銀行の過剰反応
1月12日
私の知り合いで、銀行の接客のモニターをしている人がいます。
この人は各都市銀行の様々な店舗に、
いかにも金融商品に投資したい振りをして、
行員の説明のしかたや、接遇ができているかを、
もちろん銀行の依頼で、マーケティング会社を通して、
やっているのですが、
非常に面白いことを聞きました。
最近金利スワップの商材を、融資の見返りに押し付け販売があったとして、
公取委の排除勧告を受けたことはご存知の通りですが、
たぶんこの影響だと思うのですが、
他行と比較して、三井住友の複数の店舗に調査に行ったところ、
投資意欲がなくなるほど、
最悪のケースのリスクの説明や、負担する費用の説明を、
くどいほどされたそうです。
他行でこれほどリスクや負担する費用の話を強調して説明するところはないそうで、
非常に健全なことではあると思うのですが、
やはり旧住友銀行のDNAを継承しているなという印象を受けました。
覚えておられないかもしれませんが、
前回のバブルの末期になされた不動産融資への総量規制に、
最も影響を受けたのは住友銀行でした。
私の記憶では、その頃あった10行ほどの都市銀行は、
総量規制が引かれた後も、前年対比で横ばいか、微増であったのに、
住友銀行は総量規制を忠実に守り、
ただ1行だけ前年対比マイナスになったと記憶しています。
このように営業力も凄い銀行でしたが、
総量規制のようなマイナスの営業についても、号令一家、今までの経緯もクソも関係なく、
数字を前年よりマイナスにする、驚くべき実行力があり、
今回の話も、住友銀行のDNAを受け継いでいるなと苦笑しました。
先日も書いたように、
日銀が意味のない不動産融資の監視を強めるような記事がありましたが、
現在、中小企業の融資に熱心な三井住友銀行ですが、
過剰反応して不動産融資は一切やらないとか、
もっと過剰反応して、無担保融資までネガティブな状況になるのが本当に心配です。
不動産市場なんて、放置しておいても、それほど先ではなく調整局面を迎えるのに、
また国民の財産を毀損して、大量の不良債権を作ろうとするのか、
素直に日銀の考え方を私は理解できません。
この意味でも、杞憂に終わればいいですが、不動産投資は慎重になさってくださいね。
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銀行融資に対する常識との乖離 12 (決算書編)
1月11日
今日は良い決算書の第2のポイントである、資金繰りが楽に見える決算書とは、
この件について書いていきたいと思います。
決算書のどの部分が資金繰りの状況を表すかと言いますと、
流動比率の数字で判断します。
つまり、流動資産と流動負債の比較をするわけです。
ご存知のように、
流動資産と言うのは、現金、預金と現金化しやすい資産のことです。
一方、流動負債と言うのは、すぐに払わないといけない、
概ね1年以内に支払う必要のある負債のことです。
ですから、当然の事ながら流動資産が流動負債を上回っていないと、
資金繰りが厳しいと言うことになります。
つまり、流動資産>流動負債ではなく、流動資産<流動負債になっている場合は、
資金繰りが厳しいと判断され、融資には懸念材料となります。
でも、ただ流動資産>流動負債になっていれば良いということではなく、
できれば2:1になっていることが望ましいようです。
ただまた、流動資産:流動負債=2:1であれば良いと言うものでもありません。
流動資産の内容が問題になります。
それは、何年にも渡って回収のできていない売掛金、貸付金、未収入金が過大にあったり、
計上されている金額ではとても売れない商品が入っている場合も問題になります。
特に、売掛金が前期と比較して大幅にどうかしている場合は、
必ずヒアリングされ、事実を確認されます。
なぜなら、売掛金を過大に計上して利益を出す粉飾の懸念を持たれるからです。
この流動比率以外にも、
当座比率(当座資産/流動負債)とか現金比率(現預金/流動負債)もチェックされる数字ですが、
ともかくまず、流動比率の数字が融資の可否を大きく左右しますので、
チェックしてみてください。
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心が痛みます
1月10日
仙台で起きた乳児の誘拐事件。
逮捕された犯人を見て、又かと思いました。
もちろん、この犯人に同情の余地はありません。
自称貿易商の犯人は借金が6千万円あるとのことですが、
他にも理由があるのかも知れませんし、
この借金だって、純粋に事業だけのためのものではなく、
遊興費やギャンブルなどに使ったお金も入っているかもしれません。
しかし何はともあれ、いつもこのような事件が起こった時に思うのは、
なぜ借金のために、誘拐に走ったり、
数年前にあった東北の武富士の支店放火事件のように、強盗を企んだり、
なぜこんなにも短絡的に凶行に走るのか私には理解できません。
どうしてこのようなことを書いたかと言えば、
弊社の顧客の中にも、中には多重債務になっていて、
それこそ街金融にまで手を出している方で、
話をしていると、
希望する資金ができない場合、強盗でもしそうな方が時々いらっしゃるからです。
借金の清算を、強盗や誘拐でするぐらいなら、
法的整理だってどうってことはないと思いますし、
特定調停とか、弁護士に債務整理を頼んでも良いのに、
なぜなんでしょうか?
特に地方都市の場合、
自己破産をしたり、事業の整理が周囲にばれると、
家族に迷惑がかかるとか、
世間に顔向けができなくなるとか言う理由で、
どうしようもない状況まで、資金繰りをして、街金からもお金を借りて、
最後はどうしようもなくて、自ら命を絶ったり、行方不明になったりすることは、
これは悲劇で絶対に避けて欲しいことなのですが、
まだ理解できないことではありません。
でも今回のように誘拐をしたり、放火をして人を殺したりして、
借金を清算することなど、どう考えても割の合わないことではないかと思うので、
本当に止めて欲しいと思うのです。
今回は乳児の命に別状がなかったので、まだ良かったと思いますが、
秋田の武富士の事件など、これから将来のあった若い命まで失われ、本当に悲劇と思います。
犯人はいくら借金があったか忘れましたが、
自己破産までは行かなくても、責めて弁護士に債務整理の依頼をしていれば、
利息制限法以上の金利の見直しもあって、
精算の道筋だってあったかもしれないのに、
どうしてあんな凶行に走ったのか?
弊社の顧客のケースから類推すると、
債務の処理方法についてあまりも無知であることが原因だと思われます。
この理由だけでは片付かないとは思いますが、
本当に、特に地方の方の債務処理に対する知識は、
想像を絶するくらい、ないことが多いので、
このあたり、国もくだらない業界保護なんてしないで、
債務の処理法についての、正確な情報をもっと告知する必要があるでしょうし、
極論を言えば義務教育の中で教える必要もあるのではないかと思います。
こんな無知なことで、尊い命や、誘拐が起きることのない社会にする必要があると思います。
借りたものは返さないといけないと、モラルハザード一点張りの結論しか導けない、
テレビのコメンテイターなどに期待するのも無理と思いますが、
いい加減に、銀行や消費者金融が有力なスポンサーなどという下らない配慮など止めて、
債務の整理を正面から取り組む番組が一つくらいあっても良いと思うのですが・・・。
まあ無理でしょうね。
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