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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

触れてみるこの寂寥の霜柱                掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆霜柱

水中の水分が凍ってできた柱状の結晶体。



冬の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このところ年末の恒例になった

塚田佳男の案内による「にっぽんの歌 こころの歌」。

明日28日(水)から29、30、31の4日間、

午前11:00から11:50にオンエアされます。

お忙しい時期、ほっこりとするのではないでしょうか。




●NHK番組お知らせ


FM 「にっぽんの歌 こころの歌」
放送:2016年12月28(水)~31日(土) 午前11時~11時50分

番組内容:年末年始の特集番組「にっぽんの歌 こころの歌」。

日本の童謡・唱歌・日本歌曲を様々な新しいエピソードや
新録音とともにご紹介します。

司会は日本歌曲の第一人者 塚田佳男さんです。




◆12月28日(水) 第1回 武満徹没後20年特集

曲:明日ハ晴レカナ、曇リカナ、小さな空、翼、ぽつねん、MI・YO・TA ほか
(以上 武満徹)

演奏:桝 貴志(バリトン)、小柳るみ(ピアノ)




◆12月29日(木) 第2回 作曲家木下牧子を迎えて

曲:雪の街、風を見たひと、物語、もし鳥だったなら ほか (木下牧子)

演奏:岸信介(指揮)、女声合唱団はづき(合唱)、木下牧子(ピアノ)、
松下悦子(ソプラノ)、土居知子(ピアノ) 、野崎由美(ソプラノ)ほか

ゲスト:木下牧子(作曲家)




◆12月30日(金) 第3回 石川啄木生誕130年

曲: 雪あかり(越谷達之助)、はたらけど(福島雄次郎)、
啄木短歌集(高田三郎)、柿提灯(福島雄次郎) ほか

演奏:田中誠(テノール)、青山恵子(メゾ・ソプラノ)、
柳兼子(メゾ・ソプラノ)、土崎譲(テノール)、
大島正泰(ピアノ)、塚田佳男(ピアノ)ほか

 

 

◆12月31日(土) 第4回 クラシック歌手による歌謡曲名演集

曲:神田川(南こうせつ)、遠くへ行きたい(中村八大)、
千の風になって(書上奈朋子) ほか

演奏:青山恵子(メゾ・ソプラノ)、塚田佳男(ピアノ)ほか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

ささりさりさても催馬楽大神楽             掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆この句では催馬楽(気分的には 笑)がメインですが、

 

 催馬楽は季語ではありません。

季語はこちらの<神楽・かぐら>

神遊び・御神楽(みかぐら)・里神楽・神楽歌・

 

神楽太鼓・神楽笛・夜神楽・庭火(にわび)
 

 

神を祭るために神前に奏する舞楽。

 

御神楽は十二月中旬の夜、

 

宮中で庭火を焚きながら奏せられる。
 

 

里神楽は諸神社や民間で行なうもので、


おかめ、ひょっとこが演じる無言劇などがある。



冬の季語。

 

 

笙の友人にきいたところ、


御神楽、かつては夜を徹して行なわれた、とか。


そしてテンポもかわってきて、

 

少し速めになっている、とのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(笙 ウキペディアより)

 

 

 

<催馬楽>を伶楽舎の笙の友人とかつて演奏した。


催馬楽は平安時代に俗謡、民謡などを

雅楽の「歌もの」として編曲したもので、

宮内庁楽部に伝承している。


「なにかいっしょに演りたいね」ということから、

「催馬楽」をとりあげた。

「五線譜でないと譜読みができない」と私。

「明治選定譜は五線譜になっているよ」

これは、明治になって天皇が東下りをしたときに、

京都、奈良の楽師たちも同行し、

いままでの催馬楽や朗詠などを選び、

「明治選定譜」としたとのこと。


本来の催馬楽は句頭(くとう)と呼ばれる独唱から始まり、

笏拍子(しゃくびょうし)を打ちながら拍子をとり、

付所(つけどころ)と呼ばれる部分から他の歌手が斉唱し、

斉唱と同時に笙・篳篥・龍笛・琵琶・箏が入りますが、

笙は管絃のときのように和音を奏するのではなく、

1音または2音で旋律を演奏(一本吹き)。


それを歌(メゾソプラノ)と笙一本で、

曲として再構成をして、演奏できるように創った。


というものの、声のよる<うた>なのだけれど、

いままでやってきた呼吸法やベルカント唱法で

歌うのは、なにか息が逆流するような苦しさ・・・

われかれの世界の違いをしっかりと体感した。


歌ったのはこの二曲「伊勢之海」と「更衣(ころもがえ)」。

「伊勢之海」は「源氏物語」の須磨へ光君が流され、

その地でつれづれに管弦の遊びをし、

そのおりに謡ったのがこれ。


コンサートでは狩衣(かりぎぬ)を着用し、

 

笏拍子(しゃくびょうし)を打った。

 

 

 

 

 





◆催馬楽 プログラム・ノート

催馬楽というのは平安時代に中国からの雅楽が日本化する時、

各地の民謡、わらべうた、風俗歌を編曲した歌曲で、

その語源は、馬子が馬を引きながら歌った歌といわれる。

宮廷や貴族社会の<管絃の遊び>でもてはやされ

「枕草子」「源氏物語」にも書かれ、現在は宮内庁樂部が伝承している。

催馬楽の編成は斉唱と、琵琶、笙、篳篥(ひちりき)、竜笛(りゅうてき)、

筝(そう)の雅樂のオーケストラで合奏される。

この度はソロ歌と笙で新たに構成したものを演奏。

今から千年も前の曲を自分の声で歌いうるこの不可思議。

演奏の装束は狩衣(かりぎぬ)という平安朝のメンズカジュアルを着用。


<伊勢之海>

伊勢の海の  清き渚に  しおがい潮間に

神馬藻(なのりそ)や摘まむ  貝や拾はむ  玉や拾はむ


<更衣(ころもがえ)>

衣がへせんや  しゃ公達(きんだち)  我が衣(きぬ)は

野原篠原(のはらしのはら)  萩の花摺(はなす)りや  しゃ公達や

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

武満徹没後二十年なる今年、

伶楽舎による「秋庭歌一具(しゅうていがいちぐ)」が、

11月30日にタケミツ・メモリアルで上演された。

その映像が昨夜放映され、観ることができて、うれしい。

ちょうど私のコンサートの本番とかぶってしまい、

断念していたので、ことさら。

 



「秋庭歌一具」は1973年に作曲された武満唯一の雅楽。



 参音声(まいりおんじょう)I. Strophe 

 第2曲:吹渡(きわたし) II. Echo I 

 第3曲:塩梅(えんばい) III. Melisma  

第4曲:秋庭歌(しゅうていが)IV. In An Autumn Garden  

第5番:吹渡二段(ふきわたしにだん)V. Echo II  

第6曲:退出音声(まかでおんじょう) VI. Antistrophe




伶楽舎のメンバー、そして

打楽器の山口恭範も打ちものとして参加。

かつて聴いたときには吉原すみれも。


 

 

(勅使河原三郎ホームページより)

 

 

 

雅楽の奏者は1階正面と2階正面、2階左右に。

 

奏者のいる正面をコの字型の舞台が囲み、

そこで勅使河原三郎&佐東利穂子が舞う。

その<舞>はなんといったらいいか、

風そのもの、空気を纏っているような。

内の緊密さ、静けさをたたえて動く。


再放送が明日25日24時
(26日 0:00)


ありますので、ぜひ。


◆「秋庭歌一具」の紹介と画像はこちらから
 http://www4.nhk.or.jp/nippongeinou/281/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神神のあわきいたずら花八手              掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆八手の花・花八手
 

 

ウコギ科の常緑低木。

 

東北地方以南の沿海地の山に自生し、

 

また、庭木にされる。
 

 

歯は掌状で大きく、7〜9裂する。
 

初冬ごろ、円錐状に乳白色の小さな五弁花を密集する。

園芸品種に斑入りの葉もある。
 

 

冬の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

枯れ色の景色のなかでひときわ元気なのが、

この八手(やつで)。

家の庭、何箇所にも知らないうちに、葉が繁って。

花火のように突き出した白いのが花。

よ~く見るとそこに小さな白い花が。

俳句では「八手の花、花八手(はなやつで)」で冬の季語。

 

 

 

 

 




「ヤツデ(八つ手、学名: Fatsia japonica)は、

ウコギ科ヤツデ属の常緑低木。

開花時期は、11/ 5 ~ 12/10頃。

日陰でもよく育ち、

掌状に7~11裂する葉を「手」に見立てた。

7裂または9裂が多く、

「八」は、<数が多い>という意味からの命名」とのこと(「季節の花」より)。

 

 

 

 

 

(画像:「季節の花」、ウキペディアより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真夜中のおとこの正座人参噛む           掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆人参・人参引く



セリ科の二年草、ヨーロッパ原産。

 

一年中生産されるが、冬が旬。

 

赤く肥大した根を食用にする。
 

 

冬の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぬらぬらと牡蠣食う司祭のどぼとけ           掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆牡蠣・牡蠣田・牡蠣打ち・牡蠣むく・牡蠣割る・牡蠣殻
 

 牡蠣飯・オイスターレモン・酢牡蠣・どて焼き・煎り牡蠣

 

 牡蠣フライ・牡蠣鍋・牡蠣雑炊・牡蠣船
 

 

イタボガキ科の二枚貝。

 

沿岸に分布し、養殖もしている。

 


海岸の石垣や岩などに付着し、

 

それを手鉤でとるのを牡蠣打ちという。



マガキ、イワガキ、イタボガキなどを食用にする。


冬が旬。

牡蠣船は牡蠣料理の屋形船。



冬の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まどろみや枯葉の檻にしずみつつ           掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆枯葉

 

草木の枯れた葉をいう。

 

地上に落ちているのも、

 

樹上に残っているのもある。

 

 

冬の季語。