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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。



あじさい 1

           シーボルトの紫陽花


梅雨に冴え冴えとした花を咲かせる紫陽花。

なんとなくこの気候にうなだれているような。

以前にこれは「なんのHANA?」で家の

白紫陽花や額紫陽花を紹介しましたが、

今日は幕末、長崎オランダ商館の医師シーボルトの紫陽花。

アジサイにHydrangea Otaksaという学名をつけて

ヨーロッパに広めたといわれています。

楠本瀧(おたきさん)と結婚し、

娘イネ(日本初の産婦人科の女医)が生まれました。

シーボルトは国外追放になり、

お瀧さんを想い、オタクサとこの花を名付けた、とか。



がくあじさい 2

            シーボルトの額紫陽花

















朔太郎をうたう




7月になりました。陽射しはすでに夏でしょうか。

リサイタル「萩原朔太郎をうたう」のお知らせを、ふたたび。

2016年7月17日(日)14時開演

萩原朔太郎記念 前橋文学館で催します。


メゾソプラノ:山本 掌

   ピアノ:中島章恵


この二人で取り組む演奏会を

<印象 Impression(アンプレッシオン)>と名付けています。

第二回になります。

第一回は1930年代のベルエポックに

作曲された日本とフランスの作品を取り上げて上演。


今回は前橋の詩人・萩原朔太郎を支柱にした

演奏を考えています。


    < プログラム >

       Ⅰ

萩原朔太郎『月に吠える』より
 猫             牧野由多可 曲
 旅上            團伊玖磨  曲
 雲雀料理           〃
  
萩原朔太郎『定本 青猫』より
 仏陀 あるいは世界の謎 石渡日出夫 曲
 風船乗りの夢           〃


      Ⅱ 朔太郎をめぐって

ピアノ独奏 ソナチネ     ラヴェル

またある時は   三好達治 詩 中田喜直 曲
たあんき ぽーんき 山村暮鳥 詩   〃
木兎         三好達治 詩   〃



詩の朗読、そして歌へ、と考えております。


お時間があいましたら、(どんなものをやるのかな、と思われたら)

お出かけくださいませ。

お問い合わせ、ご予約はこちらのコメントへ、

お願いいたします。


朔太郎



◆萩原朔太郎生誕130年記念

  <萩原朔太郎をうたう>

◆2016年7月17日(日)14:00開演/13:30会場

◆萩原朔太郎記念 前橋文学館 3Fホール

◆2000円



























  繭ふって夜な夜な言の葉紡ぎます              掌






















   繭籠言葉煮殺すふたつみつ            掌
























 繭透けてうすむらさきのさざなみ            掌



































  


 深眠りましろき檻を繭という            掌











◆ 繭・白繭・新繭・繭掻・繭市・繭干す・繭籠・屑繭・繭煮る

春蚕の作った繭が、いちばん品質もよく、量も多い。

春蚕が繭を作るのは初夏である。

上蔟して一週間ほどたった繭は、

掻き取って市場に出す。

糸を取るために、繭を干して中のさなぎを殺し、

繭を煮る。


夏の季語。





















クセナキス「オレステイア」

サントリーホール公演(2012)の映像がyoutubeに!

あのクセナキスが、

あのサントリーホールが熱狂の祭りか、

祝祭空間になってしまっている!?

センターの観客たちは透明な緑のアルミシートを振って参加。

そのなかで松平敬(バリトン)の歌唱が凄い。

カッサンドラ、長老、アテナ女神、全ての役を

バリトン、ファルセットでうたう。

その歌唱についての分析がホームページに。

楽譜とその音源も
  http://matsudaira-takashi.jp/analysis/oresteia/



◆指揮/山田和樹

カッサンドラ&アテナ女神/松平敬

パーカッション/池上英樹


東京シンフォニエッタ

東京混声合唱団

東京少年少女合唱隊


ラ・フラ・デルス・バウス

演出/カルルス・パドリッサ

美術/ローラン・オルベター

照明/カルロス・リグアス

衣装/チュー・ウロス

映像/ヴェラヨ・メンデス/ロマン・トーレ

    2012年8月31日(金)19:00/サントリーホール


この舞台の再演はないものか。





◆ヤニス・クセナキス:オレステイア(3部作)(1992)
    字幕付きギリシア語上演
          
「アガメムノーン」「供養する女たち」「慈しみの女神たち」

原作:アイスキュロス(紀元前525-456)


◆紀元前458年に発表されたアイスキュロスの「オレステイア」は

《アガメムノーン》《供養する女たち》《慈しみの女神たち》の3部から構成される、

数世代にかけて神と人とが織りなすギリシア悲劇の代表作。


血で血を洗う殺戮劇が描かれ、そこには人と神との対立があり、

“復讐”という名の正義と罪が語られる。

また、女性の自立、そして最後には「市民社会」の

在るべき姿まで語られている。


◆《アガメムノーン》

 トロイア戦争より凱旋したアルゴス王、ギリシア軍総大将のアガメムノーンが、

 妻クリュタイメーストラーとその愛人アイギストスに暗殺される。

 トロイアの王女であり予言者のカッサンドラーは

 捕虜となってアガメムノーンの宮殿に連れてこられると、

 アガメムノーンの死を予言し、最後はアガメムノーンと共に殺される。


◆《供養する女たち》
 
8年を経てアガメムノーンの息子オレステースが

母とその愛人を倒し、父の仇討ちをとげる。


◆《慈しみの女神たち》

オレステースと復讐の女神たちの争いを治めるため、

アテ-ーナーの女神が裁判長となり、

市民によって構成される陪審員によって裁判が行われる。

12人の陪審員の票は同数に割れ、アテ-ーナーの女神が

オレステースを支持したため、オレステースは無罪放免となる。

復讐の女神は激しく怒るが、「慈しみの女神」となるよう説得され、

憎しみの連鎖はついに幕を閉じ、ギリシアの世界に平和がもたらされる。

            (サントリーサマーフェスティバル)



















低音デュオ



「低音デュオ」を6月24日(金)

半蔵門にあるロゴバで聴いた。

ロゴバは初めて。

さまざまの洒落た椅子が置かれ、

ちょっと他にはない空間。

と思ったら家具のショールーム、とか。

ざっくりとした織りのタピストリーがかかり、

その前が演奏する場。


しぼった音量で流れているのはサティの「家具の音楽」。

あら、お話ししているのは湯山譲二氏と近藤譲氏では。


プログラムは古楽と現代曲を交互に演奏。

◆近藤譲《花橘》

◆ギヨーム・ド・マショー《ご婦人よ、見つめないで下さい》

◆川上統《児童鯨》

◆ヨハンネス・チコーニア《犬は戸外で》

◆湯浅譲二《ジョルジョ・デ・キリコ》


◆『ムジカ・エンキリアディス(音楽の手引書)』より《天の王よ》
 作曲者不詳《聖マグヌス賛歌「気高く、慎ましく」 》

◆中川俊郎 《3つのデュオローグ、7つのモノローグ、31の断片》



バリトン松平「青猫」を5月に聴いて、

今回の「低音デュオ」へ。

チューバをこんな近くで聴くことはないかも。

セルパンは金管楽器でまさに「蛇」。

バリトン・声とチューバ・セルパンという低音による

現代曲がじつに刺激的で、

かつ先鋭的でありながら、

なにか和やかな雰囲気のただよう会場。



◆平河町ミュージックス第39回
  2016年6月24日(金) 19:00開演
会場:ロゴバ ROGOBA DESIGN ON LIFE_Tokyo

低音デュオ【松平敬(バリトン)、橋本晋哉(チューバ)】


◆松平敬 
  http://matsudaira-takashi.jp/


セルパン


◆セルパン 
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%B3

















百合




今日の花はカサブランカ。

雨もよいに芳香がただよって。

近くのお庭に鉄砲百合が咲きほこり。



夏草図




上の画像は酒井抱一『風雨草花図』(右隻)、

こんな屏風を置いた部屋で、

雨音をきいていたいもの。


(画像はウキペディアより)






























若き日の朔太郎




「雲雀料理」は1917年刊行の第一詩集『月に吠える』に。

この詩の初出は1914年尾山篤二郎らの雑誌「異端」に載った。

宗教的な「愛」を象徴しているのが「雲雀料理」か、とも。



   雲雀料理


ささげまつるゆふべの愛餐

燭に魚蝋のうれひを薫じ、

いとしがりみどりの窓をひらきなむ。

あはれあれみ空をみれば、

さつきはるばると流るるものを、

手にわれ雲雀の皿をささげ、

いとしがり君がひだりにすすみなむ。






朔太郎をうたう