踵の丸み
小学校の夏休みも今週で終わり。BWSも今週から教室再開です。皆さん充電は出来ましたでしょうか?
私はかなり仕事が順調に進み、色々と新しい課題も出来ましたが、木型の踵底部の形状をどこまでカーブを付け、踵を下から包み込むことが可能か?という実験などもしつつ、また新たな『履き心地アップ計画』が向上したと思います。踵の骨は足の中で一番丸い曲線で、この部分が平らな木型だと、点で踵と接地するので一点に負担がかかりますが、木型の踵部を足の踵のカーブになるべく合わせて、踵の骨を包み込むように作ると、踵がしっかりと収まり、安定します。これを今まで以上に隙間なくフィット感を向上させるにはいかに?という課題を自分に出していたのですが、踵のカーブを計測するのが難しいので、あれこれ頭を捻っていました。出来上がりのヒールの安定の問題もあるし、積み上げの作製上でも問題もありますし、まだ解決しなくてはならない問題はありますが、だいぶ光が見えてきて木型作りに益々意欲が出てきました。
さて、いよいよ衆議院選挙まで一週間を切りました。今回の選挙は『国民の思い』が明確にされるような選挙になると思うのですが、選挙後も国民の期待を裏切らない誠実な政治が行われることが大切なことなので、今後政治の動きにも目を離せない状況になると思います。私は、ただ、『弱者いじめのない』『戦争を決してしない、参加しない日本』になることが願いです。
それと、衆議院選挙の投票の時に最高裁判所の裁判官の『国民審査』も一緒に行われます。昨年4月に名古屋高裁が『自衛隊のイラク派兵は違憲である』と断じ、ブッシュでさえ『間違っていた』と言った戦争について、イラク戦争を支持し、イラク派兵を進めた張本人の当時の責任者である竹中行夫外務次官が最高裁判事に天下ってこの国の『法の番人』になるなんて、絶対に許してはいけないと思うのですが、如何でしょう?
http://liveinpeace.jp/kokuminshinsa.html ←詳しくはどうぞこちらをご覧下さい。
イラク戦争に反対したレバノン大使だった天木直人さんをクビにしたのも竹中さん。天木直人さんは彼のブログでも熱く情熱と忍耐を持って平和の実現を求めていて、私も尊敬し応援している方ですが、本当に素敵な天木さんを竹中は!!と私情も含めつつ(笑)。。。。
法を自ら破り、平和を乱す人間が、最高裁判事に天下る!!なんて矛盾は許されるのでしょうか?そら恐ろしい事です。何のために『法』はあるのでしょうか?
とにかく、30日の日曜日は選挙へ行こう! 金曜、土曜はBWSの教室へ行こう!!生徒の皆さんお待ちしております。
革のヒール
北海道旅行から帰って来て、かなりリフレッシュされました。北海道は19℃くらいで、半そでだと寒かったです。ひたすら数時間、車の窓から見える山の木々や畑をのんびりと見て、雲の綺麗さにうっとりし、息子と雲の形から動物を見つけたりなどして、本当にゆったりした時間が持てました。期待していた夜空の星は全く見れず、ラベンダー畑も花はちょっとしか残っていなかったですが、かなり北海道は気に入りました。また、来年行きたいな!
そんなわけで、昨日、今日とかなり集中して靴作りに没頭。昨日は、お客様のフィッティング以外の時間は椅子にじっと座って作業にのめり込んでいたら、夜に足がかゆくなって足元を見ると、左足が真っ赤に腫れていて、自分の足ではないようにパンパンに浮腫んでいて、『ゲ!何だ?』っとパニックになったのですが、丁度出し縫いをしている時だったので、とりあえず自分の足は見なかったことにして(笑)、出し縫いを終えてから家に帰って、お風呂に入ってマッサージして、ヨガを1時間して寝たら、朝には元の足に戻っていました。一体なんだったのだろう?何かの暗示かな?と思って、今日は左足の木型を作る時に、いつもより慎重に慎重に作業してみたりして。。。(笑)でも、本当になんだったんだろう?
今日は夕方、数年会っていなかった職人が訪ねて来てくれたので、久々の靴談義。ソールの絞りの事や、インソールの事や、インクの事や木型の事、糸や釘や工業用ドライヤーのこと等、久しぶりに他の職人と突っ込んだことを話し合えて、楽しかったし勉強になりました。足の事も最近勉強しているようで、木型についても知識を増やしていたので、以前会ってた時よりもだいぶ成長していて感心しました。同じ目標持った職人とは、こうやってたまに会って、お互い会わなかった間に学んだことや経験したこと、実験してみたことなどをお互い話し合って、向上しあえる楽しさがあります。同じ土俵で仕事していれば、先輩とか後輩とか、師匠とか弟子とかって枠はなくなって、仲間として戦友として『理想の靴作りを築き上げよう!』って、気持ちになります。訪ねてくれた職人のおかげで、旅行ボケすることもなく、モチベーションもアップ!!ありがたや。。。。
明日も教室がお休みなので、靴作りに集中して私も腕を上げるぞ!今日聞いた情報による仕上げ方法を試してみようっと!仕上げのインクとバフ機の使い方って本当に色々あって、インクの種類やインクの乾かし具合と、ブラシの回転数やあて具合によっても風合いが違ってくるので、面白いです。私はインクは薄付きで、ナチュラルな感じが好きなので、茶系の場合かなり神経使うのですが、薄付きナチュラルは難しい。。。
生徒さんとも時々話しますが、黒もインクが付きすぎると折角の革のヒールの風合いが台無しになってしまいます。黒って色も、奥の深い色ですからね。革のヒールの良さが出るような黒って、考え出すと本当に難しいです。生徒さん達もデパートの靴売り場などで、黒のヒールをメーカーごとに見比べてみると面白いですよ。靴の値段でヒールってかなり違うって分かるしね。最近、生徒さん達の中には『今まで気にしていなかったけれど、既製靴のヒールの大きさが野暮ったく思えて。。』って言う人がいましたが、だんだん目が肥えてきましたね!(笑)次はヒールの革の風合いと、色だね。いろいろ見ていると、自分の好みも分かってくるし、面白いと思いますよ。ヒールのポリッシュにも凝り出したりして、靴磨きを趣味としている人もグレードアップにヒール磨きもどうでしょうね?
BWS夏休み
8月14日(金)、15日(土)、21日(金)、22日(土)は、お教室はお休みです。どうぞお間違えのないように!!
2週間お教室をお休みするので、『どっかへ行くのですか?』と生徒さん達に聞かれましたが、3日間北海道へ旅行へ行きます!初北海道!!私は美食家でもないし、『北の国から』のファンでもないし、北海道ではひたすら夜空の天体観察を楽しみにしています。まだ間に合えば、わんさか咲いてるラベンダー畑が見れると嬉しいのだけれど。。。
と言うわけで、他の日は集中して、溜まりに溜まっている仕事の大山をコツコツと小さな丘ぐらいにしようと思ってます。4年前に現在位の仕事量を抱えたときには、かなりパニック状態で胃は痛むし、一日中靴の事以外考えられなく、不眠に悩まされておりましたが、たぶん、現在はその4年前よりも仕事を抱えておりますが、とってもヤル気に満ちているし、不安も不眠も胃痛もなく、旅行の事など考えて楽しい毎日。これが、経験を積ってことなんでしょうかね。以前越えた山は、超えれる自信がありますものね。山はどんどん越えていこう!今年の富士登山は断念しましたが。。。(笑)
9日に開催した『日曜教室』も無事終了。参加したOさんから写真を送って頂きましたが、皆笑顔で楽しそうでした。毎回、講師を務める方々はかなり緊張して、少々パニック状態に陥る人もいますが、終わった後はみんな清々しい顔して、モチベーションも上がっています。自分で習得したことに自信を持って、他の人達に”もの作りの楽しさ”を伝えていける"場”として、『日曜教室』もだんだん形になってきました。まだまだ、講師募集です。
さて、本日は足に問題があって、長い間色々な病院や靴屋さんを渡り歩いているお客様の初仮縫い。今まで他のお店で作った足底板も色々なものをお持ち下さっていたのですが、どの足底板もアーチを支える為のパッドの位置がばらばら。明らかに『ここじゃないだろう?』ってものから、『あー惜しい!後5ミリ前だったら支えられるのに。。。』などと思いながら、お客様とお話していたのですが、既製靴に足底板を作るのも入れるのも難しいですね。足をちゃんと測ってないと。私も開張足のお客様に症状に応じてパッドを入れる場合もありますが、足を測定する時には土踏まずの奥行きと高さも測定して木型を作るので、パッドを入れる時も必要な場所に入れることが出来るし、私の知人の足底板を作っている先生は、本当にこと細かに採寸して感動したこともありますが、、ちゃんと採寸することも無く、パッドを入れてしまう所もあることを知ってかなりショックを受けました。涙型のパッドはアーチの落ちた足を支えるのに、適切な場所に適切な高さと大きさのものを入れれば、かなり歩きが楽になりますが、適切でない場所に入れた場合、足も痛むしかなりの不快を感じます。足に良い事ありません。
開張足人口はかなり多くて、本人が気付いていない場合も多いいのですが、親指から小指にかかる横のアーチが落ちてしまって、べちょーんと地に着いてしまう足のことで、足の裏にタコやウオノメが出来てしまったり、ひどくなると外反母趾の原因にもなりますし、横のアーチがないと、重さを支えられずべちょーんべちょーんという歩き方にもなりますので疲れますし、重心が前方にかかってくるようになるので、膝が緩んで変形性膝関節炎になってしまう場合もあります。
木型の作り方はロウ・インステップの絞りをきつめにし、緩んだ靭帯を助け、土踏まずもしっかりと深くから押さえて上げると、かなり履き心地が快適になります。今回もお客様はパッドを入れなくても”気持ちよい”とおっしゃって下さいましたが、長時間歩く場合にはやはり負担がかかってきますので、すぐに疲れたり痛む足の方にはパッドは必要です。逆に、開張足でない人にパッドを入れると足が弱くなるような気がします。自分のアーチで支えられる人に過剰な支えはお勧め出来ません。また、軽い開張足の人は、ちゃんと踵から着地するように歩くことに気をつけて、前のめりに歩かないようにするだけでもかなり改善されるようです。それから、足底板については時々生徒さんからも質問が出ますが、パテ付けの修正木型でなく、ヒールも土踏まずも足底の形状も足に合わせて一から作る木型の場合、足に問題があっても大抵は木型で問題の解決が出来ますが、柔らかいクッション性が必要な場合や開張足のように下から押し上げる形状を必要とする場合、木型をくりぬき形状を削りださねばならなくとても困難ですので、パッドが重宝します。
また、夏休み明けは足の問題と木型について授業でお話したいと思います。展示会が終わったら、専門家の先生をお招きして、足と靴の関係についてじっくり学べるようなイベントを企画したい思ってます。木型を作りを2足目3足目に入った人達は、そろそろ足の勉強もしっかりと始めないとね。
では、皆様楽しい夏休みを!!
木型作り
朝夕、蝉の声を聞きながら夏を感じております。過酷な『ビール坂』を登る時が最高で、右手に富士山を見つつ蝉の声を聞くと、子供の頃の夏休みを思い出します。『ビール坂』は野川を渡ってすぐの所にあるのですが、そこに昔はビール工場があって、工場が移転した後はプール付きのレストランに変わり、従兄弟が遊びに来たりするとそのレストランに連れて行って貰ってました。親達はレストランでディナーを食べている間、私達子供は貸切のように人のいないプールではしゃぎまわってました。夜のプールで遊ぶのがあまりに楽しかったので、そのレストランで何を食べたのか?果たして子供は食事を与えられていたのか?って位、記憶がありませんが、その後、レストランはテニスコートになり、現在はバス停と市営だか区営だかの貸しホールに。時代の移り変わりを感じつつ、あのレストランにはまた行ってみたかったな~と、蝉の声を聞きながらノスタルジックに。
今週は同業者の方が、木型を見せて欲しいと訪ねていらして、木型についてあれこれ談義。20年以上注文靴を作られている方ですが、まだまだ疑問が多いようで、木型を作っている職人を色々と訪ね歩いて日々勉強し続けているようで、頭の下がる思いでした。お互いの木型を見せ合いながら行っている工夫や問題点などを話しました。その方がおしゃっていました。『私が靴作りを学んだときは、誰に聞いても教えてくれなかった。特に木型は誰も教えてくれず、はっきりと知っている人もいなかった。』
でも、見せて頂いた木型は本当に沢山の経験と工夫を凝らしたもので、日々努力し続けていることが伺え、私も勉強になりましたし、沢山刺激も頂きました。ホント、木型は難しいです。私の木型については『ここまでやりますか!積み上げが過酷ですね。』と丹念に底部の形状を眺めて感心して頂きましたが、生徒もこの木型で靴作りをしていると言ったら、驚いてました。やっぱり、積み上げ大変だものね。BWSは!!(笑)。
結構、同業者の方達には、私がお客様に作る靴と全く同じ手順で、何も省略せずに生徒に全部教えている。と言うと驚かれますが、そう言われてみると、省略せずに靴を作ってしまう生徒さん達は凄いな!と、改めて思います。普段はデスク・ワークの人達だったり、物など作ったことがない人が殆どなのに!みんな偉いね(笑)。
木型は既製靴の基準での作り方は日本でも昔から行われているけれど、”ビスポークの木型”とはまるっきり別物で、一から見よう見まねで作れるものではない。ましてや独学でそうそう出来るものではなく、特に土踏まずの形状や底部の形状は、実際に目の前で手取り足取り習っても、習得するのに数年はかかる。理論として理解するにも、実際に自分で履いて、自分で靴を作ってみないとどこがどのように歩きやアッパーに影響を与えるのかということが、理解し難い。木型からハンドソーン・ウェルテッドを知らないと、『これ見よがしな』『金持ち相手の』『どうだ、参ったか製法』等と言うトンチンカンな輩になってしまう。この製法が、足と歩きに人間工学的にもっとも理にかなっていて、それのみを追求した結果、手間隙が際限なくかかることにより、高額になってしまうという点を理解してもらえない。また、技術をもった者が、門外不出などと言った日には、後に残すことが出来ない。長い間、職人達が一足一足作る中で得た経験と工夫の積み重ねを受け継ぎつつ、各々向上心を持って更なる改良を施し作られている製法を、なんとしてでも残していかねばならないと、強く思いました。
時代は変り、風景は変わるけれど、人は歩き、靴を履く。人の足は全員違い、歩き方の癖も違う。万人に合う靴などこの世に存在しない。
現在木型を製作中の生徒さん達、気を抜かず、この位でいいや。。。と手を抜かず、せっかく作る”自分だけの足に合う”自分だけの木型作りに魂込めて学んでいきましょうね。会社の上司から靴作りを頼まれて、製作中の生徒さんも現在2名おりますが、自分の木型以上に頑張ろうね。リストラとかに繋がらないように。。。。
イベント案
日曜教室の日にちを生徒さんに聞かれて、間違って教えてしまいました!8月9日(日)です。もうすぐです。まだ、募集中ですので、ご興味のある方は是非!今回の講師は我BWSの長老として君臨し、サーファーであり、家庭菜園家であり、酵母マニアであり、独創的なファッションセンスの持ち主であり、私のソウル・メイトであり(誕生日大全によると。。)、ごみのような物からでも可愛い物を作ってしまえる特技を持っている、木佐木愛さんです。とても楽しい日曜教室になることでしょう。どうぞ宜しく!
http://www.geocities.jp/benchwork_study/sunday.html ←こちらからどうぞ。
今週は9月の展示会を意識して作業を行っていた生徒さん達がいましたが、毎回展示会では仕上がった靴だけでなく、作り途中の靴も展示し、靴の中身がどうなっているのかもお見せできるようにしていますので全員、暑さに負けず、手抜きをせず、頑張ってくださいね。展示会の企画を色々生徒さん達に聞いたけれど、昨年までと同じように、体験物作りはあると楽しい!という意見が多かったです。やっぱり、やりますか。OGとOBの方々も展示出来るようにしますので、展示希望の方はご連絡下さいませ。
その他、『12時間耐久』を秋にまたやりましょう!としつこく言われていますが(笑)、12時間耐久はやらないけれど、10月に『パターン強化レッスンDAY』を設けようと思います。パターンは、ちょびちょびとやってても、理解しにくく、8時間位かけてじっくり、全体の構造を理解してもらいたいな~と思いまして、8時間じゃ足りないかな?やっぱり、12時間かな?(笑)。時間は、心の準備をさせてもらってから決めますね。
教室も5年目に入って、5年間ずーと通い続けている人達も多く、この方達は『もう、一人で作れるじゃん!』という人ばかりですが、1足目には1足目の疑問。2足目には2足目の疑問があり、作れば作るほど靴作りの奥の深さに気付き、のめり込んでいくのだと思います.。私の経験上の失敗や、ふとしたアイデア等、細かいことも秘密なく(笑)、おおっぴらに、できる限り生徒さん達に伝えたいので、去年教えたことをすっかり忘れている。。。という人にはちょっとがっかりもしますが、何とか頭と体で覚えて欲しいので、あの手この手で覚えて貰えるように、私も努力して行きたいと思うのですが、人間の記憶というのは本当に面白くて、1足目で失敗が大きかった人は2足目で細かく覚えていて、かなり上達している。1足目に『上手いじゃない!他で作ったことあったの?』って人が2足目を作る時に、殆ど工程を覚えていなくて、初心者のように全部教えなおさなければいけなかったりして、『失敗』がいかに重要なことかと感心します。痛いほどの失敗をどんどんしよう!(もちろん自分の履く靴限定で!)とお勧めします。
現在、スキン・ステッチで悪戦苦闘している生徒さんが、やたらと縫うのが早くなってて驚きましたが、とにかく彼は諦めず、何度でも何度でもやり直して作っている。やり直しながら、オール作りから、糸の太さから、針の太さ、縫い目の間隔を毎回変えて、一番綺麗に失敗せずに出来るようにと、毎週色々と考えたアイデアを入れたりしてコツコツと作業し続けていて、毎回座る席が私から遠くなっていくのがちょっと気になるところですが(笑)、このスキン・ステッチの靴が仕上がる頃にはスキン・ステッチの達人になっていることでしょう。失敗を『ま、いっか!』と思う大らかな心も時には必要ですが、失敗は与えられたチャンス!と思って、失敗を失敗のままにせず、成功へ導けるように忍耐強くやり続けることはもっとも重要ですね。ブロッキングも3週間頑張って奮闘している人も、私は『ちょっと無理かな?今回は業者に出す?』と言ったら、『いや、もうちょっと頑張ります』と言ってましたが、熱意と忍耐力のある人が多くて、とても嬉しいです。私がお教室を続けられる原動力は、生徒さん達のヤル気のみですから。今年後半も、色々とモチベーションを上げるイベントも企画していきたいと思います。『パターン強化DAY』以外にもご希望があれば検討しますので、言ってくださいね。BWS一同、みんなで日々向上してゆこう!
BWSの夏休み
このところ、ギンギンに冷やしたトマトを朝食に食べて、自転車飛ばして、爽快にワークショップに到着すると、もう暑さでぐったり。私のエンジンがかかるまでに1時間はかかる。メールや事務処理をノロノロやっていると、やっとクーラーが効いてくるので、靴作りを始めよう!って気になってくるのだけれど、本当に夏は苦手。今日は『海の日』だそうですが、全くの他人事で本日も仕事です。とほほ。。。
とりあえず、BWSの夏休みは8月14日(金)、15日(土)、21日(金)、22日(土)です。どうぞ、宜しくお願いいたします。私はまだ何も予定はありませんが、充電したいと思います。
先週は2足目、3足目を作っている生徒さん達が革を選んだりしていましたが、革のサンプルを見ても出来上がりのイメージが湧き難いようで、微妙な色の違いや微妙な質感の違いに悩んでおりました。自分で色を染めて作っている人もいますが、作りたい靴のイメージをしっかり持つことが大事ですね。エレガントにしたいのか、カジュアルにしたいのか、重厚感のあるものにしたいのか、軽やかなものにしたいのか。デザインにしても同じ事で、それによって引くラインも違ってきます。靴のイメージを『靴』のみで考えると難しいと思いますが、どんな服装に合わせたいのかということを考えると、もっとイメージし易いと思いますので、革を選ぶ時は合わせたい服を着て来ると良いかと思います。三つ揃えのスーツだったりすると、その日の靴作りが大変ですが。。。。
女性陣たちは、パンプスを作る人はあまりいなくて、今年は何故かオックスフォードを作っている生徒さんが多いい。ナチュラル系の雑誌でも麻素材の洋服に茶系の革底オックスフォードを合わせているのを昨年からよく見かけますが、好感持てます。MEN'Sのオックスフォードより履き口を広めにフェーシングを短めにすると柔らかい感じが出て、スカートにも合わせ易くなります。私は10年位前に黒のブローグ・オックスフォードを自分用に作ったのですが、MEN'Sと同じバランスで作ったら、履くと『宝塚』の男役みたいになってしまい、お蔵入りになってしまった悲しい過去がありますが(笑)、MEN'SとLADIESはパターンのバランスを変えないといけません。
今年は注文靴の方でも女性からのオーダーがかなり増えいますが、パンプスよりダービーが多くなってきています。MEN'Sの時とバランスの取り方が違ってくるので、デザインするのも楽しいですし、こだわりの仕方が男性の場合と違うのも新鮮で面白いです。女性の方が大雑把というか『全てお任せします』の方が多い。『え!!』と思い、とりあえず目の前で服装や雰囲気から、ささっとデザイン画を書いてお見せしますが、『それでいいです』と即決だったりして、こちらが不安になってきますが(笑)、革の質感や手触りには男性よりも吟味されますね。男性の場合はトウ・シェープやウェルトの仕様など細かい所まで話合って行く場合が殆どで、革も質感を見る方よりも色重視の方が多いです。、時々タンナーの名前もご存知で革の名前指名の場合もあったりしますが、女性も男性もそれぞれの難しさがあります(笑)が、女性の方が感覚的なので難しいかな?イギリスで何足もデザインをさせて頂いた女性のお客様がいましたが、いつもご注文が抽象的で『ユキ、次の靴は流れる音楽のようなラインでデザインしてね。』等と言われ、心の中でびっくりマーク全開で、『どのような、音楽で?』と半分笑いながらお聞きすると、真顔で『バッハで』とかありました。とてもユニークで天然な可愛らしい方だったので、楽しんでデザインしましたが、あの靴は本当にバッハ的だったのか?今でも疑問が残りますが(笑)、かなり彼女には鍛えられた気がします。今思うと、良い経験をさせて頂きました。当時はただただ、驚きましたが。。。。色々なオーダーを受けつつ、今年も夏を乗り切りたいと思います(笑)。
さてさて、明日21日はついに衆院解散で総選挙へ向かい、自民党と民主党のドタバタ劇が起こっている裏で、許しがたいことがおこっています。毎日新聞によると、民主党の外交・安全保障部分に関するマニフェストから、在日米軍基地の負担軽減に向けた見直しや、思いやり予算(この名前もふざけきってるけど)の検証が削除されたそうです。7月11日に在沖縄海兵隊のグアム移転経費として日本が346億円アメリカに支払うと決めちゃったそうです。政府の一方的な強行採決!日本国民の生活が大変なときに!貧困層の自殺、心中も増えてるのに。お年寄りや障害者をどんどん苦しめているのに。しかも、昨今の自民党の税金のばら撒きにより、11年から消費税が15%位になるかもって言われてて、その位お金が日本にないのに、346億円!!しかも、この金額は初年度分だって。ってことは、『日本が支払う筋合いあるの???』って訳のわからないものに、私たちの血税からアメリカへ毎年毎年納金される。それに、反対していたはずの民主党が、調子に乗ってマニフェストから削除した!ドサクサにまぎれてだよな。ボロボロの首相は『どの党が日本を守るのか、民意を問う』とか言ってるけれど、どの党も日本を守れないじゃない。情けない。あ~情けない。
展示会
BWSに在籍していた和田さんが展示会をするそうで、DMが届いていて教室内においてありますので、どうぞ。
詳細:
『カビリアの靴 内羽根式紳士靴展』 in SABANI
開催日時 07月26日(日) 11時~17時
開催地 SABANI (沖縄タウン めんそ~れ市場内)
東京都杉並区和泉1-3-15 京王線代田橋駅から徒歩5分
靴は英国式ハンドソーンウェルテッド製法、ヴェベルドウェスト仕様。
展示数は少なめですが24.5~27.5cmのフィッティングサンプルをご用意し
皆様のお越しをお待ちしています。
めんそ~れ市場内ですので気軽に入りやすいロケーションです。
こちらでもご用意しますがフィッティングされるお客様は薄地のソックスを
ご持参頂けると助かります。
地図はこちら (★サバニ)
http://okinawa-town.jp/sho/index.html
カビリアの靴店主和田
相変わらずクールな和田さんは『師匠、元気ですか?』のメッセージのみでしたが、かなり気合が入っているのではないかと思います。皆様、是非是非。
BWSもそろそろ、展示会準備に入りますよ。9月20日(日)に開催します! 今年は昨年までとは何か趣向を変えて。。。と思ってますが、なかなかこのスペースで、限られた時間で面白いことも思いつかず。。。。アイデア募集です。とりあえず、手で物を作る楽しさを一人でも多くの人に知って頂くことと、教室の様子や生徒さんの日々の努力を発表することがメインですので、良いアイデアをどうぞ宜しく!アイデアを採用された生徒さんには『ブラック・ワックス1個進呈』です!!(かなり切羽詰っているのがお分かりでしょう? 笑)。どしどしご応募くださいませ。
それから気が早いですが、今年は人数多すぎて忘年会をワークショップ内で行うのが無理ですので、毎年展示会後に行う、恒例の『国産牛にエールを贈る為の焼肉会』(笑)を忘年会のつもりで行おうと思いますので、宜しくです。
ま、忘年会も毎年楽しみにしていてくれる人が多いいので、なにか形を変えて行いたいですけれど。とりあえず、9月20日に向けて、靴作り頑張ろう!おー!!
手漉き地獄
本日は”スカイビング地獄”への入り口へ入った新米さん達が4人程いて、深いため息と共に心材をひたすらスカイビング(漉き)していました。ビスポーク店でも、心材に革を使っている所は少なく、ましてや”手漉き”をしている所はここだけなんではないだろうか?と思いますが、”手漉き”の革心材じゃなきゃダメ!と思って使っているわけではなく、”手漉き”の技術を習得すると、ナイフの使い方が上手くなったり、ナイフ研ぎの大切さがとても良く分かったり、技術上達の為になるので、頑張って貰っています。私も漉き機は使わないので、工房にもないですし、アッパーも手漉きでやっているので、今は地獄の苦行でもその後にとても役立つので、ナイフを研ぎ研ぎ頑張っていきましょうね。
その他、アッパーを作っている人達は”ブローグ”に挑戦している人達がいて、ポンチの穴の大きさや穴の配置、親子穴について色々と質問も出ていました。ポンチの穴のサイズは靴の大きさやデザインとのバランスで選んでいくのですが、靴のサイズが小さいのに大きい穴だと、『子供の靴』のように見え可愛らしくはなりますが、エレガントさや、かっこよさはでないです。また、大きなサイズの靴に小さい穴だと、穴の数が多くてガチャガチャとうるさくデコラティブになってしまいます。また、親子穴の間隔も『親子親子親子』と同スペースである必要はなく、『親子 スペース 親子 スペース』という間隔でもおかしくなく、こちらの方がどちらかと言うとビスポークっぽい。既製靴だと穴開けはもちろん機械で、等間隔に開けていくけれど、ビスポークだとサイズやデザインによって限られたサイズの親子穴ポンチでバランスを取りながら穴を開けていくので、『親子 スペース 親子 スペース』ってなるのだけれど、この間隔にもそれぞれのクローザーのセンスが出てくる。どの位のスペースをとれば、よりエレガントによりバランスよく見えるかを考えています。
ブローグを作ったことがない人には『何のことやら??』でしょうが、穴の間隔やサイズでも靴の顔ががらりと変わりますので、面白いですね。フル・ブローグはひたすら穴を開けていく。。。。クロージングで大変ですが、作り終わった後の嬉しさも格別かと思います。ブローグはもともとはハイキング用の靴なので、カジュアルに履きこなせて、重宝しますし。地道に楽しんで行きましょう。
さて、12日は都知事選。「寝たきり高齢者への老人福祉手当の段階的廃止」「障害者への医療費助成の縮小」「特別養護老人ホームへの補助を85%削減」「盲導犬の飼育代の廃止」などなど、沢山の弱者いじめをしておいて、オリンピックで4000億円も使おうとしている。この間も、オリンピックを東京に!と書いてあるステッカーを学校から配られて息子が持って帰ってきたけれど、『あ~私の税金がまた無駄づかいされている!』と腹が立ちました。死活問題かかえている人達を見殺しにして、お祭りしようなんて裕次郎兄は。。。。てな訳で、投票に行こう。そうしよう♪
7月12日は日曜教室 開催です。
金曜日の昼のクラスは長い間、少ない人数でのびのび、のんびりのクラスでしたが、最近は初心者の方達が増えて、賑やかになってきました。ほとんどの教室初心者の方々は最初の2週間位はとても緊張していて、なかなか本性を出しませんが(笑)、3週目を過ぎることから、面白い意外性を発揮してクラスに馴染みだしますので、益々面白くなりそうです。山梨から通って下さっている方に職業を聞いたら『キャディー』さんでした。本当に色々な職業の方がいらっしゃいます。靴の悩みも人ぞれぞれ、靴に対する思いも人それぞれですが、この教室を知るきっかけも人それぞれで、先週から開始した人も『偶然見つけて運命を感じました』と言っていました。他にも、『来世は靴職人になりたい』と旦那様に話していたら、旦那様がここを見つけてくれて、現世で靴作りが出来るようになりました(笑)。それぞれの人達が自分だけの一足を履けるように、これから待ち受けている様々な挫折(!!)を乗り切って無事、完成させて履きこんでもらいたいです。
先週はサンダルが完成した人、サンダル作りを開始した人も数人ずつおりました。この梅雨の間に、夏を待ちながら仕上げちゃいましょうね。
さて、『日曜教室』のサンダル作りも参加者が集まってきたようですが、まだ若干空きがあるようですので、こちらもどうぞ。8月の日曜教室は9日に『ベビーシューズ』作りです。こちらもとても可愛いので、プレゼントにもとても喜ばれると思います。生まれてくる自分のお子様に、お孫様に、ご友人に!
私は、土曜日に久しぶりにマウンテン・バイクで新宿までライブを見に夜中に行って来ました。1時間10分。結構きつかったです。ライブ・ハウスで待ち合わせていた友人は1時間25分位かけて自転車で来ていましたが。。。ライブがとても楽しかったのが唯一の救いでした。返り際に友人のバンド・メンバーから『来週は高円寺でライブあるから、また自転車で来てね。』と言われ、聞こえない振りをして帰ってきました(笑)。
甲州街道は車道を走る勇気が無く、歩道を走りましたが、甲州街道の歩道はなぜあんなにも、ガタガタなんでしょう?歩いていると、道のガタガタって気にならないのですが、自転車だととても気になる。車椅子の方や足の不自由な方はあの歩道は大変だな~と思いました。自動車じゃないと分からない風景。バイクじゃないと味わえない風景。徒歩じゃないと見えない風景。自転車じゃないと感じない風景があって、全て経験してそれぞれの良いところを感じたいですね。私は最近漫画『宇宙兄弟』を生徒さんに借りて読んで、宇宙へ行きたくてしょうがないのですが、ロケットにも乗りたいです。息子と『月』と『火星』のビー玉を買って、二人でポケットに忍ばせて、時々出して見つめては『は~行きたいね!』と言い合ってます。今年の夏は星が綺麗に見える場所に行って、天体観察しようかと思います。7月22日は『日食』が東京だと9時30分から12時30分の間見えるそうですので、楽しみです。
20歳の靴
今日も暑かったですね。先週からクーラー入れ始めておりますが、真夏はどうなることやら。。。
今週は新規のお客様が靴磨きをしたことがないとおっしゃるので、オーダーを受けた後、急遽、靴磨き講座をしたりしましたが(笑)、『こんなに楽しいなら、もっと以前からするのだった。。。』とおっしゃって下さって、嬉かったです。他のお客様も『最近の趣味は靴磨きで、靴を磨いていると色んなことが頭に浮かんで、ノートに仕事の事など浮かんだことを書きとめたりして。。。』とおっしゃっていて、とても楽しそうでした。私も靴磨きは大好きだから、こういう話を聞くとテンション上がります。靴磨きって、とっても良い趣味ですよね。
木曜日の夜に別のお客様からも電話が来て、『見せたいものがあるのですが、寄っていいですか?』とおっしゃるので、何だろう??と思ってお待ちしていたら、20年前に叔父様からプレゼントされた誂え靴をずーとお履きになっていて、アッパーの革のしわがだいぶ割れてきていたので、骨董通りにある靴磨き屋さんに持っていったら、割れ始めた革をサンド・ペーパーで丁寧にやすって滑らかにした後、靴墨を刷り込んでピカピカにしてもらった靴をお持ちして下さいました。とても、味わいのある美しい靴になっていて、眺めまわしてうっとりしました。こういう靴が私は大好きで、これぞ靴!って思いました。磨き屋さんの仕事も素晴らしく、こういう靴文化がもっともっと根付くと素晴らしいな~と。愛情を持たれて、手入れをされて、修理を重ね、益々愛着を持たれる靴って、新品の靴には無い独特の輝きがあって、見ていてとても温かい気持ちになります。やっぱり、靴っていいな~。私が作らさせて頂いた靴も、いつもピカピカに磨いて頂いて履いてくださっているのですが、その靴も新品の時よりも良い味が出てきていて、どんどんお客様の雰囲気に染まって来ていて、時々その靴に会えるのも楽しみです。本当に、靴って履き込んでこそ、価値が出るものだと思いました。
生徒さんの中にも、毎週自分で作った靴を履いて来ていて、かなり愛情を入れ込まれている靴達がありますが、どんどん持ち主に似合って来ています。心を込めて作った靴って生きているみたいです。
子供の頃に祖母から、『どんなものにも神様が宿っているので、大切にしなきゃだめだよ。』と良く言われていましたが、今は祖母が言った意味が分かる気がします。素敵な神様が宿ってくれるよな靴作りをしていきたいです。
お客様達とも、生徒さん達とも、靴以外にも本当に色々な話をするのですが、根に温かい思いのある方達ばかりで、共通点として”靴が好き”ってのと、何かに心から熱中できる人達だな~と最近特に感じます。だから、結構マニアックな話が多いのですが、聞いていてこちらも楽しくワクワクしてくる話が多く、私は靴が好きって以前に、人が好きなんだなと気付きました。だからできる限り、縁あって知り合った人達とじっくり時間をかけて良い関係を築いていきたいですし、信頼して頂ける靴作りを誠意を持って行いたいです。今週も素敵な一週間でした。