新・バスコの人生考察
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

お知らせ


 皆様、大変ごぶさたしております。バスコでございます。


 ツイッターなどでも告知しておりますが、再来週の2月2日に、小生、祥伝社新書から「最強のコミュニケーション ツッコミ術」という新刊を出します。



最強のコミュニケーション ツッコミ術(祥伝社新書)/祥伝社



 2年半ぶりの新刊で、小生としては初の新書になります。笑いの技術のひとつである「ツッコミ」を、あらゆる角度から徹底的に掘り下げています。以下は、その目次です。



 第1章 ツッコミを取り入れよう
 第2章 徹底分析!ツッコミ
 第3章 「ツッコミ脳」になると……
 第4章 ツッコミには「型」がある
 第5章 最強のツッコミ・たとえツッコミの作り方
 第6章 プロのツッコミ、アマチュアのツッコミ
 第7章 ツッコミ練習問題
 第8章 ツッコミ達人と、その奥義


 800円と、大変安価です。お笑い好きの方は、ぜひご購入ください。読まれておもしろければ、ブログやツイッター等々、お友達にも勧めていただければありがたいです。



 さて、小生がこのブログを更新するのは、実に2年半ぶりになります。現在もたくさんの方が過去記事を読んでくださっており、非常に驚いております。いつも本当にありがとうございます。


 小生、記事を更新したいのは山々なのですが、現在講演業を中心に生活しており、忙しくて書いている時間がございません。小生のブログは、見てのとおりの長文です。時間を捻出できず、総合的に考えた結果、近々、新しくブログを立ち上げることにしました。


 本来であれば、新刊のプロモーションツールとして、暫定的にお笑いの技術を考察するブログをやろうと思っていました。ただ、いざ書きはじめたら、手が止まってしまいました。小生がここ十数年罹患している、裏方のくせに人を笑わせたい病を克服できず、総合的に判断した結果、以前のような長文は書けませんが、前と同じような感じで、短い記事を更新していくことにしました。


 以前の長文を読んでくださっていた方は、物足りないかもしれません。短いとはいえ、記事もたまにしか更新できませんが、よろしければまたお付き合いください。来週あたりから、ぽつぽつ更新してまいりますので。



『バスコの共感しかしない話』

http://ameblo.jp/baskobaskobasko



 アメブロは言葉の規制が厳しいので、小生、最初はWordPressってのでやろうと思っていたのですが、ネット音痴のため使い方がわからず、再びアメブロでやっていくことにしました。アメブロをやられている方は、よろしければ読者申請してください。


 あとツイッターもそうですが、小生、隠れてフェイスブックもやっております。友達申請いただければ誰でも承認いたしますので、よろしければご申請ください。(必ず、メッセージ機能でコメントください。訳のわからん業者のやつもいますので)



https://www.facebook.com/yajirufan




 最後に、親愛なる読者の皆様。


 小生のような品のないブログに長年お付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。機会があれば小生、木下さんの記事や餃子の王将の記事も、新しいブログのほうで執筆していこうと思います。忙しいですが、仕事の合間を縫って小生、ってしょうもない!なんやねん、小生って!なんやねんマジで小生って!へりくだって自分を下げてんのが単に気持ち悪いだけってなんでわからんねん!なんか吸ってんのかお前!


 以上、新刊もろとも、小生の新ブログをよろしくお願いいたします。


 

 バスコ



野次るファン、紹介媒体のお知らせ。

 こんにちわ。バスコです。


 今日発売の日刊ゲンダイに、拙著『実録競馬 野次るファン』が掲載されます。来月3日は大阪スポーツに、4日はスポニチに載ります。競馬専門誌にも続々と掲載されているので、みなさん、ぜひチェックしてください。


 ならびに、これまでに拙著をご紹介くださった方、ありがとうございます。ご紹介くださった全員にご挨拶させて頂いたつもりですが、もし僕が気づいていない人がいたら、ご連絡ください。本当にありがとうございます。


 先週でこのブログもまる6年になりましたが、もうそんなに長くはありません。最後に、バスコの人生考察の総決算として、作家としてではなく、市井のブロガーとして、僕が人生を賭けてきたこのブログからどうしても世の中に問いたい作品が1つございます。どうか僕に力を貸してください。


 引き続き、よろしくお願いします。


 失礼いたします。



実録競馬 野次るファン/東邦出版

¥1,200
Amazon.co.jp

拙著『野次るファン』、全国発売のお知らせ。

 こんにちわ。バスコでございます。


 何度も告知しておりますが、僕の新刊『野次るファン』が、明日9日土曜日に全国発売されます。


実録競馬 野次るファン/東邦出版
¥1,200
Amazon.co.jp


 早いところで9日、遅くとも11日までには本屋さんに並ぶと思います。現在は一部書店と競馬場のターフショップにて先行発売されています。すでに読まれている方もいらっしゃるかもしれません。


 競馬を題材にしているものの、競馬をやったことがない方でもすんなり読めます。コアな話はなく、事実、この本は僕のブログで人気記事だった「馬券負けたヤツの発言はどれだけすさまじいか?」の記事をまとめたものです。ツッコミのフレーズを強化し、新しい野次もバンバンに入れております。


 現状で、お笑い作家としてできることを、すべて詰め込んだつもりです。200ページほどの本ですが、ツッコミで笑わせる部分も含めて、ボケ数は500個を超えています。プロの漫才と比較しても遜色ないと自負しているので、ぜひ、お買い求めください。


 つきましては、僕の前著『笑いの仕事術』でやったときと同様、アメブロ内でキャンペーンを行います。


 ブログ、ミクシィ、ツイッター、フェイスブック。僕の本を買って、みなさまがお持ちのマイメディアでご紹介頂けた方は、僕が新たに書き下ろした限定記事が読める特典がつきます。


 それに際しまして、以下に、新しいブログをご用意しました。



http://ameblo.jp/yonnsamakai/



 ここにあさって10日、アメブロのアメンバー限定で、以下の2つの記事をアップします。


①「馬券負けたヤツの発言はどれだけすさまじいか?」の考察~特別編~
②「木下さんは何者か?」の考察~特別編~


 2つとも、僕のブログでやってるシリーズ記事の新作です。①は、『野次るファン』に書かなかった新作の野次をいつものように20個、②は木下さんの話を毎度同様の形で、新作『九九』『Tシャツ』『映画館』『プレゼント交換』『さとうきび畑の唄』の5本を収録しています。上記の新しいブログのほうにアメンバーを申請して頂ければ、と思います。


 拙著『野次るファン』は、目次もなければ章分けもありません。中身が紹介しにくいので、拙著から抜粋した野次を10個、「馬券負けたヤツの発言はどれだけすさまじいか?」の考察~一部ご紹介編~というタイトルで、新しい記事としてアップしておきました。以下のURLを貼り付けてご紹介してもらえれば、と思います。


http://ameblo.jp/baskobasko/entry-11272034063.html


 また、アメンバーを申請する際は、コメントフォームに以下の2つをご記入ください。


①アマゾンでご購入頂いた方は注文番号を、本屋さんで買った方はお店の名前(紀伊国屋・新宿店、ジュンク堂・京都店……)と、買った日付けを。
②紹介したマイメディアの場所。


 たとえば、次のような感じです。


 「アマゾンで買いました!注文番号は○○○-○○○-○○○○です!私のブログで紹介しました!」


 「芳林堂書店・高田馬場店で6月11日に買いました!私のミクシで紹介しました!」


 すべてを確認次第、問題なければアメンバーの申請を許可いたします。


 それと申し訳ございませんが、アメンバーの申請は、先着100名様までとさせて頂きます。ならびにご紹介頂く期間は「6月10日午前0時~6月30日まで」とさせて頂きます。アメンバーを申請するのも、6月10日から、です。この期間中に、上記の要件を満たした先着100名の方のみ、アメンバーの申請を許可いたします。


 アメブロをやっていない方のために、以下にアメブロ登録のURLを貼っておきます。5分もあれば登録できますので、アメブロに登録だけして、僕の新しいブログにアメンバー申請していただければ、と思います。



https://user.ameba.jp/regist/input.do?redirectServiceId=10&frmid=1012



 中には、すでにご紹介してくださっている方もいます。


http://ushigyu.net/2012/06/08/basko_yajiru_fan/


 日頃から懇意にして頂いてる「ushigyu」さんという方が記事にしてくださいました。「おまえは今までスキャンした本の冊数をおぼえているのか?」というブログです。


 引くぐらいよくできたブログで、スマートフォンやフェイスブックをはじめ、IT関係の技術・使い方を死ぬほど丁寧に教えてくれる秀逸なブログです。機械にうとい僕も重宝しているので、みなさまもよかったらご覧になってみてください。



http://ushigyu.net/



 いろいろ書きすぎてややこしくなったので、ご紹介してくださる方のために、以下にもう一度、要点だけまとめます。



●新しいブログのほうにアメンバーを申請する。
●アメンバー申請のコメントフォームに、アマゾンの注文番号、本屋さんの名前と日付け、どこで僕の新刊を紹介
したかを記入する。
●アメンバーの申請、ならびにご紹介頂く期間は、6月10日午前0時~6月30日まで。
●先着100名様のみ。



 最後に、僕のほうからご挨拶を。


 毎回申し上げておりますが、僕が本を出版するのは、クリエーターとして飛躍を遂げるためです。このブログも含めて、いい作品をつくっても、評価される以前に読んでもらえません。自分に全国的な知名度がつき、出した作品が必ず多くの人に読んでもらえるという循環が産まれれば、一介のクリエーターとして表現の幅が増えるのです。


 多くのお笑い芸人がそうであるように、生意気ながら僕も、日本で1番おもしろい人を目指しています。まだまだ未熟な身を承知で申し上げますが、松本人志に一歩でも近づけるよう、発想を磨いております。僕は芸人ではないので表現の場は今のところ紙媒体しかありませんが、志は多くの侍芸人と同じなのです。


 僕が表現の対価として得たい報酬は、お金ではありません。「面白かった!」の一点のみです。それを得たくて、お笑い作家をやっております。


 みなさま、どうか私バスコに、お力添えください。私バスコに、バスコ支持という、一票をください。


 選挙演説みたいになってしまいましたが、ご協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。


 失礼いたします。





馬券負けたヤツの発言はどれだけすさまじいか?の考察~一部ご紹介編~

 最近、競馬場とウインズに寄るのが日課になりました。


 平日は帰宅の道すがらにある、地方競馬場に寄ります。休日出勤のときは大阪のウインズに、休日に仕事がないときも地元の阪神競馬場に行くなどして、「あるもの」を徹底的にリサーチしたのです。


 そう、「ロストシャウト」です。


 僕は競馬場の野次、罵声、嘆息など、ひっくるめてロストシャウトと定義しています。最近では調べるのが日課になり、「ロストシャウト帳」なるネタ帳を常時、携行するようになったのです。


 人間は、お金が絡むと本性が出ます。馬券をはずした怒りで我を忘れ、とんでもない言葉をシャウトするのです。


 なかでも、地方競馬のロストシャウター。


 本当にこいつらだけは、常軌を逸してますよ。キャラも濃く、毎日開催されていることから人生を賭けた猛者ばかりで、キレっぷりが尋常ではないのです。


 そこで今回は、「馬券負けたヤツの発言はどれだけすさまじいか?」の考察~一部ご紹介編~です。


 以下、拙著『野次るファン』に掲載されている野次を、10個抜粋してご紹介します。


●「絶対に当たる新聞よこさんかい!」 50代・男性
 むちゃ言うなよ、お前!そんな新聞ないねん、この世の中に!


 このオッサンは新聞を指で叩きながら、予想する記者のダメっぷりを仲間に説明しています。「野○はクズ、宮○もクズ」とのきなみクズ呼ばわりし、小○という記者に至っては、「小○はクズ中のクズ。クズすぎて、クズ以外に言葉が見つからへん」って言ったんですよ。


 言いすぎやろ、お前!なんも悪いことしてへんのにクズ中のクズて!


 「浜○は戦後最大のクズ」


 戦後最大なん!?なみいる犯罪者を押しのけて、この競馬記者が戦後最大のクズなんや!?


 ですが、このオッサンもクズです。なにしろこのオッサン、競馬場にパジャマのまま来ますから。


●「逃げるんやったら、ひと声かけろや!」 40代・男性
 できるか、そんなこと!なんでレース前に客に作戦言いに来ないとあかんねん!


 「俺に連絡せいや!」


 どうやって連絡すんねん!騎手はお前の携帯番号知らんわ!伝書鳩も持ってへんやろうしよ!


 こいつは、ある新人ジョッキーに腹を立てています。大方の予想に反して逃げたことに怒り、この発言のあとに「○○、ブログ荒らすぞ!」と叫んだのです。


 地味やねん、お前!キレっぷりと行動が合ってないねん!


 「そもそも新人のくせにジョッキーになんなよ!」


 意味わからん!新人の段階ですでにジョッキーやろ!ジョッキーになったからこそ新人で、新人のジョッキーに新人のくせにって、ようわからんわ!この言葉の意味を俺にひと声かけてくれ!


 この人は、場内にキャンプ用のイスを持ち込んでいます。ですがイスが小さすぎて、5分に1回、後ろにこけてました。


●「何度も言わせるな、武!」 60代・男性
 いやいや、聞こえてないから!お前が何回忠告したか知らんけど武豊には1度も聞こえてないから!


 「いつになったらわかるんやお前は!?」


 お前もいつになったらわかんねん!お前も自分のアホさにいつ気づくねん!


 「わしはお前を見捨てへん!でもお前はわしを見捨てよる!」


 知るかいや、騎手はそんなこと!そろそろ自分のアホさに気づけよ、お前!何度も言わせるな!


 このオッサンは、武豊を追いかけているのでしょう。ですが武さんからしたら知ったことではなく、ていうかこの人はたぶん、見捨ててますからね。変にかっこをつけているだけで、こういうヤツにかぎってすぐに浮気するのです。


●「(券売機の行列で)ジジイは来世にせいや!」 20代・男性
 むちゃ言うなよ、お前!現世で買わしたれよ!


 「老いぼれに金はいらんやろ!」 


 いるわ!そこそこいるわ!食費もそこそこかかるし、そこそこのお年玉を孫にやりたいねん!


 締め切り直前の券売機には行列ができ、前の客が遅いと、後ろの客が暴言を吐いてきます。僕も一度、真後ろの怖そうなオッサンに、めちゃくちゃ低い声で「急げや、てめえ」と言われたのです。


 怖すぎるわ、お前!ていうかそのわりにはあんた、手に1000円しか持ってへんねんけど!?ドスきかすわりには買い方は相当ショボいねんけど!?


 券売機に並ぶ人は、全員がイライラしています。くれぐれも、早く買うようにしましょう。


●「おえー!俺、いつになったらソファー買えんねん!」 20代・男性
 買えよ、ソファーぐらい!買えるやろソファーぐらいやったら!


 「ソファーないと冬越せんぞ!」


 意味わからん!もしかして掛け布団なんソファーが!?あれぐらいの厚みがないと寒いんや!?


 しかも何がおかしいかって、こいつはこのレースに、9000円も使っているのです。


 買えるやろ、その金で!いつになったらって今買えるわソファー!


 「せっかく招き猫買ったのに、招いたん災いやんけ!」


 ソファー買えや先に!そんなオカルトに手出す暇あったら先にソファー買えや!そりゃ災いの1つも招くわ、お前がアホすぎて!


 こいつはこのあと、クレープを買いました。ただ皮が薄すぎて中身がほとんどこぼれるなど、ここでも災いを招きまくっていました。


●「JRAは、こんな老いぼれから年金までをもしぼり取んのか!」 70代・男性
 知らんがな、そんなもん!お前が自分の意思で買ってんやろが!


 「この国はいつから老いぼれにこんな冷たくなった!」


 勝手なこと言うな、お前!博打の負債に補償してくれる国なんてあるかボケ!咳込んでも背中さすってくれるヤツおらんのが鉄火場やねん!
 

 「傘地蔵でも来てくれんと年越せんぞ、わし!」


 だから知らんねんそんなこと言われても!冬越せんヤツとか年越せんヤツとかどうなってんねんこの競馬場!


 この老人は、壁をガンガンに殴っています。警備員に連行されても止まらず、体を引きずられながら、「お前らは老い先短いわしの自由まで奪うというのか!」とブチギレていました。


●「ここの競馬場って、腎臓買い取ってくれる窓口とかないの?」 40代・男性
 あるか、お前!そんな裏ビジネスやってるか、こんな公衆の面前で!


 「あったら売るで俺!」


 「俺も売る!」


 「俺は2個とも売っていい!」


 ナンボ負けてん、お前ら!ナンボ負けたら臓器売買なんかに手出そうと思うの!?


 「俺は金玉でも売る覚悟やで!」


 需要ないわ!「生体玉移植」とか聞いたことないわ!なんのドナーやねんそれ!


 「帰りにブックオフよろうや!」


 買い取ってくれるか、ブックオフ!「♪臓器売るならブックオフ!」とか聞いたことないわ!どんなヘビーユーザーやねんそれ!違う意味でヘビーやんけ!


 作業着姿の集団が、当たり前のようにこんな会話をしています。冗談に聞こえないところがすごく、僕は怖すぎて場所を移動しましたから。


●「負けるんわかってるから、先にやけ酒飲んできた!」 50代・男性
 意味わからん!普通の酒やろ、それ!まだ負けてないんやから荒れたくても荒れようないやろ!


 「飲みすぎたわ!」


 「今日のお前、いつになく荒れてたぞ!」


 なんで荒れんねん、お前!荒れようあるか、そんなもん!


 「飲みすぎてもう一銭もないわ!」


 家いとけや、じゃあ!家で母ちゃんの夜の相手でもしたれやたまには!そこでは荒れてもええからよ!荒れたほうがむしろ母ちゃん喜ぶからよ!


 このオッサンは、ベロンベロンです。足元がフラフラで柱にぶつかったのですが、その柱に「ごめん」と謝ってました。


●「あかん、差し歯買う金なくなった!」 50代・男性
 ギャンブルなんてすんなよ、お前!まず差し歯を買って金に余裕があったらギャンブルせいや!


 「(直線で)差せ!差せ!」


 お前がまず差せ!馬に差してもらうんはお前の歯を差してからや!


 「抜け!抜け!」


 歯抜けとるやろ、お前!これ以上抜けたらますます金足らんようなるやろ!


 このオッサンは、僕の近所でたこ焼き屋をやっています。競馬場でたまに会うのですが、その日は度重なる原料の値上げにともない、値上げするかどうかで悩んでいました。


 たこ焼きは、8個200円です。「お客さんに悪いから!」と言ってなかなか値上げしなかったのですが、差し歯を買うお金をなくした翌週、10個400円になってました。


●「ハア。キョウモ、オケラデスワ……」 30代・外国人
 外人やんな?おけらとか言ってるけど、自分、外人やんな!?


 「モウイヤ、オケラハ……」


 どこで覚えてん、そんな日本語!なあ教えてくれ、どんな文化交流をしたらオケラなんて言葉を覚えんの!?


 こいつは要注意キャラとしてマークしていたのですが、まあ強烈でしたよ。競馬新聞を流暢に読み、「テンノウショウノヨンチャクハ、ダテジャナイヨ!」「コノウマハ、アガリサンハロンガキョウレツダナ!」などと、めちゃくちゃ専門的なことを言っているのです。


 外人が天皇賞ですよ、天皇賞!?100歩譲って天皇賞はまだ理解できたとしても、上がり3ハロンですよ、上がり3ハロン!?


 「コノウマ、ハイペリオンケイカ」


 あかん、体震えてきた、俺!ハイペリオン系とか言う外人と出会って体震えてきた!今やったら俺、河童に遭遇した人の気持ちわかる!


 これは、プロ野球を観にきたダライ・ラマが「オエー、フィルダースチョイスカヨ!」と叫ぶぐらいのことです。立ち食いそば屋でデヴィ夫人と出くわすぐらい、ありえないことでしょう。


実録競馬 野次るファン/東邦出版
¥1,200
Amazon.co.jp



【速報】競馬記事、雑誌掲載のお知らせ。

 こんにちわ。バスコでございます。


 突然ですが、あさって4日月曜日発売の週刊ポストに、僕が書いた競馬の記事が掲載されます。もうすぐ発売される拙著『野次るファン』から野次を抜粋したもので、2ページにわたって紹介されています。


 懇意にしてくださってる編集の方が、企画を通してくださいました。みなさまもぜひ、ご覧になってみてください。ちなみに僕は10冊買います。


 僕の新刊は、いよいよ来週末に全国発売になります。来週に本の紹介記事をアップしますが、ひとまずご報告まで。みなさまもこれを機会に、文春や現代はやめて、ポストに乗り換えてください。


 よろしくお願いします。



実録競馬 野次るファン/バスコ

【速報】競馬記事、雑誌掲載のお知らせ。

 こんにちわ。バスコでございます。

 突然ですが、あさって4日月曜日発売の週刊ポストに、僕が書いた競馬の記事が掲載されます。もうすぐ発売される拙著『野次るファン』から野次を抜粋したもので、2ページにわたって紹介されています。

 懇意にしてくださってる編集の方が、企画を通してくださいました。みなさまもぜひ、ご覧になってみてください。ちなみに僕は10冊買います。

 僕の新刊は、いよいよ来週末に全国発売になります。来週に本の紹介記事をアップしますが、ひとまずご報告まで。みなさまもこれを機会に、文春や現代はやめて、ポストに乗り換えてください。

 よろしくお願いします。


実録競馬 野次るファン/バスコ

¥1,200
Amazon.co.jp

【速報】ロストシャウト本、出版のお知らせ。(パソコン読者用)

 こんにちわ、バスコでございます。いつもブログをご覧になって頂いて、ありがとうございます。


 当ブログでおなじみの、ロストシャウト。競馬の野次をご紹介する記事で、このたび、『野次るファン』というタイトルで本になりました。


実録競馬 野次るファン/バスコ



 東邦出版さんからの発売で、現在、アマゾンで先行予約受付中です。


 実はもう、昨日あたりから一部大型書店で先行発売されています。(都市部のジュンク堂、紀伊国屋、旭屋……。すぐに読みたい方がいらしたらご連絡下さい。置いてある本屋さんをお知らせしますので)


 本書は、異例の販売システムになっています。現在が先行発売期間中で、来週26日の土曜日(日本ダービーの前日)から、競馬場を中心とする全国のターフショップにも並び、本屋さんに並ぶのは6月10日あたり。この日が正式な発売日で、全国の本屋さんに流通されます。


 お読み頂ければわかると思いますが、目次もなければ章分けもない、前代未聞のお笑い本に仕上がっています。「笑わせるだけ」を目的にした本で、いつもどおりのボケとツッコミを展開しており、競馬をされない方でもなんの問題もなくお読み頂けます。


 また、このブログでご紹介した野次だけではなく、新ネタもバンバンに投入しています。お笑いの作家として、自分が培ってきたものを全て詰め込んだつもりです。誰が読んでも笑える、と自負しているので、ぜひ、お買い求めください。それと申し訳ございませんが、ブログにアップしていたロストシャウトの過去記事は、いったん下げさせて頂きましたのでご了承ください。


 ならびに、今週末からプロモーションの一環で、本の書影をプリントしたTシャツを着て、たくさんの競馬場に足を運びます。かなり目立っていると思うので、もし僕を見かけたら声でもかけてください。「声をかけてくれてありがとうじゃあ!」って軽くあしらいますので。


 追って詳しく本の紹介記事をアップしますが、ひとまず、ご報告まで。


 バスコ



【速報】ロストシャウト本、出版のお知らせ。(携帯読者用)

 こんにちわ、バスコでございます。いつもブログをご覧になって頂いて、ありがとうございます。

 当ブログでおなじみの、ロストシャウト。競馬の野次をご紹介する記事で、このたび、『野次るファン』というタイトルで本になりました。


実録競馬 野次るファン/バスコ


 東邦出版さんからの発売で、現在、アマゾンで先行予約受付中です。

 実はもう、昨日あたりから一部大型書店で先行発売されています。(都市部のジュンク堂、紀伊国屋、旭屋……。すぐに読みたい方がいらしたらご連絡下さい。置いてある本屋さんをお知らせしますので)

 本書は、異例の販売システムになっています。現在が先行発売期間中で、来週26日の土曜日(日本ダービーの前日)から、競馬場を中心とする全国のターフショップにも並び、本屋さんに並ぶのは6月10日あたり。この日が正式な発売日で、全国の本屋さんに流通されます。

 お読み頂ければわかると思いますが、目次もなければ章分けもない、前代未聞のお笑い本に仕上がっています。「笑わせるだけ」を目的にした本で、いつもどおりのボケとツッコミを展開しており、競馬をされない方でもなんの問題もなくお読み頂けます。

 また、このブログでご紹介した野次だけではなく、新ネタもバンバンに投入しています。お笑いの作家として、自分が培ってきたものを全て詰め込んだつもりです。誰が読んでも笑える、と自負しているので、ぜひ、お買い求めください。それと申し訳ございませんが、ブログにアップしていたロストシャウトの過去記事は、いったん下げさせて頂きましたのでご了承ください。

 ならびに、今週末からプロモーションの一環で、本の書影をプリントしたTシャツを着て、たくさんの競馬場に足を運びます。かなり目立っていると思うので、もし僕を見かけたら声でもかけてください。「声をかけてくれてありがとうじゃあ!」って軽くあしらいますので。

 追って詳しく本の紹介記事をアップしますが、ひとまず、ご報告まで。

 バスコ


これは何なのか?の考察⑧(パソコン読者用)

 僕がよく行く競馬場の近くに、一軒のラーメン屋さんがあります。その界隈では有名なお店で、スープがとてもおいしいことから、僕は月に何度も通っています。


 このお店は、禁煙です。店内の壁に『禁煙』と貼り紙がしてあるのですが、厨房の店員が当たり前のようにタバコを吸っているのです。


 なめてんのか、お前!厨房だけなんで治外法権やねん!


 普通に吸ってるんですよ。くわえタバコで調理してることなどザラで、貼り紙は関係ないのかなと思って一度、カウンター席から「すいません、灰皿ください」とお願いしたところ、くわえタバコの店員が「すいません、うち、禁煙なんですよ」って言ったんですよ。


 どういうことやねん、お前!マジで何言ってんの自分!?


 「いや、でも店員さん、今、吸ってるじゃないですか」


 「すいません、ちょっと我慢できなくて……」


 ふざけてんのか、コラ!正気か、お前!そんなことやるんやったら俺、「禁円」と解釈して金払わんぞコラ!


 これ、マジですからね。自分がタバコを吸いながら、客のタバコを注意してきます。店員の態度も適当で、勘定を頻繁に間違えます。5回に1回ぐらいは替え玉の料金を取り忘れるなど、客にいいヤツなのか悪いヤツなのかわかんないんですね。


 僕は、世の中の「これ、何なん?」と思わずにはいられない人・物・事を、「ナンナン」と単位化しています。この「言ってることとやってることが違う店員」はナンナンにほかならず、「何なん?」としか言いようがないのです。


 そこで今回は、「これは何なのか?」の考察⑧です。


 以下、僕が考えるナンナンをご紹介します。


①餅をノドに詰めるジジイ 1ナンナン
 正月になると、餅をノドに詰める老人が続出します。テレビでも連日報道されるなど、年初の風物詩といっても
いいでしょう。


 ですがこれ、詰めた本人にも責任あると思いません?よく考えたら自業自得やと思いませんか?


 これだけ毎年騒がれるわけですから、老人自身もリスキーなのは自覚しています。なのに「それでもおいしいから食べたい!」と、周りの迷惑を承知で口にしているのです。


 ふざけんなよ、ジジイこの野郎!お前は家でおとなしく箱根駅伝でも見とけやコラ!「みんな、はえー!」みたいなワケのわからんこと言いながらよ!


 「ウグッ」


 ウグッやあるか、お前!悪いけど俺は助けんぞお前みたいな勝手なジジイ!苦しんでる中、「おじいちゃん、自分で救急車呼び。はいこれ受話器、はい1を押して、はい次は1と9をって、逝くやんけこれ!逝かんように助け求めてんのに1と9押してるやんけフフフ」とか言ったるわ!この歳でまだお年玉くれるんやったら話は別やけどよ!


 しかもジジイは歯が弱いくせに、オカキを食べたがります。前歯が折れたら差し歯を新調させられるのは、家族です。なのにその迷惑も考えず、なんやったらカッチコチのオカキのほうを好んで食べやがるのです。


 なんでカッチコチに手出すねん!前歯の偏差値考えて塗れオカキとかにせいや!お前の下の息子がもうカッチコチにならへんかどうか知らんけどよ!


 「オカキには熱いお茶が合うわ~~」


 なんやねん、それ!ジジイようこれ言うけど熱いお茶なんてなんにでも合うわコラ!冷たいお茶に対してさえ合うわ!


 「わしはもう、いつ死んでもいいと思っとる」


 じゃあ死んでくれや!これもジジイよう言うけどだったら周りの空気読んでとっとと利根川あたりに身投げてくれや!ただ遺産はちゃんと入ってくるように手配だけはしといてくれよ!こちとらそれ目当てでいまだにやりたくもない肩叩きやってやってるんやからよ!「おじいちゃん、肩こったら遠慮せんといつでも言ってよ」ってこんなときだけ孫らしいかわいい一面見せてるんやからよ!


 この話は、「戦時のイラクに行って捕まった人は自業自得なので助ける必要がない」というのと同じロジックです。救急車を呼ぶのは税金を使います。危険性が高いのを知っているのに、個人的な嗜好を優先して発生した問題に国費を使わされるのは、筋が通らないでしょう。


②魚の煮付け 2ナンナン
 煮付ける、という調理法があります。魚を中心にミリンやしょう油で煮て味付けするのですが、これ、「煮付
けたところでどうやねん!」って思いません?「なんでわざわざそんなことすんの!?」と思いませんか?


 魚なんて焼いたらいいんですよ。煮付けたところでそれほどおいしくなるわけでもなく、魚は元々、食べられる身の部分が少ないです。「あのちょっとを食べるためだけになんでわざわざそんな手間のかかることすんの?5時間も台所を離れられずにコトコト煮て、強火にしたり弱火にしたりして苦労したのに1分ぐらいで食われんねんで?しかも全然おいしくないねんで?」と首を傾げざるをえません。ご飯のおかずにもなりにくいですし、ハラペコで帰宅したのに、テーブルの上に魚の煮付けが置いてあったときの絶望感は半端ではないのです。


 煮付けんなよコラ!煮付けなんて老いぼれだけに食わしとったらええねん!戦中派の飯じゃあんなもんは!クソジジイは二言目には「ばあさん、また煮付けてんか」やからな!あいつらはもうすぐ死んで焼かれること知って

るから生きてるあいだは焼くじゃなくて煮るほう選びたがりよるからな!


 もちろん、中には、煮付けが好き、という人もいるかもしれません。ただよく考えてください、あれほんまにおいしいですか?「あったら食べるけど!」ぐらいのはずで、店に行ってお金払ってまで食べたいとは思わないでしょ?もし近所の人が「鯛の刺身」「鯛の塩焼き」「鯛の煮付け」を3つ持ってきてこの中から1つあげると言われたら煮付けは真っ先に消えるでしょ?どう考えても刺身を選ぶでしょ?


 僕の近所に、煮付けを得意としてるババアがいます。朝起きて煮付けて寝て起きて煮付けてみたいに、隙があったら煮付けます。「ノー煮付けノーライフ」みたいなババアで、煮付けた料理の数々を近所に配り歩いてるのですが、正直、うれしくもなんともありません。なので一度、煮付けようのない、うちの父親が畑で栽培してるゴーヤをちぎって渡してやったのですが、これも煮付けてきたのです。


 なんでゴーヤ煮付けんねん!なんぼほど煮付けたら気が済むねんこのババア!もうオカルトやわここまで煮付けられたら!


 「煮付けといたよ!」


 煮付けといたよやあるか、お前!ここまで煮付けられたらもう、俺がこないだお前んところの孫にと渡したったお年玉も煮付けられてるような気がしてきたわ!


 煮付け好きの人がいたら申し訳ないですが、僕は煮付けなんてこの世からなくなればいいと思ってます。食べられるのはサバの味噌煮だけで、何がおいしいのかまったくわかりません。


③粘るハゲ 3ナンナン
 世の中には、頭髪の薄い人がいます。もちろん、それ自体はなんら問題ありません。ショーン・コネリーのよう
に、ハゲてることがむしろプラスに働いているダンディーな人もいるのですが、中には往生際の悪いハゲがいます。僕はこの種のハゲを「粘るハゲ」と呼んでおり、一番多いのが、周囲の残っている毛を無理矢理引っ張って中心部に持ってきているハゲです。


 その粘っている感じが、たまらなく見苦しいです。「俺はハゲじゃないよ!」と。大ハゲのくせに、「右側にあるヤツを中心部に持ってきたから俺はハゲてませんよ!」と主張するかのごとくハゲてる現実を認めようとしないのです。


 ハゲやねん、お前!現実を受け入れろや!地上の星やねん、お前のそのピッカリ!


 上から見たら、ペナントを貼り付けてるようなヤツもいます。1番ひどいのがいわゆる「バーコード」というヤツで、中には真っ白な頭皮の上に黒い線が5、6本あるだけのピアノみたいなヤツがいるのです。


 練習したろか、そこでピアノの!お前にこれ以上粘らせんようにそこで『別れの曲』弾いたろか!髪表会に向けてよ!


 僕の仕事の上司に、このピアノがいます。60過ぎの人で、頭皮も白いことから、典型的なピアノバーコードです。いい歳して粘りに粘っており、先日、「孫の奈々にこないだピアノせがまれてよ!」って言ったんですよ。


 頭を突き出せ、お前!「奈々ちゃん、はいこれピアノ!」とか言って頭を突き出せ!ただストレートに見せたら気持ち悪すぎて奈々ちゃん気絶しよるからピアノみたいに赤の布かぶせろよ!


 「あかん!って断ったんやけどしつこく粘られてよ!」


 お前もしつこく粘っとるやろ!粘りまくりやろこの大ハゲがコラ!その頭で奈々ちゃんにさっさと別れの曲弾いてもらえコラ!


 ハゲていることは、ちっとも恥ずかしくありません。粘ったり隠したりするからかっこ悪いわけで、変な小細工はやめたほうがいいでしょう。


④獅子舞 4ナンナン
 これも意味がわかりません。言いたいことがたくさんあり、まずこれ、見た目が気持ち悪すぎるんですよ。「獅
子」とかいっておきながらライオンとは思えないような気持ち悪い顔面をしており、しかも髪の毛がなぜかオール白髪なのです。


 どう思われたいねん、お前!オール白髪ってお前、田舎の金ないババアやないねんぞ!


 「ウエー!」


 ウエーやあるか、お前!どっか行けや、コラ!一応努力賞として発泡酒買えるだけの小銭はつかましたるからよ


 見た目だけではなく、踊りも意味がわかりません。獅子舞のくせに「舞う」などもってのほか、「とりあえず手くねらせておけばええやろ!」とばかりに適当に体を動かしてやがるのです。


 何がしたいねん、お前!観客に何を伝えたいのお前は!?


 「ウエー!」


 ウエーやないねん、だから!孤児院でやれ、そんなこと!孤児院やったらウケるわ、そんなしょうもない芸でも!あっこのヤツは何見ても新鮮に感じよるから!適当に紙芝居見せてキャベツ太郎でも配っといたらそれで満足するような連中やからあいつら!


 僕の地元では、季節ごとに大きなお祭りが行われます。毎回妙な獅子舞が現れて各家を訪問し、ならわしとして、お菓子や食べ物を渡してあげなければなりません。しかも来た手前、「うおー!獅子舞や!」的なことを言っ

て驚いたフリをせざるをえず、相手するのがだるくて仕方がないんですね。


 今年の春先は、前足と後ろ足で2人入ったヤツが来ました。僕の前で体を動かし始めたのですが、正直、うっとうしいです。お菓子を与えず、腕を組んで1分近く無視していたところ、しびれを切らしたのでしょう。後ろ足のヤツが踊りに紛らせて僕の耳元に近づき、小声で「まだ?」って言ったんですよ。


 言うてまうな、お前!曲がりなりにも獅子舞やねんからキャラ壊すなよ!


 「お菓子まだかな?」


 やかましいわ、コラ!お前もうそこの生ゴミ持って帰れ!その袋に自らも入って捨てられるという計算の上でよ


 獅子舞をやったところで、得する人は誰もいません。見せられても、「だから何なん?」としか言いようがなく、今すぐにでもやめるべき文化でしょう。


⑤あつかましいオバハン 5ナンナン
 オバハンという人種は、例外なくあつかましいです。加齢とともにオッサン化が著しく、みなさまもオバハンか
ら一度は被害を受けたことがあるでしょう。


 なかでも、大阪のオバハン。


 大阪のオバハンのあつかましさだけは、尋常ではありません。シャレにならないレベルのオバハンがいて、最近、駅の周囲で、ホームレスが「ビッグイッシュー」という雑誌を販売しています。1冊300円で、売ったホームレスに160円の収入が入るボランティア商売なのですが、先日、そのビッグイッシューを値切ろうとしてるオバハンがいたのです。


 お前、それ値切るか普通!?それと仏壇だけは値切ったらあかんやろ!


 「30円にしてや」


 9割引きなん!?10円3枚しか渡す気ないの自分!?戦後の混乱期やないよね今!?


 「無理ですよ!」


 「あんたはホームレスやろ。いつも無理してるやないの」


 そういう問題じゃないねん!体が無理してるかどうか知らんけど商売はまた意味違うやろ!


 真顔で言ってるんですよ、こんなことを。断ったホームレスに、「あんたは一生、ルン○ンやってい!」とべらぼうな暴言を飛ばすなど、犯罪レベルであつかましいのです。


 この人に負けず劣らず、僕の母親も、典型的な大阪のオバハンです。値切るのは当たり前、先日、僕が家のトイレで大便をしていたときのことです。


 部屋のインターホンが鳴り、母親が玄関に出ました。トイレの窓が開いていることから、会話が丸聞こえです。どうやら新聞の販売員が契約の更新にきたようで、1年契約が切れたみたいです。僕はさして気にもとめず用を足していたのですが、うちの母親が「2年契約にしてあげるから、最初の1年分の新聞代を0にして」と要求しているのです。


 1年契約やんけそれ!最初の1年はいったいなんやねんそれ!たち悪っ、このオバハン!話の持って行き方がのび太に対するジャイアンと一緒!


 「奥さん、いくらなんでもそれは無理ですわ!」


 「それがイヤやったら1年契約やわ。1年の何ヶ月分やったら無料にできんのあんた?」


 「…………わかりました、3ヶ月無料にします。しかも何かオプションつけます」


 「何つけてくれんの?車かなんか?」


 「車は無理ですよ、奥さん!」


 「だったら、うちもうすぐ車検やから車検代出してや」


 むちゃ言うなよ、お前!そもそも新聞代より車検代のほうが高いやろ!誰がうんとか言うねんこんな北朝鮮まがいの交渉の仕方されてよ!


 新聞屋は、「奥さん、車検ぐらいご自分でやってくださいよ!」と声を張り上げました。すると返す刀でうちの母親が、コウモリ落ちてきそうなほどの大声で「天下の朝日がえらい落ちぶれましたね!!!」って言ったんですよ。


 ええ加減にせいよ、コラ!俺、急に下痢なったわ!体イカれてまうわ、肉親に世間様でこんなことやられてたら!今やったら俺、犯罪の加害者家族の気持ちわかるわ!


 結局、購読料3ヶ月無料に加え、ビール40本、洗剤2つ、土日にスポーツ新聞をつけさせ、あとなんか意味わからないんですけど、イカの塩辛2本もらってましたからね。ムチャクチャもムチャクチャで、この親から産まれたことがショックでしばらく下痢続きましたから。


⑥ファミレスで打ち合わせをするヤクザ 6ナンナン
 仕事柄、ちょっとした打ち合わせはファミレスで済ませます。その際、何回かに1回は必ず、近くの席にヤクザ
がいるのです。


 大阪という土地柄もあるのでしょう。「どこに行ったらその服売ってんの?」というぐらい派手な格好をしており、先日なんて首に金のネックレスを2つし、紫の上下で決めてるヤクザがサラダバーでおもいっきりサクランボ入れてきやがったのです。


 おもろすぎるわ、お前!ちょっと待って、ヤクザがサクランボ食べんの!?スケ抱きまくってる連中がこんなときだけチェリーボーイなんや!?


 「癖なるわ、これ」


 なんでハマんねん、お前!癖なるんはシャブだけにしとけやコラ、ってちょっと待って、一味のひとりがメニューのパフェのところめっちゃうれしそうに見てんねんけど!?イチゴヨーグルトサンデーにやたらと興味示してんねんけど!?


 ほんまに多いんですよ、大阪のファミレスにヤクザ。ファミリーの意味を勘違いしてるのかどうか知りませんけど、一般の客に普通に紛れ込んでいます。ドリンクバーでなっちゃんとか飲みながらえげつない話をしやがるので、こっちは打ち合わせに集中できないんですね。


 僕が毎週使ってるファミレスは、近くにその手の事務所が多いです。必然的にその筋の人が多く、混雑時に、待ち合い表に名前書いて待ってるヤツおるんですよ。2メートル近い大男が当たり前のように名前を記入し、過去に一度、禁煙席のほうに○してるヤツがいたのです。


 タバコ吸わんのヤクザが!?副流煙苦手なヤクザとかおんの!?


 「3名でお待ちの早乙女さま?」


 名字かわいいな、おい!ちょっと待って、名字が早乙女のヤツとかおんのヤクザに!?小野田とか三好とかいかつい名前のヤツしかおらんイメージやねんけど早乙女とかいうヤツがチャカ握ってんの!?違う意味で戸籍買え、お前は!犯罪に利用するためじゃなく恥ずかしさやわらげるために戸籍買えコラ!


 こんなことなど日常茶飯事で、つい先日も、僕の前のテーブル席にヤクザが4人座りました。顔に傷のあるベタな集団なのですが、店員が来るやいなや、めちゃくちゃ低い声で「ランチ、4つ」って言ったんですよ。


 ランチ食うのヤクザが!?額に十字の傷あるヤクザがOLの隣でリンチじゃなくてランチとか言うの!?日ごろドス振り回してる手でオニオンスープとか入れに行くんや!?


 「ハンバーグのほう、タレはどうされますか?」


 「青じそで」


 あっさりにして食うの!?人の目も気にせんと暴力振るうようなヤツがカロリーは気にするんや!?


 「俺も青じそ」


 「俺も」


 どうなってねんこのヘルシー団体!なんでデミグラスソース無視して青じそつくってる農家の人に仁義切りたがんねん!


 「俺は普通のヤツで」


 どういうことやねん!お前らの普通は俺らの普通じゃないねん!ヤクザに「普通のヤツで」とか言われたら生き血をタレにして出さなあかんみたいやんけ!


 しかもこの団体、会計のときにTカード出してましたからね。テカってるワニ皮の財布から黄色のカードを出しやがったので、おかしくて仕方がなかったですよ。



 そして、最後。これはナンナンどころの話ではありません。ナンナンなんて言い方では済まされず、オカルト的な意味合いもあることから、「カイキ」に認定したいと思います。


⑦さまよう陰毛 1カイキ
 この世界に、陰毛ほど得体の知れない物体はありません。なぜなら、世の中のあらゆる場所に付着しているから
です。財布、本の中、携帯のバッテリーの裏――。「なんでこんなところについてんの!?」と思わされることなどザラで、先週の日曜日に法事があったのですか、配られた般若心経のページに陰毛挟まってたんですよ!


 なんでやねん、お前!何がどうなったらこんなところに挟まんねん!そもそもいつから挟まっとんねんこれ!何回忌やねん、この陰毛!


 「なんまんだぶ、なんまんだぶ……」


 言えるか、俺!このシーンとした空気のなか俺だけ手震えとるわ今!俺だけほんまに諸行無常やわ!


 チーン!


 チンチンってこと!?こんなゲスい教典渡されたらチンチンのことに聞こえんねんけどその音!?さっさと成仏せいやコラ、この陰毛!


 この手のことが、過去に何度もありました。陰毛にまつわるエピソードだけで本一冊書けそうなぐらい何度も遭遇しており、マジで一度、仕事相手が「お世話になっております」と言いながら渡してきた名刺の上に陰毛載ってたんですよ


 受け取れるか、お前!こんないかつい名刺受け取れるかボケ!広告企画やってるかどうか知らんけどなんのプロモーションやねんこれ!


 「お噂は聞いてますよ」


 お前のほうが噂なるわ!広まって東スポ載るわ、この事件!「電通マン、『こういう者ですわたし』と言いながら陰毛わたす!』みたいな見出しで一面飾れるわ!


 それでも、これらは、まだましです。僕が大学に入学したてのころに、本当にシャレにならない「事件」があったのです。


 その日、僕は中国語の授業を受けていました。僕の隣の席には、かわいい女の子がいます。僕はひそかにこの子に思いを寄せており、何かキッカケはつかめないかと悶々としていたところ、チャンスは訪れました。その日、その子が中国語の教科書を忘れたのです。


 「よかったらこれ、一緒に見る?」


 先生が教科書を音読し始めたのを見て、僕は声をかけました。彼女は「ありがとう」と、ニコリと笑って返してくれます。「よっしゃ。これをキッカケに距離を縮めよう!」とテンションが上がってきたのですが、カバンから取り出して開いたページにしおりみたいなノリで陰毛挟まってたんですよ!


 シャレならんわ、おい!俺らの視線の先に陰毛あるやんけ!自分から見せた手前ただの変態やんけ俺!


 しかも運悪く、なかなか次のページに行ってくれません。生きた心地がせず、彼女もそのことに気づいている様子。「なんとかして処理しないと!」と焦った僕は、陰毛を追いやるために彼女にバレないようにフーっと息を吐きかけたのですが、緊張で息の加減を誤まって彼女の服のほうに飛んでいったんですよ!


 勘弁してくれよ、おい!あかん、もう自主退学しよっかな俺!ショックすぎてこの先キャンパスライフ送る自信ないわ!答えを求めにもうインドに行くしかないわ!


 もうね、ここまでひどいと、シャーペンのボタン押したら穴から芯の代わりに陰毛出てきたみたいなことがあっても驚けないですよ。何があっても不思議じゃなく、映画の『らせん』みたいに増殖している可能性も0ではないですから。



 以上が、今回の考察です。


 ちなみに余談ですが、先日、僕の部屋の電灯が切れました。取り替えようとカバーをはずしたところ、カバーの中に虫の死体に混じって陰毛2本入ってました。



楽しく生き抜くための 笑いの仕事術/


これは何なのか?の考察⑧(携帯読者用)

 僕がよく行く競馬場の近くに、一軒のラーメン屋さんがあります。その界隈では有名なお店で、スープがとてもおいしいことから、僕は月に何度も通っています。

 このお店は、禁煙です。店内の壁に『禁煙』と貼り紙がしてあるのですが、厨房の店員が当たり前のようにタバコを吸っているのです。

 なめてんのか、お前!厨房だけなんで治外法権やねん!

 普通に吸ってるんですよ。くわえタバコで調理してることなどザラで、貼り紙は関係ないのかなと思って一度、カウンター席から「すいません、灰皿ください」とお願いしたところ、くわえタバコの店員が「すいません、うち、禁煙なんですよ」って言ったんですよ。

 どういうことやねん、お前!マジで何言ってんの自分!?

 「いや、でも店員さん、今、吸ってるじゃないですか」

 「すいません、ちょっと我慢できなくて……」

 ふざけてんのか、コラ!正気か、お前!そんなことやるんやったら俺、「禁円」と解釈して金払わんぞコラ!

 これ、マジですからね。自分がタバコを吸いながら、客のタバコを注意してきます。店員の態度も適当で、勘定を頻繁に間違えます。5回に1回ぐらいは替え玉の料金を取り忘れるなど、客にいいヤツなのか悪いヤツなのかわかんないんですね。

 僕は、世の中の「これ、何なん?」と思わずにはいられない人・物・事を、「ナンナン」と単位化しています。この「言ってることとやってることが違う店員」はナンナンにほかならず、「何なん?」としか言いようがないのです。

 そこで今回は、「これは何なのか?」の考察⑧です。

 以下、僕が考えるナンナンをご紹介します。

①餅をノドに詰めるジジイ 1ナンナン
 正月になると、餅をノドに詰める老人が続出します。テレビでも連日報道されるなど、年初の風物詩といってもいいでしょう。

 ですがこれ、詰めた本人にも責任あると思いません?よく考えたら自業自得やと思いませんか?

 これだけ毎年騒がれるわけですから、老人自身もリスキーなのは自覚しています。なのに「それでもおいしいから食べたい!」と、周りの迷惑を承知で口にしているのです。

 ふざけんなよ、ジジイこの野郎!お前は家でおとなしく箱根駅伝でも見とけやコラ!「みんな、はえー!」みたいなワケのわからんこと言いながらよ!

 「ウグッ」

 ウグッやあるか、お前!悪いけど俺は助けんぞお前みたいな勝手なジジイ!苦しんでる中、「おじいちゃん、自分で救急車呼び。はいこれ受話器、はい1を押して、はい次は1と9をって、逝くやんけこれ!逝かんように助け求めてんのに1と9押してるやんけフフフ」とか言ったるわ!この歳でまだお年玉くれるんやったら話は別やけどよ!

 しかもジジイは歯が弱いくせに、オカキを食べたがります。前歯が折れたら差し歯を新調させられるのは、家族です。なのにその迷惑も考えず、なんやったらカッチコチのオカキのほうを好んで食べやがるのです。

 なんでカッチコチに手出すねん!前歯の偏差値考えて塗れオカキとかにせいや!お前の下の息子がもうカッチコチにならへんかどうか知らんけどよ!

 「オカキには熱いお茶が合うわ~~」

 なんやねん、それ!ジジイようこれ言うけど熱いお茶なんてなんにでも合うわコラ!冷たいお茶に対してさえ合うわ!

 「わしはもう、いつ死んでもいいと思っとる」

 じゃあ死んでくれや!これもジジイよう言うけどだったら周りの空気読んでとっとと利根川あたりに身投げてくれや!ただ遺産はちゃんと入ってくるように手配だけはしといてくれよ!こちとらそれ目当てでいまだにやりたくもない肩叩きやってやってるんやからよ!「おじいちゃん、肩こったら遠慮せんといつでも言ってよ」ってこんなときだけ孫らしいかわいい一面見せてるんやからよ!

 この話は、「戦時のイラクに行って捕まった人は自業自得なので助ける必要がない」というのと同じロジックです。救急車を呼ぶのは税金を使います。危険性が高いのを知っているのに、個人的な嗜好を優先して発生した問題に国費を使わされるのは、筋が通らないでしょう。

②魚の煮付け 2ナンナン
 煮付ける、という調理法があります。魚を中心にミリンやしょう油で煮て味付けするのですが、これ、「煮付けたところでどうやねん!」って思いません?「なんでわざわざそんなことすんの!?」と思いませんか?

 魚なんて焼いたらいいんですよ。煮付けたところでそれほどおいしくなるわけでもなく、魚は元々、食べられる身の部分が少ないです。「あのちょっとを食べるためだけになんでわざわざそんな手間のかかることすんの?5時間も台所を離れられずにコトコト煮て、強火にしたり弱火にしたりして苦労したのに1分ぐらいで食われんねんで?しかも全然おいしくないねんで?」と首を傾げざるをえません。ご飯のおかずにもなりにくいですし、ハラペコで帰宅したのに、テーブルの上に魚の煮付けが置いてあったときの絶望感は半端ではないのです。

 煮付けんなよコラ!煮付けなんて老いぼれだけに食わしとったらええねん!戦中派の飯じゃあんなもんは!クソジジイは二言目には「ばあさん、また煮付けてんか」やからな!あいつらはもうすぐ死んで焼かれること知ってるから生きてるあいだは焼くじゃなくて煮るほう選びたがりよるからな!

 もちろん、中には、煮付けが好き、という人もいるかもしれません。ただよく考えてください、あれほんまにおいしいですか?「あったら食べるけど!」ぐらいのはずで、店に行ってお金払ってまで食べたいとは思わないでしょ?もし近所の人が「鯛の刺身」「鯛の塩焼き」「鯛の煮付け」を3つ持ってきてこの中から1つあげると言われたら煮付けは真っ先に消えるでしょ?どう考えても刺身を選ぶでしょ?

 僕の近所に、煮付けを得意としてるババアがいます。朝起きて煮付けて寝て起きて煮付けてみたいに、隙があったら煮付けます。「ノー煮付けノーライフ」みたいなババアで、煮付けた料理の数々を近所に配り歩いてるのですが、正直、うれしくもなんともありません。なので一度、煮付けようのない、うちの父親が畑で栽培してるゴーヤをちぎって渡してやったのですが、これも煮付けてきたのです。

 なんでゴーヤ煮付けんねん!なんぼほど煮付けたら気が済むねんこのババア!もうオカルトやわここまで煮付けられたら!

 「煮付けといたよ!」

 煮付けといたよやあるか、お前!ここまで煮付けられたらもう、俺がこないだお前んところの孫にと渡したったお年玉も煮付けられてるような気がしてきたわ!

 煮付け好きの人がいたら申し訳ないですが、僕は煮付けなんてこの世からなくなればいいと思ってます。食べられるのはサバの味噌煮だけで、何がおいしいのかまったくわかりません。

③粘るハゲ 3ナンナン
 世の中には、頭髪の薄い人がいます。もちろん、それ自体はなんら問題ありません。ショーン・コネリーのように、ハゲてることがむしろプラスに働いているダンディーな人もいるのですが、中には往生際の悪いハゲがいます。僕はこの種のハゲを「粘るハゲ」と呼んでおり、一番多いのが、周囲の残っている毛を無理矢理引っ張って中心部に持ってきているハゲです。

 その粘っている感じが、たまらなく見苦しいです。「俺はハゲじゃないよ!」と。大ハゲのくせに、「右側にあるヤツを中心部に持ってきたから俺はハゲてませんよ!」と主張するかのごとくハゲてる現実を認めようとしないのです。

 ハゲやねん、お前!現実を受け入れろや!地上の星やねん、お前のそのピッカリ!

 上から見たら、ペナントを貼り付けてるようなヤツもいます。1番ひどいのがいわゆる「バーコード」というヤツで、中には真っ白な頭皮の上に黒い線が5、6本あるだけのピアノみたいなヤツがいるのです。

 練習したろか、そこでピアノの!お前にこれ以上粘らせんようにそこで『別れの曲』弾いたろか!髪表会に向けてよ!

 僕の仕事の上司に、このピアノがいます。60過ぎの人で、頭皮も白いことから、典型的なピアノバーコードです。いい歳して粘りに粘っており、先日、「孫の奈々にこないだピアノせがまれてよ!」って言ったんですよ。

 頭を突き出せ、お前!「奈々ちゃん、はいこれピアノ!」とか言って頭を突き出せ!ただストレートに見せたら気持ち悪すぎて奈々ちゃん気絶しよるからピアノみたいに赤の布かぶせろよ!

 「あかん!って断ったんやけどしつこく粘られてよ!」

 お前もしつこく粘っとるやろ!粘りまくりやろこの大ハゲがコラ!その頭で奈々ちゃんにさっさと別れの曲弾いてもらえコラ!

 ハゲていることは、ちっとも恥ずかしくありません。粘ったり隠したりするからかっこ悪いわけで、変な小細工はやめたほうがいいでしょう。

④獅子舞 4ナンナン
 これも意味がわかりません。言いたいことがたくさんあり、まずこれ、見た目が気持ち悪すぎるんですよ。「獅子」とかいっておきながらライオンとは思えないような気持ち悪い顔面をしており、しかも髪の毛がなぜかオール白髪なのです。

 どう思われたいねん、お前!オール白髪ってお前、田舎の金ないババアやないねんぞ!

 「ウエー!」

 ウエーやあるか、お前!どっか行けや、コラ!一応努力賞として発泡酒買えるだけの小銭はつかましたるからよ!

 見た目だけではなく、踊りも意味がわかりません。獅子舞のくせに「舞う」などもってのほか、「とりあえず手くねらせておけばええやろ!」とばかりに適当に体を動かしてやがるのです。

 何がしたいねん、お前!観客に何を伝えたいのお前は!?

 「ウエー!」

 ウエーやないねん、だから!孤児院でやれ、そんなこと!孤児院やったらウケるわ、そんなしょうもない芸でも!あっこのヤツは何見ても新鮮に感じよるから!適当に紙芝居見せてキャベツ太郎でも配っといたらそれで満足するような連中やからあいつら!

 僕の地元では、季節ごとに大きなお祭りが行われます。毎回妙な獅子舞が現れて各家を訪問し、ならわしとして、お菓子や食べ物を渡してあげなければなりません。しかも来た手前、「うおー!獅子舞や!」的なことを言って驚いたフリをせざるをえず、相手するのがだるくて仕方がないんですね。

 今年の春先は、前足と後ろ足で2人入ったヤツが来ました。僕の前で体を動かし始めたのですが、正直、うっとうしいです。お菓子を与えず、腕を組んで1分近く無視していたところ、しびれを切らしたのでしょう。後ろ足のヤツが踊りに紛らせて僕の耳元に近づき、小声で「まだ?」って言ったんですよ。

 言うてまうな、お前!曲がりなりにも獅子舞やねんからキャラ壊すなよ!

 「お菓子まだかな?」

 やかましいわ、コラ!お前もうそこの生ゴミ持って帰れ!その袋に自らも入って捨てられるという計算の上でよ!

 獅子舞をやったところで、得する人は誰もいません。見せられても、「だから何なん?」としか言いようがなく、今すぐにでもやめるべき文化でしょう。

⑤あつかましいオバハン 5ナンナン
 オバハンという人種は、例外なくあつかましいです。加齢とともにオッサン化が著しく、みなさまもオバハンから一度は被害を受けたことがあるでしょう。

 なかでも、大阪のオバハン。

 大阪のオバハンのあつかましさだけは、尋常ではありません。シャレにならないレベルのオバハンがいて、最近、駅の周囲で、ホームレスが「ビッグイッシュー」という雑誌を販売しています。1冊300円で、売ったホームレスに160円の収入が入るボランティア商売なのですが、先日、そのビッグイッシューを値切ろうとしてるオバハンがいたのです。

 お前、それ値切るか普通!?それと仏壇だけは値切ったらあかんやろ!

 「30円にしてや」

 9割引きなん!?10円3枚しか渡す気ないの自分!?戦後の混乱期やないよね今!?

 「無理ですよ!」

 「あんたはホームレスやろ。いつも無理してるやないの」

 そういう問題じゃないねん!体が無理してるかどうか知らんけど商売はまた意味違うやろ!

 真顔で言ってるんですよ、こんなことを。断ったホームレスに、「あんたは一生、ルン○ンやってい!」とべらぼうな暴言を飛ばすなど、犯罪レベルであつかましいのです。

 この人に負けず劣らず、僕の母親も、典型的な大阪のオバハンです。値切るのは当たり前、先日、僕が家のトイレで大便をしていたときのことです。

 部屋のインターホンが鳴り、母親が玄関に出ました。トイレの窓が開いていることから、会話が丸聞こえです。どうやら新聞の販売員が契約の更新にきたようで、1年契約が切れたみたいです。僕はさして気にもとめず用を足していたのですが、うちの母親が「2年契約にしてあげるから、最初の1年分の新聞代を0にして」と要求しているのです。

 1年契約やんけそれ!最初の1年はいったいなんやねんそれ!たち悪っ、このオバハン!話の持って行き方がのび太に対するジャイアンと一緒!

 「奥さん、いくらなんでもそれは無理ですわ!」

 「それがイヤやったら1年契約やわ。1年の何ヶ月分やったら無料にできんのあんた?」

 「…………わかりました、3ヶ月無料にします。しかも何かオプションつけます」

 「何つけてくれんの?車かなんか?」

 「車は無理ですよ、奥さん!」

 「だったら、うちもうすぐ車検やから車検代出してや」

 むちゃ言うなよ、お前!そもそも新聞代より車検代のほうが高いやろ!誰がうんとか言うねんこんな北朝鮮まがいの交渉の仕方されてよ!

 新聞屋は、「奥さん、車検ぐらいご自分でやってくださいよ!」と声を張り上げました。すると返す刀でうちの母親が、コウモリ落ちてきそうなほどの大声で「天下の朝日がえらい落ちぶれましたね!!!」って言ったんですよ。

 ええ加減にせいよ、コラ!俺、急に下痢なったわ!体イカれてまうわ、肉親に世間様でこんなことやられてたら!今やったら俺、犯罪の加害者家族の気持ちわかるわ!

 結局、購読料3ヶ月無料に加え、ビール40本、洗剤2つ、土日にスポーツ新聞をつけさせ、あとなんか意味わからないんですけど、イカの塩辛2本もらってましたからね。ムチャクチャもムチャクチャで、この親から産まれたことがショックでしばらく下痢続きましたから。

⑥ファミレスで打ち合わせをするヤクザ 6ナンナン
 仕事柄、ちょっとした打ち合わせはファミレスで済ませます。その際、何回かに1回は必ず、近くの席にヤクザがいるのです。

 大阪という土地柄もあるのでしょう。「どこに行ったらその服売ってんの?」というぐらい派手な格好をしており、先日なんて首に金のネックレスを2つし、紫の上下で決めてるヤクザがサラダバーでおもいっきりサクランボ入れてきやがったのです。

 おもろすぎるわ、お前!ちょっと待って、ヤクザがサクランボ食べんの!?スケ抱きまくってる連中がこんなときだけチェリーボーイなんや!?

 「癖なるわ、これ」

 なんでハマんねん、お前!癖なるんはシャブだけにしとけやコラ、ってちょっと待って、一味のひとりがメニューのパフェのところめっちゃうれしそうに見てんねんけど!?イチゴヨーグルトサンデーにやたらと興味示してんねんけど!?

 ほんまに多いんですよ、大阪のファミレスにヤクザ。ファミリーの意味を勘違いしてるのかどうか知りませんけど、一般の客に普通に紛れ込んでいます。ドリンクバーでなっちゃんとか飲みながらえげつない話をしやがるので、こっちは打ち合わせに集中できないんですね。

 僕が毎週使ってるファミレスは、近くにその手の事務所が多いです。必然的にその筋の人が多く、混雑時に、待ち合い表に名前書いて待ってるヤツおるんですよ。2メートル近い大男が当たり前のように名前を記入し、過去に一度、禁煙席のほうに○してるヤツがいたのです。

 タバコ吸わんのヤクザが!?副流煙苦手なヤクザとかおんの!?

 「3名でお待ちの早乙女さま?」

 名字かわいいな、おい!ちょっと待って、名字が早乙女のヤツとかおんのヤクザに!?小野田とか三好とかいかつい名前のヤツしかおらんイメージやねんけど早乙女とかいうヤツがチャカ握ってんの!?違う意味で戸籍買え、お前は!犯罪に利用するためじゃなく恥ずかしさやわらげるために戸籍買えコラ!

 こんなことなど日常茶飯事で、つい先日も、僕の前のテーブル席にヤクザが4人座りました。顔に傷のあるベタな集団なのですが、店員が来るやいなや、めちゃくちゃ低い声で「ランチ、4つ」って言ったんですよ。

 ランチ食うのヤクザが!?額に十字の傷あるヤクザがOLの隣でリンチじゃなくてランチとか言うの!?日ごろドス振り回してる手でオニオンスープとか入れに行くんや!?

 「ハンバーグのほう、タレはどうされますか?」

 「青じそで」

 あっさりにして食うの!?人の目も気にせんと暴力振るうようなヤツがカロリーは気にするんや!?

 「俺も青じそ」

 「俺も」

 どうなってねんこのヘルシー団体!なんでデミグラスソース無視して青じそつくってる農家の人に仁義切りたがんねん!

 「俺は普通のヤツで」

 どういうことやねん!お前らの普通は俺らの普通じゃないねん!ヤクザに「普通のヤツで」とか言われたら生き血をタレにして出さなあかんみたいやんけ!

 しかもこの団体、会計のときにTカード出してましたからね。テカってるワニ皮の財布から黄色のカードを出しやがったので、おかしくて仕方がなかったですよ。


 そして、最後。これはナンナンどころの話ではありません。ナンナンなんて言い方では済まされず、オカルト的な意味合いもあることから、「カイキ」に認定したいと思います。

⑦さまよう陰毛 1カイキ
 この世界に、陰毛ほど得体の知れない物体はありません。なぜなら、世の中のあらゆる場所に付着しているからです。財布、本の中、携帯のバッテリーの裏――。「なんでこんなところについてんの!?」と思わされることなどザラで、先週の日曜日に法事があったのですか、配られた般若心経のページに陰毛挟まってたんですよ!

 なんでやねん、お前!何がどうなったらこんなところに挟まんねん!そもそもいつから挟まっとんねんこれ!何回忌やねん、この陰毛!

 「なんまんだぶ、なんまんだぶ……」

 言えるか、俺!このシーンとした空気のなか俺だけ手震えとるわ今!俺だけほんまに諸行無常やわ!

 チーン!

 チンチンってこと!?こんなゲスい教典渡されたらチンチンのことに聞こえんねんけどその音!?さっさと成仏せいやコラ、この陰毛!

 この手のことが、過去に何度もありました。陰毛にまつわるエピソードだけで本一冊書けそうなぐらい何度も遭遇しており、マジで一度、仕事相手が「お世話になっております」と言いながら渡してきた名刺の上に陰毛載ってたんですよ!

 受け取れるか、お前!こんないかつい名刺受け取れるかボケ!広告企画やってるかどうか知らんけどなんのプロモーションやねんこれ!

 「お噂は聞いてますよ」

 お前のほうが噂なるわ!広まって東スポ載るわ、この事件!「電通マン、『こういう者ですわたし』と言いながら陰毛わたす!』みたいな見出しで一面飾れるわ!

 それでも、これらは、まだましです。僕が大学に入学したてのころに、本当にシャレにならない「事件」があったのです。

 その日、僕は中国語の授業を受けていました。僕の隣の席には、かわいい女の子がいます。僕はひそかにこの子に思いを寄せており、何かキッカケはつかめないかと悶々としていたところ、チャンスは訪れました。その日、その子が中国語の教科書を忘れたのです。

 「よかったらこれ、一緒に見る?」

 先生が教科書を音読し始めたのを見て、僕は声をかけました。彼女は「ありがとう」と、ニコリと笑って返してくれます。「よっしゃ。これをキッカケに距離を縮めよう!」とテンションが上がってきたのですが、カバンから取り出して開いたページにしおりみたいなノリで陰毛挟まってたんですよ!

 シャレならんわ、おい!俺らの視線の先に陰毛あるやんけ!自分から見せた手前ただの変態やんけ俺!

 しかも運悪く、なかなか次のページに行ってくれません。生きた心地がせず、彼女もそのことに気づいている様子。「なんとかして処理しないと!」と焦った僕は、陰毛を追いやるために彼女にバレないようにフーっと息を吐きかけたのですが、緊張で息の加減を誤まって彼女の服のほうに飛んでいったんですよ!

 勘弁してくれよ、おい!あかん、もう自主退学しよっかな俺!ショックすぎてこの先キャンパスライフ送る自信ないわ!答えを求めにもうインドに行くしかないわ!

 もうね、ここまでひどいと、シャーペンのボタン押したら穴から芯の代わりに陰毛出てきたみたいなことがあっても驚けないですよ。何があっても不思議じゃなく、映画の『らせん』みたいに増殖している可能性も0ではないですから。


 以上が、今回の考察です。

 ちなみに余談ですが、先日、僕の部屋の電灯が切れました。取り替えようとカバーをはずしたところ、カバーの中に虫の死体に混じって陰毛2本入ってました。



楽しく生き抜くための 笑いの仕事術/
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>