決して他人事ではない。
最近新聞を読んでいて感じるんですが、
現在起こっている金融危機を
一部の金融エリートが起こした
「迷惑な出来事」として捉えている
御仁が多いことです。
これが、上場企業の経営者にも
かなり見られるから驚きます。
確かにサブプライム・ローンを
世界にばら撒いた人達は
「実行犯」として
罪は重いと思いますが、
その他大勢の人も全く無関係とは
言い切れないと思うのです。
アメリカで住宅の値上がりが
バブル化している事は常識で、
その値上がりで借金を
増やして消費に回している事
(ホームエクイティーローン)も
常識でした。
その旺盛な消費欲にかこつけて
大量に車や電化製品を
日本も中国もヨーロッパも
世界中が売ったのです。
アメリカの個人消費は
アメリカのGNPの7割を占め
そのアメリカのGNPは
世界のGNPの20~25%を
占めているのです。
アメリカがかなりきわどい事をしながら
消費しているのを知りながら自国の経済のため
会社の利益のためせっせとアメリカ人に消費させ
せっせと米国債を買っていたのが
我が日本国なわけです。
これは立派な「共犯者?」
ではないでしょうか。
それをアメリカのせいで世界がパニックじゃと
憤っても仕方ない。
江戸時代の鎖国していた日本じゃあるまいし、
この米国の借金消費体質に良かれ悪しかれ
世界中が恩恵を受けていたのです。
これだけ世界経済が相互に依存してしまうと
もはや誰も他人事ではいられない。
大統領選以降ニューヨークで、
新たに金融サミットを開く流れになったのも、
そうした理由からです。
本当に皆が当事者意識を持って
解決に前向きに取り組まんと
えらいことになりまっせ!