グーグルが投資している環境関連
23日付けの日経新聞にも出ていましたが、
グーグルは、環境関連銘柄に投資しているそうで、
投資している個別の企業は、
太陽熱発電:「eSolar」 「Bright Source Energy」
地熱発電:「Alta Rock energy」
風力発電:「makani power」
どれも非上場のベンチャー企業のようで、
株価チャートをみる事もできませんでした。
今のところ、「Ausra」には、
グーグルは出資していないようです。
ま、宝くじのように
「当たればでかいんだから、
みんな買っとけ!」
という旦那買いのようです。
かつての環境銘柄の、
「First Solar」
「Suntech Power」
なんかは、日本の「風力開発」や「エヌ・ピー・シー」みたいに、
これが本当に新値になるの?
というチャートです。
ここで、問題なのは「環境バブル」が起こったとして、
1.既存の環境関連銘柄が上がるのか、
2.全くノーマークの銘柄だけ上がるのか、
3.何でもかんでも環境関連なら上がるのか、
1や3のパターンならそれ程問題ないんですが、
2のパターンだと今から仕込んでいると、
方向転換の為に結構やられちゃうんですよね。
それも後半年もすれば、
少しずつ明らかになるとは、
思うんですけどね。
Ausra 社とは?
今日一番の注目(私的にね)
オースラ社を調べてみましょう。
社名のオースラ(Ausra)は、
リトアニアの「夜明けの女神」の
名前だとか。
オースラ社によると、
92マイル(148KM)四方相当の土地に
太陽熱発電設備を設置すれば、
全米の電力需要をまかなえる。
すでに昨年6月ネバダ州ラスベガスに
太陽光発電設備の製造工場を稼動させ、
カリフォルニア州に発電プラントを建設し、
2010年に稼動させる計画という。
投資額は5億ドルを越えているそう。
その計画の実現性はどう?と疑問に思うが、
既にカリフォルニア州の電力会社から
20年間の電力供給契約を締結した模様。
シュワルツネッガー州知事とのツーショット)
CEOには、米電力大手の経営トップを歴任してきた
「ロバート・フィッシュマン氏」、
取締役にオラクルの「レイ・レノン」元会長、
カリスマ投資家の「ヴィノッド・コースラ」氏、
らのそうそうたるメンバーが並び、
アドバイザーには、元副大統領の
「アル・ゴア」氏が就任している。
23日付け日経新聞にも、
「不況下にもかかわらず、
米国の08年の環境技術ベンチャー企業向け投資額は
前の年より56%多い58億ドル。
世界の投資額合計の約7割を占めた」
と書かれている。
これらの資金がかつての「ITバブル」の時の様に、
出口を模索しているとすると、
オバマ政権下で「環境バブル」が発生する可能性は、
そこそこあると思うんですけどね。
ただ、その際に日本では一体どの銘柄が、
かつての「ソフトバンク」や「光通信」になるかは
今のところ不明ですね。
太陽熱発電
太陽熱発電について、
調べてみました。
太陽熱発電は、
太陽の熱エネルギーを利用して発電する。
導入費用は高くつくものの、
昼間の電力需要ピークを緩和し、
CO2を排出しないなど、
特徴は、太陽光発電と一致する。
では、太陽光発電と太陽熱発電の違いは、
〇長所:24時間の発電が可能
太陽光を利用する太陽光発電と違い、
太陽熱を利用する太陽熱発電は、
昼間に蓄熱する事で夜間でも発電できる。
〇短所:広大な土地が必要
太陽光発電と比較して、
大型の設備、広大な土地が必要。
太陽光発電の様に、
都市部の建物の屋根にのせて
発電するというわけにはいかない。
日本のように国土が狭い国には向かないが、
米国やオーストラリアのように広大な砂漠地帯がある国には、
向いていると言える。
ただ、この場合別に太陽光発電でも問題ないので、
積極的に売り込むには、
太陽光発電よりコストが安いなどメリットがないと、
導入が進まないと思われる。
太陽光発電の種類
1.集光型
鏡を用いて太陽光を集光し、
その熱で水を蒸発させ、
蒸気タービンで発電する。
仕組みとしては火力発電と一緒。
2.タワー式
平面鏡を用いて、
中央部に設置されたタワーにある集熱器に
太陽光を集中させることで集光し、
その熱で発電する発電方式。
太陽光を一点に集中させるため、
1000℃の高温が得られるが、
タワーの建設コストと太陽光を一点に集中するために
鏡をコントロールする施設のコストが高い。
(アメリカ カリフォルニア モハベ砂漠のSolar Two)
(なんかSFチックで、カッコイイ・・・)
3.トラフ式
曲面鏡を用いて、
鏡の前に設置されたパイプに太陽光を集中させ、
パイプ内を流れる液体(オイルなど)を加熱し、
その熱で発電する発電方式。
タワー式太陽光発電と比較すると、
高温の液体が移動する距離が長くなるため
熱損失が大きくなりがちであるが、
タワーの一点に光を集中させる必要が無く、
鏡を単純に並べることが出来るため
大規模な施設の建設が容易である。
4.ソーラー・チムニー
空気が太陽光によって暖められることで上昇することを利用し、
その際生じる風でタービンを回して発電する発電方式。
「ソーラー上昇気流タワー」などとも呼ばれる。
温室に煙突をつけたような構造な為、
設置費用が高くなりがちなのが、
問題点。