%を

占めているのです。


アメリカがかなりきわどい事をしながら

消費しているのを知りながら自国の経済のため

会社の利益のためせっせとアメリカ人に消費させ

せっせと米国債を買っていたのが

我が日本国なわけです。


これは立派な「共犯者?」

ではないでしょうか。


それをアメリカのせいで世界がパニックじゃと

憤っても仕方ない。


江戸時代の鎖国していた日本じゃあるまいし、

この米国の借金消費体質に良かれ悪しかれ

世界中が恩恵を受けていたのです。


これだけ世界経済が相互に依存してしまうと

もはや誰も他人事ではいられない。


大統領選以降ニューヨークで、

新たに金融サミットを開く流れになったのも、

そうした理由からです。


本当に皆が当事者意識を持って

解決に前向きに取り組まんと

えらいことになりまっせ!




元気ですか~!

いやー、いきなり叫びだしたくなるような

酷い相場ですねー。


14日に全株売却した後大人しくしてたんですが、

昨日は、再び史上2番目の下落という事で

ついつい参加してしまいました。


10日の値下がりの後に14日大幅高になった学習効果で、

今度はあんまり儲からなさそうな気もしたのですが、

やっぱりでしたね。


10日の時は本当のパニック売りで、

ほぼ「寄り安」に近い形で、

終値では大体利食いだったのですが、

昨日は後からじりじり売り崩される形で、

10銘柄買ったうち6銘柄が

「ストップ安」する有様・・・。

お陰で終値では評価損でした。


今朝はNYが奇跡的に反発してくれたので、

全部寄り付きで処分しました。

この際損得は二の次!


14日と違って今日は全然「飛距離」がなかったですね~。

結果は僅かな利食いでしたが、

昨日の損が無くなっただけでもめっけものですね。


もうちょっとこの水準(日経平均8000円台)での

リバウンドは狙えそうもない。


10日の時点では、

少なくとも1,2ヶ月の間には

1万円を回復するのでは?

と考えていたのですが、

今は正直分かりません。


別に1万円も相場なら5000円も相場で

この際3000円になっても驚かん。


昨日あたり11月のヘッジファンドの決算に絡む売りとか、

実体経済悪化を織り込みだしたとか色々解説がありましたが、

どれも納得のいく説明ではない気がします。


ヘッジファンドの45日ルールはかなり有名で、

それに絡む売りは当然その前から出ていたはずだし、

ちょうど45日前の15日にまとまって売りを出すなんて

ありえません。


まあ、あまりの実体経済の悪さに

追加で予想以上の解約が

出た可能性はありますが、

ヘッジファンドの運用担当者も

それ程馬鹿ではないから

、解約にそなえてキャッシュは

積み上げていたはずですからね。


実体経済悪も当然経済指標が出る前から

ある程度は予想がついていたでしょう。


ここで言えるのは、

不動産もそうですが、

あらゆる資産で「アンワイド」

起こっているということでしょう。


今まで大きくリスクをとっていた

アメリカの「投資銀行」

事実上いなくなり、

リスクの取り手がいなくなったということでしょう。


世界的な低金利を背景にした金融バブルが、

世界を覆い「不動産」「株」「商品」に投資し

それらが一斉に下がってしまった。


かつて日本で起こったバブルの崩壊が

世界で一斉に起こったわけですから

ここからは、何が起こっても不思議ではない・・・。


実体経済はともかく

金融について言えば、

「The day after tomorrow」

状態と言えるのでは、

ないでしょうか?


the_day_after_tomorrow


世界の金融市場は、水浸し・・・。


the_day_after_tomorrow_2

不良債権の大波にさらわれるNY・・・。

これからは、かつての日本がそうであったように、

世界で一丸となってこれまでのツケを

払うことになるんでしょう。


さあ、今になってくよくよしても始まりません。

世界の復興に向けて頑張りましょう!

J-CDS

先週は更新のなかった「藤戸レポート」ですが、

今週はちゃんと更新されております。


http://www.sc.mufg.jp/inv_info/ii_report/fj_report/index.html


これを読むとまだまだ「危機は去った」とは、

いえない状況のようです。


レポートの中で日本企業のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)にも

異常な数値を記録している企業があると

出ていたので、調べてみました。


「J-CDS」なるホームページを発見。

http://www.j-cds.com/jp/index.html

これに10月14日現在のCDSの値段が乗っていました。


藤戸氏によると、


1.CDSスプレッドが200bp以上は、イエローカード

2.CDSスプレッドが400bp以上は、レッドカード

3.CDSスプレッドが700bp以上は、重態

4.CDSスプレッドが1000bp以上は、倒産が秒読み


で、日本の上場企業でいうと、


1000bp以上は、「アイフル」1587bp「武富士」1317bp


700bp以上は、「日本航空」847bp


400bp以上は、「ソフトバンク」646bp、「エルピーダ」530bp


200bp以上は、「日興コーディアル」396bp、「プロミス」370bp

          「オリックス」365bp、「住友不動」357bp

          「全日空」327bp、「西松建設」300、

          「荏原製作」297bp、「大成建設」290bp

          「IHI」268BP、「アコム」260bp

          「鹿島」215bp、「NECエレクトロ」206bp

          「パイオニア」206bp、「野村HD」201BP

          「クレディセゾン」201bp


という感じ。


「アイフル」「武富士」は倒産が秒読み?


結構有名どころの名前が載ってますね。


ちなみに、「GM」5653bp、「FORD」3337bpで、

さすがに震源地のCDSスプレッドは「破格」です。