ベーシストとエフェクター -8ページ目

■ライブに向けた初期の事前準備 その2

機材_20061119


バンドの方もメンバーが定着し、ライブに向けてコンスタントな練習もしているので、個人練習にも気合いが入るようになってきました。やる曲も順番もだいたい詰まってきたので、最近は、週末に個人での通し練習と、課題の集中練習というサイクルに入ってきました。


写真は自宅での個人練習風景です。キャビ&アンプは基本的に固定で、エフェクトボードはいつもキャビの裏に立てかけて収納しています。エフェクトボードは縦においておくとマジックテープがずれたりするので、平置きにしたいのですが、子供の椅子やおやつ台になってしまうこともあるので、やむを得ずこうしています。キャビの横にはSLB200やBB-5000、ROSCOEなど、他の機材を収納してあり、これらも当然しょっちゅう引っ張り出すのですが、次回のライブはロックバンドでのライブなので、使用楽器はSTEALTHとサムフレットレスの2本ということで、この2本だけを使いました。ボードもだいぶスッキリしてきましたが、今回はどうしても曲中にシンセ音の変更をしたいので、外だしでMIDIフットコントローラーを追加しています。今回の使用機材はこんなところです。できればキャビは持って行きたくないのですが、ハコのキャビ次第(今回に限って言えば、ampegの8発だったりすると、スゴクうれしい)。それでも、サイレントベースを持って行かない分、今回の携行機材はまだ少ない方かも知れません。


あとは、準備を詰めていくだけですが、恐いのは機材の故障と配線切れ。ライブは必ず機材の搬入・搬出を伴うので、ライブ直前に機材がダメージを受けて壊れたりするとまずいなーと、いつも思います。特に、今回要になるWALTER WOODSとGR-20だけは壊れないように細心の注意を払いたいと思ってますので、人任せにしないようにしないと・・・ ボード内の配線切れも、ひとたび起きるとどこが切れているか探すのにすごく時間がかかるので、これも面倒です。George L'sは、予備のケーブルだけ持ってれば、ハンダ無しでも修復可能なので、この点は安心です。いつも1mのケーブルを余分に持って行くようにしています。


あとは、アンプのチャネルチェンジ(STEALTHとサムフレットレスでセッティングが違うので)用のA/Bボックスと、練習あるのみ。

■ライブに向けた初期の事前準備

BEL_A_LIVE_shibuya


メンバーが脱退したり、せっかく新規加入してもらったのにメンバーが集まれなかったりと、いろいろと重なってなかなかスタジオ入りできなかった我がバンドですが、最近になってようやく2週に1回のペースでスタジオに入れるようになりました。そこで、年明けのライブを目指して練習する傍ら、ライブ本番を念頭に於いて、いろいろと決めないといけないことがあります。以下のような感じでしょうか。


①ライブの曲目・曲順を決める。
②それぞれの曲をどの楽器でプレイするかを決める。
③それぞれの曲を、どの奏法でプレイするかを決める。
④サウンドを決める。(アンプ、楽器、エフェクト)


①はもちろんバンドメンバー全員で決めます。まずは類似曲の中からどれをやるかを決めて、あとはライブをイメージして流れを組み立てると、だいたい曲順はおのずと決まってくる。一発で全会一致で決まることも珍しくありません。


②と③は、ライブのたびに楽しみにしている点。今回はこの曲はフレッテッドのエレキでやるか、フレットレスエレキでやってみるか、あるいはアップライトで雰囲気を変えてみるか、といった楽器選び(作曲者に楽器を指定されることもあります)。あと、エレキの場合は、指・スラップ・ピック、どこの部分をどれでプレイするかを決めていきます。スタジオ練習中はいろんなバリエーションを試します。メンバーの不評・好評の声も勘案しながらスタイルをファイナライズします。


④、これが一番時間がかかる。一番最初は音量バランス。複数の楽器を使い分けることになるので、持ち替えた際の音量差をなくす必要があります。これは、簡単なようですごく難しい。以前はオーディオ機器を流用してレベルメーターで音量調整をしようと試みたことがありますが、あてにならないので即やめました。dbレベルで音量が同じでも聴感上では差があることが多いからです。結局、とっかえひっかえしながら、自分の耳でレベル合わせをしていきます。アンプ側のセッティングは、基本は楽器ごとに決まっている(基本はフラット)し、2本以内の使用でとどめる場合、WALTER WOODSは2chあるので、そのままでokです。


次はエフェクト。どの曲の、どの部分で、何を、どう使うか。基本は、以下のような感じで決めていきます。


・コンプをかけるか、アンプ直か。
・ドライブさせるか、させないか。
・空間系をかぶせるか、否か。
・シンセ、WHAMMY。


アップテンポの曲やスラップが多い楽曲ではコンプをかけることが多いです。スロー~ミドルテンポの曲やフレットレスエレキ、アップライトはかけません(フレットレスエレキで稀にピック弾きをする場合は、かけます)。ドライブさせるかどうかは曲の雰囲気で決めます。空間系は、曲の一部でflangerやphaserを使ったりする場合を除き、フレットレスエレキ以外はあまり使いません。またコンプもドライブも空間系も、ディレイタイムを除いて自分の中でベストなセッティングがあって、それをいじることはほとんどありません。シンセは、結構細かく設定をしていきます。どの曲のどの部分で使うかを決め、音色を決定し、レゾナンスのかかり具合、リリースの長さ、シンセ音のchorus・reverb・delay、HOLDペダルやGLIDEペダルの機能設定を音色ごとにやっていきます。曲のendingで最後を締める音にシンセ音を使うケースも多いので、リリースの長さは特に重要です。最後に、作った音をユーザーパッチ内で曲順にあわせて並び替え、MIDIペダルで呼び出しやすいようにしておきます。WHAMMYは、感性で使うので、どこで使うかはあえて決めません。本番で踏みたいと思ったときが踏みどきです。


ここまでやったら、あとはひたすら練習あるのみ。とくに本番ではどうしても走る傾向があるので、ZOOM B2についてる簡易ドラムマシン機能を使って、それに合わせて弾いてテンポを体で覚えるように心がけています。


ライブの前日は、弦交換(必要に応じてオクターブ調整)して、服を決め、気分を盛り上げるためのコロンを決め、あとは早く寝るのみ。でもそんなこと考える前に、まずはちゃんと練習しないと話にならない・・・

■STEALTH-2: セッティングのスタビリティ

STEALTH_14


STEALTH-2 Headlessの弦交換をしてから早2週ちょっと経ちました。この弦交換のあとは、しばらくYAMAHA BB-5000ばかり弾いてましたが、直近のライブでは使う予定のない楽器で練習しても・・・ と思い、STEALTHを引っ張り出して、弦交換後の落ち着き具合をチェックすることにしました。


手にとってみて驚いたのは、セッティング・スタビリティの高さ。一般的な弦楽器のような天然資材=木材を使用していない、多分にハンドメイドではあるものの工業製品的というか、JASではなくJIS的な規格の製品というか、その辺から来ているのかも知れませんが、ネックがビシッとパーフェクト完璧な状態を保っています。本当に、軽く弦に触れるだけで音が出るような低めの弦高のセッティングを施しているにもかかわらず、どのポジションでも詰まったりビビったりすることもなく、クリアーでタイトで芯のあるちゃんとした音が出てきます。


手元にあるROSCOE、サムベースもそうですが、過去に使っていた楽器(FODERA、BENAVENTE、YAMAHA・・・)も含めて、ネックを縦方向に見たとき、指板がパーフェクトに左右対称となるようなベースは、まずあまり見かけません。FODERAやROSCOEなんかは、一般的な基準で言うと、ネックの仕込みの丁寧さや精度、どれをも本当にたいしたものだと思いますが、やはり、木材で作る以上、目には見えなくても指では感じることのできる僅かな暴れを感じます(とは言っても、フレットファイリングで完璧な状態に仕上げられる程度ではありますが)。


一方、このSTEALTHは本当にフラット。ボディの基材を作るときは、高熱で圧力をかけるといった工業的なプロセスもあるんだと思いますが、それ以降の作業(フレット打ちとか)は、おそらくは木質製ベースと同様、手作業でやっていると思うので、この精度の高さはすばらしいと思います。サウンド的には、どこまでもクリーンでタイトで無機質で、とてもキレイな音であるものの、木製ベースのような奥行きや広がり、暖かみ、重さといったものはありませんが、それがまたこのSTEALTHの個性であるし、このセッティングの状態を今後も保てるのであれば、デメリットが完全に吹き飛ぶほど、大きなメリットだと思います。


こんなベースを在庫で置いてある楽器屋など、およそどこにも存在しないと思うので、試す機会もそうそうないのがとても残念ではありますが、是非一度触ってみて欲しい、そう思うくらい、Richard Bonaもびっくり(Bonaさん、スミマセン)の、セッティング・スタビリティの高さです。ただ、こんなに弾きやすいベースをずっと使い続けると、他のベース弾けなくなるんじゃないかという不安もありますが・・・

■YAMAHA BB-5000 その2

BB-5000_back


週末に、ちょっと音量を上げて、YAMAHA BB-5000のサウンドを堪能しました。最近は、メインのROSCOEやSTEALTH、サムベースの音ばかりを聞いていたので、本当にこのサウンドは新鮮そのものです。


BB-5000をケースから出して、チューニング。先々週、入手したばかりの時に、自分の好みに合わせるべく、かなり大幅なセッティング変更と弦交換をしたので、この日はチューニングをちゃんと合わせた上で、最終的な微調整です。BB-5000は5弦で弦間ピッチ15mm、通常の4弦ベースのピッチは20mm、15×4=20×3、要はネックは4弦と全く同じで、そこに5本の弦を張るため、ソリやねじれを心配していましたが、全く問題はありませんでした。マホガニー+メイプルの5プライ構造による部分もあると思いますが、made in japan、ヤマハ浜松工場の技術と精度の結晶をみる思いです。製造から20年ほど経過していると思われますので、もうこの先も狂うことなく安定した状態を保つと思います。簡単な弦高調整のみでokでした。


BBをスタンドに立てかけて、WALTER WOODSの電源を入れます。アンプ側のイコライザーセッティングは、基本的にフラットですが、ミッドだけを1メモリほど上げています。ROSCOEでも、STEALTHでも、このセッティングは同じです。BBもアンプのセッティングは変えませんでしたが、以前からパッシブベースの時は必ず使っていたYAMAHAのパライコ、NE-1 NATHAN EAST SIGNATURE MODELを経由してアンプにつなぎました。NE-1でちょっとだけミッドカットしたBBサウンドもすばらしかったのですが、ちょっと違和感を感じ、NE-1を外して、BBをアンプ直結で鳴らしてみました。気持ちいいことこの上ない、ローテク臭ぷんぷんの音です。


パッシブベースをアンプ直結で、かつアンプ側のイコライザーもほぼフラットな状態で音を出すなど、以前の自分では考えられなかったのですが、本当にすばらしい音でした。WALTER WOODS+EPIFANIの組み合わせで、アンプ直で一番すばらしい音を出すとは、恐るべしBB、というところです。特にスラップ、ピック弾きの音は絶品です。ROSCOEやSTEALTHの音も、もちろんすばらしいことに違いはないのですが、質感が全く異なります。ROSCOEやSTEALTHの音は、とにかくクリーンでナチュラル。上質なベースの音は、人によってはピアノに例えられる場合がありますが、まさにそんなリニアなイメージの音です。一方、BBの音は、弦の振動がブリッジとナットを経由して、ワンピース構造のネック+ボディに伝わり、その振動が再び弦の振動と一体となってピックアップからアンプに伝達される、そんなプロセスを感じるような音です。帯域としては、完璧にミッドにフォーカスされた音です。面白かったのが弦を交換してもあまり、その感覚が音では伝わってこないところ。ROSCOEやSTEALTHなんかは、弦を張り替えたら、水を得た魚のようにサウンドに張りが蘇ります。ところが、BBは弦を交換しても、前に張ってあった死にかけの弦の音と、それほどの差異が見受けられない。WALTER WOODS+EPIFANIの超hi-fiな組み合わせでもそう感じるくらいだから、BBのミッド帯域へのフォーカスは、よほどのものだと思った次第です。


このBBサウンドのカタマリ感はたまらなく良いですね。ライブでは6弦以外は使わなそうと思ってましたが、機会があれば、是非このBBを使ってみたい、そんな気になってます。

なかなかバイクに乗れない・・・

M400_CHROMO_20


すっかり夏から秋へと季節が移り変わる中、近所をチョロチョロする以外、なかなかバイクに乗れない・・・ いま、おそらくバイクにとっては一番良いシーズンなんですけど、仕事やら家事やらで忙しいというのもあるのですが、おそらく一番の大敵はサッカー・フットサルでしょうね。「天気の良い休日の日中」という時間帯を奪い合う2つの趣味、なかなか両立という訳にはいきません。今週末も1日フットサルの練習予定が入ってますが、結局、比較的家族のケアと両立させやすい方に流れてしまいます。でも、バイクも負けずに、せっせとプチ改造。


・マフラー(Leo VinceカーボンS/Oから、SUPER TRAPPに換装)
・カーボンアンダーカウル(伊VP Racing製、ネイキッドのお約束)
・ミラー(無味乾燥な純正から、クロームメッキ細長タイプに換装)
・クリアウィンカー(ヤンの一歩手前か)
・LEDリアライト(クリアレンズとSETで発光時のみ赤色になるLED)
・HIDフロントライト(TOYOTA純正品を流用)
・ホーン(外観・音ともに純正品はあまりに色気がないので)


これに、PERFORMANCE製のカーボンフロントカウル、カーボンF&Rフェンダー、カーボンサイドカバーが合わさり、オリジナルに比してかなり印象が変わってきました。あくまでも全体的な雰囲気としては「イタリアン」の血統を色濃く残しつつ、クロームメッキのタンク+ミラー+ホーン、カーボンのフロント+アンダー+FRフェンダー+サイドのカウル、オールクリアレンズの点灯器で、無国籍なイメージを醸し出し、HIDフロントライトで新しさを演出、最後にPERFORMANCE製SUPER TRAPPでちょっとワルっぽくしめる、という感じです。


クリアレンズやアンダーカウル、そしてSUPER TRAPPを取り付けても、ぎりぎり最後のところでヤンキーっぽくならないところが、やはりベースにあるイタリアンデザインの妙、という感じがします。ポイントは、やはりSUPER TRAPPでしょうか。Leo Vinceからの換装の際はかなり迷いましたが、TERMIGNONIやLeo Vinceでは、異端のMONSTER CROMOとしてはある意味順当過ぎて面白みにかける、ということでSUPER TRAPPにしました。結構な迫力サウンドで、抜けが良い割には下のトルクもあり、扱いやすいです。


とりあえず、一連のプチいじりもこんなところで完成です。さ、あとは乗るだけなのですが・・・

■ギターシンセ: Roland GR-20の使い方

GR20_2


先日バンドの練習ででスタジオに入りました。なかなか集まれなかったバンドメンバーも、ここのところようやく1回/2週程度では集まれるようになりました。で、初めてGR-20を練習に持ち込んでみました。結果は、功罪ありました。


<よい点>

圧倒的な存在感と効果。vo+g+ds+bの典型的な4ピースロックバンドである我がバンドで、シンセの音が使えるというのは、やはりとても効果が大きい。アンサンブルに厚みを持たせることができるし、アレンジの幅も広がります。ちなみにそのときは、ベル+ストリングス、ヴォイス、オルガン、シンセベースの音を使いました。


<悪い点>

偏に、自分の使いすぎ。シンセサウンド乱発状態。新しい機材があると、どうしてもいろんなところで試してみたくなって、ここは違うだろ、というようなところでもお構いなしでガンガン使ってしまいました。初めてWHAMMYを手にした時と似たような状態です。音のインパクトそのものが大きいので、1フレーズ使っただけで効果は十分と、頭ではわかってるんですが・・・ こんなことを繰り返していくうちにきっと適切な使い方を体得するんだとは思います。ギターシンセは決して飛び道具ではなく、アンサンブルに馴染ませてスパイスとして使うもの。今後の修行次第です。


あと強いてあげればもう1つ。シンセの音が出るからといって、演奏性までキーボード化する訳ではありません。エレキベースに鍵盤楽器のフレージングを求められても、困るのです・・・ 一応、がんばりますが・・・

フットサルシューズ: PUMA V3.06TT

PUMA_v306tt


スパイクやトレーニングシューズの類については、自分はローテクシューズが大好きです。サッカーのスパイクは、迷うことなくmade in japanの名品、PUMA PARA-MEXICOを愛用しています。パラメヒコはいわずと知れたローテクスパイクの代表格で、フロント~サイドにかけて、足に馴染むカンガルーレザー、かかとはホールド性に優れたオックスハイドレザー。


でも、これがフットサル(屋外/人工芝)となると、全く違ってきます。何足か持っていますが、今はPUMA v3.06 TT。同じプーマでもパラメヒコとは対極にある、皮革を一切使用していない典型的なハイテクシューズ。同じシリーズでv1.06というスパイクがありますが、独W杯ではアフリカ勢を席巻するほどみんながこぞって履いていた記憶があります。1.06の素材は薄すぎてサッカーボールを蹴るには良いのでしょうけど、フットサルボールだとさすがに痛そうなので、3.06がちょうど良い。アッパーはマイクロファイバー人工皮革、ミッドソールにはiCELLというハニカム構造の衝撃吸収システムを搭載。かかと部分も、外側から足をサポートするタイプのヒールカウンターが網のように付いていて、アウトサイドにオフセットされたシューレースのデザインも相まって、いかにもハイテクな雰囲気。でも、これが実際に足を入れると、とても素足感覚なのです。


シューズに求める機能をソールとアッパーに分けて、アッパーに限って話をすると、サッカーの場合は大きく2つ、素足感覚に近いタッチ感と、カーブボールを蹴るときのための足への吸い付き感。一方フットサルの場合は、ピッチが狭い分、基本的にボールを曲げる機能は求めず、ソールも含めてひたすらタッチ感が大事になってきます。それを踏まえると、このシューズのタッチ感は、足のどの指でボールに触れているのかがわかる、そんなイメージです。カンガルーレザーのパラメヒコでも、ここまでの素足感覚はない。ということで、V3.06TTを愛用している次第。


ただ、欠点が2つ。このマイクロファイバー人工皮革という素材、防水スプレーをしているせいもありますが、濡れるとボールを全くかまなくなります。ボールとシューズの間に水の膜ができて、クルマで言うとハイドロプレーン現象のような状態になり、インフロントで蹴るとき、真芯をとらえないと、ボールがどこに飛ぶかわからないほど。本皮との大きな違いです。あと、造りが多少いい加減な。購入後、まだ3ヶ月程度しか経っていませんが、つま先の縫い糸、インサイド~インフロントにかけての縫い糸が擦り切れて、完全にほつれてしまいました。右足のつま先の一部もソールが剥がれはじめています。このままだと一年持たないだろうな。デザインの秀逸性から、タウンシューズにも使われているようですが、本来的にはTTシューズ、もうちょっと実戦のプレイ時のシューズへの摩擦負荷などを考えた耐久性のある造りにして欲しいと思う次第。これなら、雨天時に使ってもカンガルーレザー製のメキシコTTの方が長持ちしそう。

YAMAHA BB-5000

YAMAHA BB-5000


余計なものを買ってしまいました。多弦ベース創成期の名器、YAHAMA BB-5000。いまや自分はもう完全に6弦がメインで、リハはステージで5弦を使う機会はまずないと思うのですが・・・ 過去の名器、そしてそれを使っていた過去の自分に対するノスタルジー、というのもあるのですが、ハイファイサウンド一辺倒の自分の機材の中にあって、やはり「王道パッシヴ」の音がものすごく欲しくなる、というのも事実で、たまたまリーズナブルに入手できたので、手元に1本置いておくことにしました。BB-5000は、これで3本目になります。


生産完了品なので、もちろん中古購入。10年間に渡って製造されたBB-5000でも前期のmade in Japan。細部に至るまでとても丁寧な仕上げに改めて感心(ROSCOEよりもむしろ丁寧と思うくらいの仕上げ)。ネックは軽い順ぞり気味だけどロッドの利きは十分、フレットも8分山は残ってる、という状態で、楽器としての機能的な問題はまったくありません。ただ、ちょっと放って置かれた時間が長かったようで、メタルパーツのくすみやボディの擦り傷が多かったため、弦をすべて外して、キレイにしました。まずは、ボディ磨き。以前から塗装モノにはずっと使っているghsのポリッシュ。このポリッシュには若干研磨剤が入っているらしく、ちょっと多めにたらして一生懸命磨くと、磨いている布切れが徐々にボディの色に染まっていくのと同時に、細かい傷が目立たなくなってきます。ボディの裏表、ネック裏、ヘッドに至るまで、徹底的に磨き込み。打痕はどうにもなりませんが目立つものはないので、この磨きで見違えるようにキレイになりました。次は指板。都内某楽器店で、製造間もないベースのネックが安定しなくて困っているという相談をしたところ薦められたJim Dunlopの指板コンディショナー。エボニーなどに本来的に含有されている油成分と同様の成分を配合したオイルで、某有名海外ハンドメイド工房では、出荷前に指板がオイルを吸い込まなくなるまでこのオイルを塗布しているそう。これもまた、見違えるように真っ黒でピカピカに。最後は金属パーツ。バイクでも使っている金属用のクリーナーをちょっと試して見たのですが、キレイにはなるものの、ゴールドメッキまではげてしまうので、これは使うのをやめて、ボディ磨きに使ったghsのポリッシュで根気良く磨きあげました。ブリッジは一部スプリングの錆もあったので、バラしてからTAMAのドラムハードウェア用のオイルを塗布、再組み直し。ピックアップのポールピースの錆は金属用のクリーナーで軽くふいたら見事に取れました。以上の作業で、新品には程遠いものの、古いものを大事に使ってますと自信を持って言えるくらいキレイな状態になりました。弦はダダリオライトゲージ:45-65-80-100-130に張り替えました。


改めてBB-5000のspecを見てみます。メイプル+マホガニー(5Pスルーネック)のスルーネックをアルダー製ボディではさみ込んだワンピース構造。指板はエボニー、24フレットのロングスケール。ピックアップはBB-3000と同じ基本設計のアルニコV。自分は特にこのリアのバータイプのサウンドが大好きです。BB-5000は、下から上まで、すべての音域にわたって「生鳴り」「木の暖かみ」を持ったサウンドに徹底的にこだわって開発されたBB-3000のコンセプトを、そのまま5弦化したモデル。入手してから週末を含めてフリーになる時間がなかなかなかったので、アンプで長時間音を出すことはできませんでしたが、はじめてこのBBをWALTER WOODS + epifaniのセットでちょっとだけ音出ししてみました。小音量なので、あまりenjoyできていませんが、BB + WALTER WOODS + epifaniの組み合わせは、なかなか良いかも知れません。パッシブらしい、そしてヤマハらしい音が、とても生々しくスピーカーから聴こえてきます。今度、ちょっとだけ大き目の音で鳴らすのがとても楽しみです。

STEALTH-2: 初めての弦交換

STEALTH-2_ヘッド裏


9月の頭にSTEALTHが我が家に到着して早1ヶ月強が経ちました。(写真は、ヘッドを裏から見たところ。カマボコみたいです。) スタジオ練習は練習用の預けベースで済ませちゃってるし、まだライブでも使ったことがないので、1ヶ月やそこらで弦を交換する必要もないとは思いました。でも、使用する弦をあらかじめ決めることによって、ライブ直前の弦交換で大きくセッティングが変わって慌てたり、オクターブチューニングが狂っててんてこ舞いというような事態を防ぐことができるので、どんなベースでも、購入から間もない早いタイミングで弦を交換してしまうことが多いです。また、手に入れてからしばらく弾いていると、その楽器とマッチングが良さそうな弦(少なくともゲージは)がだいたい思い浮かぶこともあって、今回の交換に至りました。


デフォルトで張られている弦は、STATUSオリジナルダブルボールエンド/ライトゲージで、25-40-60-80-100-125と、結構細い。で、ネック・ブリッジのセッティングの可変幅や、温度変化によるセッティングの動き具合から、STEALTHの場合は同程度のゲージの方が良いだろうとの判断をしました。(個人的には、特段の制約がなければ、4弦でいうと45-105のミディアムが一番好きです)2-6弦の40-125というゲージは一般的なライトゲージなので良いのですが、問題は1弦の.25。このゲージの弦はなかなかないのでどうしようかな、とは思いましたが、ROSCOEとはあまり相性が良くなかったINNNER WOOD製頑固弦ライトゲージ:30-40-60-80-100-125なら良いのではないかと思い、早速渋谷に出向き、購入。


あくまでも自分の個人的な印象ですが、頑固弦はダダリオほどのテンションの硬さはなく、かといってDRのようにビンビンにしなる訳でもない。ROSCOEのように、ぎりぎりまで弦高を下げたローアクションセッティングをしていて、且つスーパーロングスケールのベースの場合は、ある程度のテンションが必要だと感じています。一方、STEALTHはヘッドレス仕様に限って通常のロングスケールで、極端なローアクションセッティングにしない方がこの楽器の特性が活きてくることもあり、弦高も低めではあるもののROSCOEほど極端には低くしていません。このセッティングならば、間違いなく頑固弦がハマると思い、張ってみました。(尚、STEALTH Headlessは、ヘッド部分で各弦独立して個々にネジ止めする機構を持っていますので、ダブルボールエンドでなくてもok)


案の上、頑固弦はSTEALTHと相性がよく、ばっちり鳴ってくれます。心配していた1弦のゲージも、むしろ.30の方が.25よりもコードもキレイに鳴ってくれて馴染む感じがします。一方、欲を言えば、6弦 Low-Bは1.25だといささか張りが弱く、もうちょっとテンション感が欲しい。弦の材質の特性によっても違うのでしょうか、ベストなゲージは、30-40-60-80-100-128あたりでしょうか。でも、大きな不満はなく、弾き心地もよいので、当面はこの頑固弦で行こうかと思います。

現在のエフェクターボード(2006年10月現在)

board_20061007


コンプ、ワーミー、シンセ以外はすべてマルチ:ZOOM B2に任せてみようと決断した結果、ボードはこんな感じになりました。見た目も結構すっきりで、個人的には、明確に自分の思想に基づいて単体・マルチの役割分担ができていて、あまりごちゃごちゃせずにスッキリまとめられたかな、ということで気に入っています。ボード内の接続は以下の通りとなっています。


・3ループラインセレクター(2ループと同じ工房製、good!)
・Loop 1:ギターシンセ(Roland GR-20)
・Loop 2:コンプレッサー(Keeley 4-knob comp)
・Loop 3:DIGITECH WHAMMY(WH-1) → マルチ(ZOOM B2)
・パワーサプライ(CAJ AC/DC Station Ver.2)
・チューナー(BOSS TU-12h)
・プラグ&ケーブル(George L's)


基本はエフェクトすべてoffでトゥルーバイパスのラインセレクターのみを通過してそのままWALTER WOODSへ、音圧が欲しい曲の場合はコンプをon、それに必要に応じてシンセ、ワーミー、それにZOOMのドライブやその他のモジュレーション、ワウなどを重ねていきます。シンセへのベース本体の信号入力はGKケーブル経由ではなく、セレクターのループoutからとってます。そうせずに、ベースの信号をそのままGKの手元コントローラー経由でGKケーブルに乗せると、コントロールはしやすいかも知れませんが、すべてのベース信号がGR-20を通過することになり、トゥルーバイパスではなくなるので、このような接続にしています。ベースからシールドとGKケーブルの2本の尻尾が生えることになるので、見た目的にはスッキリとはいきませんが、そんなにごちゃごちゃする訳ではないし、むしろシンセを使っているという感覚がよりはっきりするので、気分的にいやではありません。


本当はエフェクトからシンセもできるall in oneのマルチ、あるいはシンセは別としてもWHAMMYもコンプも任せられるマルチがあれば良いのですが、今のところ自分が満足できるレベルでそこまで任せられるマルチはいまのところはないようです。夢のマルチの出現を待ちながら、当面はこのシステムでいくことになりそうです。